パリで大規模な交通事故が発生。 深夜、そのニュースを目にした付き人は、 相変わらず連絡のない黒猫の安否が気になっていた。

私立扇央高校朗読部の主・華影忍（ルビ：はなかげしのぶ）。

閉鎖された中学校の校舎で、かつて軽音楽部で生まれた曲の歌詞通りに起こる連続殺人。

「静かな夜には口笛を吹きたくなる奴がいるものです。

戸山大学に入学した坂月蝶子は痩身の文学青年・神酒島先輩から声をかけられ、“スイ研”―酔理研究会に入ることに。

夭折したはずの画家から届いた絵葉書――。

自分が死んだら周りの人たちはどんな反応するんだろう。その願い<葬偽屋>が叶えます。

仏滞在中の黒猫は、恩師の依頼でイタリアにある〈遡行する塔〉の調査に向かう。一方、付き人は学会参加のため渡英することに。

かつて高級リゾートだった“ホテルモーリス”に、今は毎日ギャングがやってくる。

ギャグで、ホラーで、微妙にラブ!? かつてない多〈獣〉解釈ミステリー!! 「怪物率とは、〈怪物〉の絶対的現実存在性を一〇〇とした場合の割合を表したものだ」 怪物狂の美青年・ナイトさまとお供の美少女・ウサギが街に溢れる怪しい噂にびびびっと反

深海楓は架能風香に恋文を渡し、それは見事に振られた。

神出鬼没な謎の公務員探偵―― 過去、現在、霊界!? 今度の推理は時空を超える! そのとき死んだのは、“わたし"? それとも―― 街のいたるところに突如現れ、市民の悩みを解きほぐす 「櫃洗市一般苦情係」の職員、通称・腕貫探偵。

死にたい。でも一人じゃ死ねない――。

「白雪姫」「ラプンツェル」「かえるの王さま」「くるみ割り人形」 ――誰もが知っている、おとぎ話に隠された、 恋物語と事件の≪真相≫を “偽"恋愛小説家&駆け出し編集者コンビが読み解く 連作恋愛ミステリ第2弾。

<スイ研>こと酔理研究会で、神酒島先輩とともに数多の謎に遭遇してきた蝶子。

イケメン警部・音無美紀は、今日もぬいぐるみ片手に謎を解く。音無警部率いる個性派刑事たちに加え、あのお騒がせキャラも登場。

アガサ・クリスティー賞受賞の鬼才が放つ、連作恋愛ミステリー。

卒論に悩む私は、ある事件をきっかけに黒いスーツ姿の青年から美学とポオの指導を受けるようになり……『黒猫の遊歩あるいは美学講義』の2年前、二人が黒猫と付き人になるまでの物語

大学で教鞭をとる古徳先生はバツイチ・独身の50歳。

あの夏、真賀田研究所でプログラマとして働いていた島田文子は、いくつかの職を経て、香港を拠点とする会社で職に就いていた。

チベット、ナクチュ。外界から隔離された特別居住区。

ウォーカロン。「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。

女にしては、美しすぎる。 パリの女優殺害に端を発する連続殺人。

九月の朝、風ヶ丘図書館の開架エリアで死体が発見された。被害者は常連利用者の男子大学生。

黒猫と付き人がバレエ『ジゼル』を鑑賞中、ダンサーが倒れるハプニングが発生した。

彼女は病院にいる。館を離れ、あの家政婦から逃れ。

瀬戸内海に面した椅子作りがさかんな町、宝松市鈴香瀬町。

再会を願う女性の本心を探っていく“不思議”に満ちた事件を全５編収録。

でたらめな地図に隠された意味、しゃべる壁に隔てられた青年、川に振りかけられた香水、現れた住職と失踪した研究者、頭蓋骨を探す映画監督、楽器なしで奏でられる音楽…日常に潜む、幻想と現実が交差する瞬間。

之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。

冬の気配が色濃くなってきた11月の京都。

聖地。チベット・ナクチュ特区にある神殿の地下、長い眠りについていた試料の収められた遺跡は、まさに人類の聖地だった。

「お弁当ぐるぐる」(『赤い糸の呻き』所収)から生まれた、音無警部(←ぬいぐるみ好き)&則竹女史(←音無にぞっこん)コンビが活躍する、ユーモア本格推理。

アメリカ最大の文豪であり、怪奇と幻想、狂気と理性の中に美を追求したポオ。彼は類なき短編の名手である。

黒猫の渡仏から半年。付き人はポオをテーマに博士論文に挑むが、つい黒猫のことを考えてしまう。

大人気「化学探偵Mr.キュリー」シリーズの著者が描く、初の科学捜査ミステリー! 科学警察研究所・本郷分室にやってきた三人の研修生たちは、科警研の仕事に興味を示さない室長・土屋の態度に困惑する。

今日も今日とて、ゆるり営業中の『花月香房』だけど今日は…雪弥さんが、ちょっとおかしい。

ポオの研究を続ける付き人は、街で遭遇した自分そっくりの人影に怯えていた。

家族の借金、失職、恋人だった男の死…人生のどん底にいたセレナに声を掛けたのは、“葬偽屋”を名乗る謎の僧侶・殺生歩武だった。

建築学会が開催される大学に、γの字が刻まれたキウイがひとつ届いた。

街いちばんの名探偵の元には、奇妙な依頼人ばかりがやって来る。

東京・吉祥寺の外れにある、さくらい動物病院。 若き院長の亜希のもとには、今日もいろいろな動物を連れた飼い主がやってくる。

人類最強の請負人・哀川潤。再び忙しい日々を送る彼女のもとへ一人の青年が現れた。

わたし、城の外に行きたいの 一家団欒に突然飛び込んできた少女は、「城」の外に出て行くと言う。

毎年、同日同刻に鳩の死骸と人の死に直面する配送員の運命は?被害者の夫は、なぜ殺人の罪を被ったのか?契約中の駐車場が、なぜ不特定多数のドライバーに無断駐車される?公務員探偵“腕貫さん”が、市民が持ち込む事件の謎を鮮やかに解く。

時を重ねて変わらぬ本への想い……《私》は作家の創作の謎を探り行く――。

現象学者の凪田緒ノ帆は、火災で恋人を失った。そのスマホには謎の女性・メグミの画像が。

犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷…もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。

見覚えのない部屋で目覚めた田村二吉。

人生に絶望していた「僕」は、新しい「自分」を手に入れるために、治験モニタ人材バンクのサイトにあった異様な募集に応募し、O島に向かった。

文字は嘘をつかない。

「お金がないなら、知恵を出すのよ!」赤字ローカル線の再生を託されたのは、地元出身の新幹線カリスマ・アテンダント篠宮亜佐美、31歳。

若くしてデビューをしたが、思うように読者に受け入れられず苦悩する、高校生小説家・千谷一夜。

人類は滅亡する――。

新たな年を迎え、賑わいを見せる京都。

「あのトイレ、呪われてます!」。経営難で廃業の噂が絶えない崖っぷちホテルで、次々に起こる不可解な事件。