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ギリシア棺の謎
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【この小説が収録されている参考書籍】
ギリシア棺の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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私は子供のころからの推理小説ファンで、今でもおりにつけて読む。 アンチの立場からの言い分ではないが、これまでたぶん千の単位でいろいろな作品を読んできた結果として言うと、いわゆる「つっこみどころ」のない本格推理小説は1冊もない。あるというのなら、未読のものであるのは間違いないので是非とも教えてほしいと思う。 違いは、無理があるその「程度」の違いに過ぎないと思う。で、クイーンのこの作品は、その設定にかなりの無理がある方に属するだろう。 あやしいフシがあるということで棺桶を掘り出してみると、なんと思いもしなかったもの、もう一つの死体が発見されるという話。 あっとびっくりするのは確かだが、実践するのは殆ど無理であろう。骨の数が合わない、なんてのはあり得るかもしれないが、成人の男一人がプラスされているなんて、とうてい考えられない設定である。 だいいち、実行の現場を発見される可能性を勘案すると、そんなリスクを犯す必然性はゼロ。他にもいくらでもやりようがあったことを否めない。 なんのために密室にするのか分からない密室殺人というのが、けっこうあったけど、それと同じだ。 要するに、奇抜な話を楽しむ点に主眼を置かなければ、とても読めたものじゃないわけで、まあ、それでもなんとかそれなりには読めたのがこの小説であったのでした。 | ||||
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文句も言いづらいですが、中が若干水濡れ後がありましたが、商品説明には記載が無かったです。 | ||||
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GOODGOODGOODGOODGOODGOODGOODGOOD | ||||
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最近はやりのページターナーではない。 次から次へとサスペンスフルな展開を期待する人には向かないけれど、やっぱり「古典」には古典の味があります。 越前氏の訳は1930年代のニューヨークの空気をとても上手く伝えてくれている。 (下訳者がいるようなので、ちょっと心配してました…) 父親にタメ口をきくエラリーは宇野利泰訳よりも嫌な奴です。 けれどそれがキャラクターに厚みを与えている。個人的には宇野訳エラリーの方が好きですけど。 やはりプロットや語り口がどうしても古臭くて感情移入しにくいこと、 文庫版の表紙イラストがあまりにも残念なこと(越前氏の時代感あふれる訳が台無しです) Kindle版には巻末の解説が無いことで星3つとさせていただきました。 | ||||
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本書は前作「オランダ靴の秘密」と次作「エジプト十字架の秘密」とともに、国名シリーズベスト3と名高い作品。 前作「オランダ靴」では完璧な論理を見せたエラリイだが、本書ではすぐにその推理を覆す事実が発覚し、若さゆえの未熟さを何度も露呈している。つまり本書はバークリーの「毒入りチョコレート事件」の流れを汲むいわゆるアンチ・ミステリーなのだが、このアンチ・ミステリーというやつ、推理の論拠の解釈によって解決が変わってくるというシロモノで、推理小説の知的パズル要素を否定されているみたいで好きになれない。いったい何でロジックの鬼であるはずの作者がこのような作品を書いたのかと思う。 もしもこれが、例えば個々の推理の前に「これまでにエラリイに与えられたデータは、等しく読者にも提供されている。したがって、これらのデータをもとに行われる推理はエラリーと読者諸賢では同一のものであるはずである」と、「読者への挑戦状」を差し挟んでいれば、本書のパズル小説としての評価はまた違ったものになったかも知れないが。 個々の推理に関しても「オランダ靴」で見せた完璧な論理ほどのものではなく、穴やこじつけというかそれはムリだろうという点もいくつか見られ、国名シリーズ最高傑作と評される理由がわからない。それに、とにかく冗長で読むのがしんどい。何度挫折しかけたことだろう。 私なら国名シリーズベスト3には本書の替わりに「フランス白粉の秘密」か、推理作品としてはイマイチだがストーリーの面白い「シャム双生児の秘密」の方を推す。 | ||||
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本書は前作「オランダ靴の謎」と次作「エジプト十字架の謎」とともに、国名シリーズベスト3と名高い作品。 前作「オランダ靴」では完璧な論理を見せたエラリーだが、本書ではすぐにその推理を覆す事実が発覚し、若さゆえの未熟さを何度も露呈している。つまり本書はバークリーの「毒入りチョコレート事件」の流れを汲むいわゆるアンチ・ミステリーなのだが、このアンチ・ミステリーというやつ、推理の論拠の解釈によって解決が変わってくるというシロモノで、推理小説の知的パズル要素を否定されているみたいで好きになれない。いったい何でロジックの鬼であるはずの作者がこのような作品を書いたのかと思う。 もしもこれが、例えば個々の推理の前に「これまでにエラリーに与えられたデータは、等しく読者にも提供されている。したがって、これらのデータをもとに行われる推理はエラリーと読者諸賢では同一のものであるはずである」と、「読者への挑戦状」を差し挟んでいれば、本書のパズル小説としての評価はまた違ったものになったかも知れないが。 それと、個々の推理に関しても「オランダ靴」で見せた完璧な論理ほどのものではなく、穴やこじつけというかそれはムリだろうという点もいくつか見られ、国名シリーズ最高傑作と評される理由がわからない。それに、とにかく冗長で読むのがしんどい。何度挫折しかけたことだろう。 私なら国名シリーズベスト3には本書の替わりに「フランス白粉の謎」か、推理作品としてはイマイチだがストーリーの面白い「シャム双子の謎」の方を推す。 | ||||
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最終場面で「犯人の条件は第1に何々、第2に・・・、それをすべて満たすのは何某」と真相を明かすクイーンお得意のパターン。しかし、推理のみで物証はなく、犯人の具体的行動も示されないので、かなり欲求不満を感じた。 また、犯人は2度まで他人を陥れる罠を仕掛けるが、クイーンのような風変わりな人間しか気がつかない罠ではリアリティに欠ける。それに、第1の罠ではその家の主人が急死する前夜に出されたティーセットが、なぜ葬儀の日まで仕舞われなかったのか?、第2の罠では犯人はなぜ他人の家のタイプライターの特徴を知っていたのか?、などについても納得のいく説明がない。さらに、事件の発端で、出棺の5分前に金庫にあることが確認されている遺言状が、人のいる部屋から紛失、棺桶に隠されたのではというクイーンの主張に従って、掘り返してみるともう一つの死体が・・・、というのも奇を衒いすぎて不自然になってしまっている。 エジプト十字架と同じく、ストーリー展開は面白いのでページ数の割には退屈しないが、推理小説としての出来は今ひとつではなかろうか。 | ||||
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探偵役のクィーンが犯人の巧妙な手口によって何度もミスリードされ、状況は二転三転し、最後の最後にどんでん返しで真犯人が判明しますが、意外と言うよりはちょっとずるい感じがして、やや不満が残ります。蘊蓄が多いので、全体としてやや冗長ですが、ストーリーの展開は面白く、一気に読めて、それなりに楽しめます。 | ||||
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大学を出たばかりの功名心に燃えたエラリィ君の初大事件。大探偵の座を獲得する前の「青い」彼が悪戦苦闘します。 盲目の老富豪が死んだ。その死に不審は無いものの遺言書が消えてしまう。「遺言書は棺の中」と推理したエラリィの勧めで棺を開けるとそこには見知らぬ男の他殺体が・・・。果たして遺言書はどこに? | ||||
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