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赤後家の殺人



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赤後家の殺人の評価: 3.76/5点 レビュー 21件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.76pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(5pt)

横溝正史好きなら是非

あとから考えると少し地味だけど、読んでる途中はドキドキ。 本格派と怪奇の組み合わせが好きなので、カー以上のはなかなないです。
赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)Amazon書評・レビュー:赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)より
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No.11:
(4pt)

事件が単純化されてゆく

ギロチン刑執行吏を祖先に持つブリクサム家。

百五十年間に四人を殺した後家部屋ですが、
それは「三つの棺」の密室講義にも分類されている
つまらない項目の手だ。

ベンダーの後家部屋での死をめぐり、
マスターズ警部の大ボケ推理、吹矢と筒の消失、
部屋の窓外についたガイの指紋、黒い絹糸などが
誤誘導となり手がかりとなり物的証拠となり、
様相が混沌を呈します。
しかし、あえなく躓いたり、自己申告があったり、
物語の中途で解決したりで、さまざまな夾雑物が
除去され、結局、事件の核心だけが残る。

ガイ殴殺も同様で、ラヴェルとカーステアズの取っ組合い、
イザベル叔母の偽証などが周辺に付加されます。
しかし、他愛もない事実が判明したり、反証があがったりで、
事件は、単純化されてゆきます。

様々な材料が揃っているカオス状態の場合、煩瑣な
ロジックを、このように単純化された場合、
一種の閃きを要することとなる。

HMは、ある手がかりから単純明快なトリックを
看破するが・・・。

ガイと真犯人の私利私欲の二本柱をプロットとし、
大いなるオカルト趣味で包み込んだいかにも
カーらしい作品。
赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)Amazon書評・レビュー:赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)より
4488119018
No.10:
(5pt)

面白い

ミステリー好きな方にはたまらない密室殺人ですよ~。もう何回か読み直しています。面白いと思いますよ。
赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)Amazon書評・レビュー:赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)より
4488119018
No.9:
(5pt)

よくできたトリック

これもよくできているということで購入。色のついた作品はどれもすばらしい。これも思いがけない密室でびっくりしました。さすがです。
赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)Amazon書評・レビュー:赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)より
4488119018
No.8:
(5pt)

3版カバー付求む!!

3版カバー付求む!!
★評価は、5。
3版は2種あり注意必要!
取り急ぎ・・。
赤後家の殺人 (1960年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:赤後家の殺人 (1960年) (創元推理文庫)より
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No.7:
(5pt)

〈人を殺す部屋〉の謎

ひとりで二時間以上いると、必ず毒死するという〈後家の部屋〉。
部屋の謎を解くべく、邸の主人は、トランプを使ったくじ引きを行い、
それで選ばれた人間が〈後家の部屋〉で二時間過ごすことになる。
くじで選ばれ、部屋に入った男は、十五分おきの外からの呼びかけにきちんと
返答していたのだが、扉を開けてみると、とうの昔に毒死していたことが判明し……。
密室内において、経口摂取しても無害な――血管に注入する必要がある――毒
を用いた殺人、しかも、死んでいたはずの被害者が返答をする――という魅惑的
な不可能状況が提示される本作。
実にカーらしい、サービス精神溢れる状況設定には惹きこまれますが、
真相を知って振り返ってみると、ちらほら瑕疵が目についてしまいます。
メインの毒殺トリック自体は、心理的死角を突いた切れ味鋭いものです。
ただ、警察の科学捜査の不備を前提にしているのは如何なものでしょう。
ましてや、“死者の返答”という現象の真相は、まったく必然性がなく、
自己目的化したトリックと批判されても仕方のないものとなっています。
以上のように、本作をパーツごとに見ていくと、無理や欠陥に気づくのですが、
読んでいる際には、少しも気にならず、物語世界に没入させられてしまう所が、
カーのカーたる所以かもしれません。
赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)Amazon書評・レビュー:赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)より
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No.6:
(4pt)

歴史の幻影

うっかりすると
重厚な歴史に心惑わされ、
トリックや犯人まで見えなくなってしまいます。
それぐらい、華麗な文章で
読者をだましてくれます。
しかしながら彼の作品は総じて暗く、
皮肉がたっぷりなので
なかなかとっつきにくいものがあります。
おまけに無駄な描写も時折見られるので。
しかし、読むのに苦労する分
最後に明かされる意外な真実
いわゆる人間のエゴともいうべきものには
驚かされるものがあるでしょう。
赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)Amazon書評・レビュー:赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)より
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No.5:
(4pt)

フォルム

推理作家カーの魅力といえば不可能興味と怪奇趣味だろうが,本書では特に後者のセンスが光る。
夜霧立ち込める街外れで一風変わった自殺クラブに案内された男,なんと人間を殺す部屋なるものがありその真偽を確かめようと言うのだ。。
そして実際に出る被害者,だが関係者全員には相互で確認できる完璧なアリバイがあり,問題の部屋に仕掛けらしいものはない。。この謎に
名探偵のH・Mが挑む!
この一作はトリックのアイディアもさることながら,そもそもが事件の発端となる部屋にまつわる伝説が魅力的だ。フランスで代々,死刑執行の
事務を司る一族と,フランス革命の描写がクロスフェードする場面では,感覚が麻痺し寒気を誘発させられる。
やはり《この手》の雰囲気作りや,フォルム追求においてカーの右に出るものは...いない。
赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)Amazon書評・レビュー:赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)より
4488119018
No.4:
(4pt)

カー、充実の一作

原題は、 THE RED WIDOW MURDERS
−−直訳すると、赤後家の殺人。
「赤後家」とは、作品の舞台となる
マントリング邸にある「ギロチンの間」のこと。
この部屋では、初代当主を含め、
4人の人間が謎の死を遂げており、
2時間以上1人でいると死ぬと恐れられているのです。
この部屋は長らく封印されていましたが、
屋敷が買収され、取り壊されることとなったことから、
封印が解かれることになりました。
屋敷には、マントリング家の関係者が集められ、
そこには、ヘンリ・メリヴェル卿の姿も。
やがてカードで選ばれた一人が
「赤後家」に2時間籠もることになったのですが、
果たしてその人物は、2時間後に死体で発見されます。
その状況は、密室状態で、すべての関係者には
アリバイがあるという不可能犯罪となってしまい、
ヘンリ・メリヴェル卿は、
犯行を阻止できなかったことに苦しみながらも、
推理を積み重ねていくのですが・・・。
死因は毒殺なのですが、
どうやって殺害したのか、
そのトリックがなかなか面白い作品です。
死体の傍らには、カードと羊皮紙が添えられており、
その謎も興味をそそる要素になっています。
また、「赤後家」誕生秘話というべきものが、
フランス革命の史実と織り交ぜて描かれており、
歴史小説+怪奇小説の味わいも楽しむことができますし、
推理という点では、名脇役のマスターズ警部が
密室トリック解明の推理(もちろん真相ではないのですが)
を披露するところも、一つの読みどころといえましょう。
殊に推理の過程でとても面白いと思ったのは、
なぜ「赤後家」が犯行現場に選ばれたのか、
という説明がされていることでした。
なかなかユニークな視点ではないかと思います。
本書は、カーター・ディクスン名義の第4作で、
脂の乗った時期の充実した一作といえるのではないでしょうか。
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4488119018
No.3:
(5pt)

やはりH・Mものの代表作の一つと言えるでしょう

 「赤後家の殺人」は、かねてより、カーター・ディクスン(=ジョン・ディクスン・カー)のヘンリー・メリヴェール卿(H・M)ものの代表作の一つとして挙げられることの多い作品です。
 その部屋に1人で2時間いると必ず死ぬという「後家の部屋」。70年程の間に4人が犠牲になり、最後の犠牲者が出て以来封印されていましたが、どうしてもその謎を解明したい屋敷の現在の当主が封印を解き、当主に集められた人たちの中から1人がその部屋に入ったところ、やはり2時間後に死体で発見されます。部屋は完全な密室、さらに関係者には皆アリバイがあります。果たして、誰にどうやって殺されたのか・・・。
 カーの作品と言えば、密室を始めとする「不可能犯罪」、それと「怪奇趣味」が醍醐味と言われていますが、この作品も両者が融合し、カー独特の雰囲気を醸し出しています。(なお、私がもう一つの醍醐味と考える「ロマンス」は、本作では弱く、その点は少し残念でした。)私は、これまでにカー作品を結構読んでいて、そのせいか、何となく犯人の目星はついたのですが、トリックについては、ミスディレクションにまんまと引っかかってしまい、種明かしされるまで全く気付きませんでした。
 とは言いながら、本作がH・Mもののベストかと問われると、そこは「白い僧院の殺人」(=「修道院殺人事件」)や「プレーグ・コートの殺人」の方を挙げたくなりますが、それでも本作は、やはりH・Mものの代表作の一つと言えるでしょう。少なくともカーファンなら看過できない作品です。
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No.2:
(4pt)

フィルポッツの『灰色の部屋』が下敷きか?

本書は、一人きりで2時間以上いると必ず死ぬと言い伝えられている部屋で起きた密室殺人の謎をH・M卿が解き明かす、カーター・ディクスン第4作。
緻密で複雑な構成は『プレーグ・コートの殺人』以上で、かつHM卿の推理は論理的に筋が通っている点、見事である。ただ、構成が複雑な上に作者の悪筆が加わり、一読しただけでは非常にわかりにくいのが難点で、『プレーグ・コート〜』や前作『白い僧院の殺人』のように単純な仕掛けであっと驚かされることは期待できない。
江戸川乱歩は本書を「カー作品中一流のもの」と評していると巻末の解説に記されているが、乱歩の評価は必ずしもミステリーファン一般の評価と一致するとは限らない。
本書の第一の殺人はいわゆるカムフラージュの殺人で、クリスティーの『三幕の殺人』や『書斎の死体』のレビューにも記したことだが、直接利害関係のない人物を計画的に殺害するという点がイマイチしっくり来ないため、その点で私は本書をマイナス評価している。
なお本書は、宿泊客が翌朝死亡するという事件が過去相次ぎ、幽霊の仕業であるとのうわさが広まっていたため、それが迷信であると証明しようとこの部屋に泊り込んだ者がやはり翌朝死亡していたという、イーデン・フィルポッツの『灰色の部屋』を下敷きにしているのではないかと私は推測している。
それと、本書には作者の(カーター・ディクスン名義の)第1作にして犯罪学者ジョン・ゴーントが探偵役を務めた『弓弦城殺人事件』に登場した人物が再登場しており、HM卿とジョン・ゴーントとをつなぐ作品という点で興味深いものがある。
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4488119018
No.1:
(4pt)

人を喰う部屋

コリンズの「恐怖のベッド」フィルポッツの「灰色の部屋」の伝統を受け継ぐ人を喰う部屋ものその部屋で一晩明かすものは翌朝速やかな死を迎えるという伝説が残る封印された部屋に犠牲者がまた一人・・・伝説と合理的なトリックを見事に融合させた作品です
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