■スポンサードリンク
屍鬼
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
屍鬼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全245件 201~220 11/13ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻のなかなか進まない展開と登場人物の多さが屍鬼の難点ですが、自分は小野不由美の作品の中で、屍鬼が一番好きです。作者はよく『異端者』を題材にしますが、この小説には随所に聖書のカインとアベルの話が出てきます。知っているとより理解できるかもしれません。信仰とか、神とかもキーワードですね。読んでいくうちに登場人物がわからなくなってくるので、いちいち読み返すよりも簡単なメモをとっておくと読みやすいかもしれません。もちろん登場人物一人一人が、生死に関してそれぞれの考えがあって、誰に同調するかによって見方も変わります。また、何回か読み返すと新たな発見があります。とても長いので意外と見落としている部分もあります。長いので逆に読み返すのが辛いというのはごもっともですが…(^^;最低限、室井家、尾崎家、桐敷家、結城家、武藤家、尾崎医院の看護婦にだけ注目していればOKです(ほとんどのような気も…)とにかく人が死んで死体だとか血だとかたくさん出てきます。想像すると痛そうだし、怖いし、悲しい。人をおびやかす存在は彼らにとって悪であり、それを滅ぼすことは善とされる。その存在は誰からも疎まれ、誰にとっても悪であり、善にはなれない。それでも生き続ける事の意味を考えるととても虚しい…。結局自分はどうしても沙子寄りの視点で読んでしまいます…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とりあえず途中でやめようと思うことなく、この長さの物を読みきりましたので、それなりに面白くはあると思いますが、物足りないです。小野不由美ならではの、魅力のあるキャラクター造形や、民俗学的な切り込みなど、特長と思える部分があまり活きてないのもあると思いますが、致命的なのは設定や展開がありきたりだということ。最後あたりに何かどんでんがえしがあるかと期待したけど、何もなく…、これでこの長さはキツいんじゃないでしょうか。吸血鬼モノという、使い古されたモチーフを敢えて選んだなら、よほど斬新な切り口や、意外性のある展開が必要だったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
のっけから登場人物が多数出てくるので、最初はかなり混乱するかもしれません。あと1~2巻くらいまでは正直ダルイです。途中から事件が起こり、そこから物語は一気に加速します。ホラー小説では無いと思いますが、読んでて人間が怖いと感じました。闇=悪 光=善 という概念はぶっ飛びます。とても考えさせられてて良い作品だとは思いますが、ちょっと人を選ぶかもしれません。私はこの作品を読んだ後、暫く浮上出来ませんでした・・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
孤立無残な少女が僧侶静信に問う。自分の墓を作るのに戒名はいるのかと?愛しく胸に迫るシーンだ。ずいぶん後のほうのことだが、長く続く物語なので活字になれていない人にはハードルが高いかもしれない。そうでなければ眠い目をしばたかせながらも一気に読み進んでしまうだろう。小野不由美さん渾身の力作だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作品の中に浸りきり、そこに絡め取られてしまう無類の読みごたえを体験しました。作品のリアリティとパワーに、ほんとこれは凄かったと呆然としました。結束が堅い外場という周りから孤絶した村に、異質なものが侵入してきて、村の日常を少しずつ変容させていきます。あたかも伝染病が蔓延していくかのように。その様子は、お城の外堀が徐々に埋められて行くのを上から見ているような感じでした。話の前半はそんな風に、平穏な村にぽつん、ぽつんと異変が起こり、進行していくのを淡々と描写しているので、ここで読むのを止めてしまう人も結構いるかもしれません。でも、そこで投げてしまっては本当にもったいないです。話の後半に行くほど、無類の読みごたえと面白さを感じたから。話の第四部に入ってから、自分がそれまで眺めていた視点が微妙に変化しました。拠って立つところの意識が逆転したと言ったらいいか。それまで眺めていた世界ががらりと変貌したみたいな、そんな驚き。ここまで読んできて本当によかった! そう思いました。帰属する世界を喪失した者の哀しみ、その者の孤立感がひしひしと伝わってきて、そこにとても切なさを感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
~実は1998年の初版発売時に書評を見て、滅多に小説を読まない私が興味をそそられ、上巻を衝動買いしたが、読めない漢字が多く、また静信(登場人物)の書いている小説の原稿部分が難解なので、第一部を少し読んだところで読破を諦めて、最近(2004年春)まで書棚に放置しておいた。しかし気を取り直し、多少根気よく読んでいたら、気がつくと小説が苦手な私でも、~~ほんの数日間で上巻の後半に達していた。架空の山村の風景や生活が、現実感を伴って目の当たりに見えるような表現や、「こういう人、いるよなぁ」と思わせる人間描写は見事。~~全5巻の文庫本も発売されているが、村人たちの誰もが同じ会話をしている部分が何度も出てきたり、展開が決して早くないので、2~3巻くらい読んでも先へ進めずに興味を失うかも知れない。特に、最初の死者が発見されるシーンはショッキングだが、その後、死者が増え続ける展開は、同じことの繰り返しでちょっと間延びした感じがする。とはいえ上巻では後半を過~~ぎると下巻も読みたくなるので、私としては上巻を買って正解だった。多少ユックリした展開は、村が徐々に蝕まれていく状況に現実感を与えているのかも知れない。~~登場人物が多く、田舎が舞台のせいもあって同じような名前の人物が出てきたりして、とても全員を把握しきれないが、彼らの家族構成や居住地区などをメモしながら読んでいくと、誰がいつ問題の人物と接触していたかを即座に思い出せるので、できるだけ村人たちを把握しておいた方が恐怖が増すのではないだろうか?~~静信の原稿部分は面倒臭くて「読み飛ばしてしまおうか」と思ってしまうが、ここに何か謎の答えが隠されているような気がするので、根気よく読んでいる。読書中、ずっと病院かカビの臭いが漂っているようで気持ち悪いのだが、読み進んでいくことに妙な充実感がある。下巻はまだ読んでいないが楽しみだ。~ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
社会の形成、集団心理の恐ろしさ、儚い理想と突きつけられた現実、やるせなさ、失望、希望、壊滅、再生、歪な幸せ…どの言葉も間違っては無いけど、しっくりときません。現実の世界に少し違うエッセンスを加え、運命の渓流に流されるがままに進むと「こうならざるを得ない。」という過程が不自然なく描かれていると感じました。運命の流れは大きく、誰も抗えずにのまれていく。残酷さが生々しく脳裏に焼きつきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1巻は村人の紹介など7割が導入部分として使われており、なかなか事件が展開しないのでもどかしく、途中で読むのをやめようと思いました。1巻では誰が犯人なのか、何が原因なのかと推理しながら読んでいくことと思います。しかしこの作品は読者の推理が及ぶほど凡庸な作品ではなく、2巻から5巻までは読み止むことができない、ぐいぐいと作品に引き込まれていくでしょう。寝不足になります。1巻だけ買うと先の巻は読まないと思うので、まとめて買うのをおすすめします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく面白い作品です。息もつかせぬストーリー展開。個性豊かな登場人物達。(ただ少し多すぎる感もありますが、それもこの作品の醍醐味と割りきってしまえば苦にはなりませんでした。)哲学的な要素も含む作品で、とても勉強になりました。私としては五つ星をあげたい所。しかし、1巻~2巻の中盤あたりまでがわりと退屈だった記憶があるのと、とにかく凄いボリュームで、最初に「読もう!」と決意するのに多少勇気が必要だった点で一つ減点させていただきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
十二国記ですっかり有名になった小野不由美さんの文庫本ですが、個人的には一番好きな本。伝統行事の最中にやってきた引越しトラックから全てが始まり、次々に奇怪な事が村で起こっていく。という不思議な物語。1巻では村人の生活が中心になっているので、面白さがあまり伝わらないのが残念。1巻だけ読んだ人はきっと「長くてよく分からない」という感想を持つでしょう。しかしそこを我慢し、2巻を広げるとそこからどんどん深みにはまるはずです。2巻から最終巻まで一気に読むことが出来ます。気づいたら続きが気になって仕方ないという所までくるでしょう。外界とは見えない壁で仕切られたような村と、その不思議な伝統行事、村人一人ひとりの思惑や人間関係。単行本も前後で出されていますが、こちらのほうが手軽に読めるのでお勧めします。解説は作家の宮部みゆきさんで、絶賛しております。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初のヤマを乗り越えられるか不安になるが読み出したが最後、本当に寝る間も惜しむ面白さ!!ムラという封建的風習の残る山間の村。そこに突然越してきた洋館に住む謎の人々。見えない恐怖に追い詰められる様はまさにホラーの真髄。あまりの登場人物の多さに相関図を書き出したくなったりもしますがそんなこともいつしか忘れて必ずのめり込んでしまうこと間違いなし!!恐怖と戦いながらも読まずにはいられなくなります。(本当に怖いのダメなのにーーっ)これだけの長さなのに飽きさせないなんて・・。もう参りましたm(__)m | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小野不由美作品は大好きで、この「屍鬼」もボキャブラリーの多さや魅力的な表現には舌を巻くのですが、内容が如何せん。前半はよかったんですけど、村で起きている事態の真相が明らかになっていくにつれて、「え…そういうオチか…」と少々がっかり。登場人物も魅力的で一冊読んだら次も読みたくなって、流石小野氏!とは思うのですが、オチのがっかりと読んだ後味の悪さがマイナスです。もちろん「こういうのが文学だ!」という方も多々いらっしゃるでしょうが、軽~く読書でもという人には向いてないと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半、物語りは退屈に進む。特に、一番最初の出だしはひどい。しかし、それは「登場人物で小説家兼坊さんが書いている小説」であって、小野女史の小説ではない。この坊さんの小説が所々出てくる(字体が違うから分かる)が、私は全て無視した。無視してもストーリーに影響はなく、気力体力共に温存できる。退屈な前半を乗り切れば、中盤から後半にかけて、興奮の波状攻撃が始まる。かといって、この滅茶苦茶面白い「中盤から後半」だけを読んでも、この小説は面白くない。前半にネットリと描きこまれた人間関係があるからこそ、全ての登場人物が生き、活きるのだ。読んで損はなし。いや、読まなければ損だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて小野不由美氏の小説がこれでした。それから十二国記、悪霊シリーズと読んでいきました。小野不由美さんのホラーは好きです。これは悪霊シリーズにも言えることなんですが、目に見えないのに文章でじわじわと怖さが伝わっていきます。この上巻は屍鬼の序章です。下巻からはすごい展開になっていきますが、この巻ではまだ謎は分からなくてただ異様に人が死んでいくだけです。そしてなぜかよく人が死ぬ。そして、死んだはずの人が現れる。あまりの登場人物の多さに誰が誰だかわからなくなっていきましたが、謎を早く解明したくて下巻が読みたくなります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本当におもしろかったです。心から。上下巻に分かれていますが、上巻は(あれだけの厚さをもっても)序章にすぎません。本番はこの下巻から!上巻の途中まで、タイトルの「屍鬼」というのが何を指すのかわからず、それゆえに怖かったです。伝染病なのか、タタリなのか、化け物なのか。実体があるのか、ないのか。「よくわからない」というところが恐怖を煽ります。「屍鬼」の正体が明らかになった下巻では上巻とは違い、様々なことを考えさせられます。善悪の区別とは何なのか?人間側から見る善悪と、屍鬼側から見る善悪、そして第三者として神が存在するなら、何故屍鬼という生き物が存在するのか。「生きる」という根本的なことはどういうことなのか。この「屍鬼」という物語はただのホラーやミ!ステリーものとは違い、色々な意味で深い話です。人間一人一人、屍鬼一人一人の想いや生き方も鮮明に描かれ、切なくてやりきれない場面もいくつもあります。「外場」という小さな村が舞台の話ですが、物語自体は壮大な話だと思います。長いのが難と言えば難で、とっつきにくいのですが、逆にだからこその良さがあります。ぜひ一度読んでみてください。後悔はしないはずです。この話を読んで、改めて小野不由美氏のすごさを思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
確かに、物語が動きだすまでが長いと思います。場面が変わる度に「この人誰だっけ?」と、前に戻ることも少なくありませんでした。でも、その部分を読んだからこそ、最後に感動できるのだと思います。村の人、一人一人をあれだけ細かく書くから、その人が感じている恐さや悲しさがストレートに伝わってきたのでは。私の場合は、恐さより悲しい感動の方が勝っていました。絶対読んだ方がいいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一冊目、小野作品としてよく見られる傾向で、淡々と沢山の登場人物、村の状態が書かれている。この一冊を過ぎると一気に読まざるを得なくなる。外場村と呼ばれる、閉鎖的な村で起こる悲劇、山奥の集落で三人の老人が異常な死を遂げる。唯の病気なのか・・。村唯一の医師尾崎や、寺の僧侶であり作家の室井が、謎に迫る、深夜、それは動き出し、朝に死人がでる。村は死によって包囲され、謎が解けると同時に、村人たちの辛い決断、別れ、崩壊が一気に押し寄せる。読み始めたら、まず目が離せない。読み終えても、しばらくは、その世界から、抜け出す事は困難であろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間は強さと弱さを持ちその中から自己を構築していく。自己の強弱で人生のスタイル&方向性が決まる。それがこの物語を読んで僕が思った事です。物語の登場人物たちは恐ろしいほどにリアルで、村で続く死から、隠された自己が露になってくる。それがとても面白かった。特に医者の敏夫。正義と信じるものへと進む道を明確に表し進んでいく、、たとえ途中で間違った事に気付いても。自己が露になりどんどん強くなっていく敏夫には興奮した。逆に静信は自分の信じるものが何なのか解らず考えて自己を見失って崩壊していき、まるで僕の弱さを著者に指摘されているようで胸が苦しかった。物語はとてつもなくおもしろかった。だが僕にとって一番おもしろかったのは物語うんぬんよりも人間描写の性格さだ。著者は一体どんな人間なんだろう?彼女の心の中を覗いてみたい。とても恐いけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「村は死によって包囲されている…」この象徴的な文で始まる通り、ひとつの死をきっかけに、閉鎖的で小さな村にじわじわと死が蔓延し始めます。死の理由がわかるにつれて「え?こういう話の展開?」と個人的には思ったり、また圧倒的なボリューム、登場人物の多さや場面の切り替わりの早さなどにも初めは戸惑いまが、読み進めるうちに緻密で魅力的な世界観、文章力にぐいぐい引き込まれました。 登場人物の一人が書いている小説と対比されながらの展開も見事です。ホラーというカテゴリになるようですが、その枠だけには収まらない、深く考えさせられる、そして哀しい話です。傑作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
é2 £¨èa-§é1 ̄é§'è¶3§1a'±é- 'äooéμè§£èa¬§é¨¿aa'äaèaè......±'- 'äooé"ä§aa£- ̄é¡£" ̄é§a"a§-±é¬¨äoo'¨-¨¨-èaääooé-"ä-' ¨"¨§±é¬'äoo¨¨¨-èaé2 ¨a£ '±é¬ ̄é'3§§ ̄a§"± ̄¡-¨-"± ̄¿..."¨a"§-äè... ̄ä§°èa¬ä§ ̄±é!¬ ̄-è...\-¿a" 'ä¿o... ̄ääoo...¬è...è-13§±é¬'\'-¨£ ̄"°èa¬-a" ̄¨- ̄è''a"a§- | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!