■スポンサードリンク


グリーン家殺人事件



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

グリーン家殺人事件の評価: 4.09/5点 レビュー 47件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.09pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全47件 21~40 2/3ページ
No.27:
(3pt)

今読むと、古典的名探偵のお約束にイラっとくる(笑)

中学の頃夢中になって読んだエラリイ・クイーンも、横溝正史も、今読むとやっぱりイライラするのかなあ。
名探偵が、犯人はわかっているのに、証拠もおおかたあがっているのに、誰にも知らせずぎりぎりまで黙っているという秘密主義に。
そして、最後にまた被害者が出そうになって、「しまった。急がないと危ない!」と叫んで追いかけていき、あわやというところで犯行を押しとどめる。周りはぽかんとしたまま振り回され、犯人を抑えて初めて「おまえだったのか!」となるパターン。

いや、そんなもの、見当がついた時点で見張りの者や次に狙われる者に「あいつが犯人らしいから気をつけろ」と一言言っておけば防げるんじゃないの、それって・・・と呆れてしまうのは、こういう推理小説では野暮というものと承知しているが。
特にこういう連続殺人の場合、犯人が最後の一人に手をかけるところまで行かないと、物語としての完成度が下がるというのはわかる。
推理小説では、名探偵はあくまでおまけであって、実際のところは犯人がいかに見事な完全犯罪を構築したか、がメインだ。
それはいくら頭脳明晰な名探偵がいても、面白い謎めいた事件がないと輝かないことでわかる。だから、犯人の計画を途中でぶった切って逮捕するような無粋な真似はできるはずもない。

それはわかるが、現代の「わかったときにはもうぎりぎりだった」という探偵と違い、昔の「名探偵」は、「とうに犯人はわかっている。あともう少し調べたいことがあるから、説明するのを待ってくれ」ともったいぶって箔をつけようとするから、イライラする(笑)。

犯人の指摘は現代人なら簡単だろうが、それはこの作品が後世に与えた影響力を物語るものでもある。
もしこれを読んだのがミステリをろくに知らない子供の頃なら、私も大いにわくわくして読んだと思う。
(実際これに影響されたエラリイ・クイーンの某作を中学2年の時読んで、ものすごい衝撃を受けた。)
意外な犯人も、もったいぶった名探偵も、定番すぎて現代の感覚では古臭いとなるのかもしれない。
私も面白く読んだとは言い難い。
この作品の持つ意義については大いに敬意を表するも、ここでの評価基準はあくまでも現在の自分が読んで面白いと思ったかどうかなので、星は3つで。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.26:
(4pt)

今読んでも十分楽しめる日本人好みの作品

歴代の本格推理のランキングで必ず入るヴァンダィンの僧正と並ぶ2大傑作のグリーン家である。 1920年代に発表されたこともあり、かなり古い作品だが、今読んでも十分楽しめるのは凄い事である。 館内での住人5人程度が次々殺害されていき、犯人はその中の一人・・・という王道的館ものクローズドサークルものの古典であり、教科書である。 現在、作者のヴァンダインの著作が全て刊行されているのは日本だけらしいが、要するに作風がこれは日本人好みだなという感じがする。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.25:
(4pt)

書かれたのはあの大恐慌のころ

この本には話しの筋にはなんの脈絡もなく、また登場人物にもなんの関係もなく
ウォール街の株式取引所の喧騒が出てくる。

 ・・その日市場は異常な活況を呈していた。修羅場はほとんど耳も聾せんばかりで、
  取引台あたりの熱狂的な活況は、興奮した群集が暴動化したかと思われるほど
  だった・・・

このシーンは1929年の大暴落の前後あたりだろうか、事件とは直接なにも関係ないが、
でも人間の持つ貪欲さや躍動、無秩序に対する憧憬をあらわしていて、この本の底を
流れるテーマに沿っているのかもしれない。

 文体はちょっと修飾語過多で最初はとっつきにくいが、慣れればどういったことも
ない。でもやっぱり固すぎる。

  ・・この戦慄すべき犯罪の背後に横たわる残忍きわまる狡知とか・・

といった調子。しかしヴァン・ダインの代表作だし、なんといってもいまから
80年以上も昔に書かれた古典だから我慢しよう。 

 表紙の絵がなんとも奇妙。詳細に眺めるとこの絵のなかに犯人の姿が心霊写真の
ように現れている。面白い。私だけの妄想かもしれないが。
それに線をひいてPARTSの名称を書いているところが、なんともEroticなのである。
考えすぎかもしれないが、どういう意図なんだろう。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.24:
(5pt)

面白かった

たくさん読んだ推理小説を手放した後、再び買った本。
外国の推理小説は細かな情景や心理の描写、そして細かく論理だてた推理に惹かれる。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.23:
(5pt)

出来不出来を論じるべき作品ではない

犯人に意外性がない、機械的トリックがあるなど批判的コメントは確かに当たっているとは思います。
ですが、私がこの作を読むたびに感じるのは、前人未到の領域(館テーマ)に挑もうとする作者ヴァン・ダインの凄まじい気迫です。
文中の端々にあふれるこの意気込み!この点、本作を凌駕しているとされる「Yの悲劇」でも足元に及ばない。
読み終わってから3~4日は、圧倒的な作品世界の余韻に苦しめられる。
この気迫を感じ取れる人かどうかで、評価が二分されてしまうでしょうね。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.22:
(5pt)

グリーン家はクリーンにあらず

文句なしにヴァン・ダインの全作品中最高傑作。
本作は発表年代が古く、古典の部類に入ってしまうため、現代の読者には犯人がすぐわかってしまうという弱点はあるが、
そこに至る途中経過、グリーン館の中で繰り広げられる人間模様、その異常な家族とヴァンスの心理的な駆け引きや
屋敷内のおどろおどろしい空気、マーカム、ヒースらの捜査陣とのやりとりなど、そしてヴァンスの皮肉たっぷりな言動も。
この作品はそれら総てのものを混在させ、トータルバランスにたけたサスペンス・ミステリーなのかもしれない。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.21:
(5pt)

正統派 文句なしの傑作です

著者の作品中一位、二位を争う代表作品。
プロットも登場人物も文句なし、最初から読者を飽きさせない、見事な作品。
トリックは至ってシンプルだが、遺言書と変質狂一家が作品にサスペンスとミステリーを高めます。
古さを感じさせない名著です。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.20:
(5pt)

面白かったです。

僧正殺人事件が面白かったので、こちらも読んでみようと思いました。
外国の作品は読みずらい印象で、エラリー・クイーンなど途中で挫折することが多いのですが(翻訳の問題なのでしょうけど)ヴァン・ダインは私と相性がいいようです。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.19:
(4pt)

納得の充実感

内容の重厚さ、不条理感、納得の犯人像。
いずれも真っ向勝負、本格派推理小説の醍醐味を満たしてくれ
て充実の読後感である。
ただ、微妙なトリックもありその点少し不満がのこるが、その不満を
補ってあまりあるプロットだと思う。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.18:
(3pt)

果たして論理的か???

確かに綿密な計算と構成に基づいて書かれている様に見える。しかし、人間の行動面から読み解くと問題点も浮き彫りに…。一番ありえないのは最後のドライブか?自分が犯人でないならば、相手が殺人鬼の可能性は高く、そんな奴と普通は行動を伴にしない。或いは、容疑者と目されている人物と行動を伴に出来るのは、そいつが犯人でないことを知っている者、すなわち犯人だけである。誰もこの点を指摘しないのもおかしい…それに、連続殺人が実際に起きている以上、普通は皆、家から逃げ出すだろう。遺言状にも年間三ヶ月までの旅行は認めている訳だし。作者は全体の構成に注力するあまり、個々人の行動を物語の都合に合わせているだけであり、読んでいて首を傾げる読者も多いと思う。心理面がどうのこうの話す探偵にしては、各登場人物の行動が論理的でなく、お粗末過ぎるのだ。作者の都合通りに動く登場人物に、全くリアリティがない、と言いたい。この作品に関しては、現代の読者が本当に納得しているのか、疑問に感じる。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.17:
(1pt)

歴史的遺物

推理小説史を書くための材料にしかならない。いわば、ニュートンを読むのは現在の物理学者ではなくて科学史家であるように、これは推理小説研究のための文献でしかなく、小説を読んで楽しみたいという人の読むものではないのである。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.16:
(3pt)

新訳の必要あり

古典的名作で3,4回読み直している。今回10年ぶりで読んだが残念ながら日本語訳が古いと感じた。
是非とも新進気鋭の翻訳者による新訳を要望したい。ファイロ・ヴァンスの活躍を現代のミステリーファンに
も読んでもらうために。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.15:
(5pt)

骨太な作品

「古畑任三郎」、「相棒」や「名探偵コナン」、「金田一少年」を見たことがある、読んだことがあるといった軽いミステリファンであってもヴァンスに先んじて犯人を指摘できるだろう。古典といわれる作品の中でも特に真相の部分がありきたりになってしまった部類に入る。じゃ、つまらないか?とんでもない。グリーン館に限定された世界観の中でグリーン一家に降りかかる連続殺人。莫大な遺産と前当主が残した遺言に縛られた家族がひとり、またひとりと殺害されていく。残った家族のなかに犯人がいるはずなのだが・・・マーカム検事、ヒーズ警部を中心とした捜査陣の努力も結果に結びつかず、さらにマーカム検事の友人で「ベンスン」「カナリア」の両事件を解決に導いた天才ファイロ・ヴァンスでさえ次々に起こる殺人を防ぐことが出来ない。

 いわゆる「館もの」なのだが、これが「元祖」。殺人ー尋問ー殺人ー尋問の繰り返しのストーリ展開は、単純といえば単純なのだが、「グリーン家」に触発された後継者たちの作品が真相の部分も含めてテーマの先鋭化を試みた結果、マニアックになってしまったのが多いのにくらべるとストーリーが骨太で力強いのだ。必要以上に読者の想像を超える展開がない分、変な言い方だが読者はストレートに連続殺人のサスペンスを堪能できる。こういってはなんだが、世の中のたいていの人間は妙に凝ったものより予想道理の枠内に収まっている作品の方を好むものだ。こういうのを「王道」という。個人的な感想にすぎないが、一族にまきおこる連続殺人のサスペンスの高まりという一点において「グリーン家」は孤高の地位を未だもっている。「グリーン家」にインスパイアされたであろう浜尾四郎の「殺人鬼」、クイーンの「Yの悲劇」、横溝正史の「犬神家の一族」もみどころの多い作品であり、それぞれ傑作、佳作の名に恥じない作品である。が、サスペンスの高まりという一点においては「グリーン家」を超えていない。まさに「王道」である。

 ヴァン・ダインの作品を読んであまりに長編本格として展開がありきたりでないか?という感想を持つ読者もいるだろう。それは、それで当然といえば当然の感想。しかし、長編本格の「ありきたり」といわれるスタイルこそ「ヴァン・ダイン」が確立したという点を忘れてはならないだろう。密室物の古典「黄色い部屋の秘密」を読んでみるとわかるが名作とされる「黄色い部屋」ですら、事件と関係がないエピソードが散見していてスタイルの確立という域に達していない。それは、同時期のイギリス作品も似た傾向はある(そこがいいともいえる)。有名??なヴァン・ダインの推理小説二十則も他の書き手にこれを守れといったというより、「ヴァン・ダイン」が作品を書く上で表明した「マニュフェスト」と見るほうが妥当ではないか?と最近は考えている。もっとも、ヴァン・ダイン自身がの推理小説二十則をきっちり守って作品を書いている訳ではない。こうしてことあげつらって批判するやからが昔からいるが、もっと寛大になれといいたい。先駆者はなにかと大変なのだ。こうした矛盾こそ創作という作業のおもしろさであり、理論と実践のつばぜり合いなのだ。

 ミステリ初心者はもちろんではあるが、マニアといわる人たちにとっても意味がある作品であろう。いわば、故郷といってもいい。私などは、たまに読み返すとなんか安心する。まさに「王道」である!!


グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.14:
(5pt)

(私にとって)永遠の名作!

中学生時代夢中になって読みました。
ヴァン・ダインのミステリィは、当初に心理的探偵法を売り物としていたこともあって、犯人の異常な性格や心理に焦点をあてた作品が多く、忘れ難い犯人を次々と生み出します。
本作の犯人は、次作の「僧正殺人事件」と並んでその代表例であり、この特異で奇怪な人物像は、事件の真相が語られるに従って明らかになって行きます。
犯人の設定関しては、すぐネタが割れるとか、古いとか言われます。確かに一部は当たっているのですが、広大な屋敷を夜な夜な徘徊し、屋敷内の図書館で連続殺人の構想を練るくだりや、現実と空想をない交ぜにして大胆に連続殺人を犯していく犯人の存在感は、強烈な印象を与えてくれます。また探偵ファイロ・ヴァンスとのやりとりもシリーズ中屈指の名対決であり、何回読み返しても飽きません。
大昔の作品で若い人には読みづらいかもしれませんが、今時の作品にはない重厚さと趣のある世界が楽しめますのでお薦めです。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.13:
(5pt)

本書の持つ歴史的意義を理解せよ

クイーンが「Yの悲劇」で本作を凌駕しようと試みたり、浜尾四郎が本作にインスパイアされて「殺人鬼」を書いた、ということを考えると、本作のインパクトと影響がいかに大きかったかが分かる。そして、本作は本格ミステリの重要なガジェットのひとつをクリエイトしたものとしても、高く評価されるべき作品である。

 ストーリーがほとんど家の中で進行し、怪しげな住人というか家族がいて、その中に犯人がいるらしい、というプロットは、現在ではとても陳腐なものと思われるだろう。しかし、すべては本作の土台の上にあるのだ。そしてこのミスディレクションも、当時としては斬新なものだったろう。

 ミステリとしての重厚さは十分である。ただ、現代の読者には、多分犯人はすぐ分かってしまうだろう。だから、単に面白いミステリ、手軽にミステリを読みたいというひとにはオススメしない。本書の歴史的意義、数々の作品の土台を確かめたいというミステリ読みには、必読の名作である。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.12:
(5pt)

嗚呼懐かしき探偵小説

そりゃあ今だったら、こんな犯人は「誰でも最初から判る」わけですよ。
読者は皆、もうスレてるからね。
あまりにありきたり過ぎて「意外な」犯人(笑)。
でも、この作品が発表された当時は、これでも結構ビックリものだった筈。
まだ犯罪都市ではなかった頃のニューヨークが、今読むとまるで前々世紀末のロンドンのように仄昏い。
そして、なんといってもこのグリーン家の古い屋敷がいい。
雪に降りこめられたハドソン川沿いの、陰気なゴシックふうの建物で起きる連続殺人。
トリックよりも、ストーリーよりも、この何ともいえない薄暗い雰囲気を楽しみたい作品であります。
又、「抜け穴趣味」をちょっと満足させてくれる、奇妙な仕掛けが部屋にあって、それも大時代ではあるが大変好ましい。
クイーンがこれに触発されて『Y…』を書いたというのも本当かもしれない、と思わせる。
ファイロ・ヴァンスは、沈着冷静、徹頭徹尾理性的で、いかにもアングロサクソンが好みそうなキャラ。
日本人の読者としては、ちょっと気取りすぎてるように思うけれど。
ま、それも悪くはない。
ヴァン・ダインの作品では、これが最も好きかもしれない。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.11:
(4pt)

長編ミステリの基礎を築いたヴァン・ダインの代表作

ヴァン・ダインはアメリカでは忘れさられた作家だが、長編ミステリの基礎を築いた貴重な作家。本作はシリーズ第3作で「僧正」と並ぶ代表作。大人数の屋敷で連続殺人が起こり、残された人間の中に犯人がいる筈なのに、核心に迫れないというパターンは本作が築いた。その意味で記念碑的な作品で、当時、長編ミステリの中で最も構成美を誇ると賞された。前作までは「心理的証拠」を前面に押し出していたが、さすがに無理を感じたのだろう、本作では多くの事実を基にヴァンスが推理を組み立てるというように作風が変化している。天才探偵の筈のヴァンスがなかなか真相にたどり着けない、中に機械的トリックが混じっている、犯人のトリックが前例(本)に基づいている等の不満はあるものの、後の多くの長編ミステリの基礎を築いた貴重な一作といえる。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.10:
(4pt)

名作ですね・・

いがいと、現行で沢山でてるお屋敷モノの原点みたいな作品ではないでしようか?犯人は結構様相できちゃったけど、過程は上手かったです。特に暖炉のトリックは良かったですね、のちにクイーンが「Yの悲劇」で挑戦してますしね。ファイロバンスは典型的な薀蓄野郎なうえにキザで好きな探偵じゃないけど、話は良かったです。アメリカのミステリーは、その社会性から銃が凶器として当たり前のように使用できるので、国内ミステリーと違って、いろいろ幅が広がって羨ましいよねー!
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.9:
(5pt)

古典的名作。文章が良い。

 ヴァンスが仮名であるという云々の文章が面白いと思います。  物凄く雰囲気がある作品です。結末の意外性はそれほどには感じませんでした。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.8:
(5pt)

推理小説のなかでNo.1だと思う。

グリーン家殺人事件は、私の評価では推理小説の中で最高傑作であると思います。読者に事実を誠実に知らしめつつ、ファイロバンスの推理が進みます。正統派ですね。しかし、半分ほど読んだところで、犯人がわかってしまうのが玉にキズ。しかし、正統派の推理小説ってそんなもんなのでは?
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!