風塵地帯
- スパイ小説 (146)
- 日本推理作家協会賞受賞 (110)
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1967年 第20回日本推理作家協会賞受賞作 三好徹さん『風塵地帯』は、インドネシアを舞台にした謀略小説である(のはずである)。 スカルノ時代のごたごたを背景に、巻き込まれがたのサスペンスが展開される。人いきれや熱気を感じるほど、まさに活写という言葉に相応しいのだが、三好徹さんは、当時、インドネシアに足を踏み入れたことがなかったらしい。作家の想像力の逞しさを堪能できる作品である。 特派員としてジャカルタに赴任した私=香月は、現地で旧知のカメラマン鳩谷と再会する。すっかり羽振りのよい鳩谷に困惑する香月。出あった頃のうらぶれた様子を、もはや窺い知ることができない。 やがて大使館のもとに鳩谷が殺害されたとの報が入る。殺害現場に向かう香月ら報道機関の一同。しかし、現場は軍関係者によってシャットアウトされていた。 鳩谷に続き、香月の助手の死体が発見されると、疑惑の目は香月へ。香月は、殺人容疑で拘留されてしまうのだった ・・・ 風物は臨場感たっぷりなのだが、ストーリーはそれほど興味をひかない。巻き込まれがたにしては、じれったさが足りないのだ。展開が読めてしまうのに難があるのかもしれない。 香月の想い人 節子が、インドネシア政府の上層部の妻になっている設定なのだが、この横糸が上手く絡んでこない。不発といった方が良いだろうか。ラストは肩透かしをくった感が強い。 本作品は、三好徹さんの筆力の高さを鑑賞すべきなんだろうなぁ。 | ||||
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