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特捜部Q キジ殺し
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特捜部Q キジ殺しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 1~20 1/3ページ
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話はとても面白かったが、同時に寄宿学校、ホームレス、薬物中毒、移民、それよりも社会をぎゅうじる富裕層の横暴などデンマーク社会の暗部が見えてきた。世界中で同様の状態が起きているのかもしれない。 | ||||
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悪い奴らが殺し合いをするという構図は、ずっとあとの「自撮りする女達」と似ている。が、本作に登場する数人の犯人達は、金も名誉も血筋もありながら、ただただ人を傷つけ動物を殺戮することが楽しいだけの変質者揃いで、敵も味方も同類だから、残酷描写に気持ちが悪くなる。 ある原因で加害者に復讐する女、という構図は「カルテ番号64」と同じで、しばらくするとどれがどれだかわからなくなりそう。 アサドとともにシリーズの準主役となるローセが本作で特捜部Qに加入し、そのぶっ飛び方が清涼剤とはなっているが、全体の毒が強すぎて、読書の楽しみを読書のつらさが上回ってしまった。 | ||||
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狂った犯人達の超暴力、カールと仲間の皮肉な会話、この「緊張と緩和」の絶妙なバランスが最高!!過去と現在が一体となって流れ出るストーリーに、ラストを先に読む誘惑を忘れさせるほど、素晴らしい展開でした。そして、ラストは待ってました「勧善懲悪」・・を越え、その先に悲しみあり、そのまた先に温もりあり、っと思ったら、それはないでしょう・・ねぇカール。 | ||||
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映画から入りましたが、今では小説の方にハマっています。 | ||||
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出る人物が警察関係者以外はことごとく、不快な人物だらけ。 過去に事件を起こした、傲慢で選民意識に取りつかれた狂気の金持ちの馬鹿息子・娘らのサイコパス連中は吐き気がするだけだし。 もちろん、キミーも含めて。 彼女だけは家族関係にトラウマがあり、可哀想な子なんだよとしたいようだが。 けれども、あまり成功していないような。 私にはこのキミーも、十分悪質で凶悪な人間にしか見えない。 両親からの愛情不足というだけでは、彼女があそこまで凶悪な人間になる理由としては説得力に欠ける。 私には元からその性根が腐っていたからとしか思えないし。 多くの人間には凶暴さや敵意しか抱かないキミーがあの二人の人間だけ大切に思うのも、あまり説得力がなかったし。 それにキミーが心を許す、薬物中毒者の娼婦も、ただの自堕落でどうしようもない女にしか見えない。 不運や苦難の連続であんな人生になったとかの背景があるならまだしも。 この女性、あともう一人と同じく、単に過去の仲間と違ってキミーにはわずかに人間らしい心があるんだよと読者に説明するだけの存在にしか思えないのだが。 それに世間から批判を浴びて、名誉も地位も泥にまみれて重い刑に服すという結末の方が私にはあの連中には相応しかったと思えてならないし。決着の付け方もかなり乱暴な印象。 どこまでも自分が傷つけられたことへの激しい恨みや怒りだけで、最後までこのキミーには自分達が傷つけた大勢の人々への罪悪感や反省も何も感じられないままだったのも、不愉快だった。 | ||||
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もっと短くなりそう‼ | ||||
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シリーズ第二作だ。最初から事件の全容がわかっていて、あまり意外性はない。 権力と資産に守られた暴力淫楽症の外道どもをどうやって追い詰めるか、という話だ。 最も印象に残るキャラは、ホームレスのキミーとティーネだ。作者は底辺生活者の描写が本当に上手い。 迫力のある筆致に引っ張られてどんどん読めるが、決着があまりにも雑すぎる。 もっと丁寧に落としてほしかった気もするが、このやり方のほうがカタルシスは確かに大きい。 貴族ぶった狩猟趣味なんてロクなものじゃない。ただの弱い者いじめのゲス野郎だと心から思いました。 | ||||
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すでに犯人がつかまって服役している事件について、調べ直しているうちに、過去のさまざまの事件が浮かびあがってくる、というストーリーです。 前半は亀の歩みのようにノロノロとしか話が進まないのですが、それでもなかなかおもしろいです。 しかし、本当のおもしろさは、後半、ひとりの女の復讐譚になってからです。 女の復讐心の激しさが、読んでいる私にヤケドのような感慨を残しました。 と同時に、女の、終わってしまった青春の残光を感じさせる、一種の青春小説にもなっていると感じました。 ちょっぴり切ないです。 クライマックスで、主人公のカールは、絶体絶命の危機に陥ります。 もちろん、それはそれでスリリングですが、本を読み終わってみると、女の激しさばかりが心に強く残るのでした。 | ||||
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・・・最近の警察小説はリアルさを追求した重量級のものが多く(それはそれで好きだし、面白いのであるが)、この『特捜部Q』のおとぎの国の面々には、「こんな奴らいないよ」と思いつつもホッとさせられる。シリーズものの楽しみを久しぶりに思い出させてくれる、なんともアトを引く人々なのだ。・・・ ・・・上の内は、巻末の恩田陸氏の解説の中の一部である。 恩田氏は、アンデルセンの童話は、どれをとっても恐ろしく、どの話も痛さが共通したテーマだと述べていた。 たしかに「あんな奴らはいない」だろうと思いつつ物語を読み進むが、ものには限度というものもある。 本作に登場するサイコ・グループたち(こんな奴らが限度を超えている)の面が物語の初めに割れていることから、犯人探しという楽しみを読者から奪っていることも一作目を超えない作品となっている理由だろう。 えてして一作目を超える二作目はないのが作家の宿命なのかもしれないが、ユッシ・エーズラ・オールスンの二作目の『特捜部Q-キジ殺し』には、残念ながら失望した。 が、警察官ではなく、たんなるアシスタントのアサドの捜査能力(たまに誤った自説に拘ることもあるが)や、新しく配属されたローセの存在が気になってしまった。 この部下たちとのアイロニカルな発言やユモアー溢れる会話や行動は相変わらず面白い。 北欧の人の名前はどうも覚えにくいので何度も「登場人物」を参照しながら読むことになる。 著者の名前すら、いまだに覚えられないくらいである。 カールと部下が襲われた謎も先送りして読者に興味を持たせる著者の手管にのり、第三作も読むことになるのかもしれない。 解説の恩田氏が、奇矯なローセが第三作で「まさか!」と叫びたくなるようなこともあるよう気を惹いいていたから、そのPRに乗せられてみようかな・・・? | ||||
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どこの国でも少年犯罪は問題ですね。不良少年グループによる犯罪事件を主人公が追うのですが、グループのなかの唯一の女性の行方が鍵となっています。それにしても、集団のなかに女性が一人混じると、結局こういうふうに扱われるものだなと思わせられる成り行きでした。 | ||||
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荒くれ者キャラのカールと謎のアサドに加え、本作ではローサという紅一点のこれまた変り者キャラが加わります。物語の構成はプロットに凝った第一作に比べると、案外ストレートな展開ですが、やはり、カール、アサドの事件捜査の過程と会話が絶妙で、読み手を離しません。キャラクター造成の上手さと物語の怪奇性はパワーアップ。心を病んだキミーの行動が痛々しい。しかし、すっかりこのシリーズにハマってしまい、次々とシリーズを読んでいます。北欧ミステリーに敬遠されている方がいらっしゃるとしたら勿体ない。是非、ご一読されることをオススメします。 コペンハーゲン、デンマークの地理が分かれば、もっと楽しめると思います。 | ||||
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ユニークやわ警部補(笑)上から止められた事件に持って生まれた天邪鬼で食らいつき、圧力や敵の奸計をせこい手段で跳ね返す…自分の関心事が唯一絶対なその姿勢に魅力を感じます。そして死ぬほど飛行機が怖いことも、新メンバーへのこき使いながらも気遣う場面も、アサドが無事と知った時の安堵も、最後に犯人(キミー)に抱いた理解も、元部下に対する責任感ある結論も、恋する女に見せる醜態すらなんて素敵なオッチャンなんやろ(笑)それにしてもコペンハーゲン狭すぎ(笑) | ||||
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すごくおもしろかった。 まさに一気読みできた。 入り組んだ人間関係の中で切なさも描かれていたし、特捜部のメンバーの個性もうまく生かされています。 次も読みたいです。 | ||||
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息をつかせない素早い展開と、皮肉とユーモアたっぷりの人物描写で第一作同様楽しんで読めました。翻訳も素晴らしいと思います! | ||||
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今回は、まるで「7つの大罪」を邁進しているような、不逞の輩達に天罰が下ります。 裕福な家庭に育ちながらも、両親から煙たがられた子供たちが、寄宿学校に入学させられ、 親の愛情を喪失した仲間たちが歪んだ趣向に没頭し、ついには人を殺めて一線を越えます。 卑屈な男の子分たちが女番長に率いられ数々の罪を犯していくのですが、いつの日から 立場は逆転し子分たちが女番長を虐げていきます。仲間割れですね。 それは大人になっても変わらなかった。歪んだ性格は変質加減に一層拍車がかかり財力を武器に 非道の限りを尽くしていく。その対象は社会的弱者や動物たちへ。 でもね、結局はお天道様は決して見逃さなかった。元女番長の手によって鉄槌が下されます。 カールもアサドも女番長に助けられたあげくに、非業の死を見届けることになる。 前作と同じように涙を誘う結末を迎えることになります。 本作は幼児体験から歪んだ心を持ったまま大人になってしまった悲しい人たちの心情の描写が 卓越していますね。北欧独特の個性的な地名や氏名にやや苦戦した点はありましたが、 主人公のキミーが圧倒的な存在感で他の登場人物たちはやや霞んでしまいましたね。 キミーに対しての作者の思い入れの強さが想像できます。 ユッシ・エーズラ・オールスンさん、あなたはとても心の優しい方なんですね・・ と裏表紙の筆者近影を再確認すると・・・( ̄□ ̄;)/アウアウ まるで、チェチェンマフィアのボスのような風体のオジサンが睨んできました(-_-;)コワイ 人を見た目で判断してはいけないといいますが、その言葉が筆者には当てはまります。 されどこの方、凄腕ですね。感服しました。 ということで速やかに「P」を手に取ることにします。 | ||||
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最初の1/3くらいまでは話があちこちにバラバラ飛び、登場人物のキャラもそれほど魅力的には感じなかったけど、それを過ぎたくらいからグイグイ物語に引き込まれ、最後の20%くらいは夢中で読みました。 ところどころに覚えておきたいいいフレーズがあるのも魅力。 ハッピーエンドとはいえないけれど、救いがちゃんとあるので読後感は気持ちいいです。 | ||||
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「檻の中の女」と「Pからのメッセージ」と比較してしまうと、どうしても見劣りしてしまいますね。 というのも、私が、1作目→3作目→2作目の順番で読んでしまったので。 特捜部Qはどれもかなりのボリュームがありますが、「P」はあっという間に読めてしまったのに対し、こちらはなんだかダラダラ読みになってしまいました。 でも、4作目への期待度は減っていません。 カールとアサドの珍コンビ、楽しみにしています。 | ||||
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北欧ミステリーってほんとに重たいです 話しはだいたい見当ついてしまうのですが それでも最後まで読んでしまいます。 読み終わった後にズーンと心が重くなる それが癖になるんでしょうね | ||||
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打ちのめされた女性が出てきます。 同じ女性として、とても痛い…。 とはいえ、さすが特捜部Q、納得のいくおもしろさで、納得のいく結末に持ち込んでくれます! | ||||
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特捜部Qの味のある責任者カールと助手で有能なアサドのコンビは、シリーズ第一弾で堪能させられたが、第二弾の今回、もう一人ローセという新人女性アシスタントが加わる。警察学校は優秀な成績だったが、車の運転免許が取れなかった事情で、配属先を決めかねていたのを、上層部は特捜部Qに押し付けたのだ。このローセがどう活躍するかが見どころである。 今回は倒叙推理小説なので、犯人へ肉薄していく過程も見逃せない。さらに重要な人物キミーが強烈な個性を放熱しており、「ミレニアム」のドラゴン・タトゥーの女や、「その女アレックス」を髣髴とさせるので、この女性が最後どうなるのかも気になるところである。 ディトリウ、ウルレク、ビャーネ、コーオ、カサンドラ・・・・。本書の登場人物の名前である。カサンドラの紹介では映画「カサンドラ・クロス」を出しているのが面白く、加害者が寄宿生時代に貪るように観ていた映画「時計じかけのオレンジ」のくだりは犯罪との関連性で興味深い。 登場人物名はやはり英米の作品に較べると覚え辛く、漫然と読んでいると、いちいち冒頭の「主な登場人物名」を見なければならず、ここは集中力を高めて読まないといけないが、それがクリアー出来れば、これほど面白いシリーズものはない。 | ||||
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