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葬儀を終えて
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【この小説が収録されている参考書籍】
葬儀を終えての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41~54 3/3ページ
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「リチャードは殺されたんじゃなかったの」コーラのこの発言が波紋を呼び伏線となって物語は展開していく。 葬儀の後の一族皆それぞれに殺人を行う動機は次々に出てくる。 そして、それぞれにアリバイが怪しい。コーラを殺害したのは誰なんだろう?リチャードを殺害した犯人と同じなのか?そもそもリチャードも殺害されていたのか?同一犯? しかし、読み進めていって今回は私は犯人を見つけました。決定的な「矛盾」を犯人はさらけ出していたのです。鋭い読者なら途中で犯人を見つけられると思います。この作品で犯人が見つけられないようだと「アクロイド殺し」の犯人を見つけるのは無理でしょう(笑) アガサのヒントに気がついて犯人が分かった人もかなりいるのでは?と思います。そういう関心から読み進めていく楽しさがこの作品にはあります。話の展開の独創性や意外性はやはりアガサ独特ですね。人間の心の奥深さへの洞察力というか、つくづく人間の心の意外性を熟知している著者ならではの作品だと思います。 | ||||
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「リチャードは殺されたんじゃなかったの」コーラのこの発言が波紋を呼び伏線となって物語は展開していく。 葬儀の後の一族皆それぞれに殺人を行う動機は次々に出てくる。 そして、それぞれにアリバイが怪しい。コーラを殺害したのは誰なんだろう?リチャードを殺害した犯人と同じなのか?そもそもリチャードも殺害されていたのか?同一犯? しかし、読み進めていって今回は私は犯人を見つけました。決定的な「矛盾」を犯人はさらけ出していたのです。鋭い読者なら途中で犯人を見つけられると思います。この作品で犯人が見つけられないようだと「アクロイド殺し」の犯人を見つけるのは無理でしょう(笑) アガサのヒントに気がついて犯人が分かった人もかなりいるのでは?と思います。そういう関心から読み進めていく楽しさがこの作品にはあります。話の展開の独創性や意外性はやはりアガサ独特ですね。人間の心の奥深さへの洞察力というか、つくづく人間の心の意外性を熟知している著者ならではの作品だと思います。 | ||||
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本書は、『五匹の子豚』や『スリーピング・マーダー』などの“回想の殺人”の変型といえるだろう。 冒頭でリチャードの葬儀を終え、遺産相続の内容が公表されるが、その後にコーラが「だってリチャードは殺されたんでしょう?」と発言し、翌日、そのコーラが殺される。 話はこうして誰にコーラが殺されたのかではなく、“過去に起きたかも知れない殺人”、「果たしてリチャードは殺されたのか、そしてコーラは何を知っていたのか」に焦点が絞られる。 そしてもう一つ、コーラの発言の際にヘレンが感じた「その場にいた誰か、あるいは何かがおかしい」という違和感。この違和感が、コーラの発言とともにラストまで話を引っ張り続ける。 これらの謎をポアロはわずかな手がかりから緒をつかみ、実に論理的にこの人物しか犯人ではありえないということを推理しており、本書はクリスティー・ベスト10に充分推挙できる作品である。 それと、この作品の邦訳題も詩的で思わせぶりなところが実にいい。思わず手にとってみたくなるタイトルである。 作品名だけで本を買って失敗した経験はこれまでにもいくつもあるが、この作品に関してはタイトルだけで選んでも間違いがない。 ついでに言うと、話の本筋と関係ないためかあまり知られていないが、この作品にはリジー・ボーデンが斧で父親とまま母をぶったという「マザー・グース」が挿入されているので、「マザー・グース」に関するミステリーに関心のある人には別の意味で興味深いだろう。 | ||||
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本書は、『五匹の子豚』や『スリーピング・マーダー』などの“回想の殺人”の変型といえるだろう。 冒頭でリチャードの葬儀を終え、遺産相続の内容が公表されるが、その後にコーラが「だってリチャードは殺されたんでしょう?」と発言し、翌日、そのコーラが殺される。 話はこうして誰にコーラが殺されたのかではなく、“過去に起きたかも知れない殺人”、「果たしてリチャードは殺されたのか、そしてコーラは何を知っていたのか」に焦点が絞られる。 そしてもう一つ、コーラの発言の際にヘレンが感じた「その場にいた誰か、あるいは何かがおかしい」という違和感。この違和感が、コーラの発言とともにラストまで話を引っ張り続ける。 これらの謎をポアロはわずかな手がかりから緒をつかみ、実に論理的にこの人物しか犯人ではありえないということを推理しており、本書はクリスティー・ベスト10に充分推挙できる作品である。 それと、この作品の邦訳題も詩的で思わせぶりなところが実にいい。思わず手にとってみたくなるタイトルである。 作品名だけで本を買って失敗した経験はこれまでにもいくつもあるが、この作品に関してはタイトルだけで選んでも間違いがない。 ついでに言うと、話の本筋と関係ないためかあまり知られていないが、この作品にはリジー・ボーデンが斧で父親とまま母をぶったという「マザー・グース」が挿入されているので、「マザー・グース」に関するミステリーに関心のある人には別の意味で興味深いだろう。 | ||||
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「あら、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」大富豪アパネシー家の当主リチャードの葬儀を終えた後の遺産分割の家族会議の際、変わり者で末の妹コーラは無邪気にいった・・・ざわめく人々・・・しかも、翌日コーラは自宅で死体となって発見される・・・はたして事件の真相は? この発端を読んで、本を閉じられるようならミステリには不向きな方だから、そこで止めても結構。しかし、ミステリファンを自認する方なら、とてもじゃないけど先が気になってしょうがないのではないか!!クリスティの筆も確かでグイグイと読者を引きつけていく。登場人物に書き分けがホントに巧み。こう言っちゃ何だけど、こうして点はカーもクイーンもクリスティの足下にも及ばない。ミステリよりなにより読み物として面白い。 クリスティは派手な舞台設定を巧みに演出する。「ナイルに死す」「白昼の悪魔」といった作品が映画化されたのは、映像向きの作品だから。それに比べると家庭内殺人を扱った『葬儀を終えて」が一般的にそれほど有名でないかもしれない。ただ、パズラーの達成度でいうと上記の二作に全く負けていない。ある意味、トンデモな仕掛けを有する作品だ。実際にはこんなに上手くいくか?という疑問がない訳でないけど、クリスティの力技で説得にかかっている。自分としては、このアイディアでよく書こうと思ったものだと驚く。しかも、この水準に達成できた点を考えると・・・やはり、このひとただものでない。 | ||||
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「あら、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」大富豪アパネシー家の当主リチャードの葬儀を終えた後の遺産分割の家族会議の際、変わり者で末の妹コーラは無邪気にいった・・・ざわめく人々・・・しかも、翌日コーラは自宅で死体となって発見される・・・はたして事件の真相は? この発端を読んで、本を閉じられるようならミステリには不向きな方だから、そこで止めても結構。しかし、ミステリファンを自認する方なら、とてもじゃないけど先が気になってしょうがないのではないか!!クリスティの筆も確かでグイグイと読者を引きつけていく。登場人物に書き分けがホントに巧み。こう言っちゃ何だけど、こうして点はカーもクイーンもクリスティの足下にも及ばない。ミステリよりなにより読み物として面白い。 クリスティは派手な舞台設定を巧みに演出する。「ナイルに死す」「白昼の悪魔」といった作品が映画化されたのは、映像向きの作品だから。それに比べると家庭内殺人を扱った『葬儀を終えて」が一般的にそれほど有名でないかもしれない。ただ、パズラーの達成度でいうと上記の二作に全く負けていない。ある意味、トンデモな仕掛けを有する作品だ。実際にはこんなに上手くいくか?という疑問がない訳でないけど、クリスティの力技で説得にかかっている。自分としては、このアイディアでよく書こうと思ったものだと驚く。しかも、この水準に達成できた点を考えると・・・やはり、このひとただものでない。 | ||||
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とにかく、伏線の妙にうっとりします。舞台の移動が少ないので、クローズドサークル感覚も充分味わえます。 本格ミステリにありがちな、探偵の無理矢理な事件への介入もありません。 この作品のポアロは知人の窮地をみて、ごく自然にごく悠々と、謎の解明に乗り出します。 コーラはなぜその台詞を吐く必要があったのか? シンプルな謎は終盤、美しい意外性をもって物語を一転させてくれます。 | ||||
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とにかく、伏線の妙にうっとりします。舞台の移動が少ないので、クローズドサークル感覚も充分味わえます。 本格ミステリにありがちな、探偵の無理矢理な事件への介入もありません。 この作品のポアロは知人の窮地をみて、ごく自然にごく悠々と、謎の解明に乗り出します。 コーラはなぜその台詞を吐く必要があったのか? シンプルな謎は終盤、美しい意外性をもって物語を一転させてくれます。 | ||||
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当主リチャードの葬儀が終る時、末妹コーラが口にした一言「リチャードは殺されたんじゃなかったの」。さすがクリスティ、出だしがうまいなぁ〜。題名ともピッタリだし。この直後、コーラが殺される。冒頭から読者の興味を惹く本格ミステリらしい展開である。 この後、一家の錯綜する人間関係や邪魔者扱いされるポアロなどが描かれ、古き良き時代のミステリが味わえる。最後に提示される真相も意外なもので、油が乗っていた時代のクリスティの代表作の一つ。 | ||||
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当主リチャードの葬儀が終る時、末妹コーラが口にした一言「リチャードは殺されたんじゃなかったの」。さすがクリスティ、出だしがうまいなぁ〜。題名ともピッタリだし。この直後、コーラが殺される。冒頭から読者の興味を惹く本格ミステリらしい展開である。 この後、一家の錯綜する人間関係や邪魔者扱いされるポアロなどが描かれ、古き良き時代のミステリが味わえる。最後に提示される真相も意外なもので、油が乗っていた時代のクリスティの代表作の一つ。 | ||||
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今回、クリスティー文庫創刊ということで久しぶりにクリスティーの本を読んだ。私のクリスティーとの出会いは、確か20数年前の映画「ナイル殺人事件」だった。結構クリスティーの本は読んだなあ。本作は、灰色の脳細胞 ポアロ物。出だしから、本格ミステリーの開幕というべく、展開。多分、20年ぶりほどのクリスティーの本だが、やっぱり良い。注目の犯人当てに関しては、本作もまさしく意外な人物が犯人なのだが。ポアロ物お決まりの、関係者一同を一室に集めての種明かしの妙技は本作品でも健在であった。解説者の折原一氏は、本作品をクリスティーのナンバーワン作品と大絶賛である。オリエント急行や、アクロイド殺し、そして誰も~等の傑作も当然オススメだろうが、それらの作品に十分対抗できる「本格物」ある。久しぶりに読んだが、もう一度クリスティーをこの新装シリーズで読み返して見たい今日この頃である。 | ||||
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今回、クリスティー文庫創刊ということで久しぶりにクリスティーの本を読んだ。私のクリスティーとの出会いは、確か20数年前の映画「ナイル殺人事件」だった。結構クリスティーの本は読んだなあ。 本作は、灰色の脳細胞 ポアロ物。出だしから、本格ミステリーの開幕というべく、展開。多分、20年ぶりほどのクリスティーの本だが、やっぱり良い。注目の犯人当てに関しては、本作もまさしく意外な人物が犯人なのだが。ポアロ物お決まりの、関係者一同を一室に集めての種明かしの妙技は本作品でも健在であった。 解説者の折原一氏は、本作品をクリスティーのナンバーワン作品と大絶賛である。オリエント急行や、アクロイド殺し、そして誰も~等の傑作も当然オススメだろうが、それらの作品に十分対抗できる「本格物」ある。 久しぶりに読んだが、もう一度クリスティーをこの新装シリーズで読み返して見たい今日この頃である。 | ||||
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題名の通り、葬儀という、悲しい出来事からこの物語は始まる。そこで事件を解決しようというポアロとそれになぜかしら協力的でない人々。それぞれの思惑が交錯し、物語は進んでいく。アガサ・クリスティの作品は大体がそうであるが、これもそれらの人々の心情が見事に描かれている。派手な作品ではないが、おすすめ。 | ||||
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題名の通り、葬儀という、悲しい出来事からこの物語は始まる。 そこで事件を解決しようというポアロとそれになぜかしら協力的でない人々。 それぞれの思惑が交錯し、物語は進んでいく。 アガサ・クリスティの作品は大体がそうであるが、これもそれらの人々の心情が見事に描かれている。 派手な作品ではないが、おすすめ。 | ||||
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