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黒革の手帖



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黒革の手帖の評価: 4.25/5点 レビュー 124件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全124件 1~20 1/7ページ
No.124:
(5pt)

ストーリーがよかっただす。

最後は思わぬ展開で面白かったです。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.123:
(5pt)

とても良い

買ってそんなし
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.122:
(3pt)

今読むと少々古いな、というイメージ

今でも銀行員の横領は後を絶たない。そういう意味ではこういうテーマは色褪せない。ただ、少々古い小説だなというイメージは拭えないし、あまりに後味が悪かった。因果応報?悪いのは元子だけ?波子はもっとムカつくし、不正に財をため込んだ男たちや総会屋、暴力団のような連中も罰せられない。また、いくら相手に腹を立てたからといって爪をたてて相手の顔に襲い掛かる女性たちって本当にいるのだろうか、という疑問も残った。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.121:
(3pt)

ドラマとあまりに違いすぎて・・

えっ・・・ドラマのイメージと全然違う。米倉涼子や武井咲のドラマが面白かったので、原作も読んでみようと思いました。元子は悪い女だけど、男に体を与えるという手段は使わずに上り詰めようとする姿に、何となく憎めないような、応援したくなるような思いでドラマを見ていました。しかも2人とも極め付きの美女。見ていて不正に財をため込む男を手玉に取る姿が小気味がよかった。なのに、小説の元子は地味で美人でもない。波子との出会いも特に描写がなく、最初から女としての魅力は波子の方が上。何か裏切られたような気持ちになりましたが、元々は原作をテレビ向けに面白く書き換えた訳で仕方がないです。
まだ下巻の途中までしか読んでいませんが、安島との恋愛もなく、利用されただけで終わる模様。あまりにかわいそうというか、せめてこの恋愛はドラマ通り、真実であってほしかった。
それにしても、男は性体験の少ない女性を本当に軽蔑するものだろうか?
逆なら、分かる気もするが、ちょっと信じられません。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.120:
(5pt)

松本清張好きの義母に

入院中の暇な時間にとプレゼントしました。
大変喜んでくれました。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.119:
(5pt)

松本清張好きの義母に

入院中の暇な時間にとプレゼントしました。
大変喜んでくれました。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.118:
(4pt)

数奇な人生

主人公原口元子の数奇な人生を描くには「3」が有効だ。黒革の手帖を武器に銀行のお金を横領し、村井次長から「きみはいつからそんな女になった」と言われ、「三年前からですわ。心を入れかえたんです」と元子は答えた。その後黒革の手帖は三つに増えた。「二度あることは三度ある」の例え通り、元子はホップ・ステップ・ジャンプの三段跳びで栄華を極めようとした。しかしやられた側も黙っていなかった。三つ目の手帖のときは、「三度目の正直」でやられた側が勝利し、元子は返り討ちに会った。引導を渡した村井とは、三年ぶりの再会だった。
 文庫上巻の裏表紙には、元子は「清張文学史上最強の悪女」と記されているが、計画通り事が運んだときの元子の以下の独白を読めば、彼女に悪事を働いたという自覚はなく、ただ人生を楽しんでいたことは明らかだろう。

   世の中がこんなに面白いものとは思わなかった。なんと変化に
   富んでいることか。女でも、頭の働かせかた一つで堂々と勝負
   ができるのだ。(文庫上巻229ページ)

   自由な、新しい世間を見つけた。才能さえあれば思いのままの
   ことができるという世間だった。世の中がこんなにも面白いも
   のかと思った。(文庫下巻283ページ)

 ところで評者は、真相が明らかになるにつれある疑問に突き当たった。その疑問は元子自身のものでもあって、彼女は“橋田や安島が自分を陥れるためになぜここまで大仕掛けの芝居をうったのか”と何度か自問した。あまりにも手が込んでいる。首謀者の波子や村井は私怨をはらしたいだけだ。ややこしい小芝居抜きで奈落の底に元子を突き落とせばいい。黒幕の総会屋や銀座の大立者に元子への恨みはない。誰が何の目的でここまで手の込んだ芝居を演出したのか。本書はこの問いに答えていない。もしかしたら元子は、人生を謳歌しすぎて、出る杭を打とうとする世間を敵に回してしまったのかもしれない。真の黒幕は、世間の目なのかも知れない。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.117:
(4pt)

さすが大御所の力作

あまりに有名な作品で
想像していた通りおもしろかったです。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.116:
(5pt)

黒皮の手帳

good
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.115:
(3pt)

微妙なラスト

最後はコントみたいな結末でなんだかなでした。
病院の看板の描写くらいでよかったんじゃないでしょうか。
『わるいやつら』のラストみたいな感じで
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.114:
(4pt)

やっぱり女は弱しか。

元子が金持ち男をたぶらかして、ガッチリと儲ける筋かと想像したけど、
違うようで、男の罠にはまってしまうようだ。
やっぱり女は弱しと、清張さんは言いたかったのかナ。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.113:
(5pt)

なかなかグッド。

元銀行員元子の生きざまが題材。医者と脱税と架空名義預金。これを元子が利用する話。産婦人科経営の医師とその愛人関係が絡む。表題の黒革の手帳には架空名義預金の明細がギッシリト記載されている。助平な医大予備校の理事長も登場。そして下巻へ。なかなかグッド。読ませます。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.112:
(4pt)

欲求不満な陰キャ地味女の成り上がり物語【ネタバレ】

まだ最後まで読み終わってはいない
上を読んで、下の50ページくらいまで

こんな中途半端な状態でわざわざアマゾンレビューを投稿しようと思ったのは、この段階で主人公の元子があまりに腹立たしかったからだ

自分は銀座の夜の世界で何が何でも成り上がってやる!と鼻息が荒かったはずが、いざ金持ちの汚いおっさんと「そういうこと」になりそうになったらそそくさと逃げ、立場の弱い美人をそそのかして身代わりに差し出した。本人もクソほど嫌がっているのに、だ。一方自分はその美人を汚いブタ男に抱かせている間に、想像だけで急に欲情し始め、同年代のシュッとした議員秘書に抱かれようとする。そのくせその男に抱かれた後、抱き心地が良くなかった風なことを言われて傷付いた腹いせか、内心描写でその男のことを「好ましく思っていない」と吐き捨てる。
こいつはクソだなと思った
やはり10~20代にまともな恋愛をせず、嫉妬をこじらせてコンプレックスが爆発した地味女がいくらきれいに着飾って立ち居振る舞いを取り繕っても、根本がじめじめしているからどうしようもない

金持ちの汚いおっさんでも必要とあらば場合によっては寝るくらいの覚悟を持って銀座の街に飛び込んだと思っていたが、ここで冷めた

こいつはいい結末を迎えない、というより絶対に迎えて欲しくない、物語の最後で地獄に落ちて欲しいと強く思った

ここからは作品に対するレビューだが、文章が分かりやすく、すいすい読める。心理描写や情景描写も自然だ
ただ、ご都合主義が過ぎるなという気はする

そう元子に都合良く自分が成り上がるためのピースがぽんぽん自分の回りに湧いてくるか?
金持ちの弱みを握るきっかけがこんなにどんどん転がり込んでくるか?

あと、感じるのは松本清張の本当に云いたいことはこの小説は元銀行員地味女の銀座ホステス痛快成り上がり譚では決してないということ
「医者ってクソほど汚いことして儲けてるんだぜ!しかも税制も優遇されてるし、談合もするしでひどいぜ!しかも医者になるやつってオヤジも医者だから、ぼんくらでも金積んで医学部に入れてもらってるんだぜ!とにかく医療業界は腐ってる!!こいつらの悪事を知ってくれよ!!!」ってことだと思う
これが松本清張が社会派と呼ばれる由縁かと合点がいった

あと、米倉涼子や武井咲がドラマで元子を演じていたらしいが、今回原作を読んで、見た目に説得力なさ過ぎてつまらなそうと思った
美人じゃああんなバイタリティ湧くわけないから!
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.111:
(5pt)

「分相応」を描いた名作

殺人がなくともミステリーが成立。さすが。

話の筋は「ブスが銀座で成り上がろうとして恐喝を繰り返し、失敗する話」だった。分相応、が底流にあると感じた。

原口元子が破滅したのは一重に、彼女が可愛くなかったからであろう。器量が良ければああまで性格は捻じ曲がらない。勤め先の銀行でお局にならず、横領もせず。男を見る目がないまま、銀座のママとして中途半端に成り上がることもなく、恐喝の成功に舞い上がって格上の悪党に返り討ちに遭うこともなかったはずだ。

元子は終盤、宿敵・波子に「田舎の銀行で伝票をめくっていれば良かったものを」と言い放たれるが、まさに。分不相応は、夜の世界の摂理で淘汰されるということだろう。

なお、テレビドラマでは、米倉涼子ら美女が元子を演じたそうだが、これには首を傾げた。
悪女イコール美女とは限らない。「白夜行」の唐澤雪穂なら、クールビューティーが求められるだろうが、本作の原口元子は、光を浴びず、日陰で「影合成」したような女である。不美人でなければ成立しないのでは。

が、テレビドラマである。視聴者は、そんな女を何時間も観たいだろうか。やっぱり、綺麗な女優さんが悪女を演じているのが見たい。小説にあまりに忠実であると、かえって興醒めかもしれない。
他のレビューを読むと、やはり、テレビドラマ用に話も書き換えられているようだ。

不美人が光を放つのは、姿の見えない小説の世界に留まる、ということか。メディアが違えば作品も変わる。やはり本来の清張の世界は、小説の中にしかないのだと思った。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.110:
(4pt)

超ホラーで終わりましたわ。

うわっ ラストどうなる、とハラハラして読んでいたら超ホラーで終わりましたわ。
元子には色気が欠けているという設定なので、こうなるということなんでしょうね。しょせん世の中は色と金、色気のない元子ちゃんには無理でした。ちゃんちゃん。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.109:
(5pt)

人の栄枯盛衰の怖さを感じ取れる社会派ミステリの最高峰

社会派ミステリと言えば松本清張先生。その中でも黒革の手帖はやはり面白い。
何度も映像化されていますが小説はグッと引き込まれていく感覚と最後の絶望感に酔えます。
強い女性ながら立身のために人を騙すことも蹴落とすことも辞さない態度。その生き様の強靭な精神を感じながらも、やはり悪意は最後にこうなるのかと目を覆う展開。
見事なまでのカタルシスを楽しめる。最終ページの数行に何を思うのか。これによって自分がどこに投影させて読んでいたかも分かってきます。
夜の世界の毛虫から死にものぐるいで這い上がり蝶となった先、太陽に焼かれる姿という上下変動のミステリ。一読の価値アリです。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.108:
(2pt)

ドラマと全然違った最後にガッカリ

米倉涼子のドラマを観て原作を読みたいと思いました。でも、下巻を読み終えてガッカリしました。なんて、クライマックス!ドラマと全然違う!ドラマにあった元子の反撃勝利とはならなかったです。そこが気に入って、原作でもっとその詳細をみてみたいと思ったのに。読んで、嫌な気持ちになりました。結局は、作者の松本清張も元子のような女が嫌いだったのだろうか?こんな男に歯向かうブスな女は、悲惨な最後を遂げると言いたかったのか? てっきり、松本清張が好きな女を描いた作品だと思いましたが、残念。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.107:
(5pt)

カルネは一見客O.K.なのかどうか?

初出は週刊新潮1978-1980に連載、
著者全盛期の代表作であり、すでに口述筆記時代のはずだが、文章と物語の流れの良さは見事な仕上がりだ、
長編第五作という初期の代表作黒い樹海(1958-1960連載)を再読後、勢いで本書を手に取って先ずそこに感心した、
黒い樹海は娯楽性はいまでもあるが、語り口がゆったりしており、とても古い時代の小説に感じたが、本作のスピード感はそれが二十年後の充実なのだと思われる、
口述筆記時代の清張作品は著者の記憶確認のため煩わしい同内容の繰り返しが多々あるが、ここでは代表作にするという意気込みだろうか、必要十分に刈り込みこなれた文章であり娯楽小説としてとにかくよくまとまっていると思う、

連載時期に記憶のある人なら思い出せるだろうが、当時は石油危機後の不景気をまだ引きずっていた時代であり、景気全般は回復基調だったが昭和最後に湧き上がるバブル景気はまだ先のことである、
それでも本書が指摘した通り、医師には優遇税制があり、かつ自由診療で荒稼ぎする医者も沢山存在した、
世代人口として最大の団塊世代の子女たちが受験期を迎えつつあった当時、予備校の増加は必然でもあった、
医学問題を本作とは別方向から描いた映画「ヒポクラテスたち」が公開されたのも1980年だった、

本書は語っていないが、忘れてはいけないのが、当時は実に高金利だったのである、
最も高金利だった割引金融債を五年持てば四割以上の配当が付いた時代である(ワリシン100万円は五年後の満期には140万円以上になった)、
後の金丸信スキャンダルで話題となる商品名ワリシンやワリトーという無記名割引金融債を知る人は便利に使っていたのだった、

物語が語る通り、当時の金融機関では架空名義の口座をいくつでも開設可能だった、
昭和末の映画マルサの女はそんないいかげんさに警鐘を鳴らしたことになるが、さて、架空口座の開設が難しくなったのはじつは最近のことである、

原作でカルネが一見客O.K.の店かどうかは語られない、
並木通りにそれなりの支度のホステスを並べる店が一見客O.K.のはずがないが、店が一見客をどう扱うのかについて本作もその他の映画やテレビドラマでもなぜか語られない、
私的に長い間疑問なのが、銀座に一見客を断る店ができたのはいつごろかである、
戦前、永井荷風が盛んに遊んだ銀座のカフェ・タイガやアラスカは一見客O.K.であった、
戦後のある時期に他店との差別化のために入店には紹介が必要になったと推測するが、銀座のクリスマスの人出が50万人-60万人になったという1960年頃か?

本作は悪い奴らばかりが登場する悪漢小説であるが、主人公原口元子が彼女を虐げた男たちに復讐を繰り返す女による復讐譚にも読める、
記述から明らかだが、元子には男性憎悪の感情がある、
現在のわれわれ読者は、女性憎悪の男たちに果敢に立ち向かい勝利するリスベット・サランデルというキャラクタを知っている、
多くの読者は元子の勝利を期待しながら読み進むことになるが、リスベットほどには元子に同情できない自分がいることにも気付くに違いない、
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.106:
(5pt)

個人的にドラマよりも良かったです

胸糞な結末で、最高でした。
ドラマには救いがあったように感じます。
とてもおもしろかったです。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.105:
(5pt)

繊細な心理描写

松本清張ファンだけど、ずっとこの作品を読む気がしなかった。銀座のクラブが舞台で通俗的作品だとばかり思い込んでいた。しかし、実際よんでみると、どうしてこんなに女の心理がわかるの!といったきめ細かく鋭い心理描写かあるかと思えば、正反対に大胆にも銀座という夜の世界の断面をみせてくれる社会派的側面もある。また、主人公が男を脅してお金をとる時のスリルと間の緊張感は、推理小説の手法であり、この小説は、松本清張の色んな手法や素材が見事に混ぜ合わさった作品ではないかと思う。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532

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