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呪縛の家



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呪縛の家の評価: 3.73/5点 レビュー 11件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.73pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(5pt)

引き込まれる!

不気味な予告殺人や密室のトリック、つい引き込まれる作品だった。現実的なことで考えれば、無理もあるが、とにかく楽しかった。
最後まで、考え抜かれた内容で、もっとこういう作品が読みたい。
呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)より
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No.10:
(1pt)

刺青殺人事件と二大駄作

駄作。
とにかく無駄で冗長。
名探偵も苦労と苦悩、煩悶の末に推理を導き出すのだ、と書きたいのかもしれませんが、あまりにごちゃごちゃしすぎ。4つのエレメンツがどうとか、工夫なんでしょうが、それが内容をごちゃごちゃさせています。
その場(犯行現場)にいた人すべてに疑いがあるとか言いながら、なぜ容疑をかけられた人のトリックを、そのまま真犯人に当てはめて考えることすらしないのでしょうか?
神津恭介が「日本三大名探偵」とか無理やりこじつけられながら、明智小五郎・金田一耕助より圧倒的に知名度が低く、三大名探偵に入れられるのがちゃんちゃらおかしい原因が、この呪縛の家と刺青殺人事件によくあらわれています。
呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)より
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No.9:
(5pt)

見立て殺人の傑作!!カルト教団に挑む神津恭介。

犯人は今回も意外でした。ラストの大どんでん返しには、びっくりします。全体して、スッキリまとまっていて面白い。ヴァン・ダインの『グリーン家』や、アガサ・クリスティーの『アクロイド殺し』のコメントも良しです。お分かりいただけるでしょうか。高木彬光の快心作である。
呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)より
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No.8:
(4pt)

正統派

もともと1954年に和同出版社から出たもの。多数のバージョンがある。
 片田舎の資産家宅での連続殺人。いかにもな正統派ミステリだ。しかも、そこに予知能力や宗教がからんできて、ミステリ・ファンにはたまらない一冊となっている。「ラプラフの魔」「悪魔の弟子」「神秘宗教釈義」「地底の巫女」「地に埋もれて殺さるべし」など章題を並べてみただけでもたまらない。
呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)より
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No.7:
(3pt)

基本、2時間サスペンスドラマ

神津恭介シリーズを読むのは3作目です。
ただ3作品を読んで思ったのは、基本的に犯人像が2時間ドラマ的ワンパターンだなということです。そのような意味では、2時間サスペンスドラマに出てくるキャラクターの役割、場面など基本フォーマットを確立した作家なのかもしれません。
この作品では、作者の主張のようなことが、物語の中に挟まれていますが、いささか唐突で、物語の流れを損なっているように思います。
呪縛の家 新装版 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:呪縛の家 新装版 (光文社文庫)より
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No.6:
(5pt)

神津シリーズ最高傑作とも言える長編本格作

高木氏の長編3作目に当る作品であり、神津シリーズの長編である。
刺青殺人事件や能面殺人事件と並ぶ初期の本格路線の代表作であるが、知名度では前2作に劣るも、クローズドサークルでの見立て連続殺人と派手で王道の展開が見事であり、面白さでは神津シリーズ最高傑作とも言えるのではないか。
レビューでアンフェアだと非難している人がいるが、まず機械的トリックを使わないと言っているのに機械的トリックを使っているという指摘だが、本格ミステリーにおける機械的トリックの定義を誤解されているのだろう。
何らかの電気的機器を使って行うトリックを機械的トリックだと思っておられるようだが、機械的トリックとは横溝氏の本陣殺人事件の密室殺人で使われたようなトリックを言うのである。
本作における密室殺人のトリックは本格ミステリに詳しい人なら機械的トリックでは全くないと判断するのが妥当である。
短剣の隠し場所は濁った風呂の水の中だとはっきり書いているではないか。
機械装置など、どこにもなかったという記述は風呂内に何らかの自動殺人トリックを行う余地がなかったという意味であり、機械装置と短剣は全く別物である。何がアンフェアなのかさっぱり分からない。
どこから読んでも正統派のフェアな本格推理の古典的傑作であると言うのは読んだ人なら自明のはずである。
呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)より
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No.5:
(3pt)

時代を感じる

宗教一族が予言とともに次々に殺されていくストーリー。
登場人物がとても多く、そして結構な人が殺されます。~かしら。という語尾に時代を感じますね。
読みやすいとは思いませんので、ちゃんと集中して読まないと、読みこぼしちゃいます。古典的な感じが好きな方にはたまらないのでは?
呪縛の家 新装版 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:呪縛の家 新装版 (光文社文庫)より
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No.4:
(4pt)

幾分もの足りなくも…

怪しい宗教団体を舞台におこる残虐で不可思議な連続殺人。妖気なムードと密室殺人や見立て殺人の趣向が何重にもほどこされ、ディクスン・カーなどの怪奇趣味に彩られた古典本格が好きな読者を喜ばせるような作品になっている。ただ、おなじみ天才・神津恭介の推理が、快刀乱麻を断つというほどの心地よさを持たなかったのが残念。

トリックに意外性や独創性が貧しかったこと。また、たて続けにおこる殺人や殺人未遂がいかにも煩雑で、神津恭介によって理論だった説明はされるものの、共犯の存在や見立ての殺人の不完全や未完成が、胸がすくような推理とまではいかない収まりの悪さを感じさせた。そうしたところが、神津ものの代表作とされる『刺青殺人事件』『人形はなぜ殺される』『妖婦の宿』などの作品に劣る点だろう。

そんなことから、愛すべきイケメン名探偵の推理が終わった時点で、作品評価は☆三つぐらいかと考えたが、最終章まで読了して☆一つを追加した。真犯人が激白する、宗教が生む罪業に対する指弾の弁が、邪教の巣のような作品舞台が単に怪奇な雰囲気づくりというだけでなく、のちに社会派的な作風へと移行する高木彬光の変化の種子をみるようで興味深かったこと。さらに、真犯人の背後に浮かびあがった最終章の小見出しである『裁きえぬ罪人』の存在が、二重構造の巧みさと邪悪な黒い余韻をかもし出していたことが、おまけの加点をうながしていた。
呪縛の家 新装版 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:呪縛の家 新装版 (光文社文庫)より
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No.3:
(5pt)

『刺青』や『人形』に匹敵する傑作

30年以上ぶりに読み返したが記憶を遥かに上回る傑作だった。
神津恭介探偵譚として『刺青殺人事件』(1948年)や『人形はなぜ殺される』(1955年)に匹敵するばかりか、論者によっては本書を上位に置くかもしれない。
新興宗教内で予言通りに発生する連続殺人を描く怪奇的で凄惨な雰囲気の醸成はJ・D・カー(部分的にはディクソン名義の某作品を想起させる)や横溝正史の名作群にも引けを取らず長編第三作(1949年から1950年に《宝石》連載、単行本化は1954年)という初期作品ならではの情熱的な迫力ある筆致に感動を覚える。
トリックの一部は現代の法医学では通用せず、特に新奇な着想が使われている訳ではないが、複数のトリックのコンビネーションの妙味と読者の盲点を突く巧みなミスディレクションの技術に翻弄させられる。後半の二重三重に捻りの効いた展開も意外性があり、作品に色濃く反映される宗教の功罪を問うメッセージ性は現代日本においても普遍的な鋭さを保つもので感心させられた。
そして何より神津恭介に対峙する或る登場人物の超然たるキャラクター造形が傑出し見事。余韻深い結末も素晴らしい。
呪縛の家 新装版 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:呪縛の家 新装版 (光文社文庫)より
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No.2:
(3pt)

アンフェアにもほどがある。

本書は『刺青殺人事件』に続く神津恭介シリーズ第二長編で、巻末解説ではこれに『能面殺人事件』と合わせて作者最初期の本格長編の傑作と記されているが、どんなものであろう? 『能面殺人事件』にもアンフェアな記述は見られたが、本書にはそれ以上にひどいアンフェアが見られる。

第一の殺人は明らかに機械的な方法によるものであるのに、本書に挿入されている読者への挑戦状に、第一の殺人について「機械的な方法で殺さない」と、作者は平気で大ウソを記しているのである。

それに、第一の殺人の殺害方法について、総論としては一言で説明はされているが、それが具体的にどのように行われたか、どのような仕掛けがされていたのかが一言も記されていないのは明らかに説明不足。

また、第一の殺人の短刀について、神津恭介は前から糸か何かでしばりつけられて、気のつかぬようなところに隠されていたと説明しているが、澄子にもその前に入浴した卜部鴻一にも気づかれない場所とは一体どこなのか?
卜部鴻一は、「短刀を突き出す機械装置など、どこにもなかったことは君に誓うよ」と述べており、機械装置がなかったと誓えるほどであれば、短刀そのものも同様ではないだろうか? このこともまたアンフェアくさいものを感じるし、いずれにせよこれもまた説明不足である。

ただし、『刺青〜』や『能面〜』同様、こういう和風ディクスン・カーっぽい作品の雰囲気は好きで、上記のようなアンフェアや説明不足がなければ、もっと高い評価をするのだが。
呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)より
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No.1:
(3pt)

結末に……

神津恭助・松下研三コンビが活躍する長編ミステリー。
人間の血にネコの血を混ぜるなどふざけたところもあるが娘達が次々に殺されていき読者を引きつける。
結末には犯人より恐ろしい人間が……
呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:呪縛の家―神津恭介シリーズ (光文社文庫)より
4334720803

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