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王とサーカス



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【この小説が収録されている参考書籍】
王とサーカス
王とサーカス (創元推理文庫)

王とサーカスの評価: 7.29/10点 レビュー 7件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.29pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全7件 1~7 1/1ページ
No.7:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

王とサーカスの感想

最初は小説の体の旅行記かと思った。そのせいで事件が起きるまで(結構長い)は退屈に感じました。
事件が起きてからは面白かったです。最終的には社会派ミステリーとしてのテーマを突きつけられました。サーカス…

しん
WCNZKBHI
No.6:
(7pt)

王とサーカスの感想

異国情緒ある内容で、ネパールの日本料理屋さんは行ってみたい

mick
M6JVTZ3L
No.5:
(7pt)

王とサーカスの感想

太刀洗万智がフリージャーナリストとしてネパールで巻き込まれた事件のお話。
良いタイトルと気持ちいい伏線回収にラスト。
ミステリに比重を置かずジャーナリズムの在り方に重きを置いた感じで、
そのことが物語にリアリティを生んでいたと思います。
上手い話なのですが、綺麗にまとめ過ぎられているため何か物足らない感覚。
ミステリ三冠獲得作品のためハードルが上がりすぎていたのかも知れません。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

王とサーカスの感想

ジャーナリストがカトマンズ滞在中に遭遇した王室の事件と、軍人が殺された事件の真相を追う物語。
関係のない海外メディアが騒ぎ立てるさまをサーカスに例え、実際に起きた事件もからめて報道のあり方を考えさせる社会派ミステリーってところでしょうか。
話の展開や謎解きに強引さはなく、優等生みたいな作品だと思いますが、それが逆に物足りなさも感じてしまいます。

Hidezo
GX0TU62Y
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

王とサーカスの感想

読み始めた事を後悔していた。ネパール紀行にも太刀洗の成長物語にも興味が無かったからだ。ただミステリーが読みたかっただけの私は、中盤で出現した一つの死体から物語に一気に引き込まれる事になる。序盤から張られた数々の伏線が終盤に気持ち良く回収され、美しいロジックが唯一の結論を導き出す。正直、ジャーナリズムの功罪とか、ネパールの貧しさ、人の心の奥の奥は?と言うテーマは、私にとっての本筋では無かった。分厚い本を薄っぺらく読んでしまったかも知れないが、それでも十分満足した。そして、太刀洗が少し好きになった気がした。

なおひろ
R1UV05YV
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

王とサーカスの感想

さよなら妖精に登場していた太刀洗万智を主人公にしてネパールを舞台にした物語。著者があとがきに記しているように、さよなら妖精の続編ではないので前作を気にすることなく読めます。
実際に合った出来事などを背景に使い、主人公の太刀洗万智がジャーナリストとして成り立っていく様子が描かれます。カトマンズの安宿トーキョーロッジ。そこに泊り客としている人々との邂逅から
ひとつの殺人事件に直面し、王家殺害事件の取材も絡めて万智の記者としての在り方、その根本的な問題に思い悩み答えを得て成長する姿がこの物語のメインです。殺人事件は王家殺害事件の取材の
過程で遭遇した予想外の事件です。死体に刻まれていた言葉から王家の事件と関連があるのかと思われますが、ミステリとしてはこの著者にはそんな単純さはありません。解明する過程もキチンとした
伏線回収で最後の真相に至ります。ホテルも外からは遮断されている状況だったりと、サラリとしてますが手が込んでいます(笑)。万智の人間的にも記者としても成長する姿を主に遭遇した殺人事件を
冷静な分析で解き明かすという、ミステリの味付けをした物語ですが根本的には一人の女性の生きる姿を描いた内容です。王とサーカス、このタイトルも秀逸と感じるジャーナリスト魂の物語と私は感じました。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

「王とサーカス」の感想

前作の「満願」が好評だったことあって、出版直後に本書を購入し、早速読み始めましたが、3分の1ほどのところで挫折してしまいました。
2001年頃のネパールの様子を知りたいわけでも無いし、またその頃に勃発した王族殺害事件が詳しく書かれているわけでも無く、そのことに興味も持てませんでした。
もっとも、この本の内容は、王族殺害事件の話ではなく、それは単にこの小説の背景にすぎなかったのですが・・・。

カトマンズの街の様子や、ここからどこそこに行く近道の様子を書かれても、面白くも何ともありません。
カトマンズと言えば、まだネパールではマリファナが合法だった頃に作られた映画で、ジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールが共演していた「カトマンズの恋人」(1969年上映)で見た風景が記憶の底にあります。
さすがに、2001年頃には、その当時のようなユートピアを求めてやってきた白人の若者たちが、ホームレスのようにたむろって、あてもなくさまよい、クスリに溺れ、誰とは無しに抱き合っている・・・といった、そんな退廃的で自堕落な姿はすでに無くなっているにせよ、本書に書かれている街の様子とほぼ変わりばえのないイメージだったので、なおさら興味も持てませんでした。

ところで、12月になって、各紙のミステリベストテンを見て驚きました。三紙で1位、残りの一紙で3位です。
そこで、再度頑張って読み直しました。

海外旅行雑誌の取材の下見に行った時に出会った王族殺害事件を、日本で記事にするために取材を続けていくという話なんですが、その過程で殺人事件に遭遇してしまいます。
殺人事件が起こってからは、それなりに読み応えはありました。でも、身の安全が保証できない地域で、大きな事件を取材している途中に戒厳令もひかれ、緊迫している状況下なので女性ジャーナリストの身の危険を心配しながら私は読んでいるのですが、危険と隣り合わせになって居るという様子が伝わって来ません。
彼女が簡単に殺されてしまっても、おかしくない状況なのに、そんなに危険な目に遭わないし、その上、本書で初めて出会う女性と言う事もあって、なかなか感情移入できないので困りました。
私としては、この本をミステリとして評価するのは、ちょっと違うのではないかと思って居ますが、「広義の」というところでは、仕方が無いのかも知れません。

余談ですが、年明けに本屋さんに行ったら、本書が山積みされていました。帯には、「2015年度ミステリベストワン」と書かれています。
それを見て2000円ほどの本書を買われる方も居られるのかと思うと、こういったベストテンにはいささか疑問を感じてしまいます。

トラ
WFY887SY

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