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フォックス家の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
フォックス家の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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「災厄の町」のレビューに、「災厄の町」がライツヴィルものの第2弾だなんて勘違いを書かれているものがあるが、本書がライツヴィルもの第2弾。間違えないようにしたい。 妻・ジェシカ殺しの真犯人として12年間拘留されていたベイアード・フォックスの無実を証明しようと奔走するエラリイの姿は、「Zの悲劇」で死刑囚アーロンを救おうと苦悩するドルリイ・レーンの姿に重なるものがある。 また、グレープ・ジュースに関する推理は論理的でよくできていると思う。 しかし、その前段階に大いに不満がある。 中盤でエラリイは、ベイアードがジェシカにグレープ・ジュースを飲ませるために水差しとグラスを洗ったことを、しつこいぐらい確認している。 しかし、そのグラスを割ったためジェシカが取り出した別のグラスを洗ったかどうかは、なぜか確認していない。 それは当時の警察も同様で、完全に片手落ちというものだろう。 もしも、ジェシカが取り出したグラスを洗っていないことを確認していれば、本書は推理作品として成り立たなくなるから、作者は警察にもエラリイにもその確認をさせなかったのだろうが、稚拙なごまかしとしか思えない。 前作「災厄の町」よりは面白いと思ったが、星3つなのはそのため。 なお、章の表題がきつねにちなむものなのは作者の遊び心というものだろう。 | ||||
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「災厄の町」のレビューに、「災厄の町」がライツヴィルものの第2弾だなんて勘違いを書かれているものがあるが、本書がライツヴィルもの第2弾。間違えないようにしたい。 妻・ジェシカ殺しの真犯人として12年間拘留されていたベイアード・フォックスの無実を証明しようと奔走するエラリイの姿は、「Zの悲劇」で死刑囚アーロンを救おうと苦悩するドルリイ・レーンの姿に重なるものがある。 また、グレープ・ジュースに関する推理は論理的でよくできていると思う。 しかし、その前段階に大いに不満がある。 中盤でエラリイは、ベイアードがジェシカにグレープ・ジュースを飲ませるために水差しとグラスを洗ったことを、しつこいぐらい確認している。 しかし、そのグラスを割ったためジェシカが取り出した別のグラスを洗ったかどうかは、なぜか確認していない。 それは当時の警察も同様で、完全に片手落ちというものだろう。 もしも、ジェシカが取り出したグラスを洗っていないことを確認していれば、本書は推理作品として成り立たなくなるから、作者は警察にもエラリイにもその確認をさせなかったのだろうが、稚拙なごまかしとしか思えない。 前作「災厄の町」よりは面白いと思ったが、星3つなのはそのため。 なお、章の表題がきつねにちなむものなのは作者の遊び心というものだろう。 | ||||
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「災厄の町」で舞台となったライツヴィル物の2作目です。クィーンの諸作の中では地味な印象を受けるためか、あんまり評判を聞かないんですが、もっと注目しても良い作品だと思います。 子供のころに父親が殺人罪で逮捕され、強いトラウマを負っている青年の心を救うため、その恋人がエラリーのもとを訪れます。ライツヴィルに出向き過去の事件を再調査するエラリーですが、青年の父親が犯人であるとしか思えない絶望的な状況に直面します。 はたして犯人は本当に父親なのか?舞台はほとんどフォックス家に限定され、登場人物も非常にわずか。何か家庭劇を思わせる雰囲気の中で、ひたすら真実を追い続けるエラリーの姿がしみじみと感動的です。謎を過去の事件のみに絞っているため、展開の派手さはありませんが、解説に書かれているとおりの静謐感に浸ることができます。 最後の解決の仕方に対する反論も聞こえたり、他の有名作の焼き直しという評価(乱歩)もありますが、読後感は非常にさわやかで、繰り返し登場するフォックスという言葉と、事件の中心となるブドウのジュースのイメージが、いまでも心地よく頭に残っています。 | ||||
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「災厄の町」で舞台となったライツヴィル物の2作目です。クィーンの諸作の中では地味な印象を受けるためか、あんまり評判を聞かないんですが、もっと注目しても良い作品だと思います。 子供のころに父親が殺人罪で逮捕され、強いトラウマを負っている青年の心を救うため、その恋人がエラリーのもとを訪れます。ライツヴィルに出向き過去の事件を再調査するエラリーですが、青年の父親が犯人であるとしか思えない絶望的な状況に直面します。 はたして犯人は本当に父親なのか?舞台はほとんどフォックス家に限定され、登場人物も非常にわずか。何か家庭劇を思わせる雰囲気の中で、ひたすら真実を追い続けるエラリーの姿がしみじみと感動的です。謎を過去の事件のみに絞っているため、展開の派手さはありませんが、解説に書かれているとおりの静謐感に浸ることができます。 最後の解決の仕方に対する反論も聞こえたり、他の有名作の焼き直しという評価(乱歩)もありますが、読後感は非常にさわやかで、繰り返し登場するフォックスという言葉と、事件の中心となるブドウのジュースのイメージが、いまでも心地よく頭に残っています。 | ||||
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「災厄の町」で舞台となったライツヴィル物の2作目です。 クィーンの諸作の中では地味な印象を受けるためか、あんま り評判を聞かないんですが、もっと注目しても良い作品だと 思います。 子供のころに父親が殺人罪で逮捕され、強いトラウマを負っ ている青年の心を救うため、その恋人がエラリーのもとを訪 れます。ライツヴィルに出向き過去の事件を再調査するエラ リーですが、青年の父親が犯人であるとしか思えない絶望的 な状況に直面します。 はたして犯人は本当に父親なのか?舞台はほとんどフォッ クス家に限定され、登場人物も非常にわずか。何か家庭劇を 思わせる雰囲気の中で、ひたすら真実を追い続けるエラリー の姿がしみじみと感動的です。謎を過去の事件のみに絞って いるため、展開の派手さはありませんが、解説に書かれてい るとおりの静謐感に浸ることができます。 最後の解決の仕方に対する反論も聞こえたり、他の有名作 の焼き直しという評価(乱歩)もありますが、読後感は非常 にさわやかで、繰り返し登場するフォックスという言葉と、 事件の中心となるブドウのジュースのイメージが、いまでも 心地よく頭に残っています。 | ||||
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