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葬儀を終えて
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【この小説が収録されている参考書籍】
葬儀を終えての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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他のレビュアーの方と同じ点に不満を持ちました。あの古典的トリックはちょっといただけないのではないでしょうか?ただし、クリスティはそのトリックに信憑性を持たせるために、非常に巧妙な設定、書き方をしている事は間違いありませんが。(以下、ネタバレあるので本編読了後にお読み下さい)でも、登場人物の1人、ヘレンは、コーラのあんなに細かい仕草まで覚えているのに気がつかないー?体型は変わるでしょうが、顔が犬神家のスケキヨさんみたいに焼かれているわけでもないのにー?この”人間入れ替わり”という古典的トリックを受け入れられるかどうかで、この作品の評価は大きく変わってくるのでしょう。何しろこのクリスティ文庫は値段が高いので、満足いかないとけっこう文句を言いたくなります。 | ||||
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これ、ドラマでは改変がある。 そうしないといけないくらい、精神疾患に差別がある。 しかしながら、ドラマは近親相姦を入れたり、不倫を入れたり、違うタブー入れている。そうしないと、鑑賞に耐えない内容だから。 再読はないかもね。 | ||||
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若い頃読んだ時は良い印象はなかった。数年前に見たTVドラマも同様であったが本作がクリスティ晩年の傑作の一つという評価を最近知って再読することにした。基本トリックと犯人は覚えていたので伏線や人物描写に注目しながら読む進めたがやはり前回と同様な評価であった。 大富豪リチャード・アパネシーの葬儀の席で末妹のコーラが「リチャードは殺されたんじゃなかったの」と言った。これが謎となり関係者はポワロも含めて最後まで悩み続けるわけだが、何も進展がなく同じ話が何度も繰り返されるだけなのにはうんざりさせられた。当のコーラも翌日殺害されてしまうので進展のしようがないのは仕方がないわけだが。 全体的にマンネリの感がありたわいもない日常会話が延々と続き緊張感に欠ける。「ポワロは急に倦怠感を覚えて、仕事を続けるのがいやになった」(p247)とあるように重大犯罪を解決しようという覇気が感じられず全体的にしまりがなく読み続けるのに苦労した。むしろ事件とは直接関係ない人生訓や社会批評のような記述が興味深かった。例えば、「女がある男になぜ打ち込むかということは、普通の常識を持った男にはとうてい理解できるものではない」(p77)、「女は、決して親切ではありません。ときどき優しいことはありますが」(p110)、「(学生は)経済学以外はなにも勉強していないようですね。それからなんとかクイズの考え方ぐらい」(p299)などである。2番目と3番目はポワロのセリフなので社会批評というよりはポワロへの皮肉という作者の茶目っ気かもしれない。 人物描写はやはり表面的であり人間としての内面を感じさせるものがない。会話も頁稼ぎではないかと思わせるような不自然なものがあり興ざめしてしまった。他のレビュワーの方も指摘しているが犯人側から見た場合この犯行計画は危険があり過ぎる。この動機からここまで危険を犯すであろうかという疑問は残る。トリックはよく練られており解決も一応納得できるがあくまでもパズルでしかなく現実的な人間ドラマとしては納得できるものではない。 | ||||
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クリスティーの作品は学生時代読んで以来、遠ざかっていたが「誰もいなくなった」を再読して以来、再びクリスティーブーム到来。 大胆な結末や、独創的なトリックだけでなく、魅力的なキャラクター達の物語なんかもクリスティー作品の大きな魅力だと思います。 で、この作品なんだけど、読み直した中でも全く覚えていなかった作品でした。印象に残ってないんです。他は大体トリックとか犯人とか覚えてるのに。 何故だろうと、再読して納得。クリスティー作品の中でも特に際立ったものを感じない。 まず、提示される謎にそれほど興味を惹かれない。犯人も、ある程度目星が付く。 それだけでなく、出てくる登場人物やその人間模様、愛憎劇などもまあ別に。 特に助手役の魅力の乏しさが致命的。ロマンチストなヘイスティングズや毒舌家のミス・レモンなど、ポアロの魅力を引き出してくれるお馴染みの助手役ではなく、・・・と言うか助手役と言うに相応しい人いたかな。ヘレンは最後の方でちこっと協力してくれただけだし、エントウイッスルは依頼人だし。 魅力的な助手役がいないだけで大分物足りなく感じる。 更に、真相の方なんですが・・。んー。 トリックがどうこうでなくて、もうちょっと犯人役にも魅力が欲しかった。何か淡白。真相を暴かれたら、あっさり逮捕されるし。 全体的に、キャラクターや物語の魅力に乏しく、ある程度予測もつくラスト。フェアではあるけども。 解説で作家の折原先生はクリスティー作品のベスト1に挙げているが、それは如何にも言い過ぎ。恐らく最初の頃に読んだからではないだろうか。年代順に読んだなら、或はABC殺人事件の後に読んだなら、何となくラストは気づくはず。全く同じトリックなどと言うつもりはないが、ABCでやった事をちょいと変えただけに見えるのよね。 後期の作品の中では良く出来てる方だとは思うし、手堅い作りだが、著名なクリスティーの傑作などと比べると、何だか熱意が薄いと言うか「ミステリはこう作ればいい」と言う作者なりのマニュアルが出来上がってその中でしか作ってない作品のように感じる。 「そして誰もいなくなった」が☆五つなら、まあ三つと言う所ではないだろうか。 不満は無いが格別満足もしていないと言う意味合いの☆三つ。 | ||||
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「リチャードは殺されたんじゃなかったの?」 作品のキーを握るこの重要な言葉が、この作品をややこしくする装置となっています。 ポアロ作品は、これが初めてです。ポアロ作品は、映画型の派手な作品が非常に多くて有名ですが、この作品は、隠れた名作と言えます。ポアロ作品の派手さは薄い分しっかりと練りに練られたストーリー構成が醍醐味です。 この作品がキーとしている考えは、「無邪気も度が過ぎると存在自体がスベッたことになる!!」と言うことです。 ただ、もしかしたら好みが分かれるかもしれません。また、犯人も注意深く読めば、何となく分かります。 残念ながら、私の好みの作品ではありませんでしたが、アガサ・クリスティー作品でも、構成のうまさに感心した作品の一つだったのではないかと思います。 | ||||
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富豪、お屋敷、殺人、一癖ある遺族、うさん臭がられる異国人のポアロ、関係者を集めての謎解きと、いつもながらの設定。楽しいです。 でも、いつもは関係者と会話しながらポアロ自身が独自に積み上げていく容疑者たちへの捜査を、今回、ポアロはほぼ外注に出しています。もちろん、容疑者たちとの会話から様々なことがわかるのですが、外注先からあがってくる報告を部屋で聞く場面はあまりに説明的でした。考えてみれば今までも、警察と組んだ場合の細かい捜査は警察マターでしたが、今回は何人もの容疑者のアリバイや私生活について一度に淡々と報告を受けるので、退屈でさえありました。パートナーが役不足だったのかな? 場面転換が少ないので、舞台向きの作品なのだろうなと思いながら読みました。 | ||||
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富豪、お屋敷、殺人、一癖ある遺族、うさん臭がられる異国人のポアロ、関係者を集めての謎解きと、いつもながらの設定。楽しいです。 でも、いつもは関係者と会話しながらポアロ自身が独自に積み上げていく容疑者たちへの捜査を、今回、ポアロはほぼ外注に出しています。もちろん、容疑者たちとの会話から様々なことがわかるのですが、外注先からあがってくる報告を部屋で聞く場面はあまりに説明的でした。考えてみれば今までも、警察と組んだ場合の細かい捜査は警察マターでしたが、今回は何人もの容疑者のアリバイや私生活について一度に淡々と報告を受けるので、退屈でさえありました。パートナーが役不足だったのかな? 場面転換が少ないので、舞台向きの作品なのだろうなと思いながら読みました。 | ||||
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メイントリックに若干無理(苦笑)があるが、この惚けた犯行は思いつかなかったなあ。「葬儀を終えて」という表題からオドロオドロシイ横溝やカーのような作品を連想するが、そういうのじゃないです。いつものクリスティーらしく、どこにでもいそうな人々が登場して、どこにでもありそうに思える家庭内の事件(殺人ですが)が発生します。 | ||||
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メイントリックに若干無理(苦笑)があるが、この惚けた犯行は思いつかなかったなあ。 「葬儀を終えて」という表題からオドロオドロシイ横溝やカーのような作品を連想するが、そういうのじゃないです。 いつものクリスティーらしく、どこにでもいそうな人々が登場して、どこにでもありそうに思える家庭内の事件(殺人ですが)が発生します。 | ||||
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