史実に残っていない小倉在住時の森鴎外の足跡を10年の歳月をかけてひたむきに調査する田上耕作とその母。

25歳で起業した敏腕若手女性社長の鈴木涼香。

盗賊の小頭、雲津の弥平次は、山奥の湯治場で思いもつかない〔ひろいもの〕をする。

笹尾平三郎、それが弥太郎の本名なのか。執拗に弥太郎を狙う土岐家にいったい何があったのか。

秀吉の死去により、世はふたたび戦乱の暗雲に覆われる。

凛田莉子と双璧をなす、閃きの小悪魔こと浅倉絢奈。

からくも一家心中の運命から逃れた少年・タカシ。辿りついた南の島は、不思議で満ちあふれていた。

激戦から厭戦へと向かう応仁・文明の大乱。東軍と西軍に分かれて戦う父子を待ちうける悲劇の邂逅。

京を焦土と化した応仁・文明の大乱、前夜。人買い商人に十五歳で湯屋へ売り飛ばされた少年「牛」の数奇な運命。

表御番医師として江戸城下で診療を務める矢切良衛。

昭和30年代の新宿、珈琲店の二階に住む美しき青年・水上櫂が開いたその探偵社は、「雨の日だけ営業する」そう噂されていた―。

幹館大学ヘンな建物研究会、通称「ヘンたて」に所属する亜可美は今日も個性豊かな仲間と活動中。

小野寺一路、十九歳。

江戸参勤は実に行軍である。雪の和田峠越え、御殿様の急な病、行列のなかで進む御家乗っ取りの企み。

その日、本能寺で何が起きたのか。

珍しい古書に関係する、特別な相談――謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。

歴史上のミステリーの新説で、豪華商品をゲットするのだ!扇ヶ谷姫之、朝比奈亜沙日、そして留学生アナスタシア・ベズグラヤは歴史好きの女子高生三人組。

西郷隆盛の密命で江戸へ向っていた和泉雄介は、薩〓（た）峠で幕軍の脱走兵たちに手篭めにされそうになっている娘、露を助けた。

楡井和樹は恩師・益子の仇である江藤を殺した。しかし、まだ終わっていない。

続発する詐欺的な訪問販売に、それとの関連が疑われる押し込み強盗殺人の真相。生活保護も受けずに餓死したまだ若い母娘の謎。

社会の中でもがき苦しむ人々の絶望を抉り出す、魂を揺さぶるミステリー小説の傑作に、驚きと感嘆の声。

秀吉の懐刀として武勲を立てた官兵衛は、戦況膠着する文禄の役で朝鮮行きを申し出る。

三姉妹の長女・百合が次女を殺した。

お金がないなら、知恵を出すのよ!もりはら鉄道新社長・篠宮亜佐美(31歳独身)の果敢な挑戦が始まった。

会社をクビになった青野が再就職したのは…なんと、秘密結社!?業務内容は、ボスからメールで下される指令を実行するのみ。

警視庁捜査一課強行犯係だった津上達也は、二年前、刑事の職を辞した。

江戸の切り絵図制作を始めて一年半。

出世の階段を駆け上り、ついに首席家老へと登りつめた桑山又左衛門の許に、「言語道断の所業有り」と、ある日果たし状が届く。

同時期に道場に入門した五人の仲間は各々の道を歩み、時代は移ろう。

物のはずみで起きた決闘で相手を斬殺した片桐宗春は、逆うらみによる敵討ちに狙われていた。

中学二年生の名倉祐一が部室の屋上から転落し、死亡した。屋上には五人の足跡が残されていた。

本所深川で幽霊と暮らす新吉の前に、道士服を着た行き倒れ寸前の男の幽霊が現れる。

寛政の改革令に反旗を翻した浮世絵板元の蔦屋重三郎は歌舞伎役者の大首絵刊行を試みる。

「ひとごろし、がんばってください」―幼い字の手紙を読み終えると、男は温厚な夫婦を惨殺し、水に沈めた。

人生の折り返し、三五歳を迎えたぼくに、いるはずのない未来の娘からメールが届いた。

さしたる目的もなく戸建不動産会社に就職した「僕」。そこは売上という結果以外、評価されない過酷な職場だった。

江戸・深川の宇右衛門店で独り暮らしをするお絹。

無国籍都市と化した東京で、今日も現金輸送車が襲われ億単位の現金が闇に消えた。

「何でも知ることのできる不思議な鏡」をつかって小さな探偵事務所を営む女子中学生・襟音ママエ。

浅見光彦は、普段冷静な義姉・和子がひどく落ち込んでいる姿が気になっていた。

函館―わずか二十年で三度も悲劇に見舞われた町。

謎の浮世絵師・写楽の正体を追う佐藤貞三は、ある仮説にたどり着く。それは「写楽探し」の常識を根底から覆すものだった…。

世界三大肖像画家、写楽。彼は江戸時代を生きた。

警視庁刑事部長を務めるキャリア、伊丹俊太郎。彼が壁にぶつかったとき頼りにするのは、幼なじみで同期の竜崎伸也だ。

妻の不倫現場を凝視させられながら、公安捜査員として鍛えられる男。

武士とは命懸けで人を信じるもの――。

晴れて第一志望の教育学部に入学した榛名なずなだったが、大学生活は苦労の連続だった。それでも弱音を吐くことは出来ない。

親から継いだ牧場で黙々と牛の世

北風が冷たい夜。リストラを家族に言い出せずにいる柴田秀直は、ラブホテルから出てきた常務と上司の永井絢子を見かける。

施設で育ち、奈良の尼寺・尊宮寺の養女として迎えられた櫻香。

思い出は心を豊かにもすれば、苦しめもする―小さなガラス瓶、古いお守り袋、折り鶴…、そうした小さな手がかりから、依頼人の思い出に寄り添うようにして、人や物を捜し出していく“思い出探偵”。

お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。

認知症の老婆に潜む秘密とは、その哀しみとは何か?!現在と過去が複雑に絡み合う殺人事件は、やがて「愛」や「家族」や「幸せ」の姿を、二人の刑事たちに突きつけてゆく。

「心霊写真家」が取り出した三枚の写真。それを見た二之宮彩子は、十ヵ月前に自らが誘拐された事件の顛末を語り始める。

橋本愛主演の映画化で話題、「さよならドビュッシー」シリーズの最新刊が登場! ポーランドで行なわれるショパン・コンクールの会場で、殺人事件が発生。

服役中の男の告白――墨田区の不動産業者の強盗殺人事件は、意外なところから容疑者が浮かび上がった。

将軍・吉宗による登用で御広敷用人となった水城聡四郎。しかし、具体的な担当はなく無任所のままだった。

特殊班に配属されたばかりの同期の女刑事が、立てこもり事件で人質の身代わりとなって拉致された。

九条高校に転校してきた修司は、深夜のアルバイト疲れのせいか、時々何かが視界に入り込む気配を感じていた。

渋谷のチーム「雅」を解散して３年。カオルは東大生となり、アキは裏金強奪のプロとしてそれぞれ別の道を歩み始めていた。

メジャーを代表する東洋系スラッガー、“ジャスティン・キング”。

「遅くなっちまったな」乱蔵が言った。露木圭子の全身が震えた。

栗原一止は、夏目漱石を敬愛する信州の内科医だ。

江戸の大火で住み慣れた家を失ってから十年。伊三次とお文は新たに女の子を授かっていた。

バブル崩壊前夜、4LDKの分譲団地を購入した織部家。

前科持ちの刑務所仲間―それが芭子と綾香の関係だった。

売れっ子絵師・清麿の美人画に描かれ大人気となった町娘のおみねとおその。

太刀川要は、深夜のドライブ中に

高城は娘・綾奈の失踪事件と向き合うことを決意するが、拳銃を所持した若手警察官とドラフト一位の高校球児の失踪が立て続けに起こる。

三代将軍家光の正室となった姉の孝子を頼って十五歳で京から江戸に出た鷹司信平は、公家から旗本になった。

早くに両親を亡くし十六歳で奉公に出た菜々だったが、主人の風早市之進が無実の罪を着せられてしまう。

雨の黄金郷で戦人は待つ。悲しき魔女の心が房るのを。

「完全免疫」を持つぼくと、見た目は17歳、心は88歳のノーベル賞教授が、キャンパスの“吸血鬼”を追う。

太刀川要は、深夜、山のなかをドライブ中に黒い大きな犬をはねてしまう。

あいつの人生が終わり、僕たちの長い旅が始まった。

将軍家斉が襲撃されたばかりの大奥に不審な二人のお末が入った。立花併右衛門は衛悟と瑞紀に素性を探らせる。

単純な殺人事件に思えた。包丁で刺された男性は死亡し、容疑者の女は自供をしている。

高校時代「ルピナス探偵団」と称して様々な謎解きに関わった三人の少女と少年一人。

警視庁捜査一課の美人刑事、今野真弓。そして夫の淳一も負けず劣らずいい男である。

長野県の旧家を襲った怪異。主の久我沼羊太郎が犬のように月に向かって吠え、息子の嫁にまでのしかかるようになった。

旅の目当ての地である筑後久留米に到着した真田俊介一行、まずは名物のうどんに舌鼓を打つ。

金貸しの老婆を絞殺し、百五十両を奪った廉で六角牢屋敷に送られた多吉。

人生、まだ、続いていくから。裏稼業コンビ「溝口」と「岡田」をめぐる全五章。

学生時代以来のエレキギターを再開した中年サラリーマンの巧也。

遠藤慶太は30歳。大航ツーリスト成田空港所に赴任して二年目を迎えた。

ラブホテルで盗聴したテープを心ときめかせて聞いた雑誌編集者の宮脇平助は、それが死の演奏への序曲だと知った。

他人の背中にその人の「幸福度」が見えてしまう。本の背を指でなぞっただけで中身を記憶してしまう。

八田泳、高校一年生。そこそこ裕福でいわゆる幸せな家庭の息子。

100年先を見据えて作業をしている、神去村の林業の現場。

屏風のぞきが行方不明になり、悲嘆にくれる若だんな。

もじゃもじゃ頭にぼんやりした姿。

視察のため来日したニューヨーク市警のブラウンには裏の目的があった。それは東京で失踪した旧友を探すこと。

昭和10年9月。上野下町から児童30名が忽然と姿を消し、翌々日遺体となって発見された。

小学四年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。

累計240万部突破の姫川玲子シリーズ、待望の最新長編! 「あなた、ブルーマーダーを知ってる? この街を牛耳っている、怪物のことよ」──。

戦力外通告を受け、球団スカウトになった久米純哉。

ともに大阪府警を追われた、かつてのマル暴担コンビ、堀内と伊達。