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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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クリスマス休暇でごった返すレイキャビクの大きなホテルの地下室で、ドアマンの男が殺されているのが発見されます。サンタクロースの衣装を身につけたまま下半身を晒した状態でナイフでめった刺しにされていたのです。捜査を進めるなかで、被害者グドロイグルがかつてボーイソプラノのこどもスターであったことが判明します。 前2作と同様、今回もまた家族のありようが物語の主題になっています。グドロイグルは父親に音楽の才能を見いだされ厳しい英才教育を受けます。その弟の才能を羨みながら体が不自由になった父親の世話を続ける姉ステファニア。犯罪捜査官エーレンデュルは、幼い頃雪山で吹雪に巻き込まれ弟が遭難し行方不明になった事故から、自分だけが生き残ってしまった罪悪感にずっと苛まれています。そして離婚して家を出た彼は、ドラッグのオーバードーズで流産した娘のエヴァに対しても負い目があるのです。ヤク中の弟レイニルを気遣うホテルの従業員ウスプ。さらにDVの被害者の少年とその父親の裁判がサイドストーリーとして語られます。そして、それぞれの家族の物語が交錯しながら捜査は意外な展開をしていきます。事件が落着したあとのエンディングも見事で(インドリダソンは物語の結び方が巧い作家です)、これもぜひ映画化して欲しいような欲しくないような... | ||||
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ときどきこのシリーズは読みたくなります。 湿地、緑衣の女と読みましたが、こちらが一番家族色の濃い物語でしたね。 苦痛の通勤が、この本のお陰で楽しく過ごせました。 登場人物のセリフに引き込まれたり、不器用ながらもエヴァと向き合い、事件解決に挑むエーレンデュルが魅力的。 図書館でこの本を借りようと思っていたら借りられてしまっていたので、この時期は人気なのかな?と思ったり。 クリスマスシーズンに読むのがオススメ。 | ||||
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北欧の雰囲気が醸し出されている。 | ||||
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いつも期待どおりのおもしろさ | ||||
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「湿地→緑衣の女→声」と読んで、ここでやっと全ての意味が繋がり理解できた。 内容も湿地は全然おもしろくなかったけど、緑衣で少し興味が湧いて、声で完全に おもしろくなった。これって作者が違うんじゃない?と訝るほど。^^ 色んな意味でアイスランドという国に興味を持てたのは良かったし、 最後キレイに留飲さげられて良かった。 読後感としては被害者の人生を想うと泣ける。神様はナゼ彼に美しい声を 与えたもうたのか?選ばれし子なら、どうか最後まで見届けてやってくださいよ。 | ||||
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全部気にいって、言うことなし。 | ||||
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「湿地」「緑衣の女」でこの作者の大ファンになったのだが、三作目の本書も相変わらず素晴らしかった。 アーナルデュルの作品はミステリー小説と言うより社会派小説と言うべきだろう。 本書もホテルでの殺人事件の犯人捜しを中心に物語は進んでいくのだが、殺人事件の謎解きそのものよりも登場人物の人生を深く掘り下げての部分こそ読みどころだと思う。 この物語では問題を抱えている親子が何組か登場する。 まずは殺人事件の被害者の親子の物語。 そして、主人公であるエーレンデュルとその父親との物語。 さらには、現在のエーレンデュルと娘のエヴァ=リンドの物語。 どの親子も深い闇を抱えており破綻した親子関係と言ってもよい。 それぞれの物語を通し、子供にとって親の影響がいかに大きいかを教えてくれる。 親のエゴによって振り回された子供がいかに傷つくかということを訴えている。 どんなに酷い親だとしても子供にとって親は唯一の存在であり、親は子供に与える影響を考えなくてはならないと思わされた。 殺人事件の謎解きだけでなく、複数の問題を重層的に描いて見せる手腕に感服した。 | ||||
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良い | ||||
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この、アイスランドのジャーナリスト出身の作家(1961年生れ)の作品は『湿地』、『緑衣の女』と読んできたが面白かった。それに比べると、ホテルのドアマンが、クリスマスの夜にサンタクロースの格好をしてホテルの地下室で殺されたという事件そのものに、読者を興奮させる何かがあるとは言えない。しかし、一連の事件を担当する主任捜査官エーレンデュル等の活躍で、被害者は嘗ては有名なボーイ・ソプラノでありながら、12歳の時の舞台で、声変わりのために立ち往生をしたという無残な過去が明らかになる。少年グドロイグルは、虚栄心に駆られて叱咤し続けた父親の失望と、弟への父の偏愛に嫉妬してきた姉の思いに居たたたまれず、家族を捨てる。最後に辿り着いたのが、ホテルの地下室に住まい、ドアマンと雑用をこなすという哀れな境遇だった。姉が捜査官に語ったところでは、深夜密かに実家を訪れていた由。この辺から、この被害者の人生の哀切な物語に引き込まれていった。彼がゲイであり少年相手の「性交」を目撃され激高した少年の姉に殺されたことが無残な格好で発見された理由だと分かるが、その動機は、取ってつけた感じがする。この本題の話と並行して、同僚の捜査官が担当する児童虐待事件とエーレンデュル父娘の葛藤が並行して進むのだが、それが本書の印象を弱めていると思う。少年の歌唱を録音したレコードの希少価値に目を付けてイギリスからやって来た投機家の話は面白かったが、彼がドアマンに払った金の存在を、犯人である少年の姉は事前に知らないのだから、この話も、本題の殺人事件の説明としては弱い。これらが減点の理由だ。 | ||||
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事件そのものはトリッキーなものではなく、作者が書きたかったのは事件の背景となった被害者たちの人間ドラマであろう。 本作では被害者のドラマの他に主人公の刑事のドラマ、主人公の同僚が手掛けているドラマの2つが並行して語られ、人間ドラマが溢れんばかりである。 しかしながら、話の内容が暗すぎる。主人公の刑事に関してはともかく、被害者とその関係者については救いが何もなく辛い。 この作家は深い人間ドラマを描くことが主流のようですので、軽めの推理小説を読みたい方にはおすすめできないし、好みはわかれそうな気がします。 | ||||
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この作者の本はいずれも非常にテンポ良く物語が進むのでサクサク読めます。ページをめくる手が止まらなくなり、あっという間に読み終えてしまいました。次回作の邦訳も楽しみにしています。 | ||||
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重めの事件ですが引き込まれます。 今後も続きが出たら読みたいと思います。 | ||||
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湖の男より面白かったです。ボーイソプラノは好きですし希少なレコード、CDを探した経験もありますので。人物の描写もわかりやすく 結末にも無理が無いと思います。ひとつだけいえば少年期の悲劇から最後の悲劇に至るまでの主人公の心理描写だけ少し物足りなく感じました。 | ||||
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クリスマスシーズンのリゾートホテルが舞台です。 クリスマスの明るいイメージとは裏腹に全体的に物悲しい雰囲気に包まれています。 けれども私は逆にそれが心地よかった。 この小説は間違いなく冬に読むべき作品です。 | ||||
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「湿地」「緑衣の女」そして、この「声」と読み進めてきました。 ミステリーとはいえ、これらは、犯人が次々と犠牲者を狙うとか、 派手なアクションとか、手の込んだトリックとか、そういう類の お話ではありません。 1つの事件をきっかけに、隠されていた過去や、切れていた家族の 繋がりが、少しずつ絡み合いながら表に出てきて、やがて真相に 至るという、派手さはないものの、心に沁みるような小説です。 捜査が進むのと並行して、捜査官エーレンデュルの、子供時代の 重い悲しい記憶が、このお話の回で初めて詳細に明かされます。 親になったからといって、完璧な人間になれるわけではない。 だけれど、子供にとって、その親は、まさに世界のすべて。 ありのままの自分を受け入れて欲しいという、登場する様々な 子供たちの、それぞれの哀切な願いが胸を打ちます。 ラスト、エーレンデュルと娘との、悲惨ともいうべき親子関係が まだ手探りながらも、少し修復していけそうな予感に、ほっと しました。 | ||||
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なんだろう、決して派手なアクションや とびぬけて優れた推理をする捜査官がいるわけではないし、 殺人事件だってとりたてて謎が深いものでもない。 でも、読みだしたら最後まで作品の世界に引き込まれてしまう。 そして、読んでよかったな、と思わせてくれる。 きちんとした捜査官や被害者、被害者をとりまく人間が 人間として生活し、考え、仕事をしている。 いろいろな人が必ずしも正しいとは言い難くても 自分の人生を生きる姿が描かれている。 それは、悲しくもあり、力強くもある。 だから、読む者をひきつけ、力づけるのだろう。 | ||||
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「華やかなホテルの地下室で殺された、孤独な男の秘められた 過去とは」「一人の男の栄光、悲劇、転落、そして・・・・・・死。 自らも傷を抱えたエーレンデュルが到達した悲しい真実」(「帯」より) 「湿地」「緑衣の女」から「声」へと面白く読みました。何といっても 赤毛の大男レイキャビック警察犯罪捜査官エーレンデュルの存在が印象深くて。 それに同僚の料理上手なエリンボルグやシグルデュル=オールとのチームワークも 色々あっても今時流行らないだろう人間くささで満ち溢れていてアイスランドとか 日本とか関係なく何処かなつかしい気がして。離婚後ほったらかしだった娘との再会も ゴタゴタ続きながら時に反発・抵抗されながらも心通わせるときもあったりする。 自分の子供時代に味わった忘れられない今でも苦しみ続けている弟との過去も今回は 前面に出ている。「訳者あとがき」に「~この作品のテーマは家族と見ることも できる。それも絵に描いたような仲良し家族ではなく~」は確かにそうかもとおもう。 「声」はサンタクロース姿で地下室で殺されたホテルマンの捜査から始まる。その過去は 子どもスターから始まってヒサン極まりない最後を迎えるまでが徐々にあきらかになっていく。 エーレンデュルは捜査の為故障で暖房の入らない寒いホテルに泊まる。一日目・二日目・三日目 ・四日目・五日目・クリスマスイヴへと操作は続きついに犯人逮捕。 クリスマス嫌いなエーレンデュル。娘へのプレゼントを考えながら娘と共に家に戻るのだろう。 本文407ページ。長編にもかかわらず今回も読みやすかった。次回作は「湖の男」(仮題)。 エーレンデュルに恋人らしき人あらわれたりして今後娘とのかんけいも如何なるか 楽しみに待ってます。 | ||||
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古本で並んでいる中でも一番安いにもかかわらず-非常に良いーと説明されていたので購入しました。薄いしみがないわけではありませんが満足しています。それに届くのが早い。ありがとうございました。 | ||||
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ドラマで見るなら、緑衣の女の続きです。エーレンデュルは娘に振り回され、悩まされていますが、何となく心が開いて感じるのは、自分の過去のトラウマを白状…させられたからでしょうか。相変わらず丼出ん返し続きのラストになりますが、推理小説というよりは家族をめぐる小説色が濃いと思います。読み終わったあと、自分自身の家族との接点に当てはまるものをたくさん感じ、自分の複雑な思いに答えを見た気がします。家族についても考えさせられました。 | ||||
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友人に薦められて読みましが、彼女の作品の中では、一番人気のようです。 | ||||
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