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王とサーカス
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王とサーカスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 21~40 2/6ページ
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読み終わった後の感想は、一言、「うまいなぁ」。 事件だけ取り上げると地味といえば地味な事件ですが、背景になるのはドラマティックな王族による王族殺し。 物語りも、王宮でおきたクーデターとその後の緊張下の町の様子、主人公の周りで起きた殺人、記者としての主人公のアイデンティイの確立を3つの柱に複合的な構造で描かれています。 主人公にとって、殺人事件の解決は単なる好奇心や正義感のためではなく、記者として自分が生きるために切実に求められるものだという点が他の多くの作品との差になっていると思います。 今更という気もしますが、読んでおいて損は無いと思います。 | ||||
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??? Ccccccvvvvvvvvvv Bbbbbbbbb | ||||
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米澤さんの小説が好きで色々と読んでいますが、この方の小説にしてはかなり重たい内容だと思いました。 (といっても、読ませる文章力で最後まで一気に読んでしまいました) 物事には、色んな側面があるのだということを、改めて考えさせられました。 カトマンズの描写も素晴らしくて、今まで興味のない国だったけど、初めて行ってみたいと思いました。 ☆ひとつ減らしたのは、サガルはかしこすぎるし、女性記者が探偵並みの推理力で少しだけ違和感を感じたので。 実際には、☆4.5くらいです。 | ||||
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主人公がなんか陰気な女性で、悩んでいるのだけど、 あんまり共感できず、正直読んでいるのがしんどかった。。 | ||||
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スピード感ある展開で引き込まれる作品。優しさと厳しさが交差する世界に引き込まれます。それらを支えるのは著者が使う日本語の素晴らしさ。シンプルかつ繊細な描写は著者の才能だと思いました。 | ||||
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日本人には馴染の薄いネパールの首都カトマンズで実際に起きた王族殺害事件。偶然遭遇したフリージャーナリスト太刀洗が取材を始めると、謎の死体に出くわして、というストーリーで、実際の事件がモチーフなだけに、まるで現地ルポのような描写で迫真の内容。死体が出てから、いわゆる「ミステリ」らしくなるが、前半はあまり知らなかったカトマンズについて読まされるのが興味深い。ただ、単純に謎解きミステリを楽しみたい人にとっては辛いかも知れない。 後半は謎解きミステリらしい展開で十分楽しめると思うが、それが主眼の「本格ミステリ」ではない。全体を貫くテーマは、「報道と倫理」で、それを突き付けられて立ちすくみ苦悩する大刀洗の姿が読みどころ。結局明快な答は見出せず、モヤモヤしたものが残る苦い結末だが、作者がこのテーマに誠実に取り組んだ事がうかがえる。自らの存在意義に疑問を抱きながら、それでもジャーナリストとして生きて行こうとする大刀洗の姿に感銘を受けた。 | ||||
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ネパールにプレ取材に行った万智は、おりしも起こった国王以下多数の 王族殺人事件に遭遇する。 早速、ガイドの少年サガルとともに王宮に向かい、町の様子や人びとの インタビューなど取材を進めるうち、万智のまわりで新たな殺人事件が 勃発した。 新聞記者歴5年の若い万智がベテラン並の行動力と推理で真相に迫る。 彼女は記事の書き方にも一家言持っている。 「わたしの仕事には、他人の悲劇を見せ物にしているという側面がある。 …問題は、それにもかかわらず伝えねばならないという哲学を持ち得るか どうかにある。」というところだ。 しかし、その前にこんなことも言っている。 「わたしは情報を選別する。…何かを書くことは、同時に、何かを 書かないことだ。」 言い換えれば、ニュースになる事件と、ならない事件がある、という ことだ。 うけるネタだけがニュースになって、本当に知らなければいけないことを わたしたちは知らされていないかも知れない。 都合の良いことは伝え、都合の悪いことは伝えないメディアだって時として ある。 万智がいうとおり、メデイアには「無限の時間と紙幅があるわけではない」 からだ、という理由で、それが正当化されてはいないか…。 | ||||
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話の展開はおっと思わせるようにしてるがちょっと肩透かし感ありでした。ただ、主人公の心理描写は興味深く読めました。 | ||||
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多分好みじゃないと分かっていたので 手をつけていなかったが、思わず古本屋で 買ってしまいました。 すっげーくそ真面目な小説でした。 なんか冗長過ぎて読み疲れました。 てか460ページもいらないだろ! | ||||
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読んだ。 満願が面白かっので、とても期待したが、イマイチだった。 | ||||
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米澤さんのファンではないので、本書を含めて数作品しか読んでいません。たまたま主人公を追いかける形でこの本にたどり着きました。古い言葉ですが、推理小説的な仕掛けもあり、なるほどとうならされました。ただ今時のミステリーは、事件を解決して大団円とはならない作品が数多く、本書もその類だと感じました。私の好みとは少し異なります。500ページ近くありますが、物語が始まるのが中盤以降という点もマイナスポイントでした。 | ||||
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風景がうかぶ描写、主人公の目を通すから日本人目線で見える海外の町並み 作者特有のミステリー感も楽しめ、意外性自体より、主人公が意外性のある結論に至る思考を読ませる小説だと思います。 | ||||
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米澤穂信の相変わらずの見事な切れ味を堪能できる。 伏線が周到に張り巡らされており、後段になって何度も元の箇所を読み直した。 主人公の太刀洗の活躍はファンには堪らない、更なる成長(シリーズ化)を期待。 | ||||
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読んでて楽しい。 登場キャラクターは総じていやな気分にならず、主人公が悩むシーンの書き方なども絶妙で、安心して読んでいられる。 ミステリとして凄い仕掛けがあるわけではないが、サスペンスとしては緊迫感もあるし、現実を元にしながらも生々しくなく、他人にお勧めできる作品だと思う。 | ||||
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まず、題材が良かった。本事件は一応聞いたことはあったが、よく知らなかったので、題材だけで惹かれて読んだ。 僅かなネタバレを言うと、ネパールの王宮事件とこの物語の内容は大きくは関係がないということ。ただ王宮事件のあった時に起きた出来事(創作)を扱っている。つまり、王宮事件はこの物語の設定や雰囲気を作るための環境設定のような感じで、これを読んだからといって王宮事件について詳しく分かる訳でもないし、主人公が王宮事件に巻き込まれていく様な創作でもない。即ち、王宮事件を知りたい、若しくは王宮事件を基に創出した物語をこの本に期待することは好ましくない。 しかし、著者が伝えたいこの物語の主題は充分に伝わり、それがタイトルにも現れている。ストーリとしては充分に楽しめた。 あくまで、主題は報道や情報といったメディアの立ち位置と、貧困国におけるその影響などである。それを著者の考えを基に書いている。 以上。 追伸: ネパールのあの、わちゃわちゃとしてゴミゴミとした、じっとり、ねっとりとした雰囲気やヒンドゥーとチベット仏教の匂いがそこまで感じられないのは、文体からなのか、若しくは主人公が女性のせいだからなのかな?とは思ったがこれは個人的に感じたことなので、評価の星には加えていない。 | ||||
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王の殺人事件あたりから、俄然面白くなってくる、まさかの国がからんだ陰謀が結末かどうかというろこるで、終わる。考えさせられる、エンディング。 | ||||
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期待し過ぎたのか結末にがっかり 途中までは面白かったのに なぜこんな終わりかたなの!? | ||||
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ドキュメンタリーと旅行紀行文とジャーナリズム論をまとめた現地レポートのような印象。 決して 私が期待していた Who did it ? 的な 推理小説ではありませんでした。『さよなら妖精』のレビューにも書きましたが 作者の思い入れの強い外国で起こった 紛争や事件 事故などを 大刀洗万智という主人公を配役することにより、作者の述べたいことを書き記しただけの内容のような印象を受け。この小説も 実際に起きたネパール王族殺人事件を材に扱っています。 トラベルミステリーぽっく 異国情緒のミステリ舞台となる土地の空気感が感じられますが、娯楽推理小説の要素がなに一つなく 退屈しました。 ネパールに興味がある という人は、この作品のカトマンズの空気感をまとったような感覚を味わえ良いと思いますが、 ハラハラドキドキどんでん返しを期待している私のような推理小説ファンのとっては退屈でした。正直ミステリーノーベルとしても 地味な作品だったなという印象です。 ジャーナリストとしての理念が作者にはあり、 あちこちのそのことを感じさせる言葉があります。 たとえば「自分に降りかかることのない惨劇は、この上もなく刺激的な娯楽だ」この人の作品はやはりミステリ以外の部分で(ドキュメンタリーと紀行文とジャーナリズム論)で楽しむべきか?? ネパールの街、ネパール人々の人物描写など世界観の創造は見事。 ジャーナリストとは何か、どうあるべきかの人生を壊す可能性のある仕事…考えさせられるという点では 真実の10メートル手前 と同じ感想。 | ||||
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2015年のミステリーベストテン第一位。ただ、この著者の作品はこれまで私とは合わないことが多かったので、期待してと言うよりは、半ば恐る恐る読み始めた。 結果、一日足らずで一気に読了。いや、面白かったからと言うよりは、中身がスカスカだったから。ダメだ、こりゃ。 ネパールの国王ら8人が皇太子に殺されたという実話がベースになっているというので、私はてっきり主人公がその謎を追うという硬派な展開を予想し、期待していたのだが・・・。 なんだ、この中途半端さは。ミステリーとしても中途半端だし、日本人が海外でテロやクーデターに巻き込まれるというパニックサスペンスものとしてもかなり中途半端な出来だと思う。 何故、これが一位なの? 全く理解不能。日本のミステリー状況はそこまで貧しいのか? 或いはこの著者、とことん私と合わないのかも。 | ||||
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多くを語らず但し能弁な万智に菜々緒さんを当てこみ、読了。皆さんのレビューどおり後味は悪かった。最初からここにしか着地点は無かったのだろうとは考える。だって王様ではなく、「王」とサーカスだから。 これはネパール社会を背景に借りたカースト制度の話であり、同和問題・在日外国人を最下層と位置づけた我が国の抱える現実でもある。昨今の風潮は日本の差別ソレを描くことをよしととない。作者はだからネパールの風土を舞台に設定したうえで、女性に問題を探らせた。さらにバッグパッカーではなく記者という肩書きを背負わせた。 読みながら終始「これはバッグパッカーの視点でしかも男性の目線だよね。それに語っているこいつは間違いなくショートカットもしくは五分刈りの頭だ。この気候でこの環境、ロングヘアなのにシャンプーしたい~と苛立つ如実な感覚が欠けている」と感じていた。 断じてロングヘアではない、この語り手は。もっと不便なんだよ、女のアジア旅行は。生理的なものも含めて。 なんてことを諸々感じながらひと晩にて読了。 単純におもしろかった。菜々緒さんの力を借りて読み進めた。 そして考えた。テーマはなんだ?報道の在り方か?違うな。 これは「真実から目をそらすな。真実とは阿呆らしいぐらい単純な動機且つ原始的な欲望に基づき起こり、起こるべくして起こるひとつの出来事に過ぎない」と言いたかったのではあるまいか? だって所詮「人」ですから。欲望という名のエネルギーを得て生きる生物ですから。 記者の仕事を名目に登場人物それぞれの欲望を明らかにし、取材する行為を経て他者を踏みつけてまで欲望を満たそうとしている己を知り、己の業の深さに改めて気付く。万智が暴いた真実は、人の欲望そのもの。人は誰でも「王」と成り得、サーカスを催し得る。 つまり、そういうことだよね?作者の言いたかったことは。 でもやっぱり、視点がバッグパッカーのものなんだよね。アジアにはよくいるんだよ。訳知り顔の、旅に居場所を見つけようとして、だけど定められないバッグパッカーが。旅人っていうんじゃない。彼らは根無し草、同郷の人を食い物にする八津田を見て、久しぶりにあのイヤ~な感じの日本人を思い出したよ……。私もよく頼まれかけた。日本に着いたら投函してくれって。でも安請け合いした同郷者が出国際に逮捕されて死刑求刑されたなんて話も無きにしも非ず。預かっただけでアウトなんすよ、グラスは。 あ~、イヤだイヤだ。彼らは日本を捨てたんじゃない。日本に居られなくなった根無し草で、根無し草は働きたくないんだよね。移動しながら周囲から栄養分をかすめとる。それが彼らの商い形で。八津田はまったくのクソ坊主だ! あ。そうか、作者は日本の坊主どもの生臭ぶりも、嫌悪してるんだろな。金、金、金、拝金主義ね。 タイトルからして世相批判を含むと予想していたけど、そのあたりは未だ未消化の様子。しかしながらなかなか読ませる作品であったことは確か。また読んでみよう米澤穂信氏。 それにしても、サガルに未来が欲しかったな……。希望の未来。 | ||||
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