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帝王死す
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【この小説が収録されている参考書籍】
帝王死すの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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異色作。とだけ書いて筆をおいてもいいのだが、もう少し雑感を書いておこう。キングと呼ばれる軍需産業のドンが君臨する絶海の孤島。ここにニューヨークから強引に連れてこられてしまった、エラリイとクイーン警視。キングに対する脅迫状が次々と届く不穏な空気の中、やがて不可能犯罪が起こり…。 と、あらすじを書いても仕方ないのだが、面白かったような気もするし、そうでもなかったような気もするし、ビミョーだったというのが正直なところだ。訳者あとがきでも「緻密に計算されたこの筋立てがおもしろい」としながら「物語全体にやや緊迫感を欠いたために、その効果が減殺されたうらみはある」と煮え切らない評価がされている。 話が横道にそれるけれど、昔の解説の類には、手放しで褒めずにけっこう辛口なものも多かったのではないかという気がする。あと、巻末の寄稿にネタバレが多いのも昔の本の特徴で、本書でも訳者がさらりとトリックの一部をバラしている。なので、これからお読みになる方は、あとがきを先に読まれませんように。 閑話休題。本書は冒険小説風の展開の中に、なぜか一部だけ「ライツヴィルもの」が挟まれるところも異色だ。しかしそれがまたビミョーで、いささか中だるみの弊を免れていない。過去の人間関係に実は重要な手がかりが潜んでいて…というのは興味深いのだけれど、そういうのはクリスティーがやっぱりうまかったと思う。 | ||||
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クィーンの後期を代表する作品。後期としては特異な舞台設定とハデなトリックで光彩を放つ作品。冒頭でクィーン父子がある島に拉致される。そこは軍事施設用の島で、当時(朝鮮戦争)の状況を反映している。島には支配者として「帝王」が君臨するが、どうやらクィーン達はその警護のために拉致されたらしい。 ところが、クィーン父子を含む衆人環視下の中で、密室内の「帝王」がドア越しに射殺されるという事件が起きる。クィーン父子は警護のためではなく、この不可能犯罪の証人として連れて来られたのだ。雪辱に燃えるクィーンは四面楚歌の中、謎を解き明かそうと苦闘するのだが...。 クィーン最後の輝きを放った作品であり、E.D.ホックが選ぶ世界密室ベストテンの次点に入選した後期クィーンを代表する傑作。 | ||||
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クィーンの後期を代表する作品。後期としては特異な舞台設定とハデなトリックで光彩を放つ作品。冒頭でクィーン父子がある島に拉致される。そこは軍事施設用の島で、当時(朝鮮戦争)の状況を反映している。島には支配者として「帝王」が君臨するが、どうやらクィーン達はその警護のために拉致されたらしい。 ところが、クィーン父子を含む衆人環視下の中で、密室内の「帝王」がドア越しに射殺されるという事件が起きる。クィーン父子は警護のためではなく、この不可能犯罪の証人として連れて来られたのだ。雪辱に燃えるクィーンは四面楚歌の中、謎を解き明かそうと苦闘するのだが...。 クィーン最後の輝きを放った作品であり、E.D.ホックが選ぶ世界密室ベストテンの次点に入選した後期クィーンを代表する傑作。 | ||||
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1952年作品。クイーン親子の突如の拉致から始まる珍しい書き出しだ。(●^o^●) クイーンは聖書の要素を作品に組み入れるのが得意だが本作もその風味が見事に盛られている。そしてクイーンが挑むのは完全密室予告殺人だ。ヒントはライツヴィルにあるというのもなかなか素敵だ。 予想に反してかなり面白い。当時の世界の戦時状況という史実まで作品に取り入れきっている。この時期の傑作のひとつに数えられると思う。 | ||||
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1952年作品。クイーン親子の突如の拉致から始まる珍しい書き出しだ。(●^o^●) クイーンは聖書の要素を作品に組み入れるのが得意だが本作もその風味が見事に盛られている。そしてクイーンが挑むのは完全密室予告殺人だ。ヒントはライツヴィルにあるというのもなかなか素敵だ。 予想に反してかなり面白い。当時の世界の戦時状況という史実まで作品に取り入れきっている。この時期の傑作のひとつに数えられると思う。 | ||||
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自宅から拉致同然に連れ去られたクイーン父子。着いた先は、とある島。この島、軍事産業兵器開発の会社が支配していて、そこで働く人々によって街ができているようなところ、会社の社長はさながら島の王。この王様に脅迫状が届き、送り主の探索と身辺警護のために連れて来られたクイーン父子、会社や王様の一族に不振を抱きながらも調査を開始する。クイーンの作品には意外に少ない密室を扱った本格ミステリ。思い通りに働かそうとする兵器会社の社長と、それに負けじと意地を見せながらも、多くの制約の中で調査が進まず常に後手に回り困惑するクイーン父子との対立ぶりが一番の読みどころ。密室トリックも十分に満足できるできばえで、その解明の場面は迫力満点。読んで損のないミステリです。 | ||||
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自宅から拉致同然に連れ去られたクイーン父子。着いた先は、とある島。この島、軍事産業兵器開発の会社が支配していて、そこで働く人々によって街ができているようなところ、会社の社長はさながら島の王。この王様に脅迫状が届き、送り主の探索と身辺警護のために連れて来られたクイーン父子、会社や王様の一族に不振を抱きながらも調査を開始する。 クイーンの作品には意外に少ない密室を扱った本格ミステリ。思い通りに働かそうとする兵器会社の社長と、それに負けじと意地を見せながらも、多くの制約の中で調査が進まず常に後手に回り困惑するクイーン父子との対立ぶりが一番の読みどころ。 密室トリックも十分に満足できるできばえで、その解明の場面は迫力満点。読んで損のないミステリです。 | ||||
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チャイナオレンジと並ぶエラリイ・クイーンには珍しい密室ものそもそも舞台が要塞のような島で、容疑者が限定される中密室で殺人がおきます。犯人を絞るために被害者の過去を探るシーンが秀逸 | ||||
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チャイナオレンジと並ぶエラリイ・クイーンには珍しい密室もの そもそも舞台が要塞のような島で、容疑者が限定される中 密室で殺人がおきます。 犯人を絞るために被害者の過去を探るシーンが秀逸 | ||||
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