【桐野夏生】
柔らかな頬
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結婚は打算から始まり、見栄の衣をまとった。憧れのタワーマンションに暮らす若い母親。
十年間堪え忍んだ夫との生活を捨て家政婦になった主婦。囚われた思いから抜け出して初めて見えた風景とは。
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東京オリンピック前夜の熱気を孕んだ昭和38年9月、地下鉄爆破に遭遇した週刊誌記者・村野は連続爆弾魔・草加次郎事件を取材するうちに、女子高生殺しの容疑者に。
東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。
薄井正明、59歳。元大手銀行勤務で、出向先ではプチ・エリート生活を謳歌している。
「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。
出版社勤務の沙羅は40歳を過ぎ、かつて妊娠中絶した相手の川島と再会。それ以来、子供が欲しくてたまらなくなってしまった。
町営の診療所しかない都下の離れ小島に赴任することになった、トンデモ精神科医の伊良部。
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大正時代に東北に芸術家たちが創ったユートピア「唯腕村」。1997年3月、村の後継者・東一は美少女マヤと出会った。
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かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。
少女漫画 『青い瞳のジャンヌ』 をこよなく愛する”青い六人会”。
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