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屍鬼
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屍鬼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全245件 21~40 2/13ページ
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ロシアの友人から頼まれて購入しました。 なかなか読み応えがあり、面白いです。 感想を詳しく書くと、ネタバレになるのでここには書きませんが 通勤通学のお供に良いですよ。 | ||||
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二週間かけてやっと読了。 一巻のレビューと食い違う部分もあるが、あくまでもこちらは読了後の感想。 現実に存在しない(であろう)屍鬼≒吸血鬼(人狼)という設定はやはり個人的には好みではない。 とはいえ、メタファーとしてこの構図を設定したのだとしたら、さすが作家と言わざるを得ない。というのも屍鬼が鬼=疫病、災厄、獣害等のメタファーなのではなく、憎悪や思い込みを持った集団心理の中に兆す正義がまさしく鬼そのものなのだろう。 確かに屍鬼に成り果てたものの多くは生前も何某かの業を抱えていた人間ではあるが、業を持たない人間などいるのだろうか。また、正義を持って狩られるほどの業なのかと言えば必ずしもそうとは言えない。恵にせよ正雄にせよ未熟な子供でしかないし、徹や律子のように生前も死後も矜持を持ち続ける者もいる。奈緒や篤のように気の毒な出自の者もいる。そもそもが屍鬼になったことが不幸でしかなく、生前の業という側面から見れば、暴力で周囲を支配をする大川富雄や極めて自己中心的な俗物である元子などの方が業が深いのではないだろうか。 | ||||
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『残穢』がそこそこ面白かったので興味を持ちました。 二作品読み、なんとなく小野さんの作家としての傾向がわかったような気がします。 両作品に共通していますが、とにかくプロット(というか人物の相関関係)を練るタイプなのでしょう。 絵や映像であれば瞬時にわかる複雑なもの(大勢の人物と地域の縁や屋号等を絡めた相関関係、土地の位置づけなど)が文章で描かれているので、イメージするのが結構疲れます。 例えば「西山の坂を下ると尾根が見渡せ、下草の生えた狭い道から北山に抜けることができる」、「◯◯製材所のxxさんと縁続きのAさんの息子が」などとにかく地図と相関図のメモでも取らないと迷子になること必死です。(残穢のレビューと同じこと書いてるな…) とはいえ文章が丁寧で嫌なクセがないので読みやすいです。 もともと丁寧な文章を書く方ですが、とりわけ第一部七章の3はここだけ温度が他と異なり、感情の機微という文学的な美しさが文章に宿っており目を見張ります。 二巻あたりまでは村を侵食する疫病疑惑と三役の葛藤や、様々な年代の村民の物語で、尾崎の医師としての矜持と葛藤がカミュのペストにおけるリウーのそれと重なりました。次巻に期待を持って読み進められたのです。が、三巻の途中あたりから屍鬼(吸血鬼)のストーリーにガラッとシフトしていき、医者という超現実主義的な尾崎が吸血鬼に関してはわりとすんなり納得してしまって(静信なら神仏に仕えているのですんなり落ちそうですが)「え?」という感じでした。何かしらの暗喩としての吸血鬼ではありません、ガチの吸血鬼です。 とにかく長い作品なので、そもそも吸血鬼などファンタジックな展開には食指が伸びない方には早めに言っておきます(笑)三巻まで読み進めるともう進むしかないので(笑) 作品としては3.5ですが、かおりちゃんと昭くんの姉弟が素朴で素直で可愛らしいのと、これだけの長編を書いたことに敬意を表し星四つ。 | ||||
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基本的に面白い作品だと思いますが、ちょっとした言葉の使い方や、文章の回し方が鼻につくことがありますね。 もっと普通に書けないのかと。 それと、長すぎますよ。 | ||||
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2回目の購入です。お坊さんの小説は読みづらいけど、そこ以外は最高に怖くて面白いです。単行本よりハードカバーで読む方がが怖い。 | ||||
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これから読み始める人は一巻で終わって欲しくない。 この物語はシリーズを通して読んでこそ価値がある。 | ||||
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(1~5巻通してのレビューです) エゴイズム。孤独。異端。マイノリティ。暴力。共生。資本主義。グローバリズム。異文化。疎外。差別。憎悪。復讐。戦争。ゴキブリ退治。屍鬼側の無策が惜しい。そんなに数を増やしては破綻するのは自明のこと。やはり屍鬼には少数精鋭、家族事業が合っている。 | ||||
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とりあえず窓を開けるのが怖くなります この作品を読んでいて、まるで舞台の村にいるような気になって、窓が見えないようにカーテンを閉めましたw そのくらい臨場感があり、読んでいくうちに どんどん引き込まれます 上質ホラーであり、 生きるとは?と考えさせられます さすが小野先生、お見事です | ||||
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海外のホラー小説も好きでよく読みますが、この作品は1970年代に書かれたスティーブン・キングの「呪われた町」原題は「セイラムズロット」の表現技法、内容と酷似しています。 町の日常的で現実感のある表現方法、沢山の登場人物に名前をつけてリアリティを出さす方法、閉鎖的な村を吸血鬼が徐々に侵食していくストーリー展開など、あまりにも内容、技法が酷似しています。 キングファンなら周知の事実。 あまりの内容、技法酷似に驚きました。 作者の独自性があまりにもないところとスピード感が全くないところで星1つです。 | ||||
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5巻が1番面白いですが、その布石として、この辺りも徐々にに面白くなってきます | ||||
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Amazonにて新品での購入だったのですが、表紙には飛沫の跡があり、角は擦れて色が落ち、数ページに渡って折れ目が付いていました。26年の21刷とあり、スリップも挟まっていたので、中古ではないと思うのですが…。読む分には問題は無いように思われます。しかし気分はいささか良くありません。未読ですが、本書内容は素晴らしいとの事なので、星3としました。 | ||||
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ある村で怪死が頻発し・・・というお話。 二段組み上下合わせて1300ページに相当する超大作。著者はこの作品で古今の吸血鬼小説の集大成的総決算を目論んだと思われますが、見事に成功していると感想を持ちました。西洋に於ける吸血鬼の起源から現代の怪現象を網羅したその博識ぶりにも感嘆しますし、何よりこれだけの長さの小説を完成させ、尚且つ最初から最後まで緊張感を維持したまま1300ページを読ませる著者の筆力に圧倒されました。世界のホラー小説の歴史に確実に残る労作だとお思います。 ただ、冒頭の献辞にある様に、キング先生の名作「呪われた町」がなければ書かれなかった可能性もあるので、「呪われた町」が吸血鬼物もベストテンで一位になるとすれば、本書は二位にせざるを得ないとも思いました。その辺は若干損をしているとも思いますが、「呪われた町」も本書も現代の古典ホラーである事実は揺るぎない事だと思います。 人によっては全く面白くないという方もいる様ですが、私は最初から最後まで楽しめました。長いので集中力を途切れさせない為にかなり努力が必要な所もありましたが。 ともあれ本書が日本を超えて世界でホラー小説の殿堂に入る傑作だという事は繰り返し言いたくなります。著者がその持てる力量を全て注ぎこんだ超大作。是非ご一読を。 | ||||
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己が生きるために他を殺し食い奪うのは悪性か? 誰にも答えようがないことだし、沙子の所業を鑑みれば単なる誤魔化しでしかない。 『殺す事は罪でだからすべての生き物を罪を犯して生きている』『生きるために殺し食うのは仕方のない事で罪にはあらず』誰にも決め難い。 ただ沙子は屍鬼になり人を襲い食って来た、外場に来て沢山の人を殺し食って起き上がりに変えて沢山の不幸を生む事を良しとした。 ならばもう問うまでもなく彼女は己のために他を殺し食い奪う事を選んでいる、それが罪であるかどうかはもう関係が無い。 なぜなら殺して食うことを是とするなら殺され食われることも是になるだけ、もはやそこに法も善悪も人の道理は及ばない。 動物的且つ原始的な弱肉強食の論理が残るだけ。 そうとなれば最早蔑みも非難も迫害も人間的な『付加要素』に過ぎなくなる、沙子もそこに逡巡して悲劇のヒロインを気取るからおかしなことになる。 沙子(屍鬼)が人を殺さなければ生きていけないように、人は殺されたくないから沙子(屍鬼)を殺すだけというシンプルな答えに帰結するだけ。 この作品における悲劇は決して沙子に関する事柄ではなく、沙子達の所業の犠牲となり巻き込まれた村人たちの事に終始する。 起きあがりにされて近しい人間を手にかける結果になった事、同じ村の人々に殺されることになった事、親族や顔見知りを殺さなければならない事、起き上がりが二度殺されたこと。 | ||||
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漫画にも文庫版ってのがあるんでちゅよ。知りまちぇんでちたか? | ||||
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品物の良さが見た目で分かり、手障りも気持ちの良いもので思った以上満足でいます。大事にします。 | ||||
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品物の良さが見た目で分かり、手障りも気持ちの良いもので思った以上満足でいます。大事にします。 | ||||
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村民の無頓着さはこんなものなのかと思いますが、只々同じことの繰り返し。 「何かがおかしい」 | ||||
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「屍鬼可哀想本当に怖いのは人間」ってことにしたかったんだろうけど、内容的に少し無理がある。 | ||||
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小野某のレビューを見ている人はおそらく残エを読んで次の作品を探している人だと思う。 そのような人に忠告します。小野某の作品で面白いのは残エだけです。 残エ以外に普通に読める作品として、この屍鬼とコクシの島がありますが、いずれもストーリーがくどい、長い、同じことを別な登場人物の口から何度も何度も繰り返す。まさしく時間のない現代人には時間の無駄といえる作品ばかりです。時間があり待っているニートの人にはいいかもしれません。 ばかりといっても、作品自体が少ないですが。漫画みたいな作品は除きますよ。 | ||||
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面白くないという方も沢山おられるようですが、私にとっては、何にもかえがたい小説です。間違いなく、小野不由美さんの最高傑作であると断じさせて頂きます。これが何の賞も取っていないなんて間違っている、とさえ思います。(やはりスティーヴンキングがベースだからでしょうか。それのどこがいけないのでしょう。今頃になって「残穢」が受賞だなんて、何を考えているんだ、文壇。) 長い長い小説ですが、私は最初から最後まで夢中になって読みました。文庫も出ていますが、大きな本のほうが、俄然、世界観の中に入り込む事が出来て、感動します。 下巻の途中の、主人公と副主人公による「死の不可逆性」についての激論の場面が、私にとっては圧巻でした。そうか、小野さんはこれを書きたかったのか、と思ったものです。その後の、悲しい、そして恐ろしい展開は、グサリと胸に突き刺さるものがあり、さすが小野さんとしか言えません。ある場面で聖書の石打ち刑を連想させる出来事があるのですが、ショッキングで、なおかつ可哀想でなりませんでした。 結論の部分で評価が分かれるようですが、この作品を普通の倫理観で読んではいけないのです。神に見捨てられ、楽園を追われた人々の物語なのですから。 もう何年も前に読んだ作品ですが、今でも折に触れ、様々な場面を思い出しては、感慨に耽っています。いつまでも忘れられない名作です。 | ||||
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