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葬儀を終えて
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【この小説が収録されている参考書籍】
葬儀を終えての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 1~20 1/3ページ
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誰が犯人か、推理しながら読み進めることをオススメしたい。驚くべき展開は少ないが、だからこその妙味がある。ポアロのケレン味ある活躍も堪能できる。 | ||||
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どれも似た感じの作品なのに面白い。 結局、人間描写に面白みを感じているからだと改めて思った。 | ||||
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面白かったです。序盤から、ぐいぐい読んでいくことができました。 アバネシー家の当主リチャードの葬儀を終えて、遺産相続に関わる一族の面々を前にして、末の妹コーラ・ランスクネが放った一言《「だって彼は殺されたんでしょ?」》p.29 が及ぼす波紋、他の登場人物たちに広がる不穏な空気の醸成感が上手いなあと。なかでも、ある人物の脳裏に浮かぶ、「なんか変なんだけど、それがなんなのか分からない」と提示する場面(文庫本の43頁)が印象に残ります。 読み終えてから改めて作品を振り返ってみると、著者がいかに巧妙に、いかに大胆に、読み手をミスリードしているかが分かって、「さすがクリスティーやなあ」て思いましたわ。 話の進展とともに、登場人物それぞれの個性があぶり出されてゆき、「こいつが犯人じゃないか」と疑惑をかき立てていく辺りも、ミステリの名人たるクリスティーの旨味が存分に発揮されていて、読みごたえありました。 あと、文庫本表紙カバーの写真がいい色合い、いい感じで、私は気に入りました。 加賀山卓朗(かがやま たくろう)の訳文は、読みやすかったです。殊に、登場人物それぞれのイメージが彷彿と脳裏に浮かぶような会話文が良かったすね。良い出来栄えだなと思いました。 | ||||
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最後の最後まで誰が犯人かわからない 誰もが怪しい、この人は違うだろうという 予測を毎回覆してくれる いつも序盤は登場人物が覚えられないのに 最後には名前は覚えられなくとも その個性的な性格がキャラを浮かび上がらせてくれる 毎回飽きないで楽しい読書の世界に引き込んでくれる 今回も良い一冊でした | ||||
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ポワロがさんがなかなか登場しなくて焦れる。アガサ特有の意外トリック。 キャラの書き分けには感心してしまう。秀逸作品(個人の感想です) そのうち又ゆっくり再読したい。 | ||||
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家系図が頭に入らなかったので、A4用紙に書き写して、それを脇に置いて読み進みました。この方法は大正解でした。 がしかし、誤った方向に誘導されて、結局は完全に騙されました。面白かったあ。 | ||||
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クリスティの作品はほとんどの場合、読みながら何度も何度も登場人物一覧を見返します。 こちらも冒頭でいきなり家系図が出てきて「ぎゃあああああ!」と思ったのですが、人物設定が巧いのはもちろんのこと、執事の回想シーンに加え、登場人物たちそれぞれのシーンに、弁護士が会いに行くシーン、さらにその弁護士がポアロに説明するシーンなど、全ての登場人物が序盤から細かに出てくるので、比較的はやい段階で全員を覚える事ができました。 ポアロも出番は控えめで、登場人物たちの描写にページが割かれているのも良かったのかなと思います。 犯人は何度かチラッと疑った事はあるものの、いやいやまさか…とすぐその考えを打ち消してしまった人でした。 犯人の意外性も凄いのですが、張られた伏線などは何度も何度も、印象深いほどまで大胆に描かれていたのに。 完全に騙されました。 人物描写も巧みでトリックもミスリードも凝っており、他の作品ではどちらかに偏ったものも見受けられますが、この作品は全体的にバランス良く出来ているかと思います。 クリスティの作品の中では万人受けしやすく、かなり質の高い方ではないでしょうか。 なお、新訳版が出ていますが、読み比べたわけではないもののこちらが特別表現が古いとか読みづらいとかは感じなかったので、半額セールなどでこちらだけ安い場合は、こちらを選んでも問題ないかと思います。 | ||||
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私はクリスティーの熱狂的な読者というわけではない。それでも主だった著書は読んでいる。 その中で、私なりに彼女のベストと挙げろと言われれば、「検察側の証人」とこの「葬儀を 終えて」を挙げてきている。といっても、「検察側の証人」を含めて、主だった作品の筋書きや 犯人は朧げにでも覚えているのだが、どういうわけかこの「葬儀を終えて」の筋書きと犯人は 全く覚えていないのだ。ということで、今回再読。そして、この作品はやはり彼女の作品の中で ベストと言っていいという自分の評価に大いに納得した。アパネシー家の当主リチャードの葬儀の後、 彼の妹コーラが発した一言「彼は殺されたんじゃないの」、そしてコーラ自身が殺害されることで 物語は展開する。本当に最後の数ページまで謎が解けない。そして、その謎解きが判明した時の 大いなる納得感。ちなみに巻末の解説で作家の折原一がほぼ私と同じようなことを言っている のは興味深い。彼も、この作品を自分なりにクリスティーのベスト1としながら、筋を覚えていないと 言っているのだ。クリスティーファンの皆さんにとって、この作品は既読だと思うが、そうでない人も 是非読んで欲しい。本格推理ものの凄さを感じさせてくれる。 | ||||
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とにかく読まねばならぬレベルの名作! しかしもしも他の日本人女性作家(橋田壽賀子や林真理子など)が書いたのならば「ご都合主義」な作品のレッテルが貼られたかも知れない!?(要はつまんない?w) 出だしの「だってリチャード兄さんは頃されたんでしょう?!」という突拍子もない末っ子コーラことランスケネ夫人(50前のオバはん)の放言で疑心暗鬼になる一族!? しかもその葬儀の翌日にコーラが頃されるという残忍な凶悪事件に!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 一家の顧問弁護士がポアロに依頼して物語は展開するが、いわゆる「容疑者」たるアバネシー家の者には誰一人アリバイが成立しないので捜査は暗礁に!(普通の推理小説では少なくとも1人はアリバイがあるんだが、そこが「ご都合主義」に映る?) 終盤でも警察は「まだ情況証拠さえなくて検察にも相談せねば?」と言う弱気ぶり。 家政婦まで毒殺されかかると言う不気味な展開だが、最後に犯人をタイーホしたはいいが「殺っていません!」と頑強に自供しなければ担当弁護士が「何か物的証拠はあるんですか?」と抵抗すれば「嫌疑不十分で不起訴」もありそうな結末?! ネタバレはイヤなので言えないが動機は意外極まるもので、だからコーラが葬儀の翌日に頃されたんだと納得できたのは流石! ちなみにコーラは昨今で言うところの発達障害っていう感じ?!(美術学校に入れるくらいだから知的障害ぢゃないけど) それでも一族に可愛がられたほどの女性を頃さねばならなかった真犯人の人物像にも注目すべし!(アリバイ崩しもトリックもないからそれだけしかなさそうw) | ||||
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読み終わって、なるほどそうきたかぁ、という思いでした。しかしよくもまあ様々なストーリーを思いつくものだとアガサクリスティの灰色の脳細胞に驚かされます。アガサクリスティやポワロのおかげで、フムフムナルホドと異質の世界に浸れるので、とてもワクワクニコニコです。この作品も楽しく読めましたが、ついに犯人は見当もつきませんでしたぁ。 | ||||
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クリスティは、このトリックを成り立たせるために、葬儀という状況を選んだのだとわかった時、寒気がした。残り数ページで、今まで読んできた思いこみが全て砕かれた。最初に戻って読み直しても分からないトリックがあるんだという経験は初めてである。 | ||||
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アガサ・クリスティによる名探偵ポアロシリーズの長編33作品の中の25番目の作品です。 もう既に他界した大富豪アバネシー家の子供達の中の長男リチャードが病死、リチャードの弟、妹、また甥、姪が葬儀に参列しに集まった中で、リチャードの末の妹コーラが、「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」と爆弾発言をしてしまい、一同が面食らう。果たしてリチャードは殺されたのか?といったオープニングです。 葬儀参列者や、そうでない人物を含めたリチャードの親戚の人々の数が多く、口絵の家系図のページを行ったり来たりしながら読むのが大変ですが、100ページあたりで大体全員の名前とどんな人物かが頭の中に入ります。 殺人事件(かどうかは不明ですが)が発生し、関係者が全員集まってすぐに別の事件が起きる、そんな中で名探偵ポアロが調査して謎を解き、関係者一同を目の前にして解説する、という名探偵ストーリーの典型のような物語なので、今の時代に読むと、ちょっと定番過ぎるように感じます。 しかしながら、たたけばホコリが出てきそうですが、関係者の誰もがクロのようでシロっぽくもあり、名探偵ポアロの存在価値は非常に高いです。先程、定番過ぎると難癖をつけてしまいましたが、誰が犯人なのか考えると本当に分からないので、420ページほどの長編ですが、どんどんページをめくってしまいました。 | ||||
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"コーラ・ランスケネはびっくりした目つきで親類の人たちを見わたし、それから小鳥のように首をちょっと片方にかしげると、『だって、リチャードは殺されたんでしょう?』と言い放った。1953年発刊の本書はポアロシリーズ25作目にして、意外なる結末を迎える本格ミステリ。 アガサ・クリスティ生誕130周年、そして名探偵ポアロシリーズ出版100周年として、来年は『ナイル殺人事件』が上映されることもあって、隠れた傑作とも言われる本書を手にとりました。 そんな本書は、大富豪のアバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上で末妹の"恐るべき子供"コーラが無邪気に発した言葉をきっかけに殺人事件が、そして遺産を巡って一族同士の葛藤や感情が次第に明らかになっていくのですが。 "悲しむべきことです。今日ではもはや、ちゃんとした教育がありません。残念です"と自分から『一応名の知れた人間でした』と忘れさられている事を嘆く作中のポアロではありませんが、すでに本格黄金時代が過ぎ去った時代に【あえて古臭い設定、手法】持ち出してくる著者の余裕たっぷりな描き方に読みながら、まずニヤリとさせられてしまう。 また、犯罪動機の合理性などで犯人を考えてしまうと【おそらくはミスリードさせられてしまう結末】(私だけ?)も秀逸でしたが。でもやっぱり、このシリーズは"曲線の塊みたいな存在である。お腹は適度に丸味を帯びて突き出ているし、頭は卵の形そっくりだし"の【私立探偵のポアロの抜群の存在感】がとにかく魅力的だと、あらためて思いました。 著者ファンはもちろん、伊丹十三監督の『お葬式』みたいな葬儀を巡る群像劇的な作品好きな方にもオススメ。 | ||||
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"コーラ・ランスケネはびっくりした目つきで親類の人たちを見わたし、それから小鳥のように首をちょっと片方にかしげると、『だって、リチャードは殺されたんでしょう?』と言い放った。1953年発刊の本書はポアロシリーズ25作目にして、意外なる結末を迎える本格ミステリ。 アガサ・クリスティ生誕130周年、そして名探偵ポアロシリーズ出版100周年として、来年は『ナイル殺人事件』が上映されることもあって、隠れた傑作とも言われる本書を手にとりました。 そんな本書は、大富豪のアバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上で末妹の"恐るべき子供"コーラが無邪気に発した言葉をきっかけに殺人事件が、そして遺産を巡って一族同士の葛藤や感情が次第に明らかになっていくのですが。 "悲しむべきことです。今日ではもはや、ちゃんとした教育がありません。残念です"と自分から『一応名の知れた人間でした』と忘れさられている事を嘆く作中のポアロではありませんが、すでに本格黄金時代が過ぎ去った時代に【あえて古臭い設定、手法】持ち出してくる著者の余裕たっぷりな描き方に読みながら、まずニヤリとさせられてしまう。 また、犯罪動機の合理性などで犯人を考えてしまうと【おそらくはミスリードさせられてしまう結末】(私だけ?)も秀逸でしたが。でもやっぱり、このシリーズは"曲線の塊みたいな存在である。お腹は適度に丸味を帯びて突き出ているし、頭は卵の形そっくりだし"の【私立探偵のポアロの抜群の存在感】がとにかく魅力的だと、あらためて思いました。 著者ファンはもちろん、伊丹十三監督の『お葬式』みたいな葬儀を巡る群像劇的な作品好きな方にもオススメ。 | ||||
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2020/9月に読んだ「ナイルに死す」に引き続きクリスティーを読む。10代の後半から20代にかけては、一作毎に神のような”透明な”存在になっていった私立探偵リュー・アーチャーに心惹かれていて、クリスティーは飽くまで「必読図書」として読んでいたような気がします。 「葬儀を終えて "After The Funeral"」(アガサ・クリスティー 早川書房)をル・カレ、ルヘインを背負った加賀山卓朗さんの新訳で再読しました。(ポアロが、MI6だったら。。。ボストンの出身だったら。。。) フットケア商品で財を成したアバネシー家の当主・リチャードが突然亡くなります。本当に病死なのか?「葬儀を終えて」、当主の妹・コーラが〝彼は殺されたんでしょ?〟と言った後、そのコーラが殺害されます。勿論、犯人は誰なのか?果たしてその三つの出来事は関連しているのだろうか?葬儀にはリチャードの義理の妹をはじめ、姪とその配偶者たちが一堂に会しています。その遺言は? ストーリーは、いつものようにお読みいただければと思います。 ネオゴシック様式の邸宅、料理人、老執事、家事手伝い、そして遺言を執行する弁護士・エントウィッスルが「自宅に着くと、少し迷ってから、ある友人に電話をかけた」後、読者にその瞬間の”ときめき”を残しながらエルキュール・ポアロが登場します。 物語は舞台劇のように設えられ、多くの登場人物を頭の中で整理しながら、「推理が導く場所で証拠を見つけるのが先決だ」とのたまうポアロと共にその推理を楽しみながら、再度一同に会した登場人物たちの前でその犯人が明かされます。フェアなロジック、(そうかもしれない)意外な犯人、そして小さな<はなれわざ>が炸裂し、<はなれわざ>の下絵のようなある真実が明かされます。献辞の後に「アバネシー家の系図」が掲げられ(それはミスディレクションの役目を果たしながら)、こうやって読み終えてみると3代に渡る時の流れと「家族はみなコーラをどれほどくわしく知っていたのだろうか」という一言に深いため息をつくことになるのだと思います。犯人が解った後、楽しみながらもう一度読むのもいいかもしれませんね(私は、そんな悠長なことはできませんが(笑))。 事件が終わり、キプロス島に向かうある女性の告白後、ポワロは彼女の手にもう一度キスをします。若い時には傲慢なだけの探偵だと思っていたポワロですが、傲慢だったのは実は「私」だったのでしょう。近頃は、彼の理性的でありながら懐の深いふるまいに感嘆することが多くなりました。 「評価はどうでもいいと思いますが。。。名作だと思います」 「私もまったく同意見です、あなた(モン・シェール)」(Kindle の位置No.1286-1287) | ||||
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クリステーはなんどでも読めるゆいつのミステリー作家 | ||||
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クリスティが、自身の有名作をさらに進化発展された隠れた名作。 冒頭、のちに殺人事件の容疑者となるアバネシー家当主リチャードの葬儀出席者の面々が、丁寧に、かつフェアに描写されており、読み返してみるとその技巧には驚くばかり。クリスティのみならず、訳者の技量も相当なもの。 顔のない死体の使い方も秀逸。 ただ一点、今では古典的な手法となってしまった部分があり、それをきっかけにページを遡り、犯人を確信することができたが、それがなければ最後まで騙されていたことだろう。 ミステリーを書く人、これから書こうとする人には是非読んで欲しい作品。 | ||||
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知名度こそ名だたる有名作品に劣るものの作者の代表作として挙げる人も多い作品と聞いていた作品。 結果からいえば、ものすごく面白かったです。途中からもはや全員が怪しいと心に保険を賭けて読んだにも関わらず、全面的に読み誤る結果に心地よさを感じました。見せ方がやっぱり上手いです。 イギリスの栄光時代を舞台にした時代の代表作群とは異なり、1950年代が舞台ということもあり戦争の影がちらほら。上流階級にも斜陽の雰囲気が色濃く表れているのにも時代を感じさせられました。 | ||||
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「葬儀を終えて」は、コーラの一言から事件が始まる。 殺人のトリックやアリバイ崩しなどこの作品には、でてこない。つまらない展開になりがちだが、そうではない。登場人物のキャラが立っている所やポアロの人間性などが浮き出てきて、読んでいて飽きない。 話の軸になるのは、コーラの一言。読み終わってそうだったのかと感じさせる作品。 | ||||
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「もし、冒頭で顔を出したあの人が○○でなかったら、犯人はあの人しかいないが、犯行の動機が見当たらない。」 この「葬儀を終えて」は20数年前に一度読んで、その初読の時も、「これはクリスティーの最高傑作だ」、と思ったものだ。だが、20数年の時を経て、誰が犯人だったかはよく覚えていたが、犯行の動機は何だったかなあ、と思い出せずに、どうしても気になって、購入して再読した次第。 犯人の意外性もさることながら、その犯行の動機が秀逸。その動機に対する伏線も、大胆に何度も張ってある。もう脱帽! さらにある人物がある事がきっかけで、犯人に疑いを持つ、というのも、なるほどとうならされる。クリスティーは、やはり天才だ。 この小説は、私は密かにクリスティーのナンバーワン小説と思っていたが、少数意見だとずっと思っていた。でもこの版の解説をされている、敬愛する折原一氏も、同様の意見を述べておられて、意を強くした次第。 「誰もいなくなった」「オリエント急行の殺人」「アクロイド殺し」などがクリスティーの代表作とされるが、犯人の意外性と犯行の意外な動機という点では、この「葬儀を終えて」がダントツの出来栄えである。 | ||||
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