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フォックス家の殺人



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フォックス家の殺人の評価: 4.19/5点 レビュー 27件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.19pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全27件 21~27 2/2ページ
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No.7:
(5pt)

論理整然として曇りなし

1945年発表。いわゆる『ライツヴィルもの』の第2作。全ての章を『きつね』にかけたりしていて『遊び』を感じたりする。有名な『災厄の町』と僕の思うクイーンの最高傑作『十日間の不思議』に挟まれて派手さはないが、戦争という時代背景を見事に映し出していて、その状況下で病んでいった人々の心理をも見事に表現している。これは他のクイーン作品にはない特徴だ。論理は整然として曇りがない。正々堂々と謎を投げかけ、正々堂々と解いて見せる。王道のミステリーである。(●^o^●)この正々堂々さが大好きだ。『ライツヴィルもの』で外せない名作だと思う。
フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)Amazon書評・レビュー:フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)より
4150701326
No.6:
(5pt)

論理整然として曇りなし

1945年発表。いわゆる『ライツヴィルもの』の第2作。全ての章を『きつね』にかけたりしていて『遊び』を感じたりする。
有名な『災厄の町』と僕の思うクイーンの最高傑作『十日間の不思議』に挟まれて派手さはないが、戦争という時代背景を見事に映し出していて、その状況下で病んでいった人々の心理をも見事に表現している。これは他のクイーン作品にはない特徴だ。
論理は整然として曇りがない。正々堂々と謎を投げかけ、正々堂々と解いて見せる。王道のミステリーである。(●^o^●)この正々堂々さが大好きだ。『ライツヴィルもの』で外せない名作だと思う。
フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)Amazon書評・レビュー:フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)より
4150701326
No.5:
(4pt)

読後、しみじみと胸に満ちてくるものがありました

読み終えて、しみじみと胸の中に広がる余韻に浸りました。フォックス家の人たちがそれぞれに、自分にとってかけがえなく大切だと思う人への愛情に貫かれ、そこから12年前の殺人事件の真実を明らかにしようとした、その姿に打たれました。父親が息子の幸せを願う気持ち、妻が夫を愛する気持ち。その祈るような思いがひしひしと胸に迫ってきました。「私は無実だ」と訴える登場人物が、最初はもう諦めの気分だったところが、息子の幸せを願う気持ちがきっかけとなって、「真実を語ろう! 語らなくちゃいけない!」と、そういう姿勢に転換するところが印象に残ります。と同時に、探偵のエラリイが「この人物は冤罪の濡れ衣を着せられていたのではないか」と過去の事件の再調査を開始し、ねばり強く事件に取り組んでいく姿もかっちょいい。真実追求を目指した断固たるふたりの気持ちが、やがて過去の事件の扉をこじ開け、その裏側に潜んでいた真相を表に引っぱり出してくることになります。それまで12年の間、ずっと闇の中に眠っていたものが、真実を希求する強い気持ちと行動によって立ち上がってくる。そのひたひたと身内に迫ってくる肌触り。読むほどに、作品の中へと引きずり込まれました。被告人の冤罪を立証しようと奮闘する弁護士と事件関係者、そして被告人の証言が、法廷でやり取りされていくような味わい。さらに、冤罪立証の過程で摘出された真相が、フォックス家の人たちの胸に強い波紋を呼び起こすところなどに、ぞくぞくする読みごたえと面白さを感じました。
フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)Amazon書評・レビュー:フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)より
4150701326
No.4:
(4pt)

読後、しみじみと胸に満ちてくるものがありました

読み終えて、しみじみと胸の中に広がる余韻に浸りました。
フォックス家の人たちがそれぞれに、自分にとってかけがえなく
大切だと思う人への愛情に貫かれ、そこから12年前の殺人事件の
真実を明らかにしようとした、その姿に打たれました。父親が息
子の幸せを願う気持ち、妻が夫を愛する気持ち。その祈るような
思いがひしひしと胸に迫ってきました。
「私は無実だ」と訴える登場人物が、最初はもう諦めの気分だった
ところが、息子の幸せを願う気持ちがきっかけとなって、「真実を
語ろう! 語らなくちゃいけない!」と、そういう姿勢に転換する
ところが印象に残ります。と同時に、探偵のエラリイが「この人物
は冤罪の濡れ衣を着せられていたのではないか」と過去の事件の再
調査を開始し、ねばり強く事件に取り組んでいく姿もかっちょいい。
真実追求を目指した断固たるふたりの気持ちが、やがて過去の事件
の扉をこじ開け、その裏側に潜んでいた真相を表に引っぱり出して
くることになります。それまで12年の間、ずっと闇の中に眠ってい
たものが、真実を希求する強い気持ちと行動によって立ち上がって
くる。そのひたひたと身内に迫ってくる肌触り。読むほどに、作品
の中へと引きずり込まれました。
被告人の冤罪を立証しようと奮闘する弁護士と事件関係者、そして
被告人の証言が、法廷でやり取りされていくような味わい。さらに、
冤罪立証の過程で摘出された真相が、フォックス家の人たちの胸に
強い波紋を呼び起こすところなどに、ぞくぞくする読みごたえと面
白さを感じました。
フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)Amazon書評・レビュー:フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)より
4150701326
No.3:
(3pt)

クィーンにしては地味だけど

「災厄の町」で舞台となったライツヴィル物の2作目です。クィーンの諸作の中では地味な印象を受けるためか、あんまり評判を聞かないんですが、もっと注目しても良い作品だと思います。 子供のころに父親が殺人罪で逮捕され、強いトラウマを負っている青年の心を救うため、その恋人がエラリーのもとを訪れます。ライツヴィルに出向き過去の事件を再調査するエラリーですが、青年の父親が犯人であるとしか思えない絶望的な状況に直面します。 はたして犯人は本当に父親なのか?舞台はほとんどフォックス家に限定され、登場人物も非常にわずか。何か家庭劇を思わせる雰囲気の中で、ひたすら真実を追い続けるエラリーの姿がしみじみと感動的です。謎を過去の事件のみに絞っているため、展開の派手さはありませんが、解説に書かれているとおりの静謐感に浸ることができます。 最後の解決の仕方に対する反論も聞こえたり、他の有名作の焼き直しという評価(乱歩)もありますが、読後感は非常にさわやかで、繰り返し登場するフォックスという言葉と、事件の中心となるブドウのジュースのイメージが、いまでも心地よく頭に残っています。
フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)Amazon書評・レビュー:フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)より
4150701326
No.2:
(3pt)

クィーンにしては地味だけど

「災厄の町」で舞台となったライツヴィル物の2作目です。クィーンの諸作の中では地味な印象を受けるためか、あんまり評判を聞かないんですが、もっと注目しても良い作品だと思います。 子供のころに父親が殺人罪で逮捕され、強いトラウマを負っている青年の心を救うため、その恋人がエラリーのもとを訪れます。ライツヴィルに出向き過去の事件を再調査するエラリーですが、青年の父親が犯人であるとしか思えない絶望的な状況に直面します。 はたして犯人は本当に父親なのか?舞台はほとんどフォックス家に限定され、登場人物も非常にわずか。何か家庭劇を思わせる雰囲気の中で、ひたすら真実を追い続けるエラリーの姿がしみじみと感動的です。謎を過去の事件のみに絞っているため、展開の派手さはありませんが、解説に書かれているとおりの静謐感に浸ることができます。 最後の解決の仕方に対する反論も聞こえたり、他の有名作の焼き直しという評価(乱歩)もありますが、読後感は非常にさわやかで、繰り返し登場するフォックスという言葉と、事件の中心となるブドウのジュースのイメージが、いまでも心地よく頭に残っています。
フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)Amazon書評・レビュー:フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)より
4150701326
No.1:
(3pt)

クィーンにしては地味だけど

「災厄の町」で舞台となったライツヴィル物の2作目です。
クィーンの諸作の中では地味な印象を受けるためか、あんま
り評判を聞かないんですが、もっと注目しても良い作品だと
思います。
 子供のころに父親が殺人罪で逮捕され、強いトラウマを負っ
ている青年の心を救うため、その恋人がエラリーのもとを訪
れます。ライツヴィルに出向き過去の事件を再調査するエラ
リーですが、青年の父親が犯人であるとしか思えない絶望的
な状況に直面します。
 はたして犯人は本当に父親なのか?舞台はほとんどフォッ
クス家に限定され、登場人物も非常にわずか。何か家庭劇を
思わせる雰囲気の中で、ひたすら真実を追い続けるエラリー
の姿がしみじみと感動的です。謎を過去の事件のみに絞って
いるため、展開の派手さはありませんが、解説に書かれてい
るとおりの静謐感に浸ることができます。
 最後の解決の仕方に対する反論も聞こえたり、他の有名作
の焼き直しという評価(乱歩)もありますが、読後感は非常
にさわやかで、繰り返し登場するフォックスという言葉と、
事件の中心となるブドウのジュースのイメージが、いまでも
心地よく頭に残っています。
フォックス家の殺人 (1981年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:フォックス家の殺人 (1981年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7YDAM

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