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海賊島の殺人(北半球の南十字星)



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海賊島の殺人(北半球の南十字星)の評価: 3.80/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

どこか間の抜けた前半と,真相と思惑にうならされる後半

どこか間の抜けた前半と,真相にうならされる後半

さらわれた海軍提督を救う準備の前半,潜り込んだ相手のアジトでの連続殺人の後半と,
明示的にわかれているわけではないのですが,色合いの異なる前後篇構成という印象です.

ところが,軍人の主人公が海賊になりすまし,連中に近づけという指令はともかく,
海賊の荒々しさを出すために夜遊びを繰り返したり,おしゃれな海賊服を仕立てたり,
さらにはその名を売るために,サクラを仕込み,八百長の海賊行為を行う前半の様子は,
事の重大性に対して,どこか悠長で間の抜けた感は否めず,どうにも緊張感には欠けます.

一方,後半の部分,ようやく誘拐犯である海賊らに接触した途端に始まる殺人事件は,
入り組んだ構成ではあったものの,メインでも使えそうなトリックを捨てネタするなど,
キーマンの裏の顔と,描かれていたシナリオ,そしてそれに踊らされていた真相が面白く,
そこへ駄目を押すかのような,様々な思惑が明かされる終盤には思わずうなり声が出るほど.

ただ,最後はお宝を巡ってもう一騒ぎと,賑やかなのが海賊らしくて良かったのですが,
反面,巻頭に用意された島や館の見取り図は,全くと言っていいほど使いどころがなく…?
海賊島の殺人 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:海賊島の殺人 (創元推理文庫)より
4488437125

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