冒険の国
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.00pt |
冒険の国の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
OUTで桐野夏生にはまり、7冊目に読んだ小説。 | ||||
| ||||
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
桐野夏生さんの本を読むのは、 『東京島』 『グロテスク』 『OUT』 に続いて、4作目です。 処女作であり、 後書きに著者ご本人が登場しているのが印象的でした。 「読み返すと冷や汗が出るほど拙い」「思考も浅い」 「自分の作品ながら、通読するのも辛いほどだった」 とありましたが、人気作となった上記3作と比べたら、 確かにそうですね。 それよりも気になることがあるのですが、本書の題名はなぜ 『冒険の国』 なのでしょうか? 気になってしょうがないのですが、 作中からも、後書きからも、題名に関連したそれらしきものは 見つかりません。 ひょっとして、処女作だから『冒険の国』とつけたのでしょうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
桐野夏生さんの初期作。 1988年に12回すばる文学賞に応募した作品なのだと言う。 桐野夏生さんと言うと受賞してきた賞などからミステリのイメージがあった。 しかし本書は純文学である。 ディズニーランドの開発で変わりつつある街に住む家族・・ ライフサイクル上では終わりに向かいつつある家族で他の地域の人達に 馴染みきれない姿がある。 著者は携帯やCDも無い時代が理解してもらえるだろうかとあとがきに書いてあった。 しかしむしろ少子高齢社会である今の日本を先取りしていたようにも思えてならなかった。 また過去を引きずる主人公・・結局明確な答えは出てこないのだが・・ 明確な幕引きはせず余韻が残る感じが文学っぽいなと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こんな小説を出版したらダメだろう。 練り込み不足だし、尻切れトンボ。 「I'm sorry mama」ぐらいの後半の展開を期待したが まったく裏切られる内容。 作者はいろいろ思いの詰まった作品らしいが 桐野らしさは見られない。 駄作 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
桐野夏生の「幻の処女作」である本作は、ありふれた日常の不安を描いた桐野作品の根幹をなすものだろうと思う。小説家の処女作のなかにこそ、その小説家のすべてがあるとすれば、この作品も桐野作品のすべてが詰まっているといっても過言ではないだろう。 本作について、ここに登場する人物は、作者の言葉を借りれば「取り残された人々」だ。その人間たちは、ただの日常を暮らしているだけだが、なぜかある暗さを持っている。人間が持つそもそもの暗さなのか、それともバブル時代の終わりの始まりの暗さなのかはよくわからない。しかし、この暗さは、時代が変わってもなお残る暗さだ。物語の象徴であるディズニーランドはまだ建設されたばかりだ。平成22年現在、スカイツリーは建設中だ。今後、スカイツリーの建設を象徴的に描く小説がきっと書かれるだろう。 物語は、なにも解決しないまま、すべてが暗示的に終わるが、それは後の桐野作品のすべてに通じるものであるだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
バブル時代突入直前の混沌とした時代に生きる人々の心情を鮮やかに描いた作品。 作者らしく、バブルの波に乗ろうとする活力のある華やかな人々ではなく、波に乗り遅れ、 あるいは乗ることさえ諦めた、既に落ちている人々の茫漠とした不安感がリアルである。 時代背景は違えども、格差社会と叫ばれる現代においても充分に価値のある作品だと思う。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 10件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|