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アクロイド殺し
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【この小説が収録されている参考書籍】
アクロイド殺しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全162件 61~80 4/9ページ
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ミステリの女王クリスティーの代表作で、当時フェアかどうかで論争を引き起こした意外な犯人の先駆者的作品。実の所私自身が読んだことがあるかどうか不明なんだけど、内容はまるで覚えていなかった。にも関わらず真犯人は誰だか読む前に知っていた。恐らくミステリ好きなら知らない人はいないと言えるくらいの有名作品だから。 従ってどのくらい巧みに読者をミスリードしているか確かめるような、本来の楽しみ方とは違う読み方をしてしまった。そういう意味でクリスティーの企みは満点。何しろ私自身、読みながら本当にこいつが犯人でうまく小説として成り立つんだろうか? と不安になったくらいで、余計な事前知識なしで読んだら絶対この犯人はわかるまい。面倒なので細かい点を捕らえてどうこう言うのは控えたい。 とにかく初めてこのトリックを使ったミステリとして価値の高い作品。読んでみて巧みなミスリードぶりに感心した。と同時に、途中で犯人がわかるなんて読者は、小説の読み方に問題があるのではないかと思った。 普通の読解力でこの犯人がわかったら、絶対おかしいのだ。この作品はそうゆう結論には到達しないよう、悪知恵では天下一品のクリスティーが全力で書いているのだから。 | ||||
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ここ最近、アガサ・クリスティーを何冊か読み直している。メジャーなタイトルの多くは新訳が出ていて、本書『アクロイド殺し』も羽田詩津子氏による新訳である。かつて中学生のころ故・田村隆一氏の訳で読み、およそ30年ぶりに再会を果たしたわけだ。と、いかにも感慨深いようなことを書いたが、実はそこまで思い入れのある作品でもない。『そして誰もいなくなった』や『オリエント急行の殺人』には度肝を抜かれたが、『アクロイド殺し』はどうもピンとこなかった、というのが正直なところだったのだ。 なんでだろう? と今さら分析してみるのだが、これは犯人の意外性が低いというようなことではまったくない。ただ、先の2タイトルに比べると、『アクロイド殺し』は舞台設定がすごーーーーく地味なのである。強烈なサスペンスや絢爛たるムードとは無縁な、イギリスの田舎町。そこで地味な殺人事件が起こって、地味に物語が進行する。この「粛々」「淡々」とした感じが、犯人の意外性を超えて中学生には物足りなかったのだろう。いかにも子どもっぽい感想だな、と思わざるを得ないのだが…。 しかし今、大人の視点で読むと、「地味だけどすごい内容だ」ということがよく分かる。ミステリとしての装いは確かに地味だが、技術的にはすごいことをやっている、という感じ。料理に例えるなら、『そして誰もいなくなった』がジュージューと熱いハンバーグで、『オリエント急行の殺人』が豪華な刺身盛り合わせ、そして『アクロイド殺し』は見た目が地味な茶碗蒸し、とでも言えばいいか。だからこそ料理人の腕が問われるようなところがあり、今回は犯人が分かった上で読んでいるということもあるけれど、料理人がどんな風に腕をふるっているかが見えて、なるほどと思った。 しかし、世の中にはいまだに「この小説はアンフェアだ」と認めない人もいる。だから、というわけでもあるまいが、今回のハヤカワ文庫ではそれに新たな光を投げかけるようなユニークな解説が掲載されている。書いたのは作家・笠井潔で、これがなかなか面白い。本当にクリスティーがここまで考えて筆を執ったかどうかは知る由もないけれど、こういう解釈を採ればアンフェア論争にひとつの終止符が打たれることは間違いないだろう。もちろん解説はネタバレ全開なので、未読の方は必ず最後にお読みいただきたい。 ところで、クリスティーの読者の間では昔から「ポワロの頭髪問題」というのもある。これはいまだに結論が出ていない(と思う)。ポワロには髪の毛がどれぐらいあったのか、という論争(?)で、さまざまな作品中に「卵型の頭」とは描写されているものの、毛量に関しては明確な記述がないのだ。しかし本書のP34では、ポワロを「引退した理髪師」と推定するシェパード医師に対して、姉のキャロラインがこう反論する。「あの男が理髪師なら、髪にウェーブが――あんなストレートではなく――かかっているはずだ」。ということは、ドラマでポワロを演じたデヴィッド・スーシェよりは多かったのかも…。 【追記】本書P424の後ろから1・2行目に「犯行がその日の早朝に発見されたら…」という記述がありますが、ここは事件の経緯からして「早朝」ではなく「翌朝」が正しいです。ちなみに旧版の田村隆一訳では、「もし犯行が翌朝発見された場合…」と正しく記述されています。 | ||||
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これほど完成された作品はないと思います。賛否両論がある本ですがそれを踏まえても面白いです。もう何度も読み返しています。 | ||||
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高校のころに読んだときは最高でしたが、あらためて読むと犯人が分かっているせいか半減でした | ||||
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初見の方は、レビューを見ずにとりあえず本を手に取って読み始めてほしい。 古典ミステリーはすべからく有名故に現在ではいかにネタバレをしないで読めるかで全然感想が違うと感じる。 同作者の一番有名なそして誰もいなくなったは、結末を知って読み始めたためにあまりおもしろさを感じなかったが 当作品は終盤までトリックに気づかなかったし、そのおかげで、犯人に確信が持てなかった。 アンフェアだとかいう批評も聞くけれども、これくらい「騙されたー!!」となれる作品は多くないので、 騙されたい人には特におすすめ。 | ||||
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先の読めない推理小説なのに、凄い惹かれます‼ 細かい描写や、大事な文等……何回見ても圧巻です(о'∀`о)ノ | ||||
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色々な感想や意見があるのかもしれませんが、素直に面白いと思います。 まずは読んでみて欲しいです。 | ||||
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自分は何も知らずに読んだので、非常に満足ですが、後で帯を見ると非常に答えに近い内容が書いてあったので残念です。 先に帯を読まないことをおすすめします。 | ||||
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昔読んだが、内容はすっかり忘れていたので非常に楽しめました。 始めて、キンドル版の本を読んでみて、読みやすくて目も疲れませんでした。 持ちやすいし、カバーを付けて立てても読める。 コーヒー飲みながら、読書。 本を汚す心配も無いし、最高ですね。 | ||||
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アガサクリスティーの作品でも人気ベスト5に入り、ワースト5に入る作品です。 何故か気になったら読んでみてね。 | ||||
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ミステリー初心者。 というか、小説自体をまともに読んでこなかった私ですが。 時間つぶしの為に本を読むようになろうと思い、読むなら面白そうな本が読みたかったので ミステリー系で傑作だと評されているこちらの作品を購入しました。 購入する前に最後にどんでん返しがあると聞いていたのでわくわくしながら読みましたが それが仇となり読んでる最中に「最後にどんでん返しがあるんだからこいつが犯人じゃないだろうか?」と邪推してしまい 結果それが当たってしまい完全にヤラレタ~!とは言えずなんだかもやもやしてしまいました。 知っていなければもっと楽しめたんじゃないかと思います。 | ||||
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30年前、最初に本書を読了した際に得たのは、とにかくヤラレタという感覚。 正直、ズルさすれすれでも、完全にズルいものでも、何でもござれになりつつある現在のミステリー界なので、今の時点でこうした作品を書こうと思えば、いくらでも書けるのだろう。 しかし、クリスティの初期はミステリーと称して下らないオカルト要素満載のずるさを呈した作品はあっても、こうした小憎らしい手法を使用した作品は無かった。 考えられなかったというよりも、おそらく世に問うて良いとは、誰もが思っていなかったに違い無い。 そうクリスティ女史以外は。 正直、トリックの素晴らしさ、物語の進行に沿った謎解きの楽しさ、人間の心理描写などは、クリスティ以上に凄い作家は幾らでも、いや少なくとも複数はいらっしゃるだろう。 そうではなく、彼女の偉大さは、そうした他の作家たちの大切にするようなミステリーとしての芯とも言える重厚な要素のみにあるのではなく、ある意味で発明とも実験とも取れるような作風を、確信と自信を持って出した事にあると言えよう。 何十年もの間、フェア、アンフェア云々が論争されてきている本作であるが、そういう下らない次元の問題として俎上に乗せるべき作品では無いと確信している。 重要なのはクリスティがこうした作品を世に放ち、問うてみようと考えた、その勇気と開拓者精神であり、ミステリーという分野の表現に新たな手法を提示したという事実なのである。 | ||||
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言わずと知れた、大傑作です。緻密な構成、伏線、展開、語り口のうまさ、そして、大胆な叙述トリックで、クリスティ女史のみならず、推理小説史に残る傑作とされています。 で、私の持っているのは、創元推理文庫1959年初版の1970年23版なのですが、これが、脱字、誤植がものすごくて、「利益」が「利盛」に、「先生」が「生先」に、「ペイトン」が「ペイント」に、「と」が横向きに印刷してあったり、どう考えても、1つか2つ字が抜けているだろうという所も多数あったりして、数えていないのですが、少なくとも10か所以上はあると思います。こんなのが、店頭に並ぶというのが、興味深いというか、なんか、面白かったのです。 | ||||
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英国推理協会が選んだ史上最高の推理小説ランキング第5位。 その評価も納得でしょう。 イギリスの田舎の雰囲気も楽しめます。 翻訳が名調子で読みやすい。 | ||||
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トリックはみなさん素晴らしいと賞賛されていますので、私は言う必要はないように思われます。ゴルフ場殺人事件のようにひっそりとした恋を物語に溶け込ませるのが女性らしくてなんだか心に染みてきます。見取り図挿絵が入っていてなんだか探偵気分を味わえました。至福の時間を与えてくれますよ。ぜひ一読! | ||||
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中学生の頃読んだ本を電子書籍で読み直し。言葉一つひとつに込められた意味が改めて解る気がする。 | ||||
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新訳でまた読んでみました。フェアかアンフェアか、の論争が当時巻き起こったという話ですが シャーロック・ホームズがワトスン博士の手記であるのと同様に、 この小説もシェパード医師の手記であると念を押すように途中、書かれています。 ここが非常にフェアだと私は思います。 既読なため、犯人が誰か既に知っている私ですが、読み進めながら「(ワトスンやヘイスティングズと違って)この書き手は信頼できない」という印象を持ちながらページを繰りました。書き手が肝心なことをぼやかしている、あるいはワトスンのように書くのがうまくない、 という感じ、アマチュアが書いているような錯覚を受けるのです。そこがクリスティ女史の狙いでもあった、故に非常にフェアだったと思います。 ただ、私の好みでは、真犯人はちゃんと裁きを受けてもらいたいです。 あのラストは、急に小説的ではありましたが。 クリスティファンとして「そして誰もいなくなった」より断然こちらをおすすめします。 | ||||
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昔読んだのですが、ストーリーを半分くらい忘れていたので読み直しました。 それで思い出したのです。 ああ、そうだ以前読んだとき、この部分でわかってしまったんだと。 ワトソン博士なら、こんな書き方はしないと。 そうしてエンディングの違和感。 ホームズならこんな解決はしないだろう、やっぱり「ポワロは違う」と。 でもこのミステリーで大切なのは「その時代の田舎の雰囲気」「カントリーハウスでの人々の関係」なんですね。 ホームズは19世紀末のビクトリア朝の生活、そしてクリスティはもう少し時代が下った英国の生活です。 だから探偵の拠って立つ「正義」も違うのです。 執事やメイド、町の旅館や飲食店の人々などの身分と文化、医師や領主の地位、警察の特殊な位置、遠かった海外、そして「第三者としての探偵」も違がってくるし、語り部も違うのだと。 | ||||
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アクロイドを殺したのは誰か?その筋の専門家ピエール・バイヤール教授は 独創的理論で真犯人を指摘した。 確かに面白い試みであって注目に値する。 さて議論百出となっている本作品はフェアか、アンフェアか?(ノックスの十戒 ではないが・・・)という問題ではなく、面白いか、面白くないか? 多くの人から面白いとの評価を得ている現状から、この問題作も名作、傑作に 加えることには何の異論もないのではないか。 アンフェアというなら、ルルーの「黄色い部屋の謎」やクイーンの「Zの悲劇」は どうなのか?微妙なところではあるが、あまりここには重きを置かず、 この作品全体にトリックが仕掛けられていたと考えるならば、何と壮大で 意表を突いたトリックと驚嘆せざるを得ない、とも思えるのだが・・・。 この手の小説はサプライズが大きければ大きいほど、その価値も重みを 増していくものなのではないだろうか? | ||||
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いわずと知れたアガサクリスティーの名作。犯人が明らかになったときの、「そんなのありかよ!」感は、他の作品にはないオリジナリティー。さすがクリスティーと納得させられる作品。 | ||||
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