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王とサーカス



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【この小説が収録されている参考書籍】
王とサーカス
王とサーカス (創元推理文庫)

王とサーカスの評価: 3.83/5点 レビュー 102件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.83pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全68件 1~20 1/4ページ
No.68:
(5pt)

リアルな小説

東洋新聞で記者をしていた大刀洗万智(たちあらいまち)。同僚の自殺をきっかけにして記者を辞め、フリーの記者として取材のためにネパールへと来た。

そこで大事件が起こる。ネパールの国王と王妃、そして皇太子の弟妹が皇太子に射殺されたのだ。その後、皇太子は自殺しようとした。現在は意識不明の重体である。

万智は、そのニュースを日本の月刊誌に載せることになった。

皇太子のディペンドラは、死んだ王に代わって王位に就いた。意識不明なため、前王の弟であるギャネンドラが摂政になった。

その後に万智が聞いたところでは、ギャネンドラはたまたま事件の起きた晩餐会には出ておらず、そこにいたのにたまたま無事だったのがギャネンドラの息子のパラス。何か裏がある、とみんな思っている。

記者として真実を知りたい、と思い、事件の時に詰所にいた軍人に会い、話を聞こうとする。しかし、ラジェスワルというその軍人は、日本人の記者に話すことは何もないと言う。日本人の読者はこの事件を娯楽として消費するというのだ。「恐ろしいことだ」と言いながら、娯楽として楽しむ。それが人間の性質なのだと。それを論破することができず、何の話も引き出せない万智だった。

この小説を知ったのは、知人のブログからだった。著者が山本周五郎賞を受賞した「満願」という短編集が、「他人事のように書かれている」と批判されたそうだ。その言葉を受けて書かれたのが本作品ということだった。

確かに、「満願」はアイデアで勝負するタイプの短編集で、「他人事みたい」と言われれば、そんな感じもする。だが、本作品は違う。実際に起きた事件を下敷きにし、ヒリヒリした現実を描こうとした小説だと感じる。隅々まで取材し、主人公が直面するリアルを追求した作品なのだ。小説とはこうあるべきだ、という一つの形を見た気がする。
王とサーカスAmazon書評・レビュー:王とサーカスより
4488027512
No.67:
(5pt)

ミステリとサスペンスが融合した感じで面白かった

巧みなストーリー展開で、とても面白かった。
「真実はたやすくねじ曲げられる」という主張のやり取りには考えさせられました。
そもそも謎のベールに包まれた主人公ですが
中盤からもしや主人公も命を狙われている?という緊張感が漂うと
クールな主人公も恐怖を感じるらしく、人間らしくて好感を覚えました。
「伝えること」の意味を象徴した本作のタイトルはとても良いです。
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4488027512
No.66:
(5pt)

サーカスの意味

サーカスという言葉に、冷徹な批判精神を感じた一冊だった。サーカスと批判するが、人間活動のほとんどは全てサーカスと言っていい。見せて金になるもので世の中はできているからだと言っては身も蓋もないが、米澤さんはそれを敢えて描いた。あざといとか、お前はどうなんだと言われかねない。すごい勇気だと思う。
 ミステリーの部分、特に犯人の犯行後の動きや動機に必ずしも納得していないが、外出禁止令であったり、連絡がつき難い状況をうまく設えて物語を編んでいくのは、流石としか言いようがない。最後まで読ませるだけでなく、読者に考えさせる筆力に脱帽である。
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No.65:
(5pt)

面白い

古典部も早よ
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No.64:
(5pt)

記者の誇りとは

実際にあった2001年のネパールの王室一家殺人事件当時のカトマンズが舞台。

あたかも自分が、主人公と一緒に、ひなびたトーキョーロッジに宿泊しているかのような的確な描写は著者の作風と言えるだろう。

突然、現れた死体(記者の取材対象)の死亡原因は?

自分の取材が原因ではないか?という怯えと、記事にしたいという欲望との葛藤。

「国を壊す首謀者」と子供からは憎まれ、取材対象者からは「王の死を演し物にするサーカスの座長」と揶揄される。

主人公の記者が出した結論は「報じないこと」。
それこそが記者としての誇り。

このようなジャーナリストが食っていけるような社会だと良いのだが。
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No.63:
(5pt)

大刀洗万智。ジャーナリストの良心。

題名となった「王とサーカス」の意図とは?
ジャーナリストはニュースを「サーカス」の出し物のように描く。
読者(観客)は折りあらば「空中ブランコ乗りの、落下」を望んでさえいる。
ニュースを文章に書くとは、何を書かなかったか?ということに他ならない。
米澤穂信の小説は真摯で真面目。
しかし知的で鈍感で不器用な主人公・大刀洗万智に親しみ傾倒している読者には、
万智の逡巡が好ましく心地よく思えるのだ。

一本筋が通り、上品で真面目。
そんな個性の米澤穂信のフリー記者・大刀洗万智シリーズ最新刊。
今回はネパールが舞台です。
新聞社を辞めてフリー記者に転身した万智は、旅行記事を依頼されて
ネパールへ赴きます。
ところが到着間も無く「ネパール国王ビレンドラ国王暗殺事件」が勃発する。
スクープに遭遇した大刀洗万智の前に更に1人の死体が転がる。
スクープを報道することの是非、正しい報道とは何か?
伝えることの意義。
真実を伝えることとは?
揺れ動く万智の心。
殺人事件の目撃者(当事者or容疑者?)
警察の取り調べを受ける万智の運命やいかに?
異国のエキゾチズム。
宿泊ホテルの「トーキョー・ロッジ」に集う各国(インド人、アメリカ人、日本人)の人々の
正体。
そして万智に付き纏い管内役を買って出る現地ネパール人の少年・サガルとの交流。
一見無邪気で友好的なサガルの内心(外人ジャーナリストへの憎しみ)を知る時、
ジャーナリズムの功罪を恥じることとなります。
政府開発援助とか医療品や医師の派遣、ワクチン投与。
正しいとばかり信じている我々先進国の人々。
医療援助により新生児の死亡数が激減しても、子供が爆発的に増加した結果、
GDPが飛躍的に増えるわけでもなく、子供の食糧事情は悪化して生存競争は激化する。
そういった側面。悪い影響も起こるのです。
BBCやCNNそしてNHkが最新のニュースを報道する。
泡沫なジャーナリストである大刀洗に後発記事を発信する意義は?

そこはどうかご自身で大刀洗の米澤穂信の言葉をお読み下さい。
「書くこと」と「書かないこと」を決めるのは「サーカスの空中ブランコ乗り」と同じ、
危険な技術的選択!!
常にジャーナリストは空中ブランコ乗り・・・かも知れません。
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No.62:
(5pt)

懐かしい

久しぶりに読み返したがいいね。
ジャーナリストは派手ではなく地道な取材と裏付けという基本が派手に書かれて、面白い
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No.61:
(4pt)

太刀洗万智

「さよなら妖精」からの太刀洗万智シリーズ。
とてもおもしろかったし、色々考えさせられた。
ぜひ読んでサーカスの意味を考えてください。
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No.60:
(5pt)

推理自体に加え、現在の世界状況、報道の意味などが絡み合い、読者自身に迫ってくる

読み物として最高に面白い。人が死ぬ事件の様相を追いながらWHO、WHY、HOW、加えてWHEREを探り、最後に下手人を明らかにするという推理小説のフォーマットで構成されていますが、途中で読者は何重にも騙され、この意外さに嬉しくなります。
2001年に起きたネパールでのナラヤンヒティ王宮事件にフリーランスの記者になった大刀洗万智が偶然に遭遇し、さっそく取材を開始する。今も真相が明らかになっていないこの王族殺害事件に新たな解釈が加えられるのかと思いながら読み進みました。これが第1の騙しなのですが。
王都カトマンズのホテルや街の様子、貧しい子ども達、流れ着いたような異邦人、王族の大事件に揺れる民衆。土埃のざらつき、現地の食の豊かな味、裏街の匂い、人によって大きく異なるものの見方、はたまた「報道」の意味・意義についての真剣な問い掛け、と物質面でも精神面でも多種の情報に翻弄されるのを楽しんで読んでいると、本も半ばで本題となる事件が勃発します。この事件は王族殺害事件と関係があるのか無いのか大刀洗万智が調査・推理していきます。
万智は現地警察に拘束されかかったり、逆に保護してもらったりしながら、推理の当否に自分の記者生命が賭かっていると自覚して戦慄するところは、「謎解き」の枠を超えた緊張があります。そこを表現するタイトル「王とサーカス」の意味は重く、報道の受け手である我ら一般人にも厳しい刃を向けてきます。最終盤の最後の謎の解明と衝撃は受け止めるには大きすぎるほど。
「神様に真相をご説明いただく推理物」とは全く違って、ヒロイン大刀洗万智が鋭いけれども万能には程遠く、自分の生き方に悩み惑っているところが共感をもたらしてくれて、引き込まれました。一方、現実のネパールという国の魅力、悩み、困難も伝わってきて、現代の話として生きています。
400頁を超えるのに一気に読ませる引力があるので、評価が高いのもうなずけました。
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No.59:
(4pt)

おもっしろい。

りょうこうの作品。清張並みにするには、更に工夫が必要。
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No.58:
(4pt)

ネパールの事件

2015年に出た単行本の文庫化。
 『さよなら妖精』の大刀洗真智が主人公。
 2001年に発生した、ネパール王族殺害事件に揺れるカトマンズを背景としたミステリだ。フリーライターの主人公が事件を取材するなかで殺人事件にまきこまれ、身の危険もあるなかで真相へと迫っていく。
 動機に目新しさがあり、衝撃的。そこだけでも読む価値があるだろう。
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No.57:
(5pt)

今だからこそ問われるジャーナリズムのあり方。

ミステリーとしても良くできている。最初からあちこちに伏線が張り巡らされ、それが終盤に向かって一気に回収されていく。ヒロイン、大刀洗万智とカトマンズの路地を疾走しながら、また、ほこりっぽい高地の空気を呼吸し香やゴミのにおいをかぎながら、日干しレンガの建物、大通り、川、祠や寺院を眺める。美しい山々の描写は少ししか出てこない。メインは、観光客からできるだけお金を巻き上げて、自分の生活が少しでも豊かになるようにと願う、貧しい人々の描写である。その中心がサガル少年だろう。
 サガルは、自分たちの貧しい暮らしは外国のジャーナリストによる報道が原因だと信じて疑わない。尊敬する兄が死んだのもそのせいだと思っている。それでも、お金のために大刀洗の取材には協力すると申し出る。王族の大量虐殺に揺れるカトマンズの町を取材するには、どうしても現地の案内が必要だったので大刀洗はこの10歳くらいの少年を雇うことにする。そして、軍の王宮警護にあたっていたラジェスワル准尉にインタビューを試みるのだが…。
 実際にあったネパール王室の事件を舞台に、フリージャーナリストになった大刀洗万智は記事をどう書いたらいいか苦悩する。本書の中にも出てくる「ハゲワシと少女」の問題を持ち出すまでもなく、ジャーナリズムのあり方は常に問われてきた。しかし、数々の悲劇を経験したにもかかわらず、我々は同じようなことを繰り返していないだろうか。要するに我々の「野次馬根性」「怖いもの見たさ」によりジャーナリストが動いているのではないかということだ。
 そのいい例が「京都アニメーション事件」だろう。当初、犠牲者の名前の発表は、遺族の承諾を得た方々だけに限られていた。それが、葬儀が終わったという理由で犠牲者全員の名前が公表された。当然、メディアは遺族のものとに殺到する。なぜ、遺族が苦しまなければならないのか。まさに、本書の中でラジェスワル准尉の言った「サーカス」を楽しむ感覚ではないのか。消費される「悲劇」にどんな意味があるのだろう。
 同じ作者の『氷菓』は多くのファンを獲得しアニメにもなった。そのファンはこの本を気に入るだろうか。『さよなら妖精』以降、『満願』と本書と『真実の10メートル手前』は性格がずいぶん異なる。できれば両方のファンになってくれるとうれしいのだが。
王とサーカスAmazon書評・レビュー:王とサーカスより
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No.56:
(5pt)

上手い!

新聞記者をやめフリーライターになった太刀洗万智は、事前取材のためにネパールのカトマンズにやって来る。トーキョーロッジという宿で、アメリカ人のローバート・フォックス、インド人のシュクマルウェル、僧侶姿の日本人の八津田、宿の女主人のチャメリ、観光客相手の物売りの少年サガルと交流をしていくのだが、この辺りの描写がごく自然な感じでとても上手い。このまま事件が起こらなくて旅行記となってしまっても、充分面白いのではないかと思わせる。読む楽しみが堪能できるのだ。
しかし、王族一家殺害事件が起こり、大刀洗は取材をすることになって、大きく物語は動き始める。そして、情報を得ようと紹介された軍人のラジェスワルが殺され、大刀洗に嫌疑がかかる。これらの事件の中で、大刀洗はジャーナリズムの意義への疑問を突き付けられ、自らの生き方を問われることになる。大刀洗は、ラジェスワルの事件の謎を自ら解決することによって、最終的には自分なりの生き方の回答を見出すことができたのだ。
最後のどんでん返しは、あっと驚くほどではないが、上手く主人公のジャーナリストとしての生き方と関わってくる。ミステリーという形が、いい具合に生かされている。この作者は上手い!
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No.55:
(5pt)

解説は事前に読まないほうが良い。なぜなら、半分くらいまでのストーリーが書かれているから

読み終わった後の感想は、一言、「うまいなぁ」。
事件だけ取り上げると地味といえば地味な事件ですが、背景になるのはドラマティックな王族による王族殺し。
物語りも、王宮でおきたクーデターとその後の緊張下の町の様子、主人公の周りで起きた殺人、記者としての主人公のアイデンティイの確立を3つの柱に複合的な構造で描かれています。
主人公にとって、殺人事件の解決は単なる好奇心や正義感のためではなく、記者として自分が生きるために切実に求められるものだという点が他の多くの作品との差になっていると思います。
今更という気もしますが、読んでおいて損は無いと思います。
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No.54:
(4pt)

自分にとっての正義は誰かの悪かもしれない

米澤さんの小説が好きで色々と読んでいますが、この方の小説にしてはかなり重たい内容だと思いました。
(といっても、読ませる文章力で最後まで一気に読んでしまいました)
物事には、色んな側面があるのだということを、改めて考えさせられました。

カトマンズの描写も素晴らしくて、今まで興味のない国だったけど、初めて行ってみたいと思いました。

☆ひとつ減らしたのは、サガルはかしこすぎるし、女性記者が探偵並みの推理力で少しだけ違和感を感じたので。
実際には、☆4.5くらいです。
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No.53:
(5pt)

スピード感ある展開

スピード感ある展開で引き込まれる作品。優しさと厳しさが交差する世界に引き込まれます。それらを支えるのは著者が使う日本語の素晴らしさ。シンプルかつ繊細な描写は著者の才能だと思いました。
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No.52:
(5pt)

「報道と倫理」と言うテーマに誠実に取り組んだ、骨太な作品に感銘

日本人には馴染の薄いネパールの首都カトマンズで実際に起きた王族殺害事件。偶然遭遇したフリージャーナリスト太刀洗が取材を始めると、謎の死体に出くわして、というストーリーで、実際の事件がモチーフなだけに、まるで現地ルポのような描写で迫真の内容。死体が出てから、いわゆる「ミステリ」らしくなるが、前半はあまり知らなかったカトマンズについて読まされるのが興味深い。ただ、単純に謎解きミステリを楽しみたい人にとっては辛いかも知れない。
 後半は謎解きミステリらしい展開で十分楽しめると思うが、それが主眼の「本格ミステリ」ではない。全体を貫くテーマは、「報道と倫理」で、それを突き付けられて立ちすくみ苦悩する大刀洗の姿が読みどころ。結局明快な答は見出せず、モヤモヤしたものが残る苦い結末だが、作者がこのテーマに誠実に取り組んだ事がうかがえる。自らの存在意義に疑問を抱きながら、それでもジャーナリストとして生きて行こうとする大刀洗の姿に感銘を受けた。
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4488027512
No.51:
(4pt)

「報道」とは…? 考えさせられる報道のあり方。

ネパールにプレ取材に行った万智は、おりしも起こった国王以下多数の
王族殺人事件に遭遇する。
早速、ガイドの少年サガルとともに王宮に向かい、町の様子や人びとの
インタビューなど取材を進めるうち、万智のまわりで新たな殺人事件が
勃発した。

新聞記者歴5年の若い万智がベテラン並の行動力と推理で真相に迫る。
彼女は記事の書き方にも一家言持っている。
「わたしの仕事には、他人の悲劇を見せ物にしているという側面がある。
…問題は、それにもかかわらず伝えねばならないという哲学を持ち得るか
どうかにある。」というところだ。

しかし、その前にこんなことも言っている。
「わたしは情報を選別する。…何かを書くことは、同時に、何かを
書かないことだ。」
言い換えれば、ニュースになる事件と、ならない事件がある、という
ことだ。
うけるネタだけがニュースになって、本当に知らなければいけないことを
わたしたちは知らされていないかも知れない。
都合の良いことは伝え、都合の悪いことは伝えないメディアだって時として
ある。
万智がいうとおり、メデイアには「無限の時間と紙幅があるわけではない」
からだ、という理由で、それが正当化されてはいないか…。
王とサーカスAmazon書評・レビュー:王とサーカスより
4488027512
No.50:
(5pt)

世界にひきこまれます

風景がうかぶ描写、主人公の目を通すから日本人目線で見える海外の町並み
作者特有のミステリー感も楽しめ、意外性自体より、主人公が意外性のある結論に至る思考を読ませる小説だと思います。
王とサーカス (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:王とサーカス (創元推理文庫)より
4488451101
No.49:
(5pt)

見事な切れ味

米澤穂信の相変わらずの見事な切れ味を堪能できる。
伏線が周到に張り巡らされており、後段になって何度も元の箇所を読み直した。
主人公の太刀洗の活躍はファンには堪らない、更なる成長(シリーズ化)を期待。
王とサーカス (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:王とサーカス (創元推理文庫)より
4488451101

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