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王とサーカス
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王とサーカスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 61~80 4/6ページ
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ジャーナリズムというものに対して、 作者が常日頃思ってきたことを長い時間をかけて熟成させて文章にした そんな印象を受けました。 最初の部分は、沢木耕太郎の深夜特急が好きだったのかな?と思わせるような 情景描写とだるさを醸し、最初にバーっと主要人物を散りばめるあたりは 推理小説もそうとう読まれているのだろう。。という推測感も持ちました。 主人公を敢えて女性とすることで、アクションから一歩下げた 言ってみれば少し引いた観点で事件を通してカトマンズや 後進国と言われる国の抱える問題に深く切り込んでいきます。 ただし、どの部分にも確固たる答えを示すことはなく、 読者の判断に任せている部分が大半で 読了のあとでさっぱりとした気持ちにはなれませんでした。 でも、それはモヤモヤではなくて 日常に上手く戻されたと言うか、現実世界へ飛ぶ飛行機に乗せられたというか 広い景色を見せられて物語は終わります。 2001年にカトマンズで起きたクーデター(王室殺人事件)を大きな柱として フリーになった記者であるタチアライの取材や、取材をするうえでぶつかる問題を描いた作品です。 写真というものに知識がある方なら倍以上楽しめると思います。 特に、ピュリッツァー賞などを知っていたり、 2001年頃のデジタルカメラの性能や置かれていた背景を知っていたら なお楽しめると思います。 ただ、読むのに知識がいるのです。 知っている人は、本書に書かれている文章を200%で楽しめるでしょうが 恋愛小説なそが好きな人にとってはちっとも面白く無い。。。 的の範囲の大きさが、本屋大賞ノミネートではあったけれど 大賞にはならなかった理由だと思いました。 情景描写は、冒頭にも書きましたが沢木耕太郎顔負けの 細かく目の前に浮かび上がる素晴らしい作品です。 5章まで読み進められたら一気に最後まで行くと思います。 私は楽しめました。 | ||||
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2001年6月、フリー・ジャーナリストの太刀洗万智は海外旅行雑誌の依頼でネパールの観光情報を集めるためにカトマンズにやってきた。そこにネパール王族殺害事件が発生、彼女は急きょ事件報道のため取材を始めることになる。そして情報収集の過程でラジェスワル准尉という軍人と出会うが、その直後、准尉は変死体で発見され、太刀洗は警察に連行されてしまう…。 --------------- 2001年に実際に起こった「ナラヤンヒティ王宮事件」を背景にしたミステリー小説です。 この『王とサーカス』は2015年の「週刊文春ミステリーベスト10」、2016年の「このミステリーがすごい!」と「ミステリが読みたい!」で1位に選出されました。 作者・米澤保信の文章が大変読みやすいものであることは『』、『』といったこれまでの作品でも実証済み。今回もリーダビリティの高い文章を一気に読ませてもらいました。 謎解きの傍らこの小説が問いかけるのは、アジアの置かれた貧困やジャーナリストの役割です。海のこちら側の泰平日本で暮らす読者にとって、ネパールの置かれた状況は遠いお話しでしょう。その(小説)舞台に読者はどう向き合うべきかを問うているといえるのです。 ただし小説の後段、准尉殺害事件の真相が究明される道程は、短兵急な印象を受けました。太刀洗は2004年刊の『さよなら妖精』以来の登場人物ということですが、私自身は彼女とはこの『王とサーカス』で初対面ですので、彼女の性向などになじみがありません。そのためでしょうか、彼女がわずかな手がかりから事件の背後に隠れた人間関係を突如として解き明かし始める様子は、少々超人的なものに見えました。 またジャーナリズム論を准尉と戦わせる場面は、直截的な言葉の応酬に少々鼻白む思いがしないでもありません。「パンと見世物の世界に読者はどう臨むべきなのか」というテーマをめぐって太刀洗が言わんとすること、言っていることのひとつひとつは確かに説得力はありますが、小説的な技巧や飾りが予想外なほどない純朴で生々しい討議を見せられて、すこしばかり興ざめしてしまったのも事実です。 | ||||
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確かに一機読みさせるだけの作品でした。面白かったです。 確かにどんでん返しを重ねて引っ張ってくれるのですが、通低音としての報道とはの問いの答えが ごまかしてはいない分、開き直りで締めたような感じで、いまいちすっきりしませんでした。 これはミステリーとしての評価とは違うポイントかもしれませんが、途中の問答をどう落とすのか結構気になっていたので そこで★ひとつ減らしました。でも自分も報道を消費する大衆の一人に過ぎず、正解があるとも思えないでので 無いものねだりだとは思いますが。 | ||||
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かなり以前に著者の「さよなら妖精」を読みましたが、その登場人物の一人である太刀洗万智さんが主人公として登場する作品です。「さよなら妖精」の事件から10年の時を経た2001年、新聞記者を辞めてフリーのジャーナリストになったばかりという設定。知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のために訪れたネパールで展開する物語です。 物語の冒頭は、特段事件も起こらず、けだるいモッタリとした展開ですが、やがて王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発したり、殺人事件に遭遇したりで、テンポが上がっていき、終末部はとても充実しています。読み進めるほどに密度が高まり、惹きこまれていく作品と言えます。(冒頭部のゆったりした展開も、必要な、物語上計算されたものであることが、最後まで読むとわかります。) この物語の背景には、2001年に実際に起きたネパール王宮での殺害事件と世情の混乱が描かれていますし、異国の10年以上も前の風景や空気感は独特で、著者の作風も相まってほの暗い印象のする作品です。私はその雰囲気をとても楽しみながら本書を読みました。 本書はミステリーであるのは間違いないのですが、いわゆる謎解きものではありません。事件の展開を主人公の一人称で語っているため、太刀洗万智の感情や思考、悩みに共感しながら読み進めていく、物語の展開を味わうタイプの作品です。「ジャーナリズムとは何か」を主人公といっしょに考え、「人の本当の生き様はパッと見ではわからない、陰影の深いもの」という感慨を持つ作品です。 (人によって好みはあるかもしれませんが)著者の力量に感嘆する、充実した物語と思います。私は、本書を読み終えてとても満足感に満たされました。お薦めします。 | ||||
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「真実の10メートル手前」と合わせて読んだ。 いつも思うのだけど(つまりそういう色眼鏡で見てしまっているということなのだろうけど)、この作者の登場人物たちはその行動原理がとてもはっきりしている。 「なぜそのように行動するか」だけでなく、「なぜそのような考え方をするか」というところが明確に描かれる。それはミステリの文法なのかもしれないし、米澤さんの文法なのかもしれない。 「犯人を捕らえること」よりも「真実に辿り着くこと」を重要視する姿勢は「氷菓」シリーズや小市民シリーズに通じるところもある(もしかしたらそれもまた一般的なのかも。その程度の読書量です、すみません)。 善意が必ずしも善ではない、少なくとも善意を向ける相手にとっての善とは限らない。 組織における正義、あるいは職種における正義が、すなわち世界の正義とは限らない。 日々を全力で生きるというのは確かに大切なのかもしれないけれど、その拠り所は常に、あるいは時々疑っておく必要がある。 最善手を打ってきたつもりが、どうしようもない袋小路に迷い込んでしまうことだってある。 先の見えない路地を前に、思い切って踏み込むか、予感を察して踏み止まるか、咄嗟の判断をするには、理論を越えた嗅覚のようなものが求められるのかも知れない。 とはいえその嗅覚は、先天的にまとうものではなく、日々の、あるいは重大な場面において身に着けるしかないのだろうな。 | ||||
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とにかく評判がいいので、否が応でも読む前にハードルが上がってしまうのは 本作にとって少々デメリット。 ただ、ハードルを上げ過ぎなければ十分傑作だと思う。 難を言えば、ちょっとマッタリし過ぎ。 終盤にドドッと動き出すが、もっと序盤から引きずり込んで欲しかった。 中盤までは独立したて女性記者の、自分探し紀行エッセイのようでもある。 「うーん、あんまり好みじゃないなあ」と今一つ乗りきれなかった。 最後は思ったよりも深い話で、ちょっと考えさせられる。 サーカスかぁ・・・ でもやっぱり伝えないことには、存在、事象を我々は認知し得ないわけだし。 難しいね。 対象と向き合う都度、伝え手はモラルと想像力をフル回転させて、自問自答を 怠らないでくださいとしか言えないかな。 | ||||
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実際に起きたネパール王族殺害事件を元に、記者の視点で書いている。 ネパールは祈りの国であり、王制だった。 そんなネパールで、国王や王妃らの王族が銃撃されるという、 信じられない事件が実際に起きた。 この事件の真相は、不明のままであるが、 事件の真相には触れず、フィクションにしている。 主人公は「さよなら妖精」で高校生だった太刀洗が、記者として登場。 設定が素晴らしく、それだけで期待が高まる。 ミステリーのトリックとしては、そこそこかと思う。 トリックを期待し過ぎると、物足りないかもしれないが、よく練られている。 遠い国で起きた事件を、どのように伝えるか、をテーマとしている。 「ハゲワシと少女」という報道写真で受賞後に 自殺したカメラマンについて触れた章もあり、 報道か人命か? 読者へ考えさせるが、それ程重過ぎないようにしているようだ。 「さよなら妖精」は盛り上がりがないまま、淡々と進んでいったが、 当著は初めから最後まで見せ場があり、引き込まれる。 | ||||
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2001年ネパールで実際に起きた王族殺害事件を、たまたま現地に居合わせたフリーのジャーナリスト太刀洗万智が、現地で知り合った人々の情報や伝手を使い、綿密な取材を進めていきます。 そして、取材中に、新たな殺人事件に遭遇してしまいます。王族殺害事件との関係はあるのか、犯人の目的は何なのか。 異国情緒ゆたかなカトマンズの街中で、主人公はジャーナリストのあるべき姿を問いかけながら、事件の真相に近づいていくミステリ小説です。 情景描写、心理描写がとてもリアルで、物語の中にどんどん引き込まれていきます。 | ||||
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TVや新聞では日々色々な事を伝えている。世界情勢や国内で起った災害や事件、ゴシップ等多岐にわたる。自分はあまりニュースを見ない。その理由としては自分に関係ない、からである。政治家の汚職やゴシップネタ、世界情勢や事件。学生である自分が知っていないと困る、何てニュースはそうそうないものだと思う。その中でも特に興味の無い事はゴシップネタや事件の部類だ。何故人は自分と関係のない人の不倫や恋愛に関してあそこまで夢中になれるのか分からない。事件に関して何か知ってる事があればニュースで情報提供を求めなくても通報するだろうし、芸能人が結婚したり不倫をしたからといって自分の生活が変わる訳でもない。それでもニュースは毎日色々な事を放送しているし人々ゴシップネタの話に花を咲かせたりしている。この作品に気になる文があったので引用する。 「自分に降りかかることのない惨劇は、この上もなく刺激的な娯楽だ。意表を衝くようなものであれば、なお申し分ない。恐ろしい映像を見たり、記事を読んだりした者は言うだろう。考えさせられた、と。そういう娯楽なのだ。」 「たとえば私が王族たちの死体の写真を提供すれば、お前の読者はショックを受ける。『恐ろしいことだ』と言い、次のページをめくる。もっと衝撃的な写真が載っていないか確かめるために」 「あるいは、映画が作られるかもしれない。上々の出来なら、二時間後には彼らは涙を流して我々の悲劇に同情を寄せるだろう。だがそれは本当に悲しんでいるのではなく、悲劇を消費しているのだと考えたことはないか?」 全ての人がこうである訳では勿論ないが、こうある人がいるのもまた事実だろう。自分は悲劇を消費しているとは思った事はない。だから自分は偉いとか言うつもりは毛頭ない。ただ、悲劇に対して自分が出来る事はあまりにも少ない。その中で自分が出来る事がもしあるならばどんな些細な事でもしようと思う。考えさせられたと言ったり、悲劇を消費したりするのは被害者にとって何にもならないのだから。 | ||||
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2年連続3冠という帯に魅かれ購入しました。ミステリーとしては、普通ですね。謎解きに切れ味がないし、驚きもありません。しいて言えば、主人公の女性ジャーナリストの迷いと成長の物語。前作「満願」もダメでした。残念ながら、米澤穂信さんの作風は、私には合わないようです。 | ||||
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エキゾチックな異国情緒たっぷりのシチュエーションでミステリーが展開していきます。 ネパールで実際にあった王族事件をトリガーとして、その関連性を匂わせつつ、ミステリーに入っていきます。 このことにより、ミステリックなストーリーにより深みを与えています。 登場人物が絞られていて、むやみやたらに名前が飛び交って混乱を来たすということがありません。 なので、主人公の動きとその関係人物が明瞭に分かりやすくなっています。 現地の少年ガイドといった震撼ミステリーにマイルドさを添加させています。 413ページ、決して飽きることはないミステリーな展開が待っています。 主人公はジャーナリストですが、後半になるにつれ、もはや名探偵のごとく、事件の真相に迫っていきます。 タイトルにある「サーカス」とは、ラストにその意味が隠されています。 真相を解明していく名探偵役から、原点にもどり、ジャーナリストの立ち位置について一石を投じています。 | ||||
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語彙・教養の潤沢さは、著者の魅力の一つである。本作品も例外ではなく、多くの言葉に出会えるし、日本語の妙も味わえる。 また普段読書をしない(いわんやミステリー小説をや)自分としては、最後の伏線回収はアハ体験-likeな爽快感であった。謎解き後には登場人物の見え方が変わるので、二度読み待った無しの作品。ただ、熟練のミステリーファンと思しき方々のレビューを見るに違った感想が得られているようなので、読書経験を積んでからまた読み直したい一作である。 | ||||
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いろいろなところで、評価されているので読みたいとは思っていたが、なかなか手を出せないでいたが、読んでよかった。 ベースがきちんとしている上質な文学だと思った。 ミステリーというくくりでとらえたくないと思う。 米沢穂信さんは、力量のある作家さんだと実感。 | ||||
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2001年に、実際の事件であったネパール王宮事件 を題材として描かれていて単純に面白かったです。読みごたえも充分でした。 | ||||
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私も「このミス1位」に惹かれて読んでみましたが、どこが1位なのか未だに解せません。全く面白くないこということではないのですが、「これって面白いぞ」とて人に勧めるほどではありません。顰蹙を買う可能性があります。「このミス」のベスト10にはときどきこういう疑問符を付けたくなるのがあります。「記者は何をどう書くべきか」という主人公の葛藤も物語全体に流れるテーマという訳でもなく後から無理やり取ってつけた感がします。題名はミステリアスですがそれほどの盛り上がり感はありませんでした。 | ||||
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このミステリーがすごい!、週刊文春、ミステリが読みたい1位の帯に騙されました。 ミステリーとしては陳腐。マスコミのおえらいさんは好きそうではあるね。 | ||||
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知ることは尊いのだろうか? 『さよなら妖精』にも通じるテーマがここにあった。 | ||||
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さよなら妖精もそうでしたが、氷菓や小市民シリーズと比較するとシリアスな内容です。 さよなら妖精に出てきた大刀洗万智が主人公で、フリージャーナリストとなった彼女が 外国の地で事件の取材をする中で、謎を推理し解いていく内容です。 米澤さんの作品は、言葉で表現し難い人の内面や心情を描いたものが多く、そこが大きな魅力だと思いますが、 王とサーカスについても様々な人々の表には出さない心情が描かれていきます。 きちんと伏線が張ってあるので薄々そうではないか?と展開が読めてしまったのが 少し残念だった点。また、氷菓のような作品を期待している人には少しズレを感じるかもしれません。 氷菓が好きなら小市民シリーズの方をお勧めします。 | ||||
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2015年このミス1位という帯にひかれて読みました。 以下ネタバレあるのでご注意ください。 雑誌にネパール観光事情の記事を書くために前乗りしていた日本人記者が、2001年6月1日、ネパールの首都カトマンズ、ナラヤンヒティ王宮で王族9人が射殺されるという前代未聞の大事件(実話)に遭遇し、その裏事情を知っていると思しき軍人に接触を試みることで、さらなる事件が発生し、その渦中に巻き込まれていく・・・というお話。 と書くと、題材はとても面白いように見えるし、舞台は一見壮大そうに思えますが、意外とそうでもありませんでした。 前半はカトマンズ事情(著者は現地入りして取材もしてないみたい・・・)とカトマンズの滞在先で出会う人達とのできごとなどスローペース、王宮事件と市政の混乱とその中で起こる軍人の殺人・・・と中盤で一挙に話が展開するんだけども、主人公は王宮事件の取材も中途半端、終盤締切が終わってから怒涛の謎解きをするけれども、予想外に小さくまとまった話になっていきます。 それに謎解きの部分も、「もっと前からおかしいと思いなよ」「もっと前に現場に行きなよ」というツッコみがいがあるし、ミステリとしては淡泊、今でも謎が謎を呼んでいるノンフィクションを題材の一部にしたわりにその扱いが軽いです。 記者としての信念が揺らいでいたタチアライマチが、ネパールでの様々なできごとに遭遇する中で、その信念というか職業意識を取り戻していくという成長物語としては少し共感できましたが、私は中盤の大風呂敷で期待してしまっただけに、思った以上に話が小さくまとまったのは期待外れでした。 タチアライマチは誰かの悲しみをサーカスにしないと決意するけれども、皮肉にも、著者のネパール王族殺人事件という実際に起きた悲劇についての扱いは「サーカス的」なので、読み終えた後はモヤモヤした気持ちが残りました。 | ||||
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帯まで麗しく本品の状態も素晴らしい。 機会があればまた利用したい店舗です。 | ||||
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