妻あり子なし、39歳、開業医。趣味、ヴィンテージ・スニーカー。

十年間堪え忍んだ夫との生活を捨て家政婦になった主婦。囚われた思いから抜け出して初めて見えた風景とは。

大正時代に東北に芸術家たちが創ったユートピア「唯腕村」。 １９９７年３月、村の後継者・東一は美少女マヤと出会った。

AVでレイプされ、失踪した一色リナの捜索依頼を受けた村野ミロは、行方を追ううちに業界の暗部に足を踏み入れた。

自分は少女誘拐監禁事件の被害者だったという驚くべき手記を残して、作家が消えた。

カスミは、故郷・北海道を捨てた。が、皮肉にも、北海道で幼い娘が謎の失踪を遂げる。

高校二年生のあの日。薔薇(ばら)が咲き乱れる自宅のベッドで、ミロの口から「義 父と寝た」という驚くべき話を聞かされた。

夫が突然、逝ってしまった。残された妻、敏子は59歳。

小田切可憐は毎日家事を終えると「デル・エア」へ向かう。

ベルリンのガイドで生計を立てる、美貌の男、カール。地方銀行に勤める平凡な会社員、昌明。

「朴美愛」偽造パスポートを手に入れたミロは海峡を越え韓国に渡る。

名門Q女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。

雅子、43歳、主婦。弁当工場の夜勤パート。

整形を繰り返す秘密だらけの母。 MANGA CAFEを営む謎の男。

親友の耀子が、曰く付きの大金を持って失踪した。被害者は耀子の恋人で、暴力団ともつながる男・成瀬。

高校三年の夏休み、隣家の少年が母親を撲殺して逃走。

不倫相手と夏休み、キューバに旅立った女性教師を待ち受けていたのは非難の嵐だった。

遙か南の島、代々続く巫女の家に生まれた姉妹。大巫女となり、跡継の娘を産む使命の姉、陰を背負う宿命の妹。

女は男の従属物じゃない―。1972年、東京、吉祥寺。

東京オリンピック前夜の熱気を孕んだ昭和38年9月、地下鉄爆破に遭遇した週刊誌記者・村野は連続爆弾魔・草加次郎事件を取材するうちに、女子高生殺しの容疑者に。

児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年下の夫と焼死した。その背景に、女の姿が浮かび上がる。

結婚は打算から始まり、見栄の衣をまとった。憧れのタワーマンションに暮らす若い母親。

出版社勤務の沙羅は40歳を過ぎ、かつて妊娠中絶した相手の川島と再会。それ以来、子供が欲しくてたまらなくなってしまった。

長老との結婚を拒んで舌を抜かれた女。武装集団によって拉致された女子高生たち。

ここではないどこかへ…。東京の日常に疲れ果てた有子は、編集者の仕事も恋人も捨てて上海留学を選ぶ。

離婚の危機を乗り越えた岩見家だったが、娘・花奈のお受験や、夫・俊平の実家のある町田への引っ越し話を巡って、夫婦仲はぎくしゃくしている。

薄井正明、59歳。元大手銀行勤務で、出向先ではプチ・エリート生活を謳歌している。

清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。

一家離散によって幸せな生活を失った女子高生の真由。義父の虐待から逃れ、街で身を売るリオナ。

一番近くにいるのに 誰よりも遠い。 海釣りに出たまま、二度と帰らなかった夫。

リングの女王・火渡抄子と付き人の近田は、外人選手の失踪事件に巻き込まれる。

小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。

こんなにいとも簡単に夫と息子を捨てられるとは。

記憶喪失の「僕」と島を捨てた昭光の、行くあてのない逃避行。

母と娘。二種類の女性。

―君のこと忘れたこと、なかったよ、これから先も、百歳になっても。十六年前に起きた『西池袋事件』。

「金がないことがこんなに心細く、息苦しいとは思わなかった」。

貧困と虐待の連鎖――。 母親という牢獄から脱け出した少年は、 女たちへの憎悪を加速させた。

こんな奴ら見たことない！

ハイブリッドカーは、本当にエコカーなのか?日本の家電メーカーは、なぜ凋落したのか?メモ魔の窓際刑事、再臨場!警察小説史上、最も最酷で哀しい殺人動機。

超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。

だからこそ潜るのだ。誰も潜らないから、誰かが潜らなければいけないのだと信じる。

タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。

ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の“共犯者”になる。望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。

君臨する男。寵愛される女たち。

おまえのために死んでもいい。危険な目に逢い続ける男が最後に見たものは。

ビール会社の営業課長、明良。部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?都議会議員の夫と息子を愛する篤子。

男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北! 夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録。

出版社で働く派遣社員の倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。

１９８６年春。二人の女が福岡の証券会社で出会った。

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作! 戦慄のノワールサスペンス 26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

「被害者女児死亡」――世紀の大誤報を打ち、飛ばされた3人の記者。その七年後、児童連続誘拐事件が発生。