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三角形の第四辺
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三角形の第四辺の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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セレブ一家の家長の愛人が射殺され、その家長、妻、息子に次々に嫌疑がかかる。息子は骨折で入院中のエラリイ・クイーンに助力を求め、被疑者それぞれの無実を証明するという展開だ。 本作品ではクイーンが安楽椅子探偵、息子が彼の足となる助手の役回り。クイーンの推理を補強すべく、息子と家長の秘書が奮闘する。事件の背景として、母親のため息子が家長である父の愛人を篭絡しようという企てがある。ここは現実離れしていて、終始、違和感がつきまとった。 ラストのひねりの利かせ方は良いんだがね。1965年作品。(エイヴラム・デイヴィッドスンによる代作?) | ||||
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犯人は意外で驚きました。 ストーリー的には三角形の第四辺と本題通りと言う感じで第四辺が犯人なんだな、と。 エラリーらしい回りくどさもあり、面白かったと思います。 | ||||
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※削除申請(1件)
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1965年の作品。これはエラリーの安楽椅子探偵ものなんだ。ただスキー事故で両足骨折しただけだけど(笑)。さて内容はと言うと、大実業家の 父が浮気をしているということなので、その息子の売れない作家が古風で世間知らずの母を救うため、それをやめさせようと問題の不倫相手に 近づいたところ自らが恋に落ちちゃうんだね(笑)、そんな矢先、彼女は38口径のリボルバーで心臓を撃ちぬかれて・・・・ そしてこっからの構造が面白くて、これは仮説の大量生産ではなくて定説の大量生産とでもいうものであり、脅威と平和は並立しその緊迫した 関係がいつまでも消えることがないんだ。なので読者は、非論理的な脈絡がリアリスティックな素材の形によっていちいち具体化され、 そうして得られた現実感自体が今度は別のリアリスティックな素材によっていちいち合理的な解決法を不可能にしてしまうという、なんとも アンビバレントな状況にいちいち追い込まれてしまうんだね。。 甘い毒の炎が燃え盛っている三角関係の昼ドラから、あらゆる解釈を無効にしてしまうような息つく暇もない不動かつ流動的なモンタージュ原理 を激烈かつ滑稽に味わい尽くすことになるんだ。そして決して忘れることのできない犯人からこのテーマの恐ろしい可能性へと。。 それは想像力の根元的な力をそれと自覚しないままに、理性の極北へと迷い込ませてしまうというものであり、つまるところある種、 本格推理小説のパロディーともいえるもので馬鹿にされたと思いそうで、実はそれすら意図的で、逆説的なプリミティブ性を付与してるという その可能性・・・・・・・tricotの「爆裂パニエさん」の歌詞のなかにあるよ! ふう、今回もヒントをかましてやったぜ(笑)、いま一番 かましてるバンドだかんね、うん、それにしても中嶋イッキュウ(vo)は髪ロングの方が好きだったなあ〜 知らんがな(笑) はてさてまたそれにしても、この一冊ではヴィクトリア朝のモラルと現代女性のモラルを暗に対立させてるってところがあって、しかも どっかしら両方馬鹿にしてるという(笑)、それがエラリーの中道を行くかっこよさ、と同時に隠れ父系性としての欺瞞だわなあ。これはね、 うん十年経って舞台を日本に移せば、どっかしら両方ありがたがってるという隠れ母系性の欺瞞。 つくづく思うけどマザコン的男尊女卑ってのはそれ自体矛盾を孕んでるところがあって、方向性としての流れを推し進めなきゃならぬ時に、 それ自体相殺されてしまうんだね。だので結局はマザコン的の部分をいかに抑えるかってことになるんだけど、悲しいかな、そのマザコンが 典型的に日本の社会で出世しやすいタイプだったわけで(笑)、これはママを喜ばせることが第一義主体なんであって、即物的スピード感! どっかしら形のないもの、脈々と受け継がれてきたものを伝えていこうとすることを男のくせに情けないと思ってるふしがあって、しかも それは天性の合理精神で愛すべき単純さでそうなんだかんな。友人として付き合う分にはある意味一番破廉恥で愉しかったりする(笑)。 しかしこのタイプが表現者になると、往々にして即物的な表現を嫌うようなところがあって人間ってのは面白く出来てる。溝口健二的差別が 通じないってのはそうゆうことでも。ある一定の時期までは女自体がそれを笑ってくれたんだよな、しかしある一定の時期から鼻に付くように なる。男のくせに情けないってのはあくまで男を表看板に規定した言い方なんであってね。男女の問題にすり替えやすいんだけど、しかし世代間 当然世代が下るほどに余裕がないわけで、はい!だから男と女が力を合わせて協力しましょう!と、いい意味で昔の農家みたいなもんでね 最近の若い男が情けないと言った所で、それは最近の若い女は情けないと言ってるのと同義語で、善かれと思って叱咤激励したくなるんだけど どっかしらただの全否定にしかならなかったりして(笑)、その男が女を差別する、女が男を差別する、女が女を差別する、そして男が男を 差別するってのが三角形の第四辺なんであり、だから涙を!ってことじゃなく日本の社会ほど青年層に甘い社会はないんであって、しかしその 三角形の第四辺が客体として通じてた時代は良かったんだが、それが通じなくなると皮肉なことにその第四辺という客体を客体化することに よって、その三角形自体が思考的鎖国ということに気付く これは糾弾するにしても切れるにしても切れ方が変質したんであって、だのでまあ ルフィ的切れ方じゃなくサンジ的切れ方が要求される ワンピースで例えれば(爆) 伸縮自在に応対できるけど根は頑固職人なんであって 要はらしさが消えるんじゃなく移るだけ アレンジもアイデンティティーも平坦グローバルになったんだから、そこに即物的主体を持ち込む事 は流行遅れというよりは実質上不可能なんであって、それを踏まえた上での攻撃本能 機を見るに敏な判断力としてのアレンジと、必然として 向かうべき、というよりはすがるべきアイデンティティーとしての粘着的甘さへの回帰、それは自然への回帰としての印象主義、新印象主義、 そしてキュビスムという抽象論理な感覚としての流れと方向性はいっしょで、抽象に適した道具はあるんだから職人にしていくらでも伸縮自在 ゆとりだなんだっていっても方向性はそうで、ただ基礎をしっかりやって抽象へ促すはずが、抽象的に広げるだけ広げといて最終的に 求められるものが相も変わらず暗記クイズなところがどうしようもない。しょうがないからまた詰め込んでやれという生きた化石みたいな脳も どうしようもない。 助けて一休さん(泣笑) | ||||
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一見すると、この作品はこのように感じるかもしれません。 「反則だ」と。 しかしながらその後に思わぬ展開があるので そこで読むのはやめないでください。 でもこの形式の犯行パターンって 実は使い古されていて、 判明した時点で、「うわっ…」と 思ってしまうのが悲しいものです。 それと犯行そのものが少しばかり 無理があるのです。 そうしてしまうと ある人の発言は嘘だったということが わかってくるので… しかしながら、言葉遊びに関しては 面白かったです。 | ||||
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辣腕家の夫に貞淑な妻、幸せな夫婦に見えていたが、夫には愛人がいた。三角関係、どこにでもよくあるちょっとした家庭の悲劇だったものに夫婦の息子まで関わってきて複雑な関係へと、さらには取り返しのつかない事件へとつながっていく。エラリイ・クイーン1965年の作品。ある一家の悲劇、事件がおきるまでをじっくりじっくり書き込んでいて、緊張感が高められています。その張り詰めるだけ張り詰めた緊張の糸がプッツリと切れたときにおきる殺人。今まで知らなかった家族の一面に気付いたときの戸惑い、家族の一人が逮捕され裁判にかけられる苦悩、家庭内のささいな悲劇だったものが絶望を伴う本当の悲劇に変わったときの恐怖。そこから救ってくれるのは、探偵作家エラリイ・クイーン!というわ!けでエラリイの登場となるのですが、今回のエラリイ、スキーの事故で足を骨折中、病院のベットの上から動けない。事件関係者や父親のクイーン警視に資料を集めさせ調査させと、安楽椅子探偵ぶりを発揮しています。いろんな意味でエラリイには忘れられない思い出となったこの事件、果たして真相を見抜けるかな? | ||||
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エラリー・クイーンの小説は数冊読んだことがありますが、私はこれが一番好きです。「三角形の第四辺」、題名から興味がそそられますね。 内容を簡単に説明しておきましょう。一人の女性が何者かによって殺されます。しかし、その女性には複数の愛人がいました。どうやら、彼女は恋愛を生きるための活力の源くらいにしか思っていないようだったのです。彼女が本当に愛したのは誰か?そして、彼女を殺したのは誰か?事件を推理するのは、まさに“三角形の第四辺”を見つけるようなものです。 | ||||
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