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夜の底は柔らかな幻
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夜の底は柔らかな幻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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恩田陸さんの小説まとめ読みの最後は『夜の底は柔らかな幻』を。 途鎖国、闇月、在色者、ソク等の謎設定が解明されないまま話が進むけど、どんどん世界観に引き込まれていく。特殊能力バトルや山々の情景を、頭の中で色々と想像するのが楽しい小説でした。 | ||||
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恩田陸さんは、つくづく正算型の作家だと感じた。この作品もやはり、ゾクゾクするような魅力的ストーリーで、吸引力が凄い。時の経つのを忘れて読み耽り、長編なのに、あっと言う間に読み終えた。 が、ラストから考える逆算型じゃないので、うまく着地が決まらない事がしばしば。本作も魅力的な謎がそのまま残るきらいがあり、恩田陸さんらしく、逆にホッとした。 ラストがスッキリしないのは、確かだが、本作は圧倒的に面白いのだ。正算型で独特な感性の作者。私は支持したい。 | ||||
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全編に不穏な空気が満ち、よくわからないけれど、読まずにはいられない、静かな迫力を感じた。独特なネーミングセンスもあって、これぞ恩田陸と感じる、不思議な世界。 惨劇の序章に過ぎないこの上巻だけで、傑作を予感させるに十分なクオリティ。作者ならではの、和風ダークファンタジーとして、高く評価したい。 | ||||
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恩田さんの、主人公が若い?幼い女性で周りの強い異性もいる中で、主人公が強く逞しい姿の描写に惹かれます。 蜂蜜と遠雷やチョコレートコスモスなど、何度も読み返してしまいます。 本作は、先にりなき夜に生れつくを読んでしまい、この作品に辿り着いた時には、夢中に読んでしまいました。 強くも弱い女性の更なる強さの描写に、心奪われる感覚がこの上なく楽しいです。 小説にあまり興味の無かった、これまでを残念に、また、今後の楽しみを沸き立たせていただいた作品でした。 | ||||
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作者独特の世界観て話は進みます。ぐいぐい引き込まれる語り口も好い。終わり方には賛否両論ありますが、個人的にはあり。全ての謎が解明される必要は無いのでこの終わり方でよいと思います。 | ||||
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まだ読み終わってないが面白い | ||||
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恩田陸さんのグロファンタジー。 嫌いではないけど最低限の説明でその世界観を掴まないといけないのが難解で、ようやくつかみかけてさぁどう決着するの? と読み終えると謎を残される。 あとは自分で考えましょう。宿題ですって放り出される。 いつもこうなんですよね。 たまには作者にしっかりスッキリさせて貰いたい。 | ||||
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ヒロインの実邦は途鎖国へ入国しようとしているが、どうやら合法的な入国ではない様子。列車が国境に近づき入国管理官が扉から入ってきた。にこやかな女性だがその笑顔にだまされてはいけない。そして途鎖国への密入国は死刑と決まっている・・という緊迫した雰囲気から物語は始まります。 ヒロインはどうも超能力者であり、それを隠しているらしい。が、乗客に他の超能力者=イロが発見され入国管理官の注意はそちらにそれます。無事入国を果たしたものの、到着した駅で宿敵の相手に出会ってしまい実邦は警察署へ引っ張られて行くのですが・・・。 あたたかくのんびりした南国を思わせる途鎖国の風景。それなのにその体制は管理主義、絶対主義で息苦しい雰囲気。読んでいくにつれて、どうもそれが日本の中にできた独立国らしく、地理的な感じから、あ、そうか途鎖=土佐なのかとわかってきます。今回は四国がこのパラレルワールド的世界の舞台になっています。 そんな中で今は闇月であり、危険で普段は人が踏み入らない山をめざす者たちが激増するということ。これらすべて謎めいた設定がいかにも恩田さんらしいです。「専門用語ばかり出てきてわからない」というレビューがありましたが、”専門用語”というよりはむしろ、状況がわかってくるにつれて少しずつ言葉の謎がほぐれてきたり、自分であれこれ推測して謎解きしていくのが醍醐味かと思います。 ヒロインや他の人物たちの過去、それぞれの事情が大方わかった頃に前半が終わり、みんなが入山を始めます。水晶の谷、そこに埋もれているという仏陀、水晶筋の山人、山の中でソクになっているというヒロインの元夫、みんながソクの地位を奪うために山頂をめざす・・・山に入ってからは超能力者たちの戦いと暴力と血みどろの話になっていきます。 個人的には恩田さんの不穏で不可思議な物語が好きなので、このあたりからはあまり好みではありませんでした。 結論は、物語としてはおもしろかったのですが、ラストがよくわからなかったのが残念でした。 曖昧だったり結局たいそうなことは何もなかったという終わり方の多い恩田さんですが、今回はちゃんとオチがついています。けれどそのオチがよくわかりませんでした。私だけかもしれませんが(汗)。 結局ヒロインは夫を殺したのか?サクになるとは本当はどういうことなのか?実世界から山に戻った夫は何を考えていたのか、彼はそれでよかったのか?水晶筋の力を得てもいったいそれの何が魅力的なのか? 何なんでしょう、説明不足?納得感がいまひとつ得られないままに終わってしまいました。架空の日本や途鎖国の設定はとても魅力的だっただけに残念です。 | ||||
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いきなり説明なしに、物語の専門用語がバンバン出て、展開も早く進む。 早すぎて訳が分からないまま、下巻まで必死に追随したら作品がコケてた。 | ||||
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内容はすごくおもしろかったです。しかし、ラストがひどい。盛り上げて盛り上げて、「さあ締めだ!」というところでページ数がなかったのかと思うような強引な着地で、文字通り小説を床にたたきつけました。 ここまで楽しませて、こんなにひどい結末を見せられたのは初めてでした。小説は娯楽ですから、楽しめたのでよかったとも言えますが、読後感を最悪なものにされたのにはムカつきました。 | ||||
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作者の本は読んだり読まなかったりなのですが、たまに当たるのでレビューを見て買っていました。あまり評価の良くない中、私には当たりだったので良かったです。現実と独特の世界観を組み合わせた、作者のくせのをこれでもかと感じました。焦らされつつたまに陽気に、喩えがわかりづらかったり、核心はつかない辺り変わらないなぁと思います。 最後まで読んで思ったのは、男女がやきもきする重苦しい設定の話なんだなと。所々好きですが最後良かったです。 | ||||
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学生時代に恩田陸作品に出会い、波長というのか…世界観が大好きで色々と読みまくりましたがその中でかなり面白い作品だと思います。 (私は個人的に『ネクロポリス』が一番大好きです……) 昔の作品からで恩田陸の世界観を読み慣れている方でしたらすごい楽しめると思います まだ初心者…というかこの作家さんに出会っていない方でしたら短編集から読むのがおススメです、置いてけぼり喰らいます。(いつものことですが) ラストなんですが「これは……続きがあるの??」というような風呂敷を畳みきった雰囲気がないので星4ですww まあさすが恩田陸ワールド!!と言うようなオチですwww | ||||
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独特の世界に存在する独特の専門用語がフツーに展開されていくので、え?これ何?何なの?と考え込んでしまうと先に進めないと思う(笑)恩田陸さんの作品て、現実と非現実がものすごく紙一重だな、と感じさせられて、時々世界観に迷子になることがある。(とても良い意味で)内容自体は凄く面白かったんですが、ラストがちょっと物足りなかったので☆4 作品の好き嫌いは、人それぞれ好みで分かれると思うのですが、私は好きでした。 | ||||
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直木賞候補にもなった作品なので読んでみましたが 私には合いませんでした。 説明不足のせいか、理解が追いつかないまま ストーリーが進んでいくので、頭で理解しようと するからなのか、物語に没頭できませんでした。 置いてけぼりを食った感じです。 読者に対して不親切な作品と言わざるを得ません。 とても残念な気持ちになりました。 | ||||
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上巻から続く「山」での戦いやキャラクターたちの駆け引きが繰り広げられる。 少しずつ在色者とは何なのか、それぞれの人物の過去も明かされていき話に引き込まれていった。 ネタバレになるので結末については触れないでおくが、尻すぼみ感は否定できない。 もっとバトルロワイヤル的な展開が繰り広げられることを期待していた。 これ以上要素が加わればもっと長編になってしまうので仕方ないかもしれない。 本当に恩田陸らしい本だった。 結末は不満だが、途中までが素晴らしかったので読後も満足できた。 新作がこの話の続編のようなので読むのが楽しみである。 | ||||
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恩田陸のSFものはどんな舞台設定だろうとドキドキしながら読むのが好きだ。 この作品も冒頭から惹きつけられた。 「入国管理官」、「ヌキ」、「在色者」、「フチ」等独特の用語が説明されることなく文章に現れ、展開していく物語から自分なりの定義を見つけていく。 このような物語の進め方は恩田ワールドならではだろう。 物語は「山」で繰り広げられるようになり、下巻に続く。 下巻ではどのような結末が待っているのだろう。 この話の続編が出ているので読み忘れていたので読んでみた。 新作も楽しみである。 | ||||
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恩田陸は非常に上手な作家で、いつも引き込まれる。ただ、いつも最後が・・・という感じにさせられてしまうのは「六番目の小夜子」の時から変わっていないと思っていた。(例外は「夜のピクニック」) 本書も世界観なりがいつもの恩田陸とは違う・・・と思いつつも、引き込まれるところは同じで、となると、やはり、最後が・・・と心配しながら夢中になって読んだのだが、悪い予感は裏切られた。十二分にお勧めです。 | ||||
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同著者の『ネクロポリス』、『雪月花黙示録』の和風ファンタジーの世界観に、『常野物語』シリーズのような『能力』描写の加わった作品。四国高知のお遍路を想起させる世界観や、その描写が素晴らしい。 読書の醍醐味は、本のあらすじを知ることではなく、一文一文、一文字一文字を味わって読み進めていく過程にあるのと思うのですが、そういった意味でも大変読み応えのある一冊だと思います。 謎解きもののミステリが好きだったり、結末やオチを楽しみに読書をする方には向かない作品かなという気がします。 | ||||
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雰囲気が自分に合わない作品でした。 なんとなく、独りよがり的なものを感じてしまいました。 全くの感覚です。 | ||||
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恩田陸の本を買うときは、いつも祈るような気持ちで読み始めます。 ラストですっきりできますように。 置いてけぼりになりませんように。 もう、あきらめるしかないのでしょうか。 本当に、ラスト近くまでは夢中で読みました。 わくわくする設定に、展開の魅力的なこと。 引き込まれて、夢中になって、やっぱりこうなる?って感じです。 ラスト数十ページだけで、もう1冊分書いて3冊にしてほしかった。 消化不良だと、何となく受け入れてきた設定に対しても疑問が湧いてきます。 密入国がなぜ死刑に値するほどのことなのか。 主人公が夫を殺そうと思う動機って、そんなこと? そもそもイロってなんなの? そして主人公が秘めた(っぽい)巨大なパワーは結局でないまま? クライマックスで、想像もつかないような圧倒的な映像がしめされて、 「どうなるどうなる?」とドキドキしたところで(諦め混じりではありますが) なんだかハリウッド映画のラストみたいな、ちょっといい感じで「伝説になる」葛城とみくに。 葛城は、とんだツンデレだっただけってことでよろしいでしょうか? とにかく、面白かったです。 面白かったので、悔しいんだと思います。 後日書き足しでもいいので、きちんとしたラストが読みたいです。 | ||||
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