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神々の山嶺



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神々の山嶺の評価: 4.46/5点 レビュー 172件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.46pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全172件 121~140 7/9ページ
No.52:
(5pt)

「エヴェレスト」級の最高傑作!

今、下巻まで読了して、読後約1時間。いまだに心の震えが止まらない。
 人間が言語を用いて、ここまで生々しく、風景、行動そして心の内面を表現できるものか、
と驚嘆にも似た思いになっている。まさに「エヴェレスト」級の最高傑作と言っても過言で
はないだろう。

 それもそのはず、この作品は、著者の夢枕獏氏が、構想から20年、書き始めから終わるまで
に3年を要した力作で、ご本人が「あとがき」で「書き残したことはありません」「直球。力
いっぱいのストレート。もう、山の話は、二度と書けないだろう。これが最初で最後だ。それ
だけのものを書いてしまったのである」と語るほどの代物なのである。

 世界最高峰のエヴェレスト登山をめぐる話であり、その頂を征服することが、まさに精も根も
尽き果てるような命がけの挑戦であることが圧倒的な迫力で伝わってくる。そして、著者にと
っても、この本を書き上げることが「エヴェレスト登頂」であったのだ、とひしひしと感じる。

 そして、読者も。寒さや息苦しさや、痛みや恐怖を感じるほどのリアルな世界に没入しなが
ら、登場人物と著者と一緒になって登山に挑戦し、読み終えたときには、山頂に立つような
得も言われぬ達成感と、苦しみ、悲しみ、喜びを超越した不思議な感激を味わうことができる。

 前人未到のエヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂に挑む登山家・羽生丈二、そしてその姿を
追い続けるカメラマン・深町誠の壮絶なまでの生き様は、末永く心の中に残りそうだ。

 「山屋」(登山家)の方はもちろん、私のように、登山にしろうとの方にも、ぜひおすすめし
たい絶品である。

神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
4087472221
No.51:
(5pt)

壮絶

山岳小説というものはこれまであまり読んだことがなかったのですが、
これからちょっと自分の中でブームが来そうです。

エベレストの8000m以上には回収できない遺体が放置されている、という
話を小耳に挟んだのがきっかけで、エベレスト登山がどれほど過酷なものなのかに興味を持ち、
それをテーマとした小説を探して読んでみようかなと思って行き当たったのがこの作品でした。

結果としては大正解です。
登場人物の来歴とともに、登山というものの発展の歴史を追えますし、
私のように実際の登山にほとんど興味がないという者でも無理なく楽しめます。
もちろん器財などの専門用語はちょっと調べる必要はあるかもしれませんが。

山岳小説の入門にはとてもいいと思います。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
4087472221
No.50:
(5pt)

登山に興味がなくても

知人の薦めもあり、読んでみました。

正直言って本格的な登山の類はやったこともなく、
文中に出てくる登山用具の名称もあまりイメージできなかったりもしたのですが、
登山の描写と臨場感には迫ってくるものがあり、引き込まれました。
確かに、薦める理由がわかるなあ〜という読後の感じです。

また、登場人物が魅力的なのもよかったです。
人間関係が丁寧に描かれており、主役はもちろんですが、脇役がとても個性的なのもいて、
カッコよかったり、憎めなかったり。

面白い本は時間を忘れさせてくれますが、この本もそんな本です。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
4087472221
No.49:
(5pt)

私はこれで

登山の臨場感は圧倒的。読んでいるだけなのに一緒に登山をしている気になり呼吸が苦しくなって来ている自分がいた。
特にチョモランマの描写は圧倒的。私はこの本で、これほど苦しい思いをする登山をするまいと硬く心に決めた。これほど面白い登山小説は初めて。山登りが趣味の知人にも紹介している。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
4087472221
No.48:
(4pt)

山に興味のある人にはお勧め

人に勧められて読みました。正直、上巻の前半は飽きてしまって読むのにかなりの日数がかかりましたが、(だから☆4つにしました)後半は夢中で読み、あっという間でした。私は登山歴3年ですが、海外の山には行けないと思います。それと冬山も行きません。中央アルプスにも行きましたし、来年は南アルプスと八ヶ岳を計画していますが北アルプスが大好きですね。そんな私もよく「なぜ山に登るのか?」聞かれたりします。でも自分でもよくわからないんですよね。登頂できた時の達成感や綺麗な景色が見たいからなど、理由はいくつか思い当たるけど、それだけじゃない。それがこの本を読んで、なんとなく納得できました。山岳小説はこの作品で4作目ですが、順位をつけるなら1位か2位か迷っています。ただ、山に少しでも興味のある人は読んで損はないと思います。
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
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No.47:
(5pt)

すばらしい山岳小説、「上」「下」息つく間も無く読んでしまいました。

あとがきに著者が「どうだ。まいったか」と書いている。私は素直に「まいりました」と言う。これ以上の山岳小説がこの先書かれる事があるだろうか?著者は言っている。「神々の山嶺」以上の山岳小説は出ない・・。納得。緻密で骨太、とても読み応えのある小説だった。発行から10年目にさんざん寄り道したり、遠回りしてめぐり合った。めぐり合えて本当に良かった。 
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
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No.46:
(5pt)

秀逸な山岳小説

文庫本上下巻合わせて1000ページにも及ぶ大作であるが、そんな長さを感じさせない面白さがある作品である。ついつい引き込まれて一気に読んでしまう。内容は史実に基づいた部分も多く、それが何とも言えぬ緊張感を生み出している。ヒマラヤの8000m峰ともなると、想像を絶する厳しい世界が広がっている。その厳しさが文章からひしひしと伝わってくる。読了後は、ついつい登山史について調べてしまった。「危険を冒してまで、なぜ山に登るのか?」よくそんな疑問を聞くことがある。本書は、ある意味、その答えを示した一冊なのではないだろうか。もちろん、「その答えはこれだ!」とハッキリと示しているわけではない。しかし、本書全体で、その答えを表現しているのではないだろうか?秀逸な作品です。ぜひ、お勧めしたい。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.45:
(5pt)

哲学書かと思いました。

本当に読んで感動。人生で読んで良かったと実感した小説ベスト10には必ず入ると思いました。深町・羽生・この二人の見事な関係・その中で様々な事を自問自答できる一書だと思いました。本当にお勧めです。
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
408747223X
No.44:
(5pt)

山岳小説では、わたしはこれが一番好きかな!!

夢枕獏さんがあとがきで言っている。。『どうだ、まいったか』と・・・はい、まいりました^^
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
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No.43:
(5pt)

登山をしない人にこそお薦めしたい

山登りをする人にも、しない人にも、また遭難のリスクがある登山そのものを否定的に捉えている人には特にお薦めしたい。ストーリーがしっかりしているので最後まで興味を持って読み進めることができる。その上、細かい点まで実に詳細に描かれており、アルパインクライミングをしたことがない僕のような読者にも雪山に身を置いているかのような仮想体験をさせてくれる。優秀なエンターテイメントだ。それほど売れていない平凡なカメラマンである深町の視線を通じて天才クライマー羽生丈二を追いかけていくドラマである。上巻では羽生丈二の過激でむき出しの生き様に共感できず、登場人物の多くも、また読者もやや引き気味、ただしそれでも、この男が何をやるのか見逃せない気持ちのまま、下巻へと続いていく。下巻、羽生の最後の挑戦を山で待ち受けた深町が、羽生とテントの中で語る。この会話でかつて死なせてしまったザイルパートナーの岸の件やら、なぜ冬季の鬼スラやグランド・ジョラス等、極端に難しい山に挑戦し続けるのかといった根本的な謎が解明されていく。そしていつのまにやら羽生に好感を持ち勝手に応援したくなってくるのである。ぬるま湯のような日常を避け、ストイックに岩をよじる羽生はある意味、人生をかけた表現者であると思う。芸術でもスポーツでもなんの仕事でも同じ事だ。まだ誰もやったことがない困難に立ち向かうことこそ価値あることだと羽生は言う。これは生きる意味の本質かもしれない。人生の意味を見失ったり、深い悩みにとらわれたら、彼のマネは出来ないとしても、いっとき俗世間のすべてを忘れて低山でも登ってみるといいかもしれない。一読をお薦めする。
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No.42:
(5pt)

この本を読んで山登りを始めました

この本を読むまでは山登りをなめていました。遭難する人に対しても何処か単純なミスが原因だと考えていました。しかし実際には、山登りとくに冬山や壁登りは死と隣り合せで、また準備が万全でも遭難することはあるのだと判りました。この本に書かれている内容を少しでも実感したいと想い山登りを始めました。といっても冬山や壁登りはせずに奥駆縦走ですが、それでも準備不足や体調を壊してなどで4回目でようやく完走出来ました。
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No.41:
(5pt)

単なる登山記録に終わらず

山岳関係のフィクションものを読むのは初めてだったが、これは非常に面白く読ませていただいた。主人公を含めて本書に登場している何人かの人物は、実在した登山家をモデルにしたものであるが、よく特徴をとらえて描かれていると思う。登山の話としてはオーソドックスな部類に分類されるべきものだが、登山にまつわる周辺の話(関係者の事件)などが筋道がしっかりと建てられていて面白い。山における登山家の心理を上手く捉え描き出している。食い入るように読み進めてしまった。流石は著名な小説家による作品である。小難しい登山用語はないので、登山をやったことがない人、興味のない人でも面白く読めること請け合いである。なお、前提知識として本書を読み始める前に、主人公が追い求めている人物ととそのライバルのモデルとなった『森田 勝』と『長谷川恒夫』両氏の前提知識を仕入れておくと、より楽しく深く理解できるものと思われる。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
4087472221
No.40:
(5pt)

書き残したことはない

著者あとがきの「書き残したことはない」。大納得。全て出し切っている。エベレストの調査がリアル、と思っていたら、著者は実際ヒマラヤに行かれていたようですね。氷壁を登る場面、8千メートルあたりでの幻聴、幻覚(ちょっと怖い)、臨場感がすごかった・・。自分も擬似エベレスト登山したような気分になります。内容も骨太で、深い、本当に質の良い小説だった。
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
408747223X
No.39:
(5pt)

私にとっての夢枕獏の最高傑作

新田次郎の山岳小説は名作揃いで、確かに面白いです。井上靖の「氷壁」もいいです。ですが、純粋な感動を解り易く与えてくれる小説という意味では、本作の方が上をいっています。根拠は単純明快です。私自身不覚にも、下巻でわんわん泣いてしまったからです。今まで数え切れんほど本を読んできましたが、しゃっくりしながら声だして泣いてしまった本は、本作以外にはありません。声を出さないまでも、じんわりと泣けた本は少なからずありましたけど、ここまで泣けた本はありませんでした。本上巻をじっくりと大切に読みすすめれば、下巻の後半100ページでは大抵の人が泣くことができると思います。そして読了後しばらく、羽生丈二の名前と羽生丈二のイメージが頭から消えなくなる筈です。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
4087472221
No.38:
(5pt)

羽生丈二は何を見つめていたのでしょうか?

山の小説は心の苦悩を描く。いつもそう思いながら読んでいます。その中でもこの本の主人公羽生丈二の苦悩はすさまじいものがあります。彼は世の中の誰のことも信じていません。あてにもしていません。たぶん何よりも自分のことを信頼していないのだと思います。彼が誰かを信じることを自分に許すためには、自分の中に確固たる自信を持つ必要があり、それを持つためにはまだ誰も達成できたことがない、最高峰のサガルマータに無酸素単独登頂をする必要があったのだと思います。物語には、マロリーのカメラの謎、それを巡る人々のエピソードが織り込まれていますが、全編を通じて押し寄せてくるのは、羽生丈二の痛いまでの自分を追い詰める姿です。そして、まるで自分自身が羽生丈二と共にサガルマータの人を寄せ付けない自然にそれでも立ち向かっているような緊迫感です。本書を書き始めるまでに、実際にこの6度もヒマラヤを踏んだという作者が描く山の描写の迫力はすごく、実際に登山を経験したことがないのに、まるで羽生とともに厳冬の人を寄せ付けないエベレストに登り、マイナス40度の寒さの中で氷壁にしがみつく場面では指が凍えてくるのを感じ、高山病で幻聴を聞いたような気がしました。実際に登山をされる方にもかなり読み応えがあると思います。また登山とは縁がないという方でも実際に登山をしたかのような手ごたえと持てる、そんなお勧めの一冊です。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.37:
(5pt)

目を閉じれば、サガルマータだ、ローツェだ。

1999年のゴールデンウイークに単行本版を読んでいたら、サガルマータ北壁の標高8160m地点でマロリーの遺体が発見というニュースが入りました。深く刻まれた読後感を保つために再読せず、それでも、いつも本棚の前面に置いてきた大切な本です。表紙の写真のみ時々ちらちら見ていました。でも、今日、文庫版も買ってしまったのです。それは、本屋でたまらずに手に取った文庫版の作者あとがき(文庫版用)を読んでしまったから。作者はマロリーの遺体が実際に出てきてしまったことから、ラストシーンを書き換えました(当然、本筋には変更はありません)。単行本と文庫を見比べながら読み進めました。どちらがよいか、なかなか意見が分かれるかもしれません。ただ、30年以上前から構想を練ってきた作者が行ったバージョンアップですから、私も大切に読みました。2度目の読後感も1度目と変わりませんでした。マロリーの遺体発見前に書かれた小説でありながら、まるで発見後に書かれたかのような描写があります。ポイントは標高8100m地点です。初回と同様に、何度も表紙(特にローツェとともにサガルマータが朝日に染まる上巻がいい)の写真をながめながら読み進めました。行ったことはないけれど、目を閉じると神々しい山々の中にいるような感じがするのです。私には新田次郎の「孤高の人」と並んで、最高峰に位置する山岳小説です。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.36:
(5pt)

息を止めてしまうほどの・・・

「何故、山に登るのか」 それは問いが答えであるという真の問いなのか。 この小説で活写される登攀、それも無酸素で世界最高峰に挑むと言う苦しみをすら越えたものを伴う行為とは何なんだろう。こういう長い小説でしか答えられないものであるのは確かだと思う。 そして、山で失ったモノ得たモノなんて損得感情をまったく受け入れることのない厳しさ、純粋さ。生へのおそれと執着。 どうしても惹かれて止まない。 そして、「惚れる」って言葉が好き。特に男同士だといい。 もちろん愛でも友情でもいいけど、それ以上の何とも説明のしがたいニュアンスが出てくる。 恋人との恋愛すら霞ませ、友情も血も越えて。 裏返しの憎悪すら絆になってしまうような、そんな感情。 そんな豊かな感情を持ちながらも何もかもを捧げつくし、友人知人を失って。 それでもなお山に登る。 彼らが途上で生を終えるのは無駄死になのだろうか・・・・ 山に愛された男と嫌われた男、過去と現在、陰陽のように絡められたエピソードが緻密に物語を盛り上げていき、手記を交えた登攀の臨場感あふれる描写が息を詰まらせる。 とにかく、後半の緊迫と勢いに圧倒され、ラスト円環が閉じたような美しい物語の締めにほぅっと息をつく、そんな小説です。 出来うる限りの駆け引きをし、最後まで前を向いて真摯に戦う男の生涯を感じる幸せ。 これぞ読書の醍醐味。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.35:
(5pt)

一昨年のベスト1!

夢枕漠は映画「陰陽師」の原作者として名前だけは知っていました。「な〜んか漫画っぽい話、怪奇小説を書いてる人なのかな…?きっと私はこの人の小説は一生読むことないだろうな…。」って正直思ってました。そしてスポーツ大嫌い、山なんか一度も登ったことがなく、周りにも山登りをする人など一人も居らず、「何故山に登るのか?そこに山があるからだ。」などと言う「男臭い」ナルシシズムに冷たい目を向けていたタイプの人間でした。 ところがところが、某通販化粧品会社のパンフの「私の一冊」とかいう社員のおすすめ本コーナーで、一人の男性の方がおすすめされていて、たまたま図書館にあったので読んでみました。 ごめんなさい!「山に登る」ということは、かくも厳しいことなのか、かくも激しいものなのか、かくも生命の危険と隣り合わせのものなのか、私は何一つ知りませんでした! 山のことなんか、な〜んにも知らなくっても、この本を読むと「何故人は山に登るのか?」という質問がいかに愚問かということがよ〜く分かります。この本を読んで以来、時々里山歩きを楽しむようになりました(笑)。 ちなみにこれ以外の夢枕漠は読んだことありません。皆さん「これだけは」是非、読んでみて下さい!
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
4087472221
No.34:
(4pt)

山に登るということ。

私もヒマラヤ程ではありませんが登山の経験があります。山登りは常々自分の現在の能力と山に要求される能力とのトレードオフを予測しかつ見切る能力が最も大事と考えています。そう言う点でこの小説はかなりのリアリティを描き切れていると思いました。特に低温時や低酸素時の際の所作、パッキングを極限まで切り詰める準備段階、コースを十二分に記憶・理解しかつ冷静に大胆に計画するところなどは大変共感できました。いずれも一つの頂を目指す燃えるような気持ちがその七面倒な作業をさせるのですが...それにしてもなんで山だとあんなに計画的になれるんだろう...自分でもよくわかりません。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.33:
(5pt)

山山山〜

わたしはこの小説最大のクライマックスを電車の中で迎えた。大きな音で洟をすすってしまい、他の乗客に一斉に注目をあびてしまいました・・・。登山をする人間にとってこれほどまでに感動と山へ上がる欲求を描ききった小説もないのではないでしょうか?わたしは登山は座禅に通じるものがあると感じています。登山中に自分の精神の中のすべて究極ににシンプルになっていき、そして不思議な真空感(?)につつまれる瞬間があります。「ありったけの心で想え」この言葉に集約される、その何か。登山する人もしない人もぜひこの小説を読んでみてください!
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
4087472221

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