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ひらいたトランプ
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ひらいたトランプの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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オリジナルは1936年リリース。原題は『Cards on the table』。つまりは『手の内は見せている』とブリッジを絡めた洒落た題名である。2001年に早川書房が実施した『アガサ・クリスティーと女性作家フェア』における最も好きな作品のアンケートにおいてこの作品は5位にランキングしている。 この作品でポワロは徹底して人間観察に専念して推理を行う。それ故にやや的外れに負われる質問を連発することになるのだが、その意味を最後に知るに至って、いつものように感心してしまうのだ。そこが嬉しかったりするのだから困ったものである。また、本作は登場人物にアガサ自身を連想させるような探偵作家アリアドニ・オリヴァ夫人が登場し、ポワロの謎解きに参加するのだが、その台詞にアガサの本音のような言葉が出てきて苦笑してしまった。 そして第一次世界大戦中に薬剤師として働いていたキャリアから、広範な毒薬の知識があって、そのリアリティがより作品を魅力的にしている。1936年は当たり年だな、と思う。 | ||||
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ブリッジをしていた4人の中に犯人がいるという仮説のもとに話が進展します。さらに4人の捜査側の人もいるという設定です。 自殺の可能性についても、最初に言及があります。ミステリマニアか、ブリッジマニアなら、とても面白く読める作品です。 犯人側の4人の心理に焦点をあてたポアロの推察は、ミスマープルとも共通部分をなすクリスティの作品の特徴だと思いました。 ブリッジの規則を知らなくても、ミステリとしての構成が分からなくなることはないと思います。 犯人候補の4人に対して、捜査側の4人の行動もとても面白く、うまい組み合わせになっています。 詳細が気になる方は、巻末にブリッジの解説があるので読みながら確認したり、読んでから再確認するのによい。 ポアロのファンなら、ポアロがよく知っているはずの、ブリッジのルールをもっと調べてみようと思うでしょう。 ネットでいろいろ調べらるのも楽しいかもしれません。 | ||||
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「そして誰もいなくなった」と「アクロイド」を別格として、それ以外のクリスティ作品ではこれが一番好き。 とにかく容疑者は4人しかいないんですからね、いくら頭の悪い僕でも犯人は当たるわい(あてずっぽうでも)、と思って読んでましたが、いやー、クリスティってやっぱすごいんだ・・・と再認識。これは騙される。 ラストに向かってどんどん高まるテンションで、「ちょっと待てよ?」と考えさせるヒマを与えない。 僕は、カーやクイーンをむさぼり読んでいた頃、登場人物が多いほど喜んでいたので(そのほうが、「意外な犯人」に出会えそうでしょ)、本作は読むのが遅れました。そうとうなマニアになってから読んで、「ははー、恐れ入りました」と素直に脱帽。 絶対のお勧め!。 | ||||
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パーティのホスト殺人で4人が容疑者として出てきます。 その後、ポアロの「心理テスト」などが行われていく中で、 この4人の性格、心理状態そして過去が明らかとなっていきます。 そして「この人が犯人に違いない」と何度もぼやいた後に、 最後には「ポアロ劇場」で解決となります。 読者に簡単に犯人を見つけさせてなるものかという アガサ・クリスティ女史の執念を見ることができました。 | ||||
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ブリッジを知らないととっつきにくいというイメージから、評価が不当に低いような気がします。私がはじめて読んだときには、ブリッジをまったく知りませんでしたが、かなり楽しめました。思うに、作品中自分が理解できないファクターがあるのが我慢できない人はいらいらしてしまうのかもしれません。実際のストーリーにはトランプはそこまで関係してこないんで、偏見を持たないでじっくり読んでほしいなぁとおもいます。クリスティの作品はみんなそうですが、ともかく登場人物が魅力的なんです♪探偵4人と容疑者4人、どれも個性的で面白いですよ~。 | ||||
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4人でテーブルを囲むブリッジというゲーム。ほとんどなじみがなかったのですがこの作品は面白く読めました。殺されたシャイタナ氏の奇妙なパーティ。4人の容疑者と4人の探偵という設定も面白いし、ブリッジの点数表を手がかりに全員の人間性から謎を解いていくポアロの手並も鮮やかです。結末も一筋縄ではいかないので、飽きません。 | ||||
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コントラクト・ブリッジ・パーティーでホストが殺される。犯人はブリッジをしていた4人の誰か。ポアロは、4人の性格とブリッジのスコアを分析して、犯人を割り出す。ブリッジ・ファンにはこたえられない。私はブリッジ・ファンだが、この本のおもしろさは、ブリッジを知らない人にはピンと来ないのではという気がする。でも、ブリッジを知らない母も友人も、おもしろいと言っているので、心配無用なのかもしれない。ブリッジ・ファンには、原書で読む事を強くお薦めする(原題は "Cards on the table")。邦訳版は、ブリッジ用語の訳が全然いいかげんで、読むに耐えないからだ。かと言え、ブリッジを知らない人に配慮した訳にもなっていない。たとえば、"ワン・スペード" が "スペードの一組"と訳されているが、 "ワン・スペード" は"スペードを切り札にして7組(1+6)取る"という意味なので、どうせなら思い切って"スペードの7組" と意訳すれば良いのに。 | ||||
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