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満潮に乗って
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【この小説が収録されている参考書籍】
満潮に乗っての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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クリスティ作品でひとこと言わせてもらうなら、登場人物の紹介のところ。ここが悪く言えばアンフェアなのだが、それが本というもののむしろ良いところかもしれない。本は人物が目に見えない。よって、読む人の想像でキャラクターを創造するしかない。これは映像作品では無理なところであり、本独特の利点である。したがって、ここに登場する人物は、人物紹介のところで我々は頭に描いてしまっている。クリスティはそこに目をつけた。徹底的にこう思わせておいて最後の数ページで逆転。サッカーの試合で最後のロスタイムで2点取って逆転みたいな。だから我々はだまされる。のだが、それを汚いという人もいるのも当然である。自分的には、まあ有りかな、くらいの感じ。そんな小説。 | ||||
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表紙がボロボロでした | ||||
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ラストシーンは賛否が分かれるでしょうし、クリスティ作品の中で本作をベストと思う方はまずいないでしょうが…。人の心の壊れ方を描き切っているという点で、私にとっては最高傑作です。ポアロの動きも面白いし。 | ||||
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意表をついた結末を用意する辺り、やはりアガサクリスティの面目躍如だと思いました。章ごとに進めて整理してありますが、少しストーリーの展開に混雑感が残りましたが、こいつが犯人という思いやストーリー中の人物像を2転3転に裏切る辺り、本当に素晴らしい出来だと思いました。アガサは、アイデア・ウーマンですね。 | ||||
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最近の新本格派といわれる小説は、最後に超がつくほどのドンデン返しがある。作者もそれを披露するために、練りに練った展開をあてはまめる。そのためか、違和感が生まれる作品が多い。 本作は、事件が起き、犯人も容易に予想できるが読み進めると、予想に反して事件の真相がわからなくなる。さらに最後にドンデン返しがある。この展開は、前述の作品と変わらないように感じるが、伏線の張り方や、そうなったことの状況が自然な設定が故に違和感がない。 クリスティのドンデン返しはさすがだ。 | ||||
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私はその量に満足しています。 作業が簡単です。素敵なパッケージになりました。非常にお勧めします。 おそらく私はもう一つ必要と思う。 それは、何を言っている 私の友人や家族はそれらを愛した。 私はその性能に全く満足している | ||||
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*多分誰からの共感も同意も得られないだろう感想* 他の男に渡したくない、渡すくらいなら殺してやる、って首絞めてきた男と結婚したい? 頭おかしい…… それと、訳が不満だらけ 古めかしい言葉遣いに、登場人物が年齢性別バラバラなのに選ぶ単語が同じとか……でも多分、こんなところに引っかかるのは私だけだと思うのです ちなみにドラマ見て、原作読んでみたくなって読みましたがドラマの方が断然イイです | ||||
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クリスティの作品というと、超有名作品(アンフェアぎりぎりのものが多い)を除くと、語り口・物語構成の上手さで読ませるものが多いが、本作の充実度には感心させられた。ミステリ的仕掛けこそやや弱いものの、大富豪の未亡人を巡る骨肉相争う愛憎劇が人間ドラマとして充実しているのである。 クリスティの作品中の登場人物の造形は類型的な場合が多い(その方が本格ミステリにとっては好都合)のだが、本作ではその登場人物の造形に凝っていて、関係者の誰が犯人でもおかしくない状況を自然かつ巧みに創り出している。最初は、大勢の人物が登場するので、その関係の整理に追われていたが、その整理後はストーリー展開に惹き込まれた。動機の創り方と男女間の愛憎の機微の描写が優れているのである。 隠れた秀作と呼んで差支えない出来だと思った。クリスティの作品は殆ど読破していると思い込んでいたが、まだまだこうした秀作があるかと思うと、その発掘が楽しみである。 | ||||
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ポアロ作品でドラマのような流れなので読みやすく、あっというまに読み終えることができると思います。トリックやミステリーな真相はイマイチと思いますが、人間の心理の面白さはよくでています。恋愛ミステリーとして読むとおもしろいです。 | ||||
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このタイトルは実は知らなかったのですが、未読のクリスティ作品と言う事で読みました。 爆撃による悲劇に始まり、その後の兄弟姉妹たちの骨肉の争いと対比される遺産相続人の関係、 個人の寵愛を受けた女性の孤独といつもの作風に捻りを利かせたうえ、それぞれの背景に 納得できるだけの説得力を生む筆力、大したものです。 真相は十分に意外性がありましたし、 物語も全体的にうまくまとまっていると感じました。 『ナイルに死す』と同等の傑作ではないでしょうか。 | ||||
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クリスティーのビッグタイトルは別として、 本書を含み、中堅作の あれや、これや、それら(ネタバレになるから書けませんが)は、 もはや犯人を推理することよりも、 最終的に誰と誰がにカップルになるかを当てるという スリリングな結末が待っています。 色々クリスティーを読んだ方ならわかってもらえるでしょうが、 まー、これが難しい! 誰が誰を殺害したかというよりも こっちの方がむしろ手ごたえのある謎ですよ。 メインの話は、動機を持った人間が沢山、 あやしい人物も沢山いる中で、 散りばめられているヒントや失言をうまく拾うと パズルが完成する、といった感想を持ちました。 | ||||
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いつもならまさかこの人が犯人っていう人が犯人だけど、これは違う。 車いすのポーター元少佐がポワロに話しかける。 2年前のガス爆発事故について話してる。自分の足がダイナマイトで吹っ飛ばされたとか言ってる。 周りの人はみんなこの話を聞かされていたから又話してるよ、話くどいぞ、おしベリ男だな等と思ってる。 この小説で気になるのはデビットの妹ロザリーンか召使いと入れ替わりってどう考えても無理だろうよ。 | ||||
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まず様々な人物像が描かれ、最初の展開がまったく読めなかったが、最後に見事につながる。小説を書く前によっぽど丁寧に構想を練って作られたのだと感心します。 クリスティー好きのわたしが、いままで何故かこの小説を読んでいなかったので、こんなに面白い話があったんだと思いました。純粋に推理小説として読むと、?的な解決と言われるかもしれませんが、小説としてはとても良くできていて、はまるべきピースがきちんとまるようにできています。個人的に好きな小説です。 | ||||
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「アクロイド」や「オリエント急行」などと比べるとあまり注目されていない部類に入る作品ですが、私はクリスティの傑作の一つだと思います。推理小説というのはこうやって書くものだと、先生みずから――惜し気もなくノウハウを公開して――お手本を示してくれているような作品ではないでしょうか。 推理小説も小説ですから、とにかく読んでいて面白くなくてはいけません。いくら「トリック」が秀抜でも、読んでいて退屈では困ります。その点、この作品は読者をぐいぐい引っぱっていく力があります。ストーリーのその面白さそのものが、全体として実はトリックになっている――というのだからすごいです。 殺人の“動機”に関連して文句をつけたがる読者がいるかもしれません。まあ、推理小説の歴史に照らしても、いちおう許容範囲ではないかと思います。少なくとも、私は(あっさりダマされましたけど)まったく不満は感じませんでした。 ちなみに、登場人物の眼を形容した箇所で、訳者が逃げているように思えた訳文がありました。 原文は「Irish blue eyes put in with the smutty finger」。 これは、睫毛の長い美しい眼を表現しているんじゃないでしょうか。 | ||||
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面白い。アガサの文庫本 殆ど持ってます。 みんな 三回以上読み返してます。 | ||||
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英語の表題だと分かりやすい。 taken at the floodfloodというと、洪水かと思っていたが、 波が押し寄せる、満ち潮もの状態なのかもしれない。 潮の満ち引きに関するいろいろな言葉が引用されていた。 どれも読んだことがない文献なので、いちど確かめようと思う。 ロザリーンが、性格がよいことになっていたので、読み進みやすかった。 味方したくなる人間と、味方したくない人間とがあるのは仕方がないことなのでしょうか。 結果としては味方していた2人は犯人でなかったのでよかったが、 結果はハッピーエンドとはいえないのだろう。 遺書が結婚で無効になるが、その場合は全額相続ではなく、 信託財産になるという仕組みなど、こまめに読んでいると イギリスにおける遺産相続の法律に詳しくなりそうです。 動機がなさそうに見ることが、ある制約条件が成り立つと、 動機そのものだったりすることも知りました。 | ||||
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英語の表題だと分かりやすい。 taken at the flood floodというと、洪水かと思っていたが、 波が押し寄せる、満ち潮もの状態なのかもしれない。 潮の満ち引きに関するいろいろな言葉が引用されていた。 どれも読んだことがない文献なので、いちど確かめようと思う。 ロザリーンが、性格がよいことになっていたので、読み進みやすかった。 味方したくなる人間と、味方したくない人間とがあるのは仕方がないことなのでしょうか。 結果としては味方していた2人は犯人でなかったのでよかったが、 結果はハッピーエンドとはいえないのだろう。 遺書が結婚で無効になるが、その場合は全額相続ではなく、 信託財産になるという仕組みなど、こまめに読んでいると イギリスにおける遺産相続の法律に詳しくなりそうです。 動機がなさそうに見ることが、ある制約条件が成り立つと、 動機そのものだったりすることも知りました。 | ||||
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本書は犯人と犯人以外の人々のそれぞれの思惑が複雑に絡み合っていて、事件構成としてはなかなか面白い。 しかし、伏線はいろいろ張られていても、謎を解き明かすには手がかりが明確に示されていないため、本格物としての評価が低いのはいたしかたないだろう。 なお、本書のタイトルの「満潮」の読み方は「みちしお」だとばかり思っていたのだが、奥付には「まんちょう」とふりがなが打ってある。 「みちしお」と読む方が、響きが詩的でずっといいタイトルだと思うのだが。 | ||||
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本書は犯人と犯人以外の人々のそれぞれの思惑が複雑に絡み合っていて、事件構成としてはなかなか面白い。 しかし、伏線はいろいろ張られていても、謎を解き明かすには手がかりが明確に示されていないため、本格物としての評価が低いのはいたしかたないだろう。 なお、本書のタイトルの「満潮」の読み方は「みちしお」だとばかり思っていたのだが、奥付には「まんちょう」とふりがなが打ってある。 「みちしお」と読む方が、響きが詩的でずっといいタイトルだと思うのだが。 | ||||
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トリックに感嘆するか、小説の味わいに浸るか、といったら後者。 この作品の妙味は、「うたがわしき人々」の設定、つまり「動機」にある。 いくら推理小説と言っても、動機に納得いかなければ認めたくない。 悪者でもなく、普通の仕事も持ち、善良といっていい市民たちに突然、殺意が めばえても不思議でない状況が生まれる、その設定のうまさに感心。 エンディングは、私はかなり皮肉と感じた。 | ||||
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