二十九歳の桐子は、求婚してきた吉森と萩の温泉に来ていた。だがその夜、桐子は宿を抜け出し別の温泉宿へと向かう。

警視庁捜査一課刑事・山科正人には誰にも話せない秘密がある。

付火の罪で倅が火付盗賊改に捕まったと、御用宿「橘屋」を手伝うおふくが主・お登勢と雇われ人の塙十四郎に訴えてきた。

シングルマザーの里里の元へ、疎遠にしている母親からぶ厚い封筒が届く。

八代将軍・吉宗の命を受け、竹姫を継室とする根回しのため京へ上った御広敷用人の水城聡四郎。

住宅建設地で発見された、人間の肋骨の一部。事件にしろ、事故にしろ、どう見ても最近埋められたものではない。

目が覚めたら、なぜか全裸で車のトランクのなか!?広告代理店に勤める耳原敏夫は、何不自由ない生活を送っていたが、家庭では冷たい空気が流れ、仕事にも虚しさを感じていた。

死ぬ前に“二十分間”、自由な時間をもつことができた女性の意外な選択(「跨線橋の秋」)、生と死についての真理を人間に教えるか討論する動物たち(「バルル原理」)、夢の世界で自由に遊べる技術を身につけた男に訪れた、思いがけない出会い(「夢見王子」)など、現在

谷根千中学に通う桜つぼみは、谷中墓地で青髭の男に襲われていたところを、女子高生探偵・花丸リンネに助けられる。

夏休みの終わり。妹が俺に泣きついてきたのは、あちらが六歳で、こちらが十歳のとき。

俺は、何かを忘れている。いや、誰かを忘れている。

海辺の遊園地、ジョイランド。彼女に振られたあの夏、大学生の僕はそこでバイトをしていた。

全七作からなる歴史小説短編集。

「自分の遠いご先祖さまが誰なのか知りたい」そんな願いを抱く人は意外に多いもの。

郷里ゆかりの地で漁師になった長尾。

久慈屋の大番頭、観右衛門の依頼で芝神明大宮司、西東正継を助けることになった小籐次。

晴雲出版からデビューした恋愛小説家・夢宮宇多と担当編集者の月子は、「シンデレラ」のようなエピソードを持つ女性を訪ねることになる。

「フリービー」と呼ばれ、仮想通貨「N円」による地下経済圏で生きるしかない若者たちがあふれる近未来の日本。

「この事件はすべてが不自然すぎる。

市川萩太郎は、蘇芳屋を率いる歌舞伎役者。先輩にあたる中村竜胆の急逝に伴い、その幼い息子・秋司の後見人になる。

シリーズ累計40万部突破“妖狐オサキ"シリーズ著者最新作は、にゃんこのぬいぐるみに憑依した神様が悩める人々を救いにいきます! 就職活動に失敗した無職の22歳、神成(かみなり)なるか。

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品の本作は、“黒いどんでん返し"です! クラスには二人の美女がいた。

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品の本作は、“白いどんでん返し"です! 僕が大学とバイトを終えてアパートに帰宅すると、部屋の前に見知らぬ美女がしゃがみこんでいた。

サンフランシスコ、夜。小柄でブロンドの美しい女がカフェに入ってきた。

「と、鞆の浦へ行きな…」妙な電話を受けた「軽井沢のセンセ」こと作家の内田。

北陸新幹線・上越妙高駅の完成記念式典に出席した十津川警部。新幹線開業の功労者である吉岡浩一郎の捜査が目的だった。

警視庁組織犯罪対策部の久世隼人は単独捜査を認められた特捜刑事だ。

「ギフト」と書かれた段ボール箱が発見された。中には体液のついた毛布。

空から降ってきた銀髪の魔女に口の中に銃口を突っ込まれている俺。思えば昔からロクなことがなかった。

将軍家綱は家光十三回忌のため日光に向かう。次期将軍をめぐる暗闘が激化する最中、危険な道中になるのは必至。

“人"と“犬"の種を超えた深い絆で結ばれた元米軍大尉と軍用犬 ——タッカー&ケイン。

ブコロフが存在を確信するLUCA―「全生物の共通祖先」は、植物界の幹細胞ともいうべきもので、人類に大きな恩恵をもたらす可能性と同時に、生物兵器として悪用した場合には地球の生態系を壊滅させる力も秘めていた。

2011年、1月。サンフランシスコの私立探偵クレアはかつての恋人、ポールの死を知る。

客船<バッキンガム>爆破事件の後、ハリーはシベリア強制収容所に幽閉されている一人のロシア人を救出する決意を固める。

ソ連が闇に葬り去ったババコフの著書『アンクル・ジョー』のありかを知ったハリーは単身、モスクワに向う。

見るも無残に顔が潰れた死体、変転してゆく事件像(『石榴』)。

弟を養うためサラリーマンになる!そう決意した大学三年の佐倉聖。

天下統一に乗り出した織田信長が、大坂本願寺を攻め立てていた天正四年。一向宗の門徒たちは籠城を余儀なくされていた。

時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。

私に命令できるのは、この世界で私ひとりだけ……。 私の名は、矢島大穴(ダイアナ)。

嵐の夜、携帯電話も持たずに車を運転していたフェイスは、見渡すかぎりサトウキビ畑がつづく場所で道に迷ってしまう。

泣いて笑って喜んで、妖怪と心でつながる家族の輪 迷家荘に新たな珍客現る!? 司貴&童子コンビの過去を知る"女の子の座敷童子"、迷える可愛いさとり少女、好々爺のぬらりひょん。

京都の路地裏は、ちょっと不思議であったかい。ライトミステリ第2巻。

青春小説の旗手・天沢夏月がおくる、迷える高校生たちの物語。 タイムカプセルに入っていた「今の自分」への手紙。

進学のため金沢から京都へ引っ越してきた、双子の兄妹の直史とまどか。

駅のホームで、突然見知らぬ男たちに囲まれたクロロックとエリカ。

取引先の社長子息の結婚披露宴に招かれたクロロックとエリカの吸血鬼父娘。

都内で連続殺人事件が発生。遺体は頭部を切断し、星座を象ったオブジェにすげ替えられていた。

深夜の救急医療室で働く岬純也のもとに、白銀の瞳をもつ美少女・悠が現れる。

関東大震災からの復興の兆しを見せる昭和五年、東京。歌舞伎の殿堂木挽座に“掌中の珠を砕く”という脅迫状が届く。

両親を事故で亡くし、施設で暮らす小学生の太輔。

渋谷駅で発生したテロ事件から一夜。「神」と呼ばれる黒幕の正体は、謎に包まれたままだった。

人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された時代―両親の離婚を経て母親と暮らす高崎暦は、地元の進学校に入学した。

人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された世界―両親の離婚を経て父親と暮らす日高暦は、父の勤務する虚質科学研究所で佐藤栞という少女に出会う。

不法移民の大量流入のため、世界最悪級の犯罪地帯となった日本領サハリン。

わけありの武家の女三人と頼りない案内人(御師)の、江戸から伊勢への珍道中。

私立探偵・十村は亡くなった元恋人の妹に「ある殺人事件の容疑者となっている男の無実を証明して欲しい」と依頼される。

町田署刑事課強行犯係の半沢一警部補を、仮出所してきた男が訪ねてきた。

聖地。チベット・ナクチュ特区にある神殿の地下、長い眠りについていた試料の収められた遺跡は、まさに人類の聖地だった。

若くしてデビューをしたが、思うように読者に受け入れられず苦悩する、高校生小説家・千谷一夜。

1998年、夏休み。

桜宮市にある未来医学探究センター。

雑誌の副編集長をしている「わたし」。

狂気じみたにぎやかな未来への警告を軽妙なタッチで笑いの中に描く短篇傑作集。

ダイヤが原因で滅びてしまった一家。夫が妻に語ったある夏の出来事。

名刀が、謎と刺客を呼び寄せる。 お庭番の推理に、女剣士が助太刀! 真骨頂のシリーズ第二弾、ついに登場。

ニック・メイソンが塀の外に出たのは、5年と28日ぶりだった。

皆川美海は平凡な高校生だった。あの女が、現れるまでは…。

写真部・有我遼平と占い女子・鉢町丹子は幼馴染みだが、高校生となった今は互いを避ける微妙な関係。

第一次大戦直後のロンドン。検死官として働く青年医師デリックと、骨董店店主のデューイは、性格が正反対の兄弟だ。

新聞記者の猪瀬と「記憶屋」探しをする高校生の夏生。だが2人が手掛かりとして接触した男性の記憶が消えてしまう。

新人刑事・藤堂比奈子が里帰り中の長野で幼児の部分遺体が発見される。

若き天才発掘師・西原無量が陸前高田の古い神社跡で掘り当てた、指が3本しかない右手の骨。

六甲山を取材中にテレビのロケ隊が見たモノ、風俗嬢を見つめる顔、演劇部に伝わる黒い子供、遺体に肩をたたかれた納棺師の体験談……。

人妻 少年 が、明け方に隣り光景を目にすることになる(「空家の少年」)。

新宿淀橋署の部長刑事・宮本清四郎と警視庁捜査一課の佐々木冬彦警部補は、その苗字から武蔵と小次郎になぞらえられる好敵手。

おれたちは帰れないのだ。このままでは、どこへも。

人生の岐路に立つ六人の女の運命を変えたのは、ひとりの女の“幸せ”だった。

聖母女子高等学院で、一番美しく一番カリスマ性のある女生徒が死んだ。

迷路の男を探せ――殺害された「犯人」が残した不可解なメッセージ。深層心理をえぐる法精神科医は事件の闇にのみこまれていく。

踊り場のない謎。その先にある真実に、あなたは耐えられるか?名前以外、記録のない患者。

猫をこよなく愛す、ブルーノ少年11歳。こう見えて、探偵です。

職場で窃盗の濡れ衣を着せられた瀬川悠人は、偶然、レトロな映画館『名画座パラディーゾ』の若き女性支配人・朝霧千映と出会う。

「なぜ、初心者を残雪の北アルプスに…」旅行作家・茶屋次郎の友人糸島が遭難死した。

生涯最後の作品を描くため、老画家・篠崎源一郎は、看護婦の田代由美子と、三陸海岸の名勝・浄土ヶ浜へ逃避行を企てる。

腐敗に塗れた霞が関、官僚支配にたった一人立ち向かう女子事務官。話題沸騰の下克上ミステリ第3弾。

浦和医大・法医学教室に「試用期間」として入った研修医の栂野真琴。

抹殺屋と名乗る人物が池袋のネットカフェから送信したメールは、三カ月前の美人検事殺害の犯行声明だった。

闇夜の尖閣諸島上空。舞島茜のF15Jは、星空を塗りつぶすほどの巨大な影に対し、“対領空侵犯措置”に当たっていた。

プロ野球チームの監督殺害の容疑で、戦力外通告を受けた投手が逮捕された。新人弁護士・中垣拓也のもとに弁護の依頼が舞い込む。

川内原発のHPが乗っ取られた。

映画のフィルム・エディター野添敦子は、かつてレイプされて告訴した押本史夫の逆恨みに脅え、女性探偵の桑村みどりに出所後の押本の尾行を依頼する。

自意識過剰で独りよがり。

殺人事件の裁判を逆転無罪に導き、一躍その名を高めた弁護士・本多。だが、彼の下にやってくる依頼は、散々な内容ばかり。

大藩加賀に参勤交代の季節が近づいた。江戸から琴の待つ金沢へ。

柳原堤で物乞いと浪人が次々と斬殺された。殺しの夜の隅田川には奇声が響いてたという。

偉大な師米津寛兵衛の死から一年が過ぎようとしていた。

偉大な師米津寛兵衛の死から一年が過ぎようとしていた。