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ABC殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
ABC殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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ポアロシリーズの11/33作目。アガサ・クリスティ全作の中でも5本の指に入る名作とされています。法月綸太郎によるあとがきによれば、被害者周辺の内部ではない、外部の犯行で、一見、無関係に見える連続殺人事件に隠された繋がりである「Missing Link」を暴いていくテーマの完成形という評価を得ている作品らしいです。 ABCという名前の犯人からポアロに届く不敵な挑戦状とも思える殺人予告や、ABCの順番で、地名と人名を絞った犯行現場と被害者は、事前にかなりターゲットを絞り込めるとはいえ、それでも数百、数千人の誰かが被害者になるわけで、ちょっとしたテロ犯罪のような際どさがあります。 この作品の後から無数の似たような小説や映画が作られてきているので、今読んでもそんなに新鮮味は感じませんが、作品発表当時は斬新さに度肝を抜かれたのではないかと想像します。 私見ですが、トリック小説としては面白いことは認めますが、実際に犯人のつもりでこれを実践しようとすると無数のハプニングによるリスクがあり、まずこんなことはしないだろうと思います。加えて、ポアロの最初から見通しがあるかのような落ち着いた態度も、非現実のような気がします。まあ、そういうのも含めて楽しむのがポアロシリーズなのですが。 | ||||
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中盤までの展開、ポアロの飄々とした態度やヘイスティングスとのやり取り、また特徴的な文章と、とても楽しめたのですが、中盤以降一番怪しいとされていた○○○が犯人ではないんだとしたら真犯人はあの人しかいないと分かってしまったのは残念でした。 でも、もしかしたら違うのかなと思いながらも結局はその人物が真犯人だったので、中盤以降から結末までは少し白けてしまいました。 他にも国内外問わず、ミステリー・推理物はそこそこ読んできたからか、動機を考えるならあの人物しかいないと分かってしまったのでミステリー・謎解き物が好きな方には自分と同様途中で見当がついてしまうかもしれません。 ☆四つにしようか迷いましたが、辛めで☆三つです。 | ||||
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エルキュール・ポアロが登場する作品を読んだのは初めて。謎の手紙とともにひとつひとつ殺人が起こっていく不気味な前半部分と、真犯人とトリックの解明へ向けてスピーディに展開していく後半部分とが対照的で、読んでいて飽きが来なかった。三人称の語りが挿入される変則的な構成も、気味の悪さを醸し出す効果があって面白かったと思う。軸となるトリックはのちに「ABCパターン」と呼ばれるようになるほど有名なもので、予め概略は知ってしまってはいたのだが、それでも真犯人は最後まで分からなかったし、一応は楽しんで読むことができた。 作中に「没個人的な殺人」という言葉が登場する。それは、個人的な怨恨でもなければ金銭目的や愛憎のもつれでもない、なにか"純粋に"狂気的な或いは形而上学的な犯罪動機を指しているのかと思い、期待しながら読んでいた。しかし、実際の動機はそういうものではなかった。さらに、推理の場面で人格だとか気質だとかコンプレックスだとかの心理学的・精神医学的な俗流通念が説明要因としてたびたび持ち出されている。こうした点が、「ABCパターン」というトリックの奇抜さとは裏腹に、安っぽく感じられた。 | ||||
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今でこそ目新しさはないが、連続殺人に関するこの種のパターンの始祖として間違いなく本作は革新的作品という評価になるのだろう。 ただ、ミステリとして今読んでどれほど面白いかという観点からは残念ながらあまり好みではなかった。 一つは、偶発的な事象に頼っている部分が散見される点。(まぁそれはそういう賭けだったということでいいのかもしれないが。) もう一つは、ある種の精神的な問題が本作の鍵となっている点。それを許していいのかという部分が非常にもやもやする。 個人的にはアクロイド殺し以上に引っかかるものがあった。 これらの点を除いた読み物としては悪くなかった。 ポアロとヘイスティングスの掛け合いは軽妙でところどころ思わず笑ってしまう。 事件の関係者や警察、目撃者等の人物が生き生きと描写されていて、オチに至るまで退屈せずに読めた。 | ||||
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アガサ・クリスティの名作『ABC殺人事件』を読もうと思って買ったのだか、ポプラポケット文庫は子供向けの本だった。 なので、内容、文章とも、小学生高学年に向けて単純化されている。 しかし、それでも面白かった。 シリアルキラーものであるが、最近、巷に溢れているサイコものではない。 あくまでも、合理的に自分の犯した殺人を隠蔽するために、他の殺人を犯している。 と、これ以上書いてしまうとネタバレになってしまう……。 | ||||
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真実がわかるまで諦めてはいけないストーリーです。このままおわってしまってらどーしよう、なんていう不安は不要でした。 ただし、最後まで不安な気持ちでいたので☆3つです。 | ||||
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ポアロシリーズを読むのはこの作品が初めてです。 Aで始まる地名で頭文字Aの人物が殺され、Bで始まる地名で頭文字Bの人物が…という設定は魅力的なのですが、話の進行が淡々としすぎています。緊迫感がまったく感じられません。 殺人が起こる地域が次々変わり、ターゲットも頭文字がAorBorCの人物という風に、対象者が多すぎて住民が犯行を恐れる描写はなし。 挑戦状を突きつけられたポアロ自身も終始飄々とした態度をとっています。一応憔悴している描写はあるのですが、記憶に残っているのは「自慢の髭の手入れを怠るほどだった」ぐらいですね。こんなことを言われてもポアロ初見者としてはどのくらい重症なのかまったくわかりません。 またポアロは「次の犯行が起これば犯人のヒントが見つかるよ」という旨の発言を繰り返します。受け身になるのはしょうがないとしても、探偵役が次の殺人が起こるのを待とうというスタンスはどうかと思います。 | ||||
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ポアロシリーズを読むのはこの作品が初めてです。 Aで始まる地名で頭文字Aの人物が殺され、Bで始まる地名で頭文字Bの人物が…という設定は魅力的なのですが、話の進行が淡々としすぎています。緊迫感がまったく感じられません。 殺人が起こる地域が次々変わり、ターゲットも頭文字がAorBorCの人物という風に、対象者が多すぎて住民が犯行を恐れる描写はなし。 挑戦状を突きつけられたポアロ自身も終始飄々とした態度をとっています。一応憔悴している描写はあるのですが、記憶に残っているのは「自慢の髭の手入れを怠るほどだった」ぐらいですね。こんなことを言われてもポアロ初見者としてはどのくらい重症なのかまったくわかりません。 またポアロは「次の犯行が起これば犯人のヒントが見つかるよ」という旨の発言を繰り返します。受け身になるのはしょうがないとしても、探偵役が次の殺人が起こるのを待とうというスタンスはどうかと思います。 | ||||
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ABCの順に町が選ばれ、ABCの順に人が殺されていく。そんな概要だけでワクワクさせてくれる1冊でした。読みやすく、一人一人のキャラも魅力的で、会話も面白い。そんな中、クライマックスの謎解き部分が少し不満の残る感じがしました。ポアロが色々と説明してるものの、なんとなくしっくり来ない。犯人の動機にイマイチ共感できないことや、ポアロのカッコ良さがあまりなかったからかもしれません。 | ||||
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・好きなクリスティ作品、 「ナイルに死す」「白昼の悪魔」「ゴルフ場殺人事件」「メソポタミアの殺人」「オリエント急行の殺人」 ・嫌いなクリスティ作品、 「アクロイド殺し」「ABC殺人事件」 つまり叙述トリックがメインになってる作品は好きになれないんです(あくまで個人的に、 ですが・・・)。というわけで、本作は叙述トリックの好きな方なら気にいるでしょう。 特に所々に入っている、ヘイスティングスの記述ではないことになっている「手記にあらざる」 っていう章がどうにも不自然ですっきりしないんです。そんなものが入ってるってことは、それだ けで、明らかに著者が読者に対して、トリックをしかけてるってことを意味していてすっきりしません。 そういうのが好きな方は楽しめるでしょうけど・・・。 あとクリスティは限定空間が舞台の作品の方が魅力的だと思う。例えば、列車の中とか、船の中とか、 孤島とか、飛行機の中とか・・・。ABCは開かれた空間(容疑者が無限に入り込める空間)の事件な ので、ちょっと魅力が落ちちゃう感じです。 | ||||
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・好きなクリスティ作品、 「ナイルに死す」「白昼の悪魔」「ゴルフ場殺人事件」「メソポタミアの殺人」「オリエント急行の殺人」 ・嫌いなクリスティ作品、 「アクロイド殺し」「ABC殺人事件」 つまり叙述トリックがメインになってる作品は好きになれないんです(あくまで個人的に、 ですが・・・)。というわけで、本作は叙述トリックの好きな方なら気にいるでしょう。 特に所々に入っている、ヘイスティングスの記述ではないことになっている「手記にあらざる」 っていう章がどうにも不自然ですっきりしないんです。そんなものが入ってるってことは、それだ けで、明らかに著者が読者に対して、トリックをしかけてるってことを意味していてすっきりしません。 そういうのが好きな方は楽しめるでしょうけど・・・。 あとクリスティは限定空間が舞台の作品の方が魅力的だと思う。例えば、列車の中とか、船の中とか、 孤島とか、飛行機の中とか・・・。ABCは開かれた空間(容疑者が無限に入り込める空間)の事件な ので、ちょっと魅力が落ちちゃう感じです。 | ||||
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本書は私が初めて読んだ推理作品だが、推理小説のルールとか形式とかを理解せず読んだものだから、読み終わった感想は驚きというよりも唖然としたものだった。 それでこういうのもありなんだと、それが一般的な推理小説なのだと思いながらその後いくつかの推理作品を読んでみて、それで初めてトンデモナイ誤解をしていたことがわかった。面白い・面白くないは別問題として、本書はミステリー初心者が絶対手を出すべきではないキワモノなのだ。 で、今回改めて客観的に本書を見直してみて思ったが、やっぱりキワモノだね(笑)。推理作品としてはどうかと思う。 犯人を読み解く手がかりはないに等しく、だからポアロは推理もせずいきなりこいつが犯人だ、で終わらせてるし。意外性だけでウケてる作品ってとこだね。 それと、本書を評して「ミッシング・リンク」ものの傑作というものが多いが、いったい何だってわざわざ「ミッシング・リンク」ものだなんて訳のわからないことを書くのかなと思う。 「ミッシング・リンク」(失われた環)っていうのは、AとBとCとの間の関連が不明で、その不明の関連を解き明かす作品を「ミッシング・リンク」ものって言うんだろうけど、本書の場合、AとBとCには何の関連もない。 本書のような作品を以前は「カモフラージュの殺人」と呼んでたはずで、本書にはその方がピッタリくる。あえて言うなら「見せかけの環」とか「にせ物の環」(イミテーション・リンクってとこか)とかであって、「ミッシング・リンク」(失われた環)なんかでは絶対ない。 | ||||
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本書は私が初めて読んだ推理作品だが、推理小説のルールとか形式とかを理解せず読んだものだから、読み終わった感想は驚きというよりも唖然としたものだった。 それでこういうのもありなんだと、それが一般的な推理小説なのだと思いながらその後いくつかの推理作品を読んでみて、それで初めてトンデモナイ誤解をしていたことがわかった。面白い・面白くないは別問題として、本書はミステリー初心者が絶対手を出すべきではないキワモノなのだ。 で、今回改めて客観的に本書を見直してみて思ったが、やっぱりキワモノだね(笑)。推理作品としてはどうかと思う。 犯人を読み解く手がかりはないに等しく、だからポアロは推理もせずいきなりこいつが犯人だ、で終わらせてるし。意外性だけでウケてる作品ってとこだね。 それと、本書を評して「ミッシング・リンク」ものの傑作というものが多いが、いったい何だってわざわざ「ミッシング・リンク」ものだなんて訳のわからないことを書くのかなと思う。 「ミッシング・リンク」(失われた環)っていうのは、AとBとCとの間の関連が不明で、その不明の関連を解き明かす作品を「ミッシング・リンク」ものって言うんだろうけど、本書の場合、AとBとCには何の関連もない。 本書のような作品を以前は「カモフラージュの殺人」と呼んでたはずで、本書にはその方がピッタリくる。あえて言うなら「見せかけの環」とか「にせ物の環」(イミテーション・リンクってとこか)とかであって、「ミッシング・リンク」(失われた環)なんかでは絶対ない。 | ||||
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殺人の方法としては斬新だったと思います。 ただ残念なことに、それだけなのです。 ABC通りに殺人が行われる、ということ以外に特に取り上げることは無いのです。 ですから読んでみるにはいいと思いますが、特別薦めるようなことは致しません。 | ||||
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殺人の方法としては斬新だったと思います。 ただ残念なことに、それだけなのです。 ABC通りに殺人が行われる、ということ以外に特に取り上げることは無いのです。 ですから読んでみるにはいいと思いますが、特別薦めるようなことは致しません。 | ||||
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アガサクリスティーの小説の中では、まあまあです。クリスティーの推理小説は、いつも最後の数十ページになってから、新しい事実が次々と出てくるので、正統な推理小説とは呼べないと思います。とは言っても、小学生の頃からクリスティーを読み続け、今では翻訳されているクリスティーものは全て読んだと思います。クリスティーの作品のなかでABCは有名ですが、私はこれは普通であると思うので、星3つ。 | ||||
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Collins2001年版。第25章までこの話はサスペンス(?)なのか謎解きなのか分かりませんでした。でもどちらにしても犯人は二者の内の一人であるという事は推測出来ます (即ちサスペンスならxxx, 謎解きならooo)。人物描写と事件の設定、犯行手口にはとても興味深いものがありました。しかしなぜポアロがあんな'the obvious'を見過ごしてしまったのか少し納得が行きませんし、また彼が当面の事件解決に満足せずいくつかの点にこだわった事も何ともこじつけっぽいと言わざるをえません (特になぜ手紙がポアロ宛てだったのかという疑問に対する執着)。派生的な物事/会話の過剰な記述も無きにしも非ず。実に巧妙だったのが殺人を犯す前の例の準備ですね。あれには感心しました。それと気の毒な身の上のxxx氏にとって幸せな結末で嬉しく思います。 | ||||
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Collins2001年版。第25章までこの話はサスペンス(?)なのか謎解きなのか分かりませんでした。でもどちらにしても犯人は二者の内の一人であるという事は推測出来ます (即ちサスペンスならxxx, 謎解きならooo)。人物描写と事件の設定、犯行手口にはとても興味深いものがありました。しかしなぜポアロがあんな'the obvious'を見過ごしてしまったのか少し納得が行きませんし、また彼が当面の事件解決に満足せずいくつかの点にこだわった事も何ともこじつけっぽいと言わざるをえません (特になぜ手紙がポアロ宛てだったのかという疑問に対する執着)。派生的な物事/会話の過剰な記述も無きにしも非ず。実に巧妙だったのが殺人を犯す前の例の準備ですね。あれには感心しました。それと気の毒な身の上のxxx氏にとって幸せな結末で嬉しく思います。 | ||||
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Collins2001年版。第25章までこの話はサスペンス(?)なのか謎解きなのか分かりませんでした。でもどちらにしても犯人は二者の内の一人であるという事は推測出来ます (即ちサスペンスならxxx, 謎解きならooo)。人物描写と事件の設定、犯行手口にはとても興味深いものがありました。しかしなぜポアロがあんな'the obvious'を見過ごしてしまったのか少し納得が行きませんし、また彼が当面の事件解決に満足せずいくつかの点にこだわった事も何ともこじつけっぽいと言わざるをえません (特になぜ手紙がポアロ宛てだったのかという疑問に対する執着)。派生的な物事/会話の過剰な記述も無きにしも非ず。実に巧妙だったのが殺人を犯す前の例の準備ですね。あれには感心しました。それと気の毒な身の上のxxx氏にとって幸せな結末で嬉しく思います。 | ||||
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すこし期待はずれかな・・。私にとっては最後の終わり方がすこしかなしかったですね。なんだか物足りないというか、あっけないというか。あそこまで盛り上がってきていたので、もうすこしいい終わりかたで終わらせてほしかったです | ||||
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