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グリーン家殺人事件



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グリーン家殺人事件の評価: 4.09/5点 レビュー 47件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(3pt)

あからさまにクソ怪し過ぎる気がするが……

井上勇訳の旧版で再読。
<ネタバレ注意>

 浜尾四郎の『殺人鬼』を読み始めると、本書の内容に触れるとのコメントがあった。
 『僧正殺人事件』とともに著者の代表作の本作は、もちろん過去に読んだことがあるが、マスターピース作品にも関わらず中身をまったく覚えていなかったので、先に再読することにした。

 とは言え、キャラが出揃うとすぐにお前が犯人やろと気づいたw
 なにしろ再読なので、犯人がわかったからと言っても、記憶の中から呼び起されただけかもしれず、なにも自慢できないのだが、あからさまにクソ怪し過ぎて、誰だって気がついてしまうような気もした。
 しかも犠牲者が増えるごとに当然犯人候補は絞られてくることが、間違いなく本書の弱点だし。
 最初に撃たれたというだけで、最後まで盲点の位置におれると作者は考えたのだろうか?

 一応グリーン家の家族の外に、医者も容疑者にカウントできるように書かれてはいたが、中途で示される新たな手がかりの出処は、ほとんど彼女だぞww
 最後によく二人でドライブなんて承諾したものだ。
 捜査陣はともかく、犯人ではない方にすれば、相手は途轍もなく怪しい筈だが……。

 そういった印象でツッコむのは、メタな位置にいる読者の傲慢かもしれないが、マーカム検事をはじめ警察関係者をバカばかりに感じてしまうことに繋がるし、ある程度は容疑者候補として考えている気配のあるファイロ・ヴァンスは、金田一耕助を遥かに超えるレベルで、さらなる犠牲者候補を守る意思はないように思えるし……。

 いずれにしても、本作がヴァン・ダイン作品で『僧正殺人事件』と合わせてツートップの代表作だというのが理解できない。かなりの凡作だと思うのだが、なにが評価を高くしているのだろう?
グリーン家殺人事件【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.11:
(3pt)

必読の名作っていわれたら期待するじゃんね

ネタバレありレビューです。

登場人物たちの発言、行動が理解に苦しんだ。

なんでそうなる?
という展開が多かった。

序盤にある人物がほぼ犯人を指摘していて
「じゃ、そいつが犯人じゃね?」と思っていたら
やっぱりそうだった。

この作品が初めて世にでたときに読んだら「スゴイ!」と思えたのかな・・。
グリーン家殺人事件【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.10:
(3pt)

いうほど名作とは思えない。

警察が凶器を見つけられなかったり、グリーン夫人のわがままを許したり、チェスターは捜査を依頼した割に自分が疑った人物について言及しないのはおかしい。
それ以外も納得いかない警察の無能さが散見される。
最後にグリーン家の生き残りがドライブに出かけるのもそんな気分には絶対ならないと思う。
グリーン家殺人事件【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.9:
(3pt)

「大事なものは○だったのだ…」って

凶器の発見が警察のさじ加減ひとつで破綻してたようなトリックは、
この犯人みたく、よほどヤケクソな状況じゃなきゃ実行できませんよね。
ほとんどギャンブルです。
マジメにこれこれこうです、と説明されても冗談としか思えない。

それと、登場人物がまともに動けないか、病人だったり、実行に移すだけの脳がなく、
実行できそうな人物から消えていくので、
その点と途中経過だけで、トリックの詳細がわからなくとも犯人が絞られてしまいます。
そうなると、この全体の長さが逆に辛い。

なので、個人的にはそこまで面白くはなかったかな。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
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No.8:
(3pt)

昔ほど楽しめない…

高校時代、友人とミステリーをどちらがたくさん読むかということを競争したことがあって、評者もクリスティーにエラリー・クイーン、クロフツにフィルポッツ、ディクスン・カーにこのヴァン・ダインなど、とりあえずそれぞれの有名な作品を数冊読んだものの、けっきょく後がつづかず、友人にも完全に負けたことがありました。
 そのとき、ヴァン・ダインはただ一冊、よく知られた『僧正殺人事件』を読んだことはしっかり記憶に残っていますが、しかしその内容はすでにまったく忘れてしまっています。

 今回、この『グリーン家殺人事件』(1928年)を古本屋でふと見かけ、そういえばミステリーの傑作として評判高いこの作品は読んでいなかったなあと思いだし、このたび購入し読んでみたしだい。

 本作品が謎解き以外の小説的要素をふくまない本格派推理小説だということがわかりましたが、本の中身はなんだかほんとうにそれだけ、という感じで、読後、ああ、良いものを読んだというような充足感がありませんでした。

 現代詩人(自身は現代詩作家と名乗っている)の荒川洋治は、みすず書房などから読書エッセーを何冊か出していたと思うのですが、かれはたしか自分は推理小説やエンタテイメント小説などいわゆる娯楽小説のたぐいはいっさい読まないということを明言していたひとだったと記憶しています。

 今回、『グリーン家』を読んで、ふと荒川洋治のその読書態度がわかるような気がしました。
 つまり、推理小説の古典中の古典として知られる本書を読んで、たしかにまあひまつぶしというか息抜き的に読めることは読めるかもしれないけれど、このような作品ばかり読んでいくのはでもちょっとムリかなあという思いがあります。
 この思いはしかし自分でも意外でした。わりと自分は推理小説好きだと思っていたわけなので。
 このような気持ちの変化というのは歳のせいでしょうかねえ。それとも作品のせいなのでしょうか。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
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No.7:
(3pt)

長かった

読み終えてのまずの感想が、長かった…だ。
複雑な事件ではない、がどうにも展開はまどろっこしいと感じた。
それはきっと、探偵が事件に対して終盤までほぼ無能だった、その苛立ちのせいだと思う。
事件は終盤、ほぼ残り50ページぐらいになって、一気に解決へと向かうのだが、それまでが長く感じてしまう。
同じ展開の繰り返しも、そう感じる要因だと思う。事件、取り調べ、わからない、事件、取り調べ、わからない、のほぼ繰り返しだから。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
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No.6:
(3pt)

30年後のヴァン・ダイン体験

中学生のときヴァン・ダインの『僧正殺人事件』を読んだ。傑作の呼び声が高いことに期待していたのだが、読み終えてみると正直ピンとこなくて、この人との縁はそれきりだった。でもいつかもう一つの代表作『グリーン家殺人事件』を読もう、と思い続けて何十年、わたしはやっと本懐を遂げた! なんて大げさだけれど、とにかくまあ読んだわけである。

予想外に読みやすかった。中学生には「???」だった独特のクドい作風も、そこまでは気にならなかった。30年という歳月の経過は、確実にヴァン・ダインへの耐性を高めていたのだ。内容もこれまた予想外にそこそこ楽しめたのだが、一方で「こりゃ欧米では廃れるわな」ということもしみじみ痛感させられた。殺人→尋問→殺人→尋問みたいな単調な展開は、現代の読者にはいささか退屈だろう。場面転換も舞台劇のように地味だ。

ところで、ヴァン・ダインといえばミステリ作法上のタブーを提唱した「二十則」が有名だけれど、本書を読了して改めてそれを眺めてみると、えーと自分自身が守れてないよね? という内容がちょこちょこある。例えばある殺人で、読者が知り得ない秘密の場所を活用した機械トリックが出てくるのだが、これなんかとてもフェアとは言いがたい。事件の謎を解く手がかりは、すべて明白に記述されなければならないのでは…。また、別のトリックでは、シャーロック・ホームズの某短編のそれをまんまパクッている。そもそもこんな人がフェアプレイの精神を説いてはいけませんね。

整合性があやふやな感じも散見された。僕が最も「は?」と思ったのは、ある殺人で毒がレモン炭酸水に混入されたというところ。聞き込みによる証言では「(被害者が)ひとりで、そんなものをのもうとしたことは、ついぞなかった」(P436)としておきながら、謎解きでは唐突に「(犯人は)いつも夜、あれを飲ませることにしていたのだから」(P455)と探偵に言わせている。ええっ、いつの間にそんな事実を突き止めたの? いい加減ついでに、本書の登場人物欄にも小さなミスがあることを書いておきたい。オブライエンという名前に「警視」とあるが、この人は看護婦としてグリーン家に潜入する婦人警官であって、警視ではない。警視はその下の、ウィリアム・M・モーランに付くべき役職名だ。どうでもいいことだけれど、悲しいかな見つけてしまった。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
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No.5:
(3pt)

古典的名作には違いないが

推理小説は好きだが、この作者の本は初めて読んだ。「真っ先に読まんかい!」と怒られそうだ。
文体が古いのは致し方がない。読み進めるうちに、一発で仕留められた被害者と、殺害にまで至らなかった被害者と、二通りあれば、常識的には後者の自作自演を疑うのは当然だろう。それにしても、犯人と目される「○い○○に、こういった計画的な残忍な犯行は可能だろうか?」、という疑問が当然わいてくる。
その答えが、「殺人教科書があった」、というのでは、どんな人物にでも犯人になりえる、という筋書きになってしまう。
古典的名作には違いないが、この「殺人教科書があった」、というオチは、いささか卑怯なような気もするので、星三つの評価とさせていただいた。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
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No.4:
(3pt)

今読むと、古典的名探偵のお約束にイラっとくる(笑)

中学の頃夢中になって読んだエラリイ・クイーンも、横溝正史も、今読むとやっぱりイライラするのかなあ。
名探偵が、犯人はわかっているのに、証拠もおおかたあがっているのに、誰にも知らせずぎりぎりまで黙っているという秘密主義に。
そして、最後にまた被害者が出そうになって、「しまった。急がないと危ない!」と叫んで追いかけていき、あわやというところで犯行を押しとどめる。周りはぽかんとしたまま振り回され、犯人を抑えて初めて「おまえだったのか!」となるパターン。

いや、そんなもの、見当がついた時点で見張りの者や次に狙われる者に「あいつが犯人らしいから気をつけろ」と一言言っておけば防げるんじゃないの、それって・・・と呆れてしまうのは、こういう推理小説では野暮というものと承知しているが。
特にこういう連続殺人の場合、犯人が最後の一人に手をかけるところまで行かないと、物語としての完成度が下がるというのはわかる。
推理小説では、名探偵はあくまでおまけであって、実際のところは犯人がいかに見事な完全犯罪を構築したか、がメインだ。
それはいくら頭脳明晰な名探偵がいても、面白い謎めいた事件がないと輝かないことでわかる。だから、犯人の計画を途中でぶった切って逮捕するような無粋な真似はできるはずもない。

それはわかるが、現代の「わかったときにはもうぎりぎりだった」という探偵と違い、昔の「名探偵」は、「とうに犯人はわかっている。あともう少し調べたいことがあるから、説明するのを待ってくれ」ともったいぶって箔をつけようとするから、イライラする(笑)。

犯人の指摘は現代人なら簡単だろうが、それはこの作品が後世に与えた影響力を物語るものでもある。
もしこれを読んだのがミステリをろくに知らない子供の頃なら、私も大いにわくわくして読んだと思う。
(実際これに影響されたエラリイ・クイーンの某作を中学2年の時読んで、ものすごい衝撃を受けた。)
意外な犯人も、もったいぶった名探偵も、定番すぎて現代の感覚では古臭いとなるのかもしれない。
私も面白く読んだとは言い難い。
この作品の持つ意義については大いに敬意を表するも、ここでの評価基準はあくまでも現在の自分が読んで面白いと思ったかどうかなので、星は3つで。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
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No.3:
(3pt)

果たして論理的か???

確かに綿密な計算と構成に基づいて書かれている様に見える。しかし、人間の行動面から読み解くと問題点も浮き彫りに…。一番ありえないのは最後のドライブか?自分が犯人でないならば、相手が殺人鬼の可能性は高く、そんな奴と普通は行動を伴にしない。或いは、容疑者と目されている人物と行動を伴に出来るのは、そいつが犯人でないことを知っている者、すなわち犯人だけである。誰もこの点を指摘しないのもおかしい…それに、連続殺人が実際に起きている以上、普通は皆、家から逃げ出すだろう。遺言状にも年間三ヶ月までの旅行は認めている訳だし。作者は全体の構成に注力するあまり、個々人の行動を物語の都合に合わせているだけであり、読んでいて首を傾げる読者も多いと思う。心理面がどうのこうの話す探偵にしては、各登場人物の行動が論理的でなく、お粗末過ぎるのだ。作者の都合通りに動く登場人物に、全くリアリティがない、と言いたい。この作品に関しては、現代の読者が本当に納得しているのか、疑問に感じる。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
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No.2:
(3pt)

新訳の必要あり

古典的名作で3,4回読み直している。今回10年ぶりで読んだが残念ながら日本語訳が古いと感じた。
是非とも新進気鋭の翻訳者による新訳を要望したい。ファイロ・ヴァンスの活躍を現代のミステリーファンに
も読んでもらうために。
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030
No.1:
(3pt)

グリーン家連続殺人事件

グリーン家の殺人事件を取り扱ったヴァン・ダイン第三作グリーン家壊滅を狙う魔の殺人鬼は誰か?
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)Amazon書評・レビュー:グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)より
4488103030

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