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(短編集)
黄色いアイリス
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【この小説が収録されている参考書籍】
黄色いアイリスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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先日Kindleで読んだ『ポアロ登場』と同じく、どの収録作のどの位置で「栞」を挿もうが、栞に表示される見出しがすべて「目次」となってしまう不具合は、本書でも健在である。不具合というか、電子化担当者の怠慢だろう。 パブリック・ドメインになる日もそれほど遠くない古典を電子書籍化して、いまだに商売しているというのに、もう少し労力をかけてもよいのでは? 紙媒体と違って、いくらでもアプデをかけることはできるのだから、対応されることを期待したい。 閑話休題。 本書は、本国でThe Regatta Mystery and Other Storiesとして出版された短篇集だが、このハヤカワ版とはいくつかの収録作品の違いがあり、表題作も変更されて『黄色いアイリス』となった。 収録された9篇中5作品がポワロものなので、その中から表題作を選ぶのは、まぁ順当だろう。 その他は、2作品がパーカー・パインもの、1作品がミス・マープルもの、1作品はシリーズ外となっている。 著者が創造した名探偵の三人の話を読むことができるので、クリスティ初心者にはむしろお薦めの短篇集かもしれない。わたしにとっても、パーカー・パインは初だった。 | ||||
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クリスティとしてはごくごく普通の出来では。 どれもそこそこおもしろいけど、際だったものはない。 表題作がいちばんおもしろかった。 | ||||
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知り合いの弁護士ペサリックの紹介でバーンチェスターで起こった殺人事件の真犯人を推理する。 マープルものにしては、つまらない。 ポアロもの5編、パーカー・ペインもの2編、幻想小説1編、マープルもの1編、合計9編。 マープルものはまとめて欲しい。 | ||||
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本書は原題「THE REGATTA MYSTERY AND OTHER STORIES」とある如く、「レガッタ・デーの事件」が本来メインのはずだが、邦題名が「黄色いアイリス」となっているのは、これを長編化した「忘れられぬ死」があるからだろう。だが、「忘れられぬ死」を読んだ後では中途半端な印象しか受けない。 元々ポアロものは短編には不向きだが、他に3編ある作品のうち「船上の怪事件」も並み以下で結末が見えすいている。マザーグースものの「あなたの庭はどんな庭?」は佳作だと思うが、むしろ庭いじりが好きなミス・マープル向きの作品だと思う。「二度目のゴング」は密室トリックには期待できないが、この作品集の中では一、二を争う作品。 「レガッタ・デーの事件」はパーカー・パインの登場作品で、「ポリェンサ海岸の事件」とともに小品だが味のある作品で、ミス・マープルと共にパーカー・パインが短編向きなのがよく分かる。 そのマープル登場の「ミス・マープルの思い出話」だが、マープルものの短編らしからぬ駄作で、ローズ氏の部屋から出て行った人をチェックしなかった警察の手落ちに過ぎない事件。結末を読んで呆れて開いた口が塞がらなかった。 探偵の登場しない異色のオカルト・ミステリー「仄暗い鏡の中に」は、まるでエドガー・アラン・ポーの短編を思わせる好編で、一番の傑作だと思う。 | ||||
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