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青列車の秘密
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【この小説が収録されている参考書籍】
青列車の秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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大富豪の娘が寝台列車“ブルー・トレイン”の車中、何者かに殺害され高価なルビーが奪われた。そして、その同じ車内に名探偵エルキュール・ポアロが乗り合わせていたとくれば、有名な「オリエント急行の殺人」を多くの人が思い浮かべるだろう。 しかし、本書では事件後、登場人物たちはすぐ列車を降りてしまい、物語は列車と無関係に進行するため、列車内という閉鎖状況の舞台設定から「オリエント〜」と同じような展開を期待した人は、間違いなく期待はずれに終わる。 また、名作「アクロイド殺し」の翌々年に発表された作品として期待した人も、同様にその期待は裏切られる。 謎解きに論理性がほとんどないといってよく、また「アクロイド」のように読者にあっと言わせるような発想も意外性もない。要するに平々凡々たる作品。 「アクロイド」に続くヒットを期待され、その重圧の中で執筆したため作者はどっちかと言うと本書は嫌いだったそうだ。 作者の好みと読者の評価は別ものだが、本書に関してはその作者の好みどおりに受け取ってよい作品。 | ||||
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青列車がブルートレインのことだと気がついたのは、解説(あとがき)を読んだときでした。 たしかに、ブルートレインは、直訳すれば青列車なんです。 自分が意味も分からずに言葉を使っていたのが恥ずかしかった。 内容は、いつものように、大どんでん返し。 いろいろな伏線は、2度目読んだ時も、半分も気がつかず、 3度目で、だいぶ、いろいろ気がつきました。 それでも、3年たったら、ほとんど忘れていて、また楽しく読むことができました。 ps.新しいシリーズ(系列)は、表紙のデザイン(設計)が斬新で、本箱に並べて置くだけでも楽しく、文字が大きいので電車などでお読みやすいのが嬉しいです。 | ||||
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列車の中という舞台設定があまり生きていない、あまり個性のない登場人物が多い、という2点が気になりました。ポアロものでよくある、容疑者全員を集めてポアロが謎解きをする場面もなくて残念でした。 マープルも住むセント・メアリ・ミード村が出てきたり、『葬儀を終えて』にも出てくるゴービー氏が出てきたりしたのは面白かったです。 | ||||
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この作品の見所は、なんといっても恋愛模様だと思います。金持ちの妻に見下される夫でしかないデリク・ケタリングが真の愛に目覚めていく様がおもしろい!!っというか、この作品で私が一番好きなのが、予期せぬ遺産を相続した田舎娘キャサリン・グレー。彼女が登場した時、私はおもわず彼女が犯人ではないかと思いました。豪奢な被害者に嫉妬した故の犯行かと… アガサの作品は、トリックを解く事も楽しいですが、作品の随所に描かれている様々な恋愛模様を見るのも楽しみの一つです。 | ||||
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雰囲気がゆるいです。 舞台がリゾート地なのでぬる〜い展開です。 登場人物がやたらセレブなのはいつものことですが 今回はさらに本編とはあまり関係ないスパイ要素がちょっと入ってきたり クリスティのスパイものはちょっと微妙です。 犯人に感情移入できる要素がないのでいまいち盛り上がりません。 たぶん一般評価低いだろうなと思うけど クリスティの中でもかなり好きな作品。 人生の春を経験せずに秋を向かえた主人公が 乗り合わせた列車で遭遇する悲劇 全てのせて無慈悲に走っていく列車 そして最後に旅を終えた主人公を執着地点へつれていく列車 そんな光景に憂愁を感じて 時々忘れた頃に取り出してきては何度も読み返してます。 次に読むのはいつかな‥ | ||||
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ポワロ作品の中でも長編の部類に入る小説で『火の心』と呼ばれている宝石を巡って事件が展開します。 もし、この小説のヒロインを強いてあげるならキャザリン・グレイという女性でしょう。作中で彼女は「ドラマチックな変化がほしい、しかしそれは自分にではない。傍観者でもいいから興奮するような事件のまっただ中に入ってみたい」と語っています。ですが、彼女は被害者に出会い、ポワロに出会い、犯人にも出会っていくのです。 事件に関わっていきながら、それでもキャザリンは傍観者であったと私は考えますが、皆さんはどうでしょうか? | ||||
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ポワロ作品の中でも長編の部類に入る小説で『火の心』と呼ばれている宝石を巡って事件が展開します。 もし、この小説のヒロインを強いてあげるならキャザリン・グレイという女性でしょう。作中で彼女は「ドラマチックな変化がほしい、しかしそれは自分にではない。傍観者でもいいから興奮するような事件のまっただ中に入ってみたい」と語っています。ですが、彼女は被害者に出会い、ポワロに出会い、犯人にも出会っていくのです。 事件に関わっていきながら、それでもキャザリンは傍観者であったと私は考えますが、皆さんはどうでしょうか? | ||||
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ポアロものの第5長編。寝台列車「ブルー・トレイン」で起きた殺人事件と、「火の心臓」と呼ばれるルビー盗難とをからめた話。ミステリの器の中に、スパイ・スリラーっぽい話が盛り込まれている。初読ということもあり、期待して読んでいったのだけれど……。いい出来栄えの作品とは思えなかった。作品のどこに出来の悪さを感じたのか、考えを整理してみるつもりで箇条書きにしてみた。○登場人物の性格が平板である。性格描写としての踏み込みが足りない。ぶっちゃけて言えば、キャラクターの魅力が薄い。○殺人現場の「ブルー・トレイン」から登場人物たちが早々と降りてしまうため、列車内という舞台設定が生きていない。○スパイ・スリラーの冒険的要素が、話をかえって散漫なものにしてしまった印象を受ける。どっちつかずというか、中途半端というか、作品のキレを鈍くしてしまった感あり。○そして、これが一番気になったのだが、最後に事件の真相と犯人が明かされる件りに説得力がなかった。犯人に行き着く推理は、かなり都合が良すぎるのではないかと思った。推理に無理があるということではなく、正解に至る道すじそれ自体の魅力が乏しかった。逆に面白いと思ったこと、評価できると思ったことは、次の二点。○舞台のひとつとして、セント・メアリ・ミード村が出てきたこと。○新訳の青木久惠さんの訳文が、とても読みやすかった。しかし、このクリスティー文庫刊行にあたって、新訳になっている作品があるかと思えば、旧訳のままだったりするのはなんで? 個人的な希望を言わせてもらうと、すべて新訳で読みたかった。 | ||||
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