弁護士・谷の同僚、戸部が失踪、つづいて彼と関わりのあった小山民子が殺された。

日本人が知らずにいた悠久3000年の歴史の謎をいま、ひもとく。

スーパーの親爺。ヤクザからは足を洗った。

谷豊は、妹思いの心優しい17歳の少年であった。だが日本人を仇と狙う華僑、呉希文に両親と妹を惨殺され、彼の運命は変わった。

重病の床にあった孫権が逝くと、圧倒的な軍事力を誇る魏は即座に軍を動かした。

中央日報の稗田は元駐日P国大使にかんするフランス紙の記事に興味を持った。日本人ハイ・ホステスとの関係で離婚騒動とか。

長打を放った四番打者が三塁ベースの手前で突然倒れ、死亡する。たまたまスタンドからその光景を見ていた一人の検事。

あの、五丈原で孔明は死ななかった!劉備の遺託を受けた孔明は、神算鬼謀、魏への反撃に起つ。

訪中視察団の一員として中国を訪れた東洋美術史専攻の入江は、25年ぶりに玉嶺へと向かう。

春秋時代の楚の名族にして、激しい情念と卓越した智略で中原に名声を轟かせた一代の謀臣、伍子胥。

犯罪小説家として売り出し中の私のもとへ、むかし抱いた星村美智から電話がかかってきたのは深夜だった。

長崎を、一瞬のうちに火の海に沈めた原爆は一発だけのはずだった。ところが予備の「第三の原爆」が不発のまま投下されていた。

群雄割拠の血で血を洗う戦乱の渦が静まりつつあった後漢王朝の時代。17歳の班超は憧れの地、西城へと出陣する夢を抱いていた。

“五族協和の王道楽土を築くため満州を奪る”関東軍参謀石原莞爾の夢に共鳴した元陸軍大尉賀屋達馬は、莫大な軍資金工作を引き受けた。

満席で飛び立ったジェット機内から、一人の女が消えた!?新聞記者の冬木悟郎は、人妻・朝岡美那子失踪の謎を追って、彼女の郷里・福岡へ。

戦後日本で起きた怪事件の数々。その背後には、当時日本を占領していた米国・GHQが陰謀の限りを尽くし暗躍する姿があった。

明朝未期の海商を父に、日本人を母に持った鄭成功は、海上貿易の巨利を背景に、父を屈伏させた清朝と対決する。

湯田真壁という珍しい名前の男が熱海の旅館で殺された。

労働争議に揺れる東和紡績の常務令嬢敦子と、労働組合副委員長の鳴海は恋人同士。

旅先で間違えたバッグの中には一通の手紙が。

花城佐紀子の姉・由記子が、遺言を残し恋人の本多昭一と失踪した。

私は特派員として政情不安なインドネシアに着任した。

北アルプス上空で、原子力科学者雨村の搭乗した旅客機が航空自衛隊機と衝突し、墜落した。

鮎川哲也の戦後本格の出発点となった里程標的名作。綿密な校訂と著者の加筆訂正による決定版。

しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。

玩具会社部長の馬割朋浩は、降ってきた隕石に当たり命を落とす。

たとえば、苔むして古びた水路の先、住宅街にひしめく路地のつきあたり。

雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない―。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

上得意の客に暴力をふるい、横浜の高級クラブのボーイを馘になった25歳の川本高志は、喧嘩の遠因となった男・室田の仕事を手伝いはじめる。

緻密な考証と公平な視点によって、推理小説をその起原から詳説。

「あの女が…いた…」そう言って、デパートのエレベーターの中で男が死んだ。手がかりは、落ちていた名刺とこの言葉だけ。

日本最西端に位置する与那国島の沖合に建設中の“オーシャンテクノポリス”。

からくも一家心中の運命から逃れた少年・タカシ。辿りついた南の島は、不思議で満ちあふれていた。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

海峡で消息を絶ったのは、弟に船長を任せた船だった。乗組員は全て死亡したと聞く。

冷たい雨の夜だった、池内峻介は傷ついた女を拾った。彼女は江田美也子。

五つの時計／白い密室／早春に死す／愛に朽ちなん／道化師の檻／薔薇荘殺人事件／二ノ宮心中／悪魔はここに／不完全犯罪／急行出雲／の十編を収録。

幼馴染みがヤクザの幹部になっている徳持刑事は、なにかと癒着が疑われていた。

湯原直子がある邸から持ち帰った稀覯本は、直子の勤める古書店の客磯部の蔵書から消えた品だった。

船戸与一最高傑作堂々復刊 冒険小説の第一人者、船戸与一最高傑作『山猫の夏』が、この夏堂々復刊。

元寇の時代、すべてを操る美しき巫女がいた。傑作ダークファンタジー。

走行中の新幹線を転覆させる―大阪発東京行の“ひかり424号”のトイレから、時限爆弾と脅迫状が発見された。

眉目秀麗、頭脳明晰、白面の貴公子。輝かしい形容に彩られた名探偵、神津恭介。

女生徒との恋愛がスキャンダルとなり、都内の名門校を追放された元教師。

あの「灰色熊」のような男になりたい。香坂正次は胸に野心を秘め、海外進出日本企業の非合法活動を担うその男に近づいて行った。

脅迫電話に呼び出された医師とその娘婿が、白衣を着せられ、首に針金を巻きつけられた奇妙な姿で遺体となって発見された。

自らナポレオンの生まれ変りと信じ切っている男、はたまたナポレオンの遺品を完璧にそろえたいコレクター。

英国人の父と日本人の母とのあいだに生まれた日英混血女性ローズ・ギルモアは、13年ぶりに日本の地を踏んだ。

父にかけられた革命資金横領の汚名を晴らそうと、真相を探る主人公。次々と起こる奇妙な事件、そして殺人。