前作『六の宮の姫君』で着手した卒業論文を書き上げ、巣立ちの時を迎えたヒロインは、出版社の編集者として社会人生活のスタートを切る。

最終学年を迎えた「私」は卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていく一方、田崎信全集の編集作業に追われる出版社で初めてのアルバイトを経験する。

体育会系な文芸編集者の娘&定年間際の高校国語教師の父が挑むのは、出版界に秘められた《日常の謎》! □「応募してませんよ、わたしは」 新人賞最終選考に残った候補者からの思いがけない一言は?(夢の風車) □「実は、扱いに困っている手紙がありましてね」 あ

第4回ミステリーズ! 新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、四季折々の「日常の謎」に予想外の結末が待ち受ける、新鋭による不可思議でチャーミングな連作短編集全7編。

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。

「ミステリーズ! 新人賞」から、これまで幾編もの短編ミステリが、数多くの才能が見出されてきた。

郵便配達中に、花木瞳子は不思議な封書に気付く。宛先も差出人も不明。

越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。

「生年月日と人生の相関性を対象とする数千年規模の数理解析―それが四柱推命。つまり、統計科学です」。

陸の孤島・藤ヶ谷台村にピクニック気分で訪れた高校生・智樹たちは驚愕の事件に巻き込まれてゆく。

年の瀬、約33億枚の年賀ハガキの配達に追われる中、郵便局員の花木瞳子は行方不明となった先輩を捜索していた。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。

ホームレスを強制退去させた公園の治安を守るため、ボランティアで見回り隊が結成された。

児童書の出版社で働く香衣は、とあるきっかけで“カフェ・チボリ”に通うようになる。

絵に描いたような幼なじみの真理子と利恵を苛酷な運命が待ち受けていた。

週末だけ探偵事務所を始めた男二人は不思議に思いつつ、そのままになってしまうような「ささやかな謎」の真相を解き明かしていく。

連続殺人に挑むのはミステリー読みのプロたち――。

青春は気まずさでできた密室だ――。 今、最注目の若手ミステリー作家が贈る珠玉の短編集。

生まれついての聴き屋体質の大学生・柏木君が遭遇した四つの難事件。

国内篇2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、編集者から海外旅行特集の協力を頼まれ、事前調査のためネパールに向かう。

「読者が犯人」というミステリー界最後の不可能トリックのアイディアを、二億円で買ってほしい―スランプ中の作家のもとに、香坂誠一なる人物から届いた謎の手紙。

『○○○○○○○○殺人事件』で鮮烈デビューした「奇才」による待望のメフィスト賞受賞第1作!上木らいちは援交をする高校生で名探偵でもある。

郵便配達人として、今日も明日も元気に手紙を届ける花木瞳子。彼女は小さな好奇心から、配達すべき封書の中身を盗み見てしまう。

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。

元銀幕の大スター・片桐大三郎(現芸能プロ社長)の趣味は、犯罪捜査に首を突っ込むこと。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

新宿に本社を構える不動産仲介業者、株式会社ツノハズ・ホーム。

未踏峰への夢を息子に託す登山家の狩義之は、後援をやめると言う会社重役を撲殺、登り慣れた山で偽装工作を図る(「未完の頂上(ピーク)」)。

「じつはフランス製じゃないんだ、フランス人形は」「そうなの?」ある春の日、八駒家に持ち込まれたプラスチックの箱の中身は「冬の室内」といった趣の舞台装置と、その右のほうで行儀よく椅子に腰かけている少女の人形。

変わった名前をもつ大学院生、中央。彼はちょっとレトロな撞球場「ビリヤードハナブサ」でアルバイトをしている。

音楽学科の学生選抜コンサートの会場となるはずだった、大ホールのステージを泡だらけにした犯人は誰か? そしてその理由とは? 爽やかな余韻が残る表題作ほか、聴き屋だからこそ真相に気づけなかったエピソードを描く「恋の仮病」、美少年タレントの謎の行動の理由を探る「

太平洋を航海するヨットの上から落とされた女と、絶海の孤島に吊るされていた男。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。

寺の離れで「なんでも屋」を営む俺の叔父さん。家族には疎まれているが、高校生の俺は、そんな叔父さんが大好きだった。

放浪の碁盤師・吉井利仙が、かつて棋士だったころの打ち回しに魅せられ、彼を先生と呼んで追いかけている若手囲碁棋士の愼。

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。

アウトドアが趣味の公務員・沖らは、 仮面の男・黒沼が所有する孤島での、 夏休み恒例のオフ会へ。

山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。

オフィス・カメレオン―対象は生物、非生物を問わず。

上司とのトラブルで会社を辞めた深町さくら。

之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。

予測不能な神業トリックを暴くのは、犯罪資料館の美人館長・緋色冴子。驚愕の推理力で、助手の聡と難事件に挑む。

天文学者ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。

イケメン警部・音無美紀は、今日もぬいぐるみ片手に謎を解く。音無警部率いる個性派刑事たちに加え、あのお騒がせキャラも登場。

学園の一角に建つ壁には日暮れると生徒たちの影が映った。そしてある宵、壁は映し出した、恐ろしい場面を……。

利一が小学生だった頃、仲間といれば毎日が冒険だった。真っ赤に染まった川の謎と、湖の人魚伝説。

「ミステリーズ! 新人賞」から、数多くの才能が見出されてきた。

再会を願う女性の本心を探っていく“不思議”に満ちた事件を全５編収録。

瀬戸内海に面した椅子作りがさかんな町、宝松市鈴香瀬町。

目覚めたら、記憶がなかった。持っていた身分証と部屋に入ってきた男によると、私はこの警察署の署長らしい。

時を重ねて変わらぬ本への想い……《私》は作家の創作の謎を探り行く――。

「お弁当ぐるぐる」(『赤い糸の呻き』所収)から生まれた、音無警部(←ぬいぐるみ好き)&則竹女史(←音無にぞっこん)コンビが活躍する、ユーモア本格推理。

安心・安全のシステムで、殺し屋、やってます。 コンサルティング会社を営む男、富澤允。

ビストロ・パ・マルへようこそ。