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葬儀を終えて
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【この小説が収録されている参考書籍】
葬儀を終えての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 41~60 3/4ページ
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1950年代のクリスティの作品は、大胆な(悪く言えば、やや大時代な)トリック、そこそこリアルな世界観、ベテラン作家らしい技巧と人間観察・・・が不思議なバランス(とアンバランス)で同居していて、独特な魅力がある。本作は、その中でも著名なものの一つで、上記の特徴が顕著に現れている。 さて・・・、この作品には様々なタイプの女性が登場するので、「どんな女の子が幸せをつかみ易いか」という作者の女性論が滲み出ているように思う。印象に残るのは、「そこそこ美人で、バリバリに有能な女性に限って、問題の多い男とくっつく」というパターン。Wiki で、クリスティの伝記を見てみたが、これって、彼女の自虐が入ってると思う。 | ||||
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最初は、TVシリーズで見ました。ラストの恐ろしさに鳥肌が立ち、一人でいるときに見てたことを後悔しました。その後原作を読みました。結末を知っていたので、なんとか持ちこたえることができました。 犯人の意外性と、残虐性にぞっとさせられる傑作です。 | ||||
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クリスティーの50年代以降の作品はほとんど駄作だが、本書は例外的に面白かった。 作者作品には珍しく、読者にもきちんと謎解きができるように構成されている点もよかった。 クリスティーは、カーの魅力的な謎と独創的なトリックやクイーンの謎解きのロジックなどの点では劣るが、本書のようにコーラの「リチャードは殺されたんでしょう?」の一言だけで謎を最後まで引っ張り続けるあたりの筆力は傑出しており、へレンが鏡を見て真相に気がつくあたりの描写などは実にゾクゾクする。 | ||||
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クリスティーの50年代以降の作品はほとんど駄作だが、本書は例外的に面白かった。 作者作品には珍しく、読者にもきちんと謎解きができるように構成されている点もよかった。 クリスティーは、カーの魅力的な謎と独創的なトリックやクイーンの謎解きのロジックなどの点では劣るが、本書のようにコーラの「リチャードは殺されたんでしょう?」の一言だけで謎を最後まで引っ張り続けるあたりの筆力は傑出しており、へレンが鏡を見て真相に気がつくあたりの描写などは実にゾクゾクする。 | ||||
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僕は嫌いな作品です。犯人、動機、「リチャードは殺されたんでしょう?」という言葉に隠された秘密などは、意外性がありよかったです。ではなぜ嫌いかというと、この文章は絶対反則だからです!遺言を読み上げる場面で一人、他人が変装している人がいるのですが、たとえばAがBに変装しているとすると、その人のことをBの名前で書いているのです!つまり、クリスティが嘘をついているのです。これじゃ絶対わかるわけがありません。それに、親戚の人なら本人じゃないこと気づけよという感じでした。そうしないと仕方ないのもわかりますが、やはり納得できません。最初の方の文章は信用しないことをお勧めします。語り手がいれば、別に「語り手が本人だと思っていた」ということで納得できたのですが... | ||||
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僕は嫌いな作品です。犯人、動機、「リチャードは殺されたんでしょう?」という言葉に隠された秘密などは、意外性がありよかったです。ではなぜ嫌いかというと、この文章は絶対反則だからです!遺言を読み上げる場面で一人、他人が変装している人がいるのですが、たとえばAがBに変装しているとすると、その人のことをBの名前で書いているのです!つまり、クリスティが嘘をついているのです。これじゃ絶対わかるわけがありません。それに、親戚の人なら本人じゃないこと気づけよという感じでした。そうしないと仕方ないのもわかりますが、やはり納得できません。最初の方の文章は信用しないことをお勧めします。語り手がいれば、別に「語り手が本人だと思っていた」ということで納得できたのですが... | ||||
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最後の最後まで、最初の事件が解決したのかしなかったのかがわからなかった変わった作品。 本筋の事件が何かがわからないまま終わってしまった。 最後の仕掛けの展開の速さについていけなかったのかもしれない。 分厚いものなので、結論知ろうと、あわてて読んだのがいけなかったのかもしれない。 東京、大阪の新幹線くらいの3時間近い時間があるときに読むべきだと反省しています。 ポアロもののなかでは、読み応えがあるものです。 | ||||
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最後の最後まで、最初の事件が解決したのかしなかったのかがわからなかった変わった作品。 本筋の事件が何かがわからないまま終わってしまった。 最後の仕掛けの展開の速さについていけなかったのかもしれない。 分厚いものなので、結論知ろうと、あわてて読んだのがいけなかったのかもしれない。 東京、大阪の新幹線くらいの3時間近い時間があるときに読むべきだと反省しています。 ポアロもののなかでは、読み応えがあるものです。 | ||||
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ポアロものの長編。 急死した富豪の葬儀の後で、彼の妹・コーラが言った。 「リチャードは殺されたんでしょう?」 そしてコーラが殺され、その発言は真実味を帯びる。 残された親族たちは、誰もがお金に困っており、 疑わしくないとは言い切れない。 富豪の友人の弁護士は、ポアロに真実を知りたいと依頼し、 ポアロは動き始めるが。。。 最初のツカミがうまい一作です。 出てくる親族たちはそれぞれ怪しいのですが その書かれ方、それぞれのキャラクターや事情が 魅力的で、ひきこまれます。 そしてラスト。 最後まで面白い、クリスティーの上質な一作です。 | ||||
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ポアロものの長編。 急死した富豪の葬儀の後で、彼の妹・コーラが言った。 「リチャードは殺されたんでしょう?」 そしてコーラが殺され、その発言は真実味を帯びる。 残された親族たちは、誰もがお金に困っており、 疑わしくないとは言い切れない。 富豪の友人の弁護士は、ポアロに真実を知りたいと依頼し、 ポアロは動き始めるが。。。 最初のツカミがうまい一作です。 出てくる親族たちはそれぞれ怪しいのですが その書かれ方、それぞれのキャラクターや事情が 魅力的で、ひきこまれます。 そしてラスト。 最後まで面白い、クリスティーの上質な一作です。 | ||||
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「リチャードは殺されたんじゃなかったの」コーラのこの発言が波紋を呼び伏線となって物語は展開していく。 葬儀の後の一族皆それぞれに殺人を行う動機は次々に出てくる。 そして、それぞれにアリバイが怪しい。コーラを殺害したのは誰なんだろう?リチャードを殺害した犯人と同じなのか?そもそもリチャードも殺害されていたのか?同一犯? しかし、読み進めていって今回は私は犯人を見つけました。決定的な「矛盾」を犯人はさらけ出していたのです。鋭い読者なら途中で犯人を見つけられると思います。この作品で犯人が見つけられないようだと「アクロイド殺し」の犯人を見つけるのは無理でしょう(笑) アガサのヒントに気がついて犯人が分かった人もかなりいるのでは?と思います。そういう関心から読み進めていく楽しさがこの作品にはあります。話の展開の独創性や意外性はやはりアガサ独特ですね。人間の心の奥深さへの洞察力というか、つくづく人間の心の意外性を熟知している著者ならではの作品だと思います。 | ||||
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「リチャードは殺されたんじゃなかったの」コーラのこの発言が波紋を呼び伏線となって物語は展開していく。 葬儀の後の一族皆それぞれに殺人を行う動機は次々に出てくる。 そして、それぞれにアリバイが怪しい。コーラを殺害したのは誰なんだろう?リチャードを殺害した犯人と同じなのか?そもそもリチャードも殺害されていたのか?同一犯? しかし、読み進めていって今回は私は犯人を見つけました。決定的な「矛盾」を犯人はさらけ出していたのです。鋭い読者なら途中で犯人を見つけられると思います。この作品で犯人が見つけられないようだと「アクロイド殺し」の犯人を見つけるのは無理でしょう(笑) アガサのヒントに気がついて犯人が分かった人もかなりいるのでは?と思います。そういう関心から読み進めていく楽しさがこの作品にはあります。話の展開の独創性や意外性はやはりアガサ独特ですね。人間の心の奥深さへの洞察力というか、つくづく人間の心の意外性を熟知している著者ならではの作品だと思います。 | ||||
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本書は、『五匹の子豚』や『スリーピング・マーダー』などの“回想の殺人”の変型といえるだろう。 冒頭でリチャードの葬儀を終え、遺産相続の内容が公表されるが、その後にコーラが「だってリチャードは殺されたんでしょう?」と発言し、翌日、そのコーラが殺される。 話はこうして誰にコーラが殺されたのかではなく、“過去に起きたかも知れない殺人”、「果たしてリチャードは殺されたのか、そしてコーラは何を知っていたのか」に焦点が絞られる。 そしてもう一つ、コーラの発言の際にヘレンが感じた「その場にいた誰か、あるいは何かがおかしい」という違和感。この違和感が、コーラの発言とともにラストまで話を引っ張り続ける。 これらの謎をポアロはわずかな手がかりから緒をつかみ、実に論理的にこの人物しか犯人ではありえないということを推理しており、本書はクリスティー・ベスト10に充分推挙できる作品である。 それと、この作品の邦訳題も詩的で思わせぶりなところが実にいい。思わず手にとってみたくなるタイトルである。 作品名だけで本を買って失敗した経験はこれまでにもいくつもあるが、この作品に関してはタイトルだけで選んでも間違いがない。 ついでに言うと、話の本筋と関係ないためかあまり知られていないが、この作品にはリジー・ボーデンが斧で父親とまま母をぶったという「マザー・グース」が挿入されているので、「マザー・グース」に関するミステリーに関心のある人には別の意味で興味深いだろう。 | ||||
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本書は、『五匹の子豚』や『スリーピング・マーダー』などの“回想の殺人”の変型といえるだろう。 冒頭でリチャードの葬儀を終え、遺産相続の内容が公表されるが、その後にコーラが「だってリチャードは殺されたんでしょう?」と発言し、翌日、そのコーラが殺される。 話はこうして誰にコーラが殺されたのかではなく、“過去に起きたかも知れない殺人”、「果たしてリチャードは殺されたのか、そしてコーラは何を知っていたのか」に焦点が絞られる。 そしてもう一つ、コーラの発言の際にヘレンが感じた「その場にいた誰か、あるいは何かがおかしい」という違和感。この違和感が、コーラの発言とともにラストまで話を引っ張り続ける。 これらの謎をポアロはわずかな手がかりから緒をつかみ、実に論理的にこの人物しか犯人ではありえないということを推理しており、本書はクリスティー・ベスト10に充分推挙できる作品である。 それと、この作品の邦訳題も詩的で思わせぶりなところが実にいい。思わず手にとってみたくなるタイトルである。 作品名だけで本を買って失敗した経験はこれまでにもいくつもあるが、この作品に関してはタイトルだけで選んでも間違いがない。 ついでに言うと、話の本筋と関係ないためかあまり知られていないが、この作品にはリジー・ボーデンが斧で父親とまま母をぶったという「マザー・グース」が挿入されているので、「マザー・グース」に関するミステリーに関心のある人には別の意味で興味深いだろう。 | ||||
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「あら、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」大富豪アパネシー家の当主リチャードの葬儀を終えた後の遺産分割の家族会議の際、変わり者で末の妹コーラは無邪気にいった・・・ざわめく人々・・・しかも、翌日コーラは自宅で死体となって発見される・・・はたして事件の真相は? この発端を読んで、本を閉じられるようならミステリには不向きな方だから、そこで止めても結構。しかし、ミステリファンを自認する方なら、とてもじゃないけど先が気になってしょうがないのではないか!!クリスティの筆も確かでグイグイと読者を引きつけていく。登場人物に書き分けがホントに巧み。こう言っちゃ何だけど、こうして点はカーもクイーンもクリスティの足下にも及ばない。ミステリよりなにより読み物として面白い。 クリスティは派手な舞台設定を巧みに演出する。「ナイルに死す」「白昼の悪魔」といった作品が映画化されたのは、映像向きの作品だから。それに比べると家庭内殺人を扱った『葬儀を終えて」が一般的にそれほど有名でないかもしれない。ただ、パズラーの達成度でいうと上記の二作に全く負けていない。ある意味、トンデモな仕掛けを有する作品だ。実際にはこんなに上手くいくか?という疑問がない訳でないけど、クリスティの力技で説得にかかっている。自分としては、このアイディアでよく書こうと思ったものだと驚く。しかも、この水準に達成できた点を考えると・・・やはり、このひとただものでない。 | ||||
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「あら、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」大富豪アパネシー家の当主リチャードの葬儀を終えた後の遺産分割の家族会議の際、変わり者で末の妹コーラは無邪気にいった・・・ざわめく人々・・・しかも、翌日コーラは自宅で死体となって発見される・・・はたして事件の真相は? この発端を読んで、本を閉じられるようならミステリには不向きな方だから、そこで止めても結構。しかし、ミステリファンを自認する方なら、とてもじゃないけど先が気になってしょうがないのではないか!!クリスティの筆も確かでグイグイと読者を引きつけていく。登場人物に書き分けがホントに巧み。こう言っちゃ何だけど、こうして点はカーもクイーンもクリスティの足下にも及ばない。ミステリよりなにより読み物として面白い。 クリスティは派手な舞台設定を巧みに演出する。「ナイルに死す」「白昼の悪魔」といった作品が映画化されたのは、映像向きの作品だから。それに比べると家庭内殺人を扱った『葬儀を終えて」が一般的にそれほど有名でないかもしれない。ただ、パズラーの達成度でいうと上記の二作に全く負けていない。ある意味、トンデモな仕掛けを有する作品だ。実際にはこんなに上手くいくか?という疑問がない訳でないけど、クリスティの力技で説得にかかっている。自分としては、このアイディアでよく書こうと思ったものだと驚く。しかも、この水準に達成できた点を考えると・・・やはり、このひとただものでない。 | ||||
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とにかく、伏線の妙にうっとりします。舞台の移動が少ないので、クローズドサークル感覚も充分味わえます。 本格ミステリにありがちな、探偵の無理矢理な事件への介入もありません。 この作品のポアロは知人の窮地をみて、ごく自然にごく悠々と、謎の解明に乗り出します。 コーラはなぜその台詞を吐く必要があったのか? シンプルな謎は終盤、美しい意外性をもって物語を一転させてくれます。 | ||||
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とにかく、伏線の妙にうっとりします。舞台の移動が少ないので、クローズドサークル感覚も充分味わえます。 本格ミステリにありがちな、探偵の無理矢理な事件への介入もありません。 この作品のポアロは知人の窮地をみて、ごく自然にごく悠々と、謎の解明に乗り出します。 コーラはなぜその台詞を吐く必要があったのか? シンプルな謎は終盤、美しい意外性をもって物語を一転させてくれます。 | ||||
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当主リチャードの葬儀が終る時、末妹コーラが口にした一言「リチャードは殺されたんじゃなかったの」。さすがクリスティ、出だしがうまいなぁ〜。題名ともピッタリだし。この直後、コーラが殺される。冒頭から読者の興味を惹く本格ミステリらしい展開である。 この後、一家の錯綜する人間関係や邪魔者扱いされるポアロなどが描かれ、古き良き時代のミステリが味わえる。最後に提示される真相も意外なもので、油が乗っていた時代のクリスティの代表作の一つ。 | ||||
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当主リチャードの葬儀が終る時、末妹コーラが口にした一言「リチャードは殺されたんじゃなかったの」。さすがクリスティ、出だしがうまいなぁ〜。題名ともピッタリだし。この直後、コーラが殺される。冒頭から読者の興味を惹く本格ミステリらしい展開である。 この後、一家の錯綜する人間関係や邪魔者扱いされるポアロなどが描かれ、古き良き時代のミステリが味わえる。最後に提示される真相も意外なもので、油が乗っていた時代のクリスティの代表作の一つ。 | ||||
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