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王とサーカス
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王とサーカスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 41~60 3/6ページ
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よくできているし、面白いんだけど読後感がよくない。 太刀洗万智シリーズなんか好きなんだけどなぁ 評価が高い人が多いのもわかる、正直面白かった。 単純に、好きではない。 こうなると個人の好みだからなんとも。 でも☆4 | ||||
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2001年6月に実際に起こった「ネパール王族殺害事件」を背景に、殺された軍人の真相を追う、大刀洗万智:28歳、新聞社を辞めたばかりのフリージャーナリスト。ミステリーパートと共に、報道の真実と及ぼす影響を問う力作。 「お前はサーカスの座長だ。お前の書くものはサーカスの演し物だ。」 「よそ者が訳知り顔で俺たちは悲惨だと書いたから、俺たちはこの街で這いずりまわってる」 流石、各種の賞を受賞しているだけの事は有る、骨太小説。 | ||||
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この作家にしては珍しく人が死ぬ話ではあったけれどシリーズの中では最高傑作かと思いました。 | ||||
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面白かった。 ものごとにはいろいろな側面があるだろうけど 人それぞれの視点からも物事はそれぞれ違って見えていることを 登場人物をとおして見せてくれた気がする。 小説として一風変わった背景があったほうがいいのだろうし 魅力的な登場人物も必要なんだろうけど、 それぞれ絶妙に配置されていて良かった。 一応「ここまでで手掛かりはすべてお見せしましたよ」ってくだりも 用意されていますし、読んでいて「うむ。犯人はわかっていますよ」ってなります。 トリックや叙述がお好きなかたには物足りなく感じるかもしれませんが、 ミステリーとして充分に楽しめる作品だと思います。 | ||||
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この作品の背景は2001年に起きたネパール王族殺人事件です。恥ずかしながらこの事件の事は良く覚えていませんでした。同時期にあった池田小の事件や3カ月後の911事件は覚えているのですが… 先進国の主知的な同情に対して痛烈な批判も感じました。 | ||||
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2年前気まぐれに買った小説を やっと読み終えた 断念してしまった 中盤以降の盛り上がりが素晴らしく 全てが裏表、二律背反で成り立っているというテーマにしっかり収められていて感動してしまった 王とサーカスの凄いところは トリックが解けなくて悔しい というミステリー作品特有の感覚ではなく トリックで盛り上がってた自分が恥ずかしい という普通のミステリーと違った 特殊な体験をさせられることにあるでしょう メディアリテラシーの話なので 報道関係を目指している人は勿論 視聴者側も見るべき一冊だ | ||||
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「このミステリーがすごい」とのことで,今度こそはと期待して読みました。 この作家の本は過去に数冊読ませていただきましたが,どれも何か違う。いつも期待値を大きく下回ってしまっていたので。 「王とサーカスはこれだけ評価が高いのだから大丈夫」と自分に言聞かせながら読みました。 前半の王室事件が起こるところまでは緊張して読むことができました。後半に期待をふくらませながら。 しかし私服警官2人が登場したところから雲行きが怪しくなる。どうしてこんなにトントン拍子で話が進んで行くのか? ジャーナリズムの本質をテーマに掲げた作品だったのでどのような結末になるのかと思いましたが,主人公が都合良く納得して終わってしまったのでがっかり。 ツボにはまった人にはたまらない作家なのかもしれませんが,私にはいつもモヤモヤ感が残ります。 | ||||
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本当に胸糞だし心理描写も共感できるし素晴らしい この人の作風が好きなら満足 | ||||
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このミスでの人気があったので読み始めました。満足しています。さいしょはどうなるかと思いましたがよかったです。 | ||||
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雑誌の記者の主人公の女性が、ネパールの王族の殺害事件に巻き込まれるミステリー。はじめはネパールの旅の案内本と思わせるようでしたが、王族が殺されてからの事件の真相を追う所から主人公の知的さが冴え渡ってます。知り合った軍人の殺害が王族の殺害に関係するのかしないのかワクワクドキドキ。 | ||||
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地味ながらミステリーを扱う手つきの確かさは一級品 その上で+αがあるのがこの作家の真骨頂 重箱の隅を続くことはできるが、まともな人間なら評価せざるを得ない作品 120点とは行かないけどまともな人なら80点はつけざるを得ない 二年連続三冠は伊達ではない | ||||
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フリーランスの記者となった太刀洗万智。ネパールのカトマンズで王の一家が殺される事件に巻き込まれる。万智はネパールの軍人の一人に接触することに成功。だがその軍人は殺害され、遺体を晒される。犯人はもちろん意外な人なのだが、その謎解きなんかどうでもいいと思わせるほどのミステリがネパールという国に潜んでいる。また、最後に意外な人物が、思いもよらない秘めた感情に胸を締め付けられる。いや、本当は気づかなければならないのかもしれない。正論が人々を不幸にすることに。ジャーナリストとなった万智には正論を語るしかない。真実と正義を報じるしかない。ジャーナリストの仕事の苦悩も本書では味わえる。 | ||||
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二転、三転するので後半一気に読み切りました 王族殺害事件はメインじゃないんだと途中で気づき驚きました ジャーナリストなど物書きの人が読むと共感できるところがあり より楽しく読めるのかもしれません | ||||
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ミステリーというより、1つの小説として楽しみました。 主人公の葛藤や気付き、そこに至る出会いや事件、まるで映画です。 ミステリーとして振り返ると、事件勃発までの描写が長く、また、じけんそのものが解決後に語られるなど、少々まどろっこしさを感じました。 | ||||
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価値観や読後の感想は人それぞれだが、私は読み終えた後、時間とお金を返して欲しいと思い。さらに口直しに他の本を読む必要があった。 以上が私の読後の正直な感想。 内容に関しての矛盾点の指摘は他のレビューで既に書かれているので省く。 ・他国の人間(つまり私たち日本人)が他国の繊細な事実・事件・事情を元に、商業素材として取り扱うのは失礼ではないだろうか? 少なくとも、ソコに触れるのであれば文責をもって書く(著者の仮説等)のが筋であろう それが出来ないのであるならば、人として触れるべきではない。海外作品ではチャイルド44などが同じような間違いをしている。 ・小説という文芸であるならば、台詞によって情景描写を台詞で説明をするような安易な描写を避けるのが書く者の芸。やってはいけないことをやっている。 よくこれで編集者サイドも許したものだとあきれる。 ・結局、主人公も生きていくために記事=金銭授与であるのであれば、王とサーカスという主題において、主人公も手を汚している事を。 まぁ今時では無いが、「全員が悪人」というノアール的にした方が良かっただろう。売れれば主人公を使い回したという思惑がとれて腰が引けている。 ・賞に関しては、まぁ商業・商売、マーケッティングというのはこういうモノだろうと、ほぼ諦めている。口コミの方が信頼出来る時代を加速させてしまっているのだろう ・魂を削って書いているのか?私たちは人生の有限の時間を削って読んでいる | ||||
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【内容(ネタバレ禁止!)】 なんと舞台はネパール! 【ささった言葉】 ・「どうぞ心なさい。尊さは脆く、地獄は近い」 ・「記事は派手にしようと思うところから腐っていくもんだ」 ・サガルが勧めるセルロティの店は、まだ先らしい。 ・「嘘ね」わたしはそう言った。サガルは答えた。「ああ、嘘さ」 ・「わたしは…」仏陀の目が見下ろしている。「ここがどういう場所なのか、わたしがいるのはどういう場所なのか、明らかにしたい」 ・「クソ野郎」赤い頬のサガルは、そう吐き捨てた。冷めた目がわたしを睨む。たぶん彼は憎むよりも、あきれかえってしまったのだ。 ・たちまちカトマンズの街へと消えていく背中に、わたしはありがとうと言いたかった。素敵なククリをありがとう。他のことにも。けれど彼は、そんな言葉は聞きたくないだろう。わたしはそういう世界に生きている。 ・彼方まで続く山塊はあまりにも雄大で、神秘的なまでに美しい。 ・もしわたしに記者として誇れることがあるとすれば、それは何かを報じたことではなく、この写真を報じなかったこと。 ・だったひとつの知識がものの見方を根底から覆し、別の知識が更なる修正を加えていく。やがて蓄積された知識は、お互いに矛盾しない。妥当だけれど思いがけないものの見方へと収束していく。このダイナミズムが好きだった。無邪気に知を楽しみうちに大人になった。 ・知は尊く、それを広く知らせることにも気高さは宿る。 ・結局わたしの背を押したのは、腕時計だった。約束の時間まであと一分に迫り、わたしは「待ち合わせの相手を待たせるのは失礼だ」という常識だけを頼りにして、クラブ・ジャスミンへと一歩一歩コンクリートの階段を下りていく。 ・「自分に降りかかることのない惨劇は、この上もなく刺激的な娯楽だ。意表を衝くようなものであれば、なお申し分ない。恐ろしい映像を見たり、記事を読んだりした者は言うだろう。考えさせられた、と。そういう娯楽なのだ。」 ・「タチアライ。お前はサーカスの座長だ。お前の書くものはサーカスの演し物だ。我々の王の死は、とっておきのメインイベントというわけだ」 ・「答えられなかった」わたしの呟きは水音にかき消され、どこにも届かない。 ・そしていま、枷は外れた。抗議の時は終わり、恐怖がそれに取って代わった。 ・そして、負けるものかと性根を据えた時、どうやらわたしはこんな顔になるらしい。新しい発見だった。 【感想と教訓】 ミステリーとしては凡庸なトリック。だが、珠玉の名フレーズの数々が心を打つ。純文学というほどではないが、第一級の通俗小説。例えて言えば、漁港の回転寿司。やはり、旬の作家の作品はうまい! | ||||
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2001年のネパールのカトマンズで実際に起きた王族殺害事件を基にして、ジャーナリズムや作者自身の職業である作家(芸術家)のあり方をミステリ・タッチで問い掛けた作品。物語はたまたまカトマンズを訪れていたフリー・ジャーナリト太刀洗の視点で描かれる。前半はカトマンズの風俗や社会環境が丹念に描かれ、風俗小説の趣きを呈しているが、この中に作品のテーマや以下で述べる事件のヒントが潜んでいる事は読んでいて一目瞭然だった。特に、登場人物の描き方が素直過ぎる点に拙さを覚えた(作品のテーマや本作がミステリ指向ではない事を隠すつもりは無かったらしい)。 王族殺害事件の直後に起きた、王宮警備の軍人殺人事件の犯人・動機捜し、軍人殺人の直前にその軍人にインタビューをし、事件に巻き込まれた太刀洗の身の危険を中心に描いてはいるが、ミステリ的には大した事はない。やはり、ジャーナリズムのあり方に対する根源的な問い掛けが本作の本質であり、"あとがき"を読むと、この問い掛けは作者の積年の思いだったらしい。その思いこそ伝わっては来るものの、物語(ミステリ)として面白くなければ意味がない。作中でも、金銭的利得(あるいは社会的名誉)とジャーナリトとしての使命との間で揺れ動く太刀洗の心理が描かれているが、この揺れは作者自身のものでもあるのだろう。 しかし、本テーマを敢えてミステリ・タッチで描く必然性があったか否かかなり疑問だし、ミステリ・タッチで描くなら、もっと工夫を凝らして欲しかったというのが作者のミステリ的力量を評価している者にとっての率直な感想である。 | ||||
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昔、カトマンズにいたので楽しみながら、読ませていただきましたが、ストーリー自体のスケールが小さすぎて、期待はずれでした。 このミスの大賞は、それなりのダイナミクスがあったのですが、マスコミの方が好きそうな本です。 高校時代の主人公がでる作品も読みましたが、同じイメージ。どちらも、もうひとつ。面白いまでいかなかったかな。 | ||||
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この作品で作者のうまさを強烈に感じたところが2か所ありました。1つめはクラブジャスミンで取材対象の軍人から諌められるところ。主人は初対面の自分を叱ってくれるその人をやさしい人物と評しています。普通同じ場面で初対面の人から叱られてその相手をやさしい人物と評することができるでしょうか。できるとしたらその人は素直でインテリジェンスの高い人物です。今は駆け出しでも将来の飛躍、可能性を想像させます。次に取材をすることの意味について考えるシーン。自分の書く情報がとるに足りないものではないか、と思い悩むが、前に進む答えを得るシーンです。たとえつまらない記事でもその記事を書くことで完成(真実)に近づくという信念。これはそのままこのミステリーにも当てはまるはずです。数多くのミステリーが生まれ、驚くべきトリックが考案される。もう、どうしても新規性のある作品は書けない。それでもこの作品を書く必要があるのか。ある。それがこの作品に込められたもう一つのメッセージだと考えました。これは我々の仕事のも当てはまるはずです。この問題はつき詰めていくと生きる意味につながっていくと思います。そう、それでも生きる意味はあると思うのです。謎解きだけはなく、深く考えさせてくれる作品でした。 | ||||
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事前の評価や評判などは知らずにふと手に取っただけの人間の感想です。 この作者の他の作品は未読なのでまっさらな感想だと思います。 ぶっちゃけとんだ詐欺作品って印象ですね。 面白くないワケではないし、悪くはないのですが いかんせん王族殺しはほぼ何の関係もなくそこに注目していると あまりのオチのスケールの小ささに拍子抜けしてしまいます。 まぁジャーナリストと言う立ち場で大事件に絡めたところで 常識的な世界で出来ることなんて無いも同然ですし、それに付随した「ちょっとした事件」に 立ち会うのがせいぜいなのは仕方のないことではあるんですが・・・ (これがラノベなら主人公が華麗に事件を解明、解決と言ったところでしょうか?) 推理物、的な視点で見ても特に面白いワケではありません。 これが何故これほどの高評価なのかまったくわからない。 タイトルに釣られただけなら読まない方がいいでしょう。 タイトルはただの演目未満の扱いです。 | ||||
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