病弱な夫を殺して、金と自由を手に入れようとした美貌の若妻。

前妻、現夫人、フィアンセ、それに愛人――人気絶頂のコラムニストをとりまく四人の女性。

人気俳優マークはある日、義理の息子の劇作家ケニーが書いた不条理劇の題名を知り動揺する。

被害者捜し、探偵捜し、と一作ごとに新機軸を出して読者を魅了した才媛パット・マガーの長編代表作。

奇抜な言動と悪趣味ないたずらで、周囲に騒動をもたらす美女クローディア。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

生放送中のTV番組でコメディアンが謎の怪死を遂げる。

目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人――スコットランドを舞台に、名探偵ウィリング博士が不可能犯罪に挑む謎解きの傑作。

遺産を相続し、不慮の事故から回復したのを契機に、職を辞して亡母の故郷クリアウォーターへと移住したハリー・ディーン。

ニューヨークを発ち、一路リオへ―。

山中で交通手段を無くした青年クインは、〈塔〉と呼ばれる新興宗教の施設に助けを求めた。

出版社社長の邸宅で開かれたパーティーで、人気作家エイモス・コットルが、余興のゲーム“幽霊の2/3”の最中に毒物を飲んで絶命してしまう。

ルースは父を知らずに育った。憎き母の死をきっかけに、彼女は「計画」を携えスコットランドの小都市を訪れる。

数字を一つ思い浮かべろ。その奇妙な封書にはそう記されていた。

モネの“睡蓮”で有名な村で発生した、奇妙な殺人事件。殺された眼科医は女好きで、絵画のコレクターでもあった。

議員の娘だが周囲から軽んじられるタイピストのルース・エルダーは、職場で拾った奇妙なメモのことを警察に話すと同僚たちに吹聴した。

ガレージで発見された、黒焦げの男の遺体。殺したのは、男にさらわれ監禁されていた二十代の女性フローラ。

ふだんは平和なドイツの田舎町で、殺人事件発生。だが殺された食品開発技術者の周囲からは、動機も容疑者も浮かばない。

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。

ハードゲート大学の数学講師ピーターは、横領容疑で免職の危機にある亡父の友人ハクストンに助力を乞われた。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

スコットランドの地方都市で、帰宅途中の女性教師が何者かに襲われ、殺されかけた。

ブレアトン女子学院に勤めて五週間の女性教師フォスティーナは、突然理由も告げられずに解雇される。

ある夜、自宅近くのたばこ屋でウィリングが見かけた男は、「私はベイジル・ウィリング博士だ」と名乗ると、タクシーで走り去った。

わたし、ミは、火事で大火傷を負い、顔を焼かれ皮膚移植をし一命をとりとめたが、一緒にいたドは焼死。

暗号法に取り組んでいた伯父の死をきっかけに、ヒロインの周囲で不可解な出来事が次々と起こる。マクロイ円熟期の暗号ミステリ。

カリブの島国に流れついたスターク青年は、死んだ通信社の記者が遺した手がかりを追いかけるうち、さらなる死体と遭遇する──マクロイが創造した二大探偵が共演する異色の快作。

放課後のベイビュー高校で、5人の生徒がルール違反の罰で理科室に招集された。

事務所で兄の射殺死体を発見した弁護士サイモン。兄は恐喝者であったが故に殺されたのか。

ジェーンの朝は、三人の子供たちを起こして回ることから始まる。平凡な一日？　でも今日はいつもと様子が違う。

ピーター・ウィムジイ卿の兄ジェラルドが殺人容疑で逮捕された。しかも、被害者は妹メアリの婚約者だという。

二人は学生同士の恋人だった。女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。

殺人の疑いのある死に際会した場合、検視審問を要求するべきか否か。

ヨークヴィル大学構内でフォイル次長警視正が拾った紙片には“殺人計画"が書かれていた。決行は今夜八時。

ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面面は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。

『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』のヴェルーヴェン警部シリーズ三部作の最終作。

9マイルは遠すぎる ｱｰﾑﾁｪｱ・ﾃﾞｨﾃｸﾃｨﾌﾞ・ｽﾄｰﾘｰの定番。

西インド諸島を発つ日、わたしは存在しない庭師から手紙の代筆を頼まれた。

大学生のジョーは、授業で身の回りの誰かの伝記を書くことになった。

アメリカ随一の女流本格作家マクロイによる、趣向と技巧を凝らす短篇集が文庫化。

「事件を解決するのは警察だ。ぼくは話をつくるだけ」そう宣言しているミステリ作家のシャンクス。

「命の洗濯をしてこい。わかるな、修司」。

ロンドンから70マイル。ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小様々な難問が持ちあがる。

年の瀬、ピーター卿は沼沢地方の雪深い小村に迷い込んだ。

長編に劣らず短編においてもカーは数々の名作を書いているが、中でも「妖魔の森の家」一編は、彼の全作品を通じての白眉ともいうべき傑作である。

英国北部のごく平凡な町で、13歳の少女ジャニスが姿を消した。

ウェールズ地方の牧歌的な農園で勃発した、奇怪な事件。二転三転する謎に挑む、チャッキー警部。

夫を事故で喪ったアリスは、亡夫の書斎でミス・ラッシュという知らない女性の名が書かれた封筒を見つける。

イングランドの田舎町に住むエレインは、幼馴染みのロザンナの結婚式に招待され、ジブラルタルへと出発したが、霧で空港で足止めされ、親切な弁護士の家に一泊したのを最後に失踪した。

『スペイン階段』のリヴァイヴァル上映を観た帰り道、サリーは一台の車があとをつけてくるのに気がついた。

1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。

「価値のないもの、もしくは誰も盗もうとしないもの」だけを依頼されて盗む異色の怪盗ニック・ヴェルヴェット。

ここはロンドンの集合住宅の一室。女性がひとり。

クリスマスが迫るウィーンで、オペラ界の歌姫を看取った人々。

1927年。サム・ホーソーンが、ノースモントに診療所を構えて五年の歳月が過ぎた。

ピクニック中に突如駆け出し、川に転落した女性。一緒にいた夫も、何が起きたのかさっぱりわからないという。