赤後家の殺人
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
赤後家の殺人の評価:
5.50/10点 レビュー 2件。 D ランク
赤後家の殺人の総合評価:
7.35/10点 レビュー 23件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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個人的に一番興味深かったのは、第9章の「後家部屋の由来」です。そこで1人きりになって2時間過ごせば必ず死んでしまうという後家部屋。現に先祖の何人かが原因不明の死を遂げているのですが、どうしてそこが後家部屋と呼ばれるようになったのかをブリクサム家の次男であるガイが語る部分です。
ブリクサム家のご先祖チャールズが留学していた時代、パリではフランス革命の嵐が吹き荒れていました。そんな中で彼が恋に落ちたのは、なんと絞首刑を担当していたサクソン家の令嬢マリイ・オルタンスでした。彼らは結婚し、なんとかしてフランスを脱出、英国に移って双子の子供たちに恵まれます。ただ、その後夫婦は不仲になってしまいます。
ある日、サクソン家の長老であった曾祖母マルトが亡くなり、遺言によって彼女の家具一式が英国へ送られてきました。現在の後家部屋は、その家具が納められた部屋なのです。この間のストーリーがいかにもカーらしいというか、古い時代の香気とロマン、そして不気味さに満ちていて魅力的です。
その後の謎解きは、決定的だと思われたマスターズ警部の推理が間違っていたり、H・Mの推測もはずれていたり、ある人物が”実は自分はこういうものを見てしまった”とか”黙っていたけれど、こうだった”と告白するたびに二転三転。このあたりは結構混乱するというか、えっ、また違うの?なんだよ~と思ってしまいました。多少ご都合主義なところは否めず、すっきりとしません。
犯人は最後30ページになるまで明かされません。犯人の可能性がある人物は限られているのに、それは意外な人物でした。
ヒロインの年齢が21歳、31歳と記述が間違っているのは皆さんがおっしゃっている通りですね。それにしてもカー作品を読んでいるとカーの女性の好みがわかってしまいます。長い髪のいかにも女らしいぱあっとあでやかな”運命の女”的美女という感じです。
密室不可能犯罪と怪奇趣味に満ちたいかにもカーらしい作品でした。