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青列車の秘密
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【この小説が収録されている参考書籍】
青列車の秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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私にとっては読みにくい文章。列車の中やフランスが舞台で旅行の雰囲気は味わえた。マドンナも地味ながら好感のもてる人物だった。 | ||||
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なかなか事件が起きないので、読み始めてからしばらくは退屈でした。 一応その後の事件に関わる内容ではありますが、ここまで冗長に描く必要性を感じませんでした。 事件が起きてからはグッと面白くなりましたが、あれもこれも詰め込みすぎて、広げた風呂敷の畳み方が少し雑というか、中途半端な感じになってしまっているのが残念でした。 また、ポアロによって真相が明かされても、証拠が乏しく説得力に欠けると感じました。 舞台や設定は豪華で、富豪に貴族に遺産にとクリスティらしい作品ですので、残念な点はあるものの、クリスティが好きならそこそこ楽しめるのではないでしょうか。 ちなみにキャサリンやレノックス、ジアといった女性陣は非常に魅力的に描かれていたのは素晴らしかったです。 ストーリーはさておき、彼女たちを読むだけでも価値はあるかなと思います。 | ||||
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本作にはクリスティー作品でおなじみのポアロが登場します。 物語は非常に高価なルビーを持った令嬢の殺害事件で幕を開けます。序盤から怪しい人物が目白押しで、登場人物それぞれの視点の切り替えが頻繁に起こるので、私は最初、人間関係の把握にとまどいました。しかし、読み進めるうちにキャラクターの人となりが分かってくると、一気にのめりこむことに。というのも、舞台となる豪華列車、W不倫の果てに離婚の泥沼、高価な宝石など、今作はストーリーを盛り上げる舞台装置がひとつひとつ際立っているから。 さらに、ガジェットだけでなく、登場人物たちを結びつけるような面白いネタも満載です。例えば主要人物の一人キャサリン・グレイ。表面的な役割で終わるかと思いきや、ストーリーの根底に彼女の恋愛の自立が描かれていたりもします。事件をめぐる登場人物たちの群像劇としても楽しめ、どのキャラクターも一本筋の通った役割が用意されているのは圧巻でした。 | ||||
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ミステリーの女王クリスティーの初期長編。あまり評価されていないようだが、それなりに面白く読むことが出来た。が、一番の問題は構成。青列車(ブルートレインの訳語だが、これも困った)で殺人が起きるまでが、文庫で130ページもあって長過ぎ、退屈で読むのが苦痛だった。実際読破した後でも全く印象に残っていないし、エンタテイメントとして大きな欠陥だと思う。なるべく早く殺人を起こして読者を注目させるのが常道の書き方だろう。 事件が起きた後は楽しく読めたのだが、謎解きミステリ要素のあるサスペンススリラーと言う感じで、本格ミステリを期待するとアテが外れる。途中から話が妙に広がって、犯人グループが実は昔からの悪党だったと言うのは後出しジャンケンみたいなズルさを感じた。恋愛要素も重視されているが、聡明な年上女性がだらしない年下の男に惹かれるのはリアルなようで味が悪い。自信満々で勝手に事件の解決に乗り出すいつものポアロだけはホッと和ませてくれたが、逆に言うと、妙に数多い登場人物に魅力が感じられなかったとも言える。 | ||||
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離婚寸前のケッタリング夫妻に関する物語と、相当な遺産を相続したグレイの物語の2つの物語が青列車でつながる導入部分や、複雑な男女関係や伝説のルビー盗難を描いた展開部分は高く評価できるが、伏線や探偵の推理という点では物足りなさを感じる作品。ちょっとしたトリックが盛り込まれていて、ポアロの真相説明は一見複雑に見える事件の状況をうまく説明してはいるが、仮説にすぎず、決定的な証拠を示しているわけではない。登場人物も拡散しすぎで、うまく活かせていない印象。 | ||||
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タイトルの「青列車」は新訳に合わせて「ブルートレイン」として欲しかった。 わが国の国鉄時代含めても「青列車」なんて言葉はなかったから。 それからこの邦訳タイトルだと「青列車」自体に秘密があるようにも受け取れるので、「ブルートレイン内での不思議な事件」という意味のイカした邦題にするべきだったんじゃないかとも思う。 最後のどんでん返しは女史お得意のものだが、今までにほとんど詳しい描写のなかった……、いや多言は無用か。 オリエント急行に比べるとスケール、意外性共に地味で、ある意味失敗作とも言える。 が、やはり読んでおくべき作品である。 | ||||
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大富豪の娘が寝台列車“ブルー・トレイン”の車中、何者かに殺害され高価なルビーが奪われた。そして、その同じ車内に名探偵エルキュール・ポアロが乗り合わせていたとくれば、有名な「オリエント急行の殺人」を多くの人が思い浮かべるだろう。 しかし、本書では事件後、登場人物たちはすぐ列車を降りてしまい、物語は列車と無関係に進行するため、列車内という閉鎖状況の舞台設定から「オリエント〜」と同じような展開を期待した人は、間違いなく期待はずれに終わる。 また、名作「アクロイド殺し」の翌々年に発表された作品として期待した人も、同様にその期待は裏切られる。 謎解きに論理性がほとんどないといってよく、また「アクロイド」のように読者にあっと言わせるような発想も意外性もない。要するに平々凡々たる作品。 「アクロイド」に続くヒットを期待され、その重圧の中で執筆したため作者はどっちかと言うと本書は嫌いだったそうだ。 作者の好みと読者の評価は別ものだが、本書に関してはその作者の好みどおりに受け取ってよい作品。 | ||||
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列車の中という舞台設定があまり生きていない、あまり個性のない登場人物が多い、という2点が気になりました。ポアロものでよくある、容疑者全員を集めてポアロが謎解きをする場面もなくて残念でした。 マープルも住むセント・メアリ・ミード村が出てきたり、『葬儀を終えて』にも出てくるゴービー氏が出てきたりしたのは面白かったです。 | ||||
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