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神々の山嶺



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神々の山嶺の評価: 4.46/5点 レビュー 172件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.46pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全172件 141~160 8/9ページ
No.32:
(5pt)

山を登る人も登らない人も。

山に登る人も登らない人もこの本には感じ入るところがあると思います。 足がダメなら手で、手がダメになったら歯で、それでも、それでもダメになったら...想え。 そういう想いこそ本当の『祈る』ということだと身震いした記憶があります。 羽生丈二と長谷には明確なモデルがいます。二人とも実在し山に命を散らしたクライマーです。 長谷が長谷川恒男そして羽生が森田勝。特に羽生の人物像、軌跡は森田勝さんそのものです。 森田勝さんと言う人をリアルタイムでは知らないのですが日本の登山史において伝説的な人物です。 読んでるうちに羽生は自分の中で森田勝さんになってました。リアルタイムで知らないはずの森田さんがしゃべり、 森田さんが山に登り、また森田さんが山に何を賭けていたか。それをこの小説は語ってくれた気がします。 羽生と言う人間は破天荒で現代にはありえない人物に思えるかもしれません。しかしこと山屋ということになれば、こういう人物が本当に実在しえ、現在も岩と氷に取り付いている人間がいるのは本当です。実際には森田勝さんは作中にも出てくるグランドジョラス、長谷川恒男さんは風の谷のナウシカのモデルになったと噂されるフンザに程近いウルタルで命を散らしてしまいます。長谷川恒男さんは生前現地の人の為に何かしたいと言っていたらしく、フンザには彼の遺志を継いだ『ハセガワメモリアルスクール』があります。 この小説を気に入った方はぜひ森田さんの伝記『狼は帰らず』、長谷川恒男さんの伝記『虚空の登攀者』も読んでみて下さい。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.31:
(5pt)

素晴らしい小説だ(谷口ジローのファンより)

私は谷口ジローのマンガのファンなので、この小説の存在を知ったのは彼のマンガである。(谷口ジローは、著者の「餓狼伝」をマンガ化した作家である。著者は彼のことをプロボクサー・アマレスラー・プロレスラーの肉体の違いを明確に描き分ける作家と絶賛している)だから、読む前からストーリーは知っていた。しかし、この作品はそれでも面白い。ストーリーがわかっていても、読む者(自分)をその世界に引きずり込んでしまう文章力、短い文章が延々と続く心理描写、極限に生きる男の圧倒的な迫力が迫ってくる。山を舞台とした作品なので、絵で表現できる(それを表現する実力のある谷口ジローの)マンガの方がいい作品なのかと思っていた。確かにエベレストをはじめとする山々、それを登る羽生や深町の描写は一目でわかるマンガの方がいい。しかし、登場人物の心の揺れを細かく表現する描写は、やはり文章を武器とする(優れた)小説の世界のものであり、マンガの敵わない部分である。マンガも小説も読んだ私の結論は、どちらかだけを読むだけではもったいないということである。マンガしか読んでいない人は小説を、小説しか読んでいない人はマンガを是非読んで欲しい。両方読むことで両方の作品の世界が広がるに違いない。著者があとがきで、自画自賛ともいえる文章を書いてしまったのもわかるような気がする、本当に素晴らしい作品だ。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
4087472221
No.30:
(5pt)

いただき・・・

山に登るのは何故か?何故、生きるのか?何故?なぜ?ナゼ?そんなことはどうでもいい「俺がいるから・・・」、それで充分だ人生論・書評なんか不要ただ読めばいいそして・・・想え
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
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No.29:
(5pt)

久々に

日本文学にしては久々にまっとうな作品かと思います。最近のくだらない、マンガをそっくりそのまま文章に起こしたような文学のアイデンティティのかけらもない小説どもと違い、下巻最後の方の羽生の手記や、酸素が薄く意識が朦朧とする様の描写などは、文学の匂いがしてきます。ただ、シーシュポスの神話の解釈などは残念なものになっていたりしますし、最後のほうは地の文の主語すらおれになっていたりして、多分、獏に何かがのりうつったかのようにひたすら勢いだけで書いていった感じがしてこっちも読むテンションがあがってきたりします。どうお読みになったとしてもとにかく作家が本気で書いたらこんな風になるんだというのは最低でも感じ取れるのではないでしょうか。 この小説自体は星5つあげたいのですが、あとがきがよろしくない。あれを読むとせっかくの感動が覚めてしまうので、もしお読みになるなら小説自体を読み終えてからお読みになってください。
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
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No.28:
(5pt)

★★★★★★★星7つ!

心が震える本です。かなりボリュームがありますが、一気に読みました。すばらしい本だと思います。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
4087472221
No.27:
(5pt)

謎が----

小説としては破綻しかかっている。失われたカメラを探すのは即ち「失われたマルタの鷹を探す」パターンであり、常道の冒険小説の枠組み。しかし下巻になると、呪詛のようにたたみかける心中描写が続き、そんな枠組みなど「どうでもよくなる」。ところが、その破綻すれすれが凄い。これは稀有な例ではないだろうか。凄い小説を読みたいのなら、絶対にお薦めできる。ところで謎がある。問題のカメラがKodak Best Pocketと表記されている(少なくとも単行本は)が、こればVest Pocketじゃないだろうか。ベスト(チョッキ)のポケットに収まる小型サイズから来ているネーミングで、フィルムもその名もずばりVest判という今では入手が難しいものを使う。ちなみに実物は、絞りは独自の4段階、シャッター速度固定(約1/30位か)、パンフォーカス(焦点変更できない)というシンプルな蛇腹カメラです。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.26:
(5pt)

太い小説

他作品とは筆者のタッチが違う。最初違和感を感じる読者もいるはず。しかし、骨太で,じわじわ迫る山岳シーンではリアルな息苦しさを感じ、しかも泣けてきます。ハッピーエンドでは無いけど後味は良い。人は闘い続ける事に意味がある。そういうことを教えてくれる本です。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.25:
(5pt)

ぜひ女性も読んでください。

指が腐るほどの寒さ、酸素が薄く幻覚をみる過酷な状況下で、精神・体力ともにひたすら耐え抜くさまは、臨場感あふれた奮えが伝わってきます。どんなに準備をしても、お金をかけても、体調が良くても、けして登頂は確約されることはない。人知のおよばない大いなる力に、人生を懸けて挑み続ける人間を目の当りにしてしまうと、つい自らを省みて、もう一度人生の手綱を引き締めたくなってしまう・・・そんな作品です。チームで登る苦悩、資金の問題、続く失敗で危険を承知でも引くことができない状況・・・etc.なぜ山に登るのか・・・理屈じゃないんだと実感させられます。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.24:
(5pt)

必読の書!

山岳小説・・この言葉からイメージされる在り来たりのことからこの本はかけ離れています。老若男女問わず、強力お勧めです。内容については他の本以上に前知識なしに読んでいただく方がいいように思います。昨今はやっているカンドウやオナミダ頂戴路線とは違う、骨太な真の小説の醍醐味が詰まった本です。読後、胸に残る重量感は言葉に出来ないものがありました。これを読まずして人生を終わるのはもったいなさ過ぎます。必読の一冊です!
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
4087472221
No.23:
(4pt)

どこまで往くのか?

氏の本を初めて手にしたのは「上弦の月を喰べる獅子」だった。今もそれを超える著書は見当たらないがこの本は 氏のジャンルを新たに開拓した著書である。この作品は「山」をヤル人も否であっても楽しめる作品だと思う。勿論、山をやった方がこの作者のホンシツも理解できる(可能性が在る)この作品に感化されて、「山」を始めるのもよかろう。これまでの、山岳小説には無い 完全なリアルな描写が読み手の心を奪う。著者の絵空事ではない実経験と、妥協無い取材がこの作品を完成させた。しかし、重要主人公である〔羽生丈二〕の生い立ち・登攀記録等が参考文献とされているとは言え 実在した人物:森田勝氏の記録を殆ど脚色せず題材にしている事は“小説”と謳っている以上、少し強引に思われ残念である。その点を失点とし、★4つとさせてもらう。
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
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No.22:
(5pt)

ここまで・・

ここまで己の本能?欲求?に忠実に進むことが出来るのか!作品中でも「まだだ・・」と言うようにいつ、どこまで行けば己の気持ちに納得できるのか?熱いです!涙が止まりませんでした。作品前半にみえる主人公(羽生丈二)の生き方には何か外れているというか、一般社会人の枠には入れない我儘さがみえるんですが、物語が進むにつれてそれでも足りない!もっと、もっとと目標のためには犠牲が伴うということが分かってきました。私自身、夢や、真っ直ぐに自分の道を歩む困難さを考えると羽生丈二という男に、羽生丈二という獣の生き様に惚れてしまいました。夢といえるかどうか分かりませんが目標に向かいひたすら立ち向かう男とそんな男にかつての夢を重ねる男。二人の男が最後に辿る道とは、答えとは・・必読です。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.21:
(5pt)

羽生の厳しさがすばらしい

私は写真好きなことも有り、カメラをキーにしたフィクションのようなそうでないような設定に魅かれて読み始めた。しかし、この長編には息をつかせぬほど吸い込まれてしまった。写真を撮りに山には行くものの、登山とは無縁。しかしながらその登山の厳しさが非常によく伝わって来、また羽生の愚直なまでの男らしさに魅了されてしまった。男としてほんとにカッコイイと共感できた小説だった。ページが残り少なくなるに連れ、あぁ、終わらないで欲しい、と思った本はこれが初めてである。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.20:
(5pt)

最高峰を舞台にした邂逅

友人からの薦めで読んだ「神々の山嶺」。基本的に『山モノ』ということもあり全編は男臭さに溢れているが、主人公二人(ともに男性)のパーソナリティが無骨、繊細の二手に分かれ、さながら恋愛のようにも見える。女性にもお薦め。主人公の一人は山と過去を求め、もう一人は山と過去を求める男を追う。彼らが登るのは『自らの過去』という最高峰。求めるものの違う人々の心が、世界最高峰を通じて交わった瞬間、悲しく美しいラストへと一直線だ。読者すら山を制覇した読了感が味わえる。必読。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.19:
(5pt)

私の「山」はここから始まる…

この本を手に取らなかったら、「山」分野への関心なんてまったく無いままに一生を終えたかもしれないなぁ~、、、恐ろしい!そんな記念碑的作品。この後、たて続けに山ノンフィクションものも読み漁ることになるのだが、最終最後のたった1点を目指すありさまが、もうそれだけでグッとくる。この本はそこに加えて、小説ならではの人間ドラマあり、ちょいミステリーな展開あり、の読みごたえ。臨場感も超一級。羽生と、そして深町と共に、確かにピークの空気を吸ったなり!
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.18:
(5pt)

夢枕獏は大ッ嫌いだが・・・

私は、夢枕獏というとマニアックなイメージがあり、彼の本は一冊も読んだことがなかったし、この作品以外の本は一冊たりとも読んでいない。何故、この作品に興味をもったかといえば、週刊誌に漫画化されていた同作品に興味をもち、原作を読みたいと思い本誌を手にとったという経緯である。物語は、一人の偏屈な天才登山家の生き方をフリーのカメラマンの視点から書き綴った登山小説である。主人公の強烈な個性と、無駄のない直球勝負の物語が実に面白く、あっという間に読破してしまった。地味なテーマ、華の無いタイトルかも知れないが、私が読んだ日本人作家の娯楽小説には無かった完成度の高さである。皆さんにも是非読んで頂きたい。尚、著者あとがきに、編集者から「この作品でベストセラー作家の仲間入りをした」ようなことを言われたという自慢話が記述してある。これを読んで二度と夢枕獏の本を読むことはないだろうと悟ったのであった。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.17:
(5pt)

男の本だね

もう、最高。分厚い上下の本でしたが、はまってしまいました。ぜひ、読んでねエベレストがみたくなり、DVDも買っちゃいました
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
408747223X
No.16:
(5pt)

山を知らない人にこそ読まれるべき一冊

なぜ、山に登るのか。「そこに山があるからだ」という答えに、何かはぐらかされたような割り切れなさを感じたことはないだろうか。たぶん登山家はそうとしか答えられないのだろう、うまい答えだ、とは思いながらも。 私は登山なんかに全然興味がない。冬山に登るのなんて、自殺行為だと思っている。救助隊の人に迷惑かけない死に方をしろ、とさえ思う。だが、本書で登山家を理解したと思う。ついでに、負けたなと思った。羽生に、深町に、マロリーに。 酸素の少ない高所で、死者が次々に訪れる幻覚の描写は、生々しくリアルだ。鬼気迫る登山家の執念がこびりついた山、チョモランマ。同時に悠久の神の領域に所属する最高峰。 登山に興味も知識もなく共感さえ抱かない人にこそ、力を持って迫ってくる作品である。なぜなら本書は、なぜ山に登るのか、という問いに、相手をはぐらかすことなく正面から答えているからである。 この答えは、お前はなぜ生きているのだ、という問いの答えにも通じている。 読んでいる途中、手足のちぎれるような寒さや眼下に広がる世界に共振し、何度も震えたり泣いたり唸ったり息が止まったりした。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
4087472221
No.15:
(5pt)

なんという、豊穣な読書体験

いままで数多くの物語を読んできましたが、読後、しばらくぼぉーっとするほどの恍惚感を与えてくれたものは少ないです。そして、新たに、この小説がそれに加わることになりました。 実際に7千メートル級の高所に行った人間にしかかけない、肉体も精神もギリギリのところまで追い詰められる描写は見事、としか言いようがありませんし、登山に絡めたさまざまな思いの交錯するストーリーも素晴らしい。 活字のエンターテインメントだけが持つ力を、正面きって思い知らされる物語。「久しぶりに本を読んだなぁ~」という充実感を求める向きに超オススメ!
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
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No.14:
(5pt)

心と感覚で触れる

真っ青な空につきささる白い山嶺、宇宙に最も近い場所、人はどこまで行けるのか、何故行こうとするのか。。。太古よりかかえているそのせつない思いを部屋に居ながらにして思い起こし、ほんの少しイメージをふくらませばせつなくも神々しい光景を目の当たりしたような感覚になれます。心(ストーリー)と五感(イメージ)で両方堪能できる作品でした。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
4087472221
No.13:
(5pt)

最高

読んだ本の中でこの本を越えるものはあるのだろうか?よんでから非常に山に興味を持った作品。長いかもしれないが、十分に読み応えあり。絶対に読むべし!!
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
408747223X

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