魅惑のウイルスを求め、世界中を飛び回る凄腕ウイルスハンター・神原恵弥。

超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

パーティー会場で孤独だった私に、不思議な目をした少女が突然声かける。

強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。

太古の森をいだく島へ―学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。

「何かが教室に侵入してきた」。学校で頻発する、集団白昼夢。

アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。 一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。

シリーズ第一作「MAZE」で非凡な才能を見せた神原恵弥。その彼が北国のH市を訪れた。

鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。

「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。

過去を変えることはできるのか。

川崎、上野、大阪、呉、六本木…日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。

私は高校生の蘇芳。

あたしは主人公にはなれない―。関根夏はそう思っていた。

『月の裏側』の塚崎多聞、再登場!詩情と旅情あふれる、恩田陸版「怖い話」。

六月という半端な時期に夏流に転校してきたミチル。

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。

懐かしい故人と再会できる場所「アナザー・ヒル」。

あなたに、いつか「恩返し」をしたかった──「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」わたしは恋人に人生初のおねだりをした。

舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。

母と娘。二種類の女性。

夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。

コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。

立入制限区域のパトロールを担当するロボット「ウルトラ・エイト」たちの居住区に、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子がやってきた。

些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作！ 一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。

デビュー作の絵本がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられた過去を持つ。

太郎と散多は古道具店を営む兄弟。

耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、四年。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。

瀟洒なホテルの中庭で、気鋭の脚本家が謎の死を遂げた。

神奈川県警が劇場型捜査を展開した「バッドマン事件」から半年。 巻島史彦警視は、誘拐事件の捜査を任された。

私は知っている、このハサミで刺し殺されるのだ―。

両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。

英国留学中のリセは、十九世紀に建てられた「ブラックローズハウス」でのパーティーに招かれる。

県内有数の進学校・橘第一高校の入試前日。

塔と水路がある町のはずれ、「水無月橋」で見つかった死体。

異母兄が奈良で消息を絶った。たったの二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。

いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。

暑さが残る初秋の、とある土曜。コーヒー専門店店員・篠崎百代は、一人で汐留のショッピングモールへと向かった。

大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、 偶然会った女優の翠を目的地へ送り届けることに。 だが翌日、翠は事故死する。

小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。

「皆さん、お静かに。動かないでください」。

僕の小説の中では もっとも本格ミステリー度が 高い自信作です。