中学生の時に読んだことがあったが、無差別と思われる殺人の意図については記憶に残っていたため、事件解決時の驚きはなかった。
しかし、犯人については忘れていたため、犯人捜しの点については楽しむことができた。

アクロイドではwikiで、うっかりネタバレしてしまったので今回は絶対犯人を当ててやるとスマホを置いて勇んでスタート。

開始直後、何者かからの犯行声明文がポワロに届く。そして起こる第一の殺人。分かりきっていた流れだったが、登場人物たちの会話が絶妙で一緒にオロオロしてしまう。
それを皮切りに、終盤まで物語の中にいるかのごとく一緒にオロオロさせられてしまった。

無数のミスリードに頭をひねり、不気味な犯人像を描く。
この犯人探しが堪らなく楽しかった。
もちろん外しましたけど。

▼以下、ネタバレ感想

推理小説の一つのお決まりパターンを作った名作ですね。
ミステリ初心者がとりあえず読んでおくべき作品の一つだと思います。

日本でかの酒鬼薔薇事件が起きた時、犯人の声明文を見てこの作品を連想してしまいました。



▼以下、ネタバレ感想

余りにも有名トリックであり、亜流作品が山のように登場した現在では、一度は目にした事のあるトリックでもあり、新鮮さを感じる事はないかも知れません。
ただ、ミッシングリンク物の先駆者的作品、この作品の評価を下げる必要はないと思います。
ある程度の前知識を持った上で読んだものの、やっぱり面白いです。
ただミスディレクションが余りにも露骨過ぎてその役割を果たしていないような・・・


▼以下、ネタバレ感想

読めました。
後半には犯人像が見えてきましたが、犯人当てに至るストーリーが軽快で、面白かった！
アガサクリスティーの作品で最初に読んだ本ですが、他のシリーズも読んでみたいです。

ミッシング・リンク物の代表的な古典であります。詳しい事は知らなかったのですが、なんとなく犯人は分かりながらも、面白く読むことが出来ました。リアリティは無いですが、良く出来た構成でなかなか緊張感もありました。超有名作ですので、未読であればやはり読んで損は無いでしょう。