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海賊島の殺人(北半球の南十字星)
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海賊島の殺人(北半球の南十字星)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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エンターテイメントとして十二分に楽しませてもらいました。 ただ、物語として良くできていて、読みやすいという長所の反動で、アラが目についてしまったのが残念です。 長所と短所を並べると、 登場人物がマンガ的な誇張はあるものの魅力的に描かれている。その反面、人数が多すぎるからかせっかくの各キャラクターの個性が小道具や外見などの表層的な部分で止まっている。もっと掘り下げてほしい。連載漫画なら、ここで過去編に突入ってできるのに。 また、海賊が魅力的に描かれていますが作中に起きた事件で示されるように、悪人以外の何物でもありません。しかし、読んでいるとといい人たちっぽいなぁ、海賊って良い商売だなぁと勘違いしそうになります。 などなど。 非難めいたことを書きましたが、つこっみを入れながらも面白く読めること請け合いです。エンターテイメント作品として、楽しく読める小説を探している人になら幅広くお勧めできる作品です。 | ||||
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確かにミステリーを期待して読むと拍子抜けするかもしれませんが、全体的に面白い! 続きが気になってどんどん読み進めてしまえる、これはエンターテイメント小説です。 感想としては「映画を見てるみたい」というのが一番近いです。 低評価の意見ももっともですが、この作品は気楽に読める面白い小説を探してるなら最適です。 | ||||
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漫画や映画でおなじみの海賊というキャラを利用したミステリ、というよりは、密室殺人のミステリで味付けした海賊冒険もの、という方が適切な長編。キャラはみな個性的だが平板で、行動もパターン化されているばかりか、連続殺人の展開もご都合主義的で、ほとんど伏線はなく、終始冴えなかった主人公が終盤で突如名探偵に変貌して強引に解決するが、読者にとってフェアな謎解きでは決してない。 前半の海賊冒険モノは本当に映画のノベライズのようで、後半の推理モノの展開も早い。だからページを繰る手は止まらないが、刹那刹那を消費していく読書体験だったので、電子書籍で読むほうが向いているかも。作者はあえて意図してラノベ的に、「海賊+密室殺人」という意外な設定にチャレンジしたのだろう。でも、消費はさせてもらいましたが、再読はしたくないです。 | ||||
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どこか間の抜けた前半と,真相にうならされる後半 さらわれた海軍提督を救う準備の前半,潜り込んだ相手のアジトでの連続殺人の後半と, 明示的にわかれているわけではないのですが,色合いの異なる前後篇構成という印象です. ところが,軍人の主人公が海賊になりすまし,連中に近づけという指令はともかく, 海賊の荒々しさを出すために夜遊びを繰り返したり,おしゃれな海賊服を仕立てたり, さらにはその名を売るために,サクラを仕込み,八百長の海賊行為を行う前半の様子は, 事の重大性に対して,どこか悠長で間の抜けた感は否めず,どうにも緊張感には欠けます. 一方,後半の部分,ようやく誘拐犯である海賊らに接触した途端に始まる殺人事件は, 入り組んだ構成ではあったものの,メインでも使えそうなトリックを捨てネタするなど, キーマンの裏の顔と,描かれていたシナリオ,そしてそれに踊らされていた真相が面白く, そこへ駄目を押すかのような,様々な思惑が明かされる終盤には思わずうなり声が出るほど. ただ,最後はお宝を巡ってもう一騒ぎと,賑やかなのが海賊らしくて良かったのですが, 反面,巻頭に用意された島や館の見取り図は,全くと言っていいほど使いどころがなく…? | ||||
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海賊エンターテインメント+殺人事件も起こるよ! 作者「海賊の話を書きましょうよー、海賊の」 編集者「何をいっているんですか。うちはミステリのレーベルなんですよ」 作者「だったら、海賊のアジトで殺人事件が起こる話で」 編集者「え…?」 そんなやりとりがあったのかなかったのか、海賊モノ冒険小説にミステリをぶっ込んだ本作。 作者ノリノリの海賊物語にとってつけたようなミステリ展開の温度差がえらいことになっているんであります。何せ330ページのボリュームで、最初の殺人事件が発生するのが半分過ぎてからだったりするくらい。 犯人探しで引っ張るかと思いきや、いともあっさり明かしてしまって、クライマックスは山火事あり洪水ありチャンバラあり。主人公のクリフォード大尉=バート船長は演技指導に元俳優をつけてもらったはずなのに、二人揃って海賊稼業にさっさと馴染んでしまい、すっかりなり切ってしまっています。まあ、偉いさんたちもろくでもないからそれでいいのか・・・ 全体に薄味の描写に、展開は大味かつテンポよくさくさく進み、ミステリとして読んだら頭を抱えるものの、その場その場のシーンはすごく楽しいんだから、どう評価したものか何とも困るところ。振り返ると御都合主義な展開が目立ったり、真相がベタだったり、ツッコミどころ満載だったりするんですが、いかにもといったB級活劇調が好ましく、おおむね前作よりも楽しめましたよ。 そして、ここからが面白くなるというところでまさかの幕切れ! おいおい、それはないでしょう。 | ||||
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