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王とサーカス



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【この小説が収録されている参考書籍】
王とサーカス
王とサーカス (創元推理文庫)

王とサーカスの評価: 3.86/5点 レビュー 106件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.86pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(3pt)

それほどでも

評判程素晴らしい内容ではなかった。なんでこんなに評価高いのかな。淡々としていて起伏に欠けるし、ブータンの雰囲気ももともとに知識が少なく、あまりピンとこない
王とサーカス (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:王とサーカス (創元推理文庫)より
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No.18:
(3pt)

期待倒れ

期待を持って読みましたが肩透かしでした。
王族が皇太子に殺害され、この事件を取材していくものと思い読んでいくと、いつの間にか話はすり替わり、落ちは大麻事件というスケールの小さいものでした。
ミステリーの観点からも、多くの読者が早い時点で八津田が怪しいことはわかるだろうし、八津田にしても、人を見る目がないというか、いろいろ取材している太刀洗に仏像の運搬を頼むのは推理小説としてしょぼい。
ジャーナリズムを描くなら、ミステリー要素はもっと簡潔し本社とのやり取りに悩む様子などを書いたほうが良いと思った。
最後まで読んだが、どっちつかずで結局何が言いたかったのかよくわからなかった。
王とサーカスAmazon書評・レビュー:王とサーカスより
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No.17:
(3pt)

ベトナム料理を忠実に表した物語

普通ならメインで明かしていくであろう大きな事件を物語の背景にして、本筋や伝えたいことを重視して書いているので話としてまとまっているがなんかこうコッテリ感というか肉、炭水化物が足りない感じ。お母さんに「今日はカレーよ。」と言われて帰ってみたらグリーンカレーだった。上司に「今日は一杯ひっかけるか」と言われて行ったらオイスターバーだったというような。いや、違うかもしれません。
王とサーカスAmazon書評・レビュー:王とサーカスより
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No.16:
(3pt)

イライラした

延々とジャーナリズムとはなんぞやに付き合わされてうんざりした。さっさと物語を始めてもらわんと困る。王族ほぼ皆殺し事件はなんだったんだろうか。
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No.15:
(3pt)

心理描写が面白い

話の展開はおっと思わせるようにしてるがちょっと肩透かし感ありでした。ただ、主人公の心理描写は興味深く読めました。
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No.14:
(3pt)

好みじゃなかった

多分好みじゃないと分かっていたので
手をつけていなかったが、思わず古本屋で
買ってしまいました。
すっげーくそ真面目な小説でした。
なんか冗長過ぎて読み疲れました。
てか460ページもいらないだろ!
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No.13:
(3pt)

ピンとこない

読んだ。
満願が面白かっので、とても期待したが、イマイチだった。
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No.12:
(3pt)

好き嫌いははっきり分かれると思います

米澤さんのファンではないので、本書を含めて数作品しか読んでいません。たまたま主人公を追いかける形でこの本にたどり着きました。古い言葉ですが、推理小説的な仕掛けもあり、なるほどとうならされました。ただ今時のミステリーは、事件を解決して大団円とはならない作品が数多く、本書もその類だと感じました。私の好みとは少し異なります。500ページ近くありますが、物語が始まるのが中盤以降という点もマイナスポイントでした。
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No.11:
(3pt)

主人公の魅力で引っ張ってもらえる。私の中では菜々緒さん。

多くを語らず但し能弁な万智に菜々緒さんを当てこみ、読了。皆さんのレビューどおり後味は悪かった。最初からここにしか着地点は無かったのだろうとは考える。だって王様ではなく、「王」とサーカスだから。
これはネパール社会を背景に借りたカースト制度の話であり、同和問題・在日外国人を最下層と位置づけた我が国の抱える現実でもある。昨今の風潮は日本の差別ソレを描くことをよしととない。作者はだからネパールの風土を舞台に設定したうえで、女性に問題を探らせた。さらにバッグパッカーではなく記者という肩書きを背負わせた。
読みながら終始「これはバッグパッカーの視点でしかも男性の目線だよね。それに語っているこいつは間違いなくショートカットもしくは五分刈りの頭だ。この気候でこの環境、ロングヘアなのにシャンプーしたい~と苛立つ如実な感覚が欠けている」と感じていた。
断じてロングヘアではない、この語り手は。もっと不便なんだよ、女のアジア旅行は。生理的なものも含めて。
なんてことを諸々感じながらひと晩にて読了。
単純におもしろかった。菜々緒さんの力を借りて読み進めた。
そして考えた。テーマはなんだ?報道の在り方か?違うな。
これは「真実から目をそらすな。真実とは阿呆らしいぐらい単純な動機且つ原始的な欲望に基づき起こり、起こるべくして起こるひとつの出来事に過ぎない」と言いたかったのではあるまいか?
だって所詮「人」ですから。欲望という名のエネルギーを得て生きる生物ですから。
記者の仕事を名目に登場人物それぞれの欲望を明らかにし、取材する行為を経て他者を踏みつけてまで欲望を満たそうとしている己を知り、己の業の深さに改めて気付く。万智が暴いた真実は、人の欲望そのもの。人は誰でも「王」と成り得、サーカスを催し得る。
つまり、そういうことだよね?作者の言いたかったことは。
でもやっぱり、視点がバッグパッカーのものなんだよね。アジアにはよくいるんだよ。訳知り顔の、旅に居場所を見つけようとして、だけど定められないバッグパッカーが。旅人っていうんじゃない。彼らは根無し草、同郷の人を食い物にする八津田を見て、久しぶりにあのイヤ~な感じの日本人を思い出したよ……。私もよく頼まれかけた。日本に着いたら投函してくれって。でも安請け合いした同郷者が出国際に逮捕されて死刑求刑されたなんて話も無きにしも非ず。預かっただけでアウトなんすよ、グラスは。
あ~、イヤだイヤだ。彼らは日本を捨てたんじゃない。日本に居られなくなった根無し草で、根無し草は働きたくないんだよね。移動しながら周囲から栄養分をかすめとる。それが彼らの商い形で。八津田はまったくのクソ坊主だ!
あ。そうか、作者は日本の坊主どもの生臭ぶりも、嫌悪してるんだろな。金、金、金、拝金主義ね。
タイトルからして世相批判を含むと予想していたけど、そのあたりは未だ未消化の様子。しかしながらなかなか読ませる作品であったことは確か。また読んでみよう米澤穂信氏。
それにしても、サガルに未来が欲しかったな……。希望の未来。
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No.10:
(3pt)

ミステリーとしてはあまり引き込まれなかったのですが

二転、三転するので後半一気に読み切りました
王族殺害事件はメインじゃないんだと途中で気づき驚きました
ジャーナリストなど物書きの人が読むと共感できるところがあり
より楽しく読めるのかもしれません
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No.9:
(3pt)

ジャーナリズムのあり方に対する作者の積年の思いこそ伝わっては来るものの、ミステリ・タッチで描く必然性があったか否かかなり疑問

2001年のネパールのカトマンズで実際に起きた王族殺害事件を基にして、ジャーナリズムや作者自身の職業である作家(芸術家)のあり方をミステリ・タッチで問い掛けた作品。物語はたまたまカトマンズを訪れていたフリー・ジャーナリト太刀洗の視点で描かれる。前半はカトマンズの風俗や社会環境が丹念に描かれ、風俗小説の趣きを呈しているが、この中に作品のテーマや以下で述べる事件のヒントが潜んでいる事は読んでいて一目瞭然だった。特に、登場人物の描き方が素直過ぎる点に拙さを覚えた(作品のテーマや本作がミステリ指向ではない事を隠すつもりは無かったらしい)。

王族殺害事件の直後に起きた、王宮警備の軍人殺人事件の犯人・動機捜し、軍人殺人の直前にその軍人にインタビューをし、事件に巻き込まれた太刀洗の身の危険を中心に描いてはいるが、ミステリ的には大した事はない。やはり、ジャーナリズムのあり方に対する根源的な問い掛けが本作の本質であり、"あとがき"を読むと、この問い掛けは作者の積年の思いだったらしい。その思いこそ伝わっては来るものの、物語(ミステリ)として面白くなければ意味がない。作中でも、金銭的利得(あるいは社会的名誉)とジャーナリトとしての使命との間で揺れ動く太刀洗の心理が描かれているが、この揺れは作者自身のものでもあるのだろう。

しかし、本テーマを敢えてミステリ・タッチで描く必然性があったか否かかなり疑問だし、ミステリ・タッチで描くなら、もっと工夫を凝らして欲しかったというのが作者のミステリ的力量を評価している者にとっての率直な感想である。
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No.8:
(3pt)

私の趣味には合いません。

2年連続3冠という帯に魅かれ購入しました。ミステリーとしては、普通ですね。謎解きに切れ味がないし、驚きもありません。しいて言えば、主人公の女性ジャーナリストの迷いと成長の物語。前作「満願」もダメでした。残念ながら、米澤穂信さんの作風は、私には合わないようです。
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No.7:
(3pt)

2015年「このミス」1位?

私も「このミス1位」に惹かれて読んでみましたが、どこが1位なのか未だに解せません。全く面白くないこということではないのですが、「これって面白いぞ」とて人に勧めるほどではありません。顰蹙を買う可能性があります。「このミス」のベスト10にはときどきこういう疑問符を付けたくなるのがあります。「記者は何をどう書くべきか」という主人公の葛藤も物語全体に流れるテーマという訳でもなく後から無理やり取ってつけた感がします。題名はミステリアスですがそれほどの盛り上がり感はありませんでした。
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No.6:
(3pt)

思わせぶりミステリ

2015年このミス1位という帯にひかれて読みました。
以下ネタバレあるのでご注意ください。

雑誌にネパール観光事情の記事を書くために前乗りしていた日本人記者が、2001年6月1日、ネパールの首都カトマンズ、ナラヤンヒティ王宮で王族9人が射殺されるという前代未聞の大事件(実話)に遭遇し、その裏事情を知っていると思しき軍人に接触を試みることで、さらなる事件が発生し、その渦中に巻き込まれていく・・・というお話。
と書くと、題材はとても面白いように見えるし、舞台は一見壮大そうに思えますが、意外とそうでもありませんでした。
前半はカトマンズ事情(著者は現地入りして取材もしてないみたい・・・)とカトマンズの滞在先で出会う人達とのできごとなどスローペース、王宮事件と市政の混乱とその中で起こる軍人の殺人・・・と中盤で一挙に話が展開するんだけども、主人公は王宮事件の取材も中途半端、終盤締切が終わってから怒涛の謎解きをするけれども、予想外に小さくまとまった話になっていきます。
それに謎解きの部分も、「もっと前からおかしいと思いなよ」「もっと前に現場に行きなよ」というツッコみがいがあるし、ミステリとしては淡泊、今でも謎が謎を呼んでいるノンフィクションを題材の一部にしたわりにその扱いが軽いです。
記者としての信念が揺らいでいたタチアライマチが、ネパールでの様々なできごとに遭遇する中で、その信念というか職業意識を取り戻していくという成長物語としては少し共感できましたが、私は中盤の大風呂敷で期待してしまっただけに、思った以上に話が小さくまとまったのは期待外れでした。
タチアライマチは誰かの悲しみをサーカスにしないと決意するけれども、皮肉にも、著者のネパール王族殺人事件という実際に起きた悲劇についての扱いは「サーカス的」なので、読み終えた後はモヤモヤした気持ちが残りました。
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No.5:
(3pt)

王様が殺害されるというショッキングな事件から始まり、最後はこの人が犯人!というどんでん返し。

このお話の始まりは、ネパールの王宮で起こった王様が殺害されるというショッキングな出来事からスタートします。
そこのたまたま居合わせた、フリーの日本人ジャーナリスト太刀洗万智。もともと、ネパールの旅行記を書こうとネパールを取材中だったものが、この事件が発生し、事件の記事を書くことに。

旅行記を書くために、滞在中に事件に巻き込まれるっていうのは、内田康夫の「浅見光彦」のようでもありますが、王宮での事件を取材する中で、取材対象となって、太刀洗がインタビューをした軍人がそのインタビュー直後に殺害されてしまいます。その殺害現場で遺体を見ると、遺体の背中には「INFORMER」(密告者)と意味深な文字が切り込まれています。
当然、この殺害事件は王宮での殺害事件と非常に密接に結びついていて、その口封じにこの軍人は殺害されたものだと、主人公太刀洗は取材をすすめます。では、真相はどうなるのでしょうか。

事件は、王宮での殺人事件、軍人の殺害とその遺体に切り込まれた文字。おどろおどろしい感じがしますが、文章全体は、重たくなく、娯楽性やエンターテイメントを忘れない、軽い筆致でどんどん読み進めていくことができます。これぞ、今大活躍中の作者だと感心仕切りの文章です。
で、最後には、この軍人殺害をめぐってどんでん返しの展開が待っています。

この本では、ところどころ、取材の協力者となるネパール人が登場します。彼らの口からはネパールの現状などが語られ、現在のネパールが抱える課題も掘り下げています。そのところも興味をそそられるところです。その問題には、ネパールの貧困問題が取り上げられていますが、その貧困がこの事件を引き起こしている原因ともなっている。。。かもしれません。まあ、読んでみてください。
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No.4:
(3pt)

ミステリーとしてはちょっと。

ネパールの王室内で起きた事件に興味がわいて読み進めていったのでちょっと肩透かしにあった感じ。 伝える側、書き手の本音、ある意味狡さをが分かったのが収穫。 ミステリーとしては上手いなあとは思いますが、今一というか今三ぐらい。
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No.3:
(3pt)

読み応えあり

2016年(2015年発行)のこのミス国内編1位の作品です。年内に読み終わろうと頑張って、やっと今日読み終わりました。この人昨年も「満願」で1位でしたね。私が読んだのは、本作と「満願」と「折れた竜骨」の3作品ですが、私としては「折れた竜骨」が一番面白かったですけどね。本作は、2001年6月に実際に起こったネパール王族殺害事件(ネパールの国王夫婦他王族9人が皇太子によって殺害され、皇太子も自殺したと伝えられる事件ですがこんな事件があったなんとちっとも知らなかった)を背景として日本人の女性ジャーナリストが殺人事件に巻き込まれるというストリートなっています。背景は大きいですが、ミステリーとしての謎解き部分は古典的な仕掛けです。ネパールの社会情勢を背景にニュースを伝える者のまた受け取る者のあり方を問いかけてくる佳作で読み応えのある一品ですが、「このミス」の1位といわれると、???です。
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No.2:
(3pt)

よく聴く話が集まったような

完全にフィクションじみた空気の中にふと生々しい人間らしさが浮き出て ドキリとさせられるというのがこの作家の売りなのだと(勝手に)解釈しているのですが、 この本は大きく広げた風呂敷の上で想像の範囲内に収まる悪意や道徳がフワフワと漂うだけで 『折れた竜骨』ほどの切迫感や感情に訴えられる事はありませんでした。 小手先の技量で小綺麗にまとめたという印象で、筆者の力量からすれば特筆する作品では無いと思います。 装丁はお洒落ですが…。
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No.1:
(3pt)

ミステリとジャーナリズム

私は米澤先生の著作は全て読んできたので、本書も速攻で予約。特に「さよなら妖精」は米澤作品にのめり込むきっかけとなったので、期待大でした。

物語の舞台はネパール。 王族の大量殺害と言う異常事態の中、太刀洗は警備の国軍軍人の死に遭遇します。限られた時間の中(原稿の締め切りが有るので)、制約された行動の中で(外出禁止令が出るので)、見るべきものを見て、伝えるべき事を絞り込んでいきます。

探偵としての太刀洗は、軍人の死の謎を追いかけます。王族の大量殺害と言う異常事態を、殺害の動機、時間・行動の制約として生かすだけでなく、ジャーナリズムの観点から事件をどう捉えるべきかの判断を迫らせる構成は、非常に丁寧にまとめられており、流石だと感じました。様々な背景を持つ登場人物たちも、それぞれの立場の言動を通して、多面的な見方を与えます。特に「本当の敵」の救いの無さは、平和な日本のニュースで取り上げられるサーカスそのものであり、やるせなさを感じさせます。

高いレベルでまとめられたミステリで、一気に読む事が出来ました。
ただ、それでも、高い点数は付けられない・・・。乙女だったのがセンドーの大きな魅力だったのに、この作品では殆ど表れません。29歳で乙女というのも、微妙ではありますが。僕は「さよなら妖精」の続編が読みたかったのですよ。次は仕事に誇りをもって、しかし恥ずかしがってそれを表に出せないセンドーさんを読みたいです。
王とサーカスAmazon書評・レビュー:王とサーカスより
4488027512

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