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UFO大通り



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【この小説が収録されている参考書籍】
UFO大通り
UFO大通り (講談社ノベルス)
UFO大通り (講談社文庫)

UFO大通りの評価: 3.16/5点 レビュー 19件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.16pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(3pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

相変わらず不可思議な事件は魅力的だけど…。

※ 真相に触れているレビューです ※

「UFO大通り」と「傘を折る女」の中編2作収録。

タイトルになっている「UFO大通り」は、いくつかの不可思議な目撃証言の謎が事件の解明において綺麗に説明されているものの、肝心の「UFOの正体」については事件と直接関係が無いという肩透かしオチで残念。いくら老人でも、ボケてもいないのにアレが何か知らないとは考えにくい。島田氏の作風(?)に慣れている人にとっては、その他の謎もだいたい見当が付いてしまう内容だった。

「傘を折る女」の方は、これまた不可解な事件で最後まで興味を持続して読み進められたけど、正直、真相の意外性を強調しようとするあまり、ちょっと不自然な状況や偶然、ご都合主義的な展開が多すぎると感じた。例えば、事件の関係者がふたりともハムスターを飼っていたとか、たまたま電気のスイッチを付けようとしたら、たまたまそこにいたハムスターに指を噛まれたとか、たまたまその人物がハムスターのアレルギーを持っていたとか、たまたま折れた赤い傘を持っていただけなのに問答無用で襲い掛かられたりとか、町屋親子が以前に襲われた事件自体が今作の事件とはまったく無関係とか、その傘に住所と氏名が書かれていたから町屋が現場に戻れたとか(傘に住所なんか書く人いるか?)、そもそも傘くらい足で踏みつければ折れるだろとか、わざわざ車に轢かせる方がよほど目立つだろとか(事実、怪しい女だと目撃されてるし)、あれだけ証拠隠滅に注意していたうえに、怪しまれないように服装を変える余裕まであるのに、肝心の傘や包丁といった致命的な証拠を忘れていったりとか…。途中までの緊張感とラストの虚無的な開放感による落差が良いカタルシスを醸しているだけに、強引な展開やご都合主義的な状況設定が多すぎるのが残念。
UFO大通り (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:UFO大通り (講談社ノベルス)より
4061826182
No.6:
(3pt)

まあまあ

事件を作るのに偶然に頼りすぎているが、最近読んだ中じゃまあ悪くないほう
たださすがに認識力の低下した老人を使ってミステリを作るというのはどうかと
テンプレ的な威圧的警官はもはやギャグの領域
もはやお約束になっている偶然展開を許せる人にはお勧めの作品
UFO大通り (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:UFO大通り (講談社ノベルス)より
4061826182
No.5:
(3pt)

まずまず

どっちも結構地味なミステリーかな。まあ中篇らしいといえばそうなのだが。
どっちかというと表題作よりも「傘を折る女」のほうがおもろかった。傘を折るという行為のせいで御手洗に暴かれ、折れた傘のせいで人生をダメにしてしまった、、そんな女たちの哀れな姿が心に残る。表題作のほうは、肝心のUFOの正体がなんだか拍子抜けするレベルのものでショボい。もっとなんとかならんかったのかなー。
UFO大通りAmazon書評・レビュー:UFO大通りより
4062135647
No.4:
(3pt)

賛否がわかれるかもしれない作品

発売して、すぐによみました。
奇抜な現象を軸にどんどん読者を物語にひきこんでいく
手法は、とても島田作品らしいのですが、
読後感として、「なんとなく薄い」と感じました。
(ページ数はとても分厚いですが。)
ミステリーとしてみた場合、品質は売り物として成り立つレベルのものとなっている。
ですが、「占星術殺人事件」や「最後のディナー」「異邦の騎士」等の過去の名作を読んでいる読者からすると、何かものたりなさを感じます。
新機軸あるいは、現在形での御手洗/石岡コンビがよみたい、ってのが原因かもしれませんね。
なので、星は3つです。
UFO大通りAmazon書評・レビュー:UFO大通りより
4062135647
No.3:
(3pt)

そろそろ近作が読みたい

ここのところ御手洗シリーズは、過去物の中篇ばかりで、「摩天楼の怪人」以降、近年の長編が、無いのが残念です。御手洗さんが、ニューヨーク、石岡君が、横浜では、2人の絡む事件は難しいのでしょうが、ファンとしては、現在進行形の背景で作品を読みたいという欲張りな面があるわけで、犬坊 里美ちゃんは単独のシリーズになりそうだし・・・。
「UFO大通り」密室で発見された死体は、フルフェイスのヘルメットをかぶりマフラー、手袋着用、しかもその部屋は様子は、天井から、何百本のガムテープがぶら下がっていた。
近状お婆さんは、空飛ぶ円盤が家の前を通り、宇宙人の戦争を見たと証言する。
「傘を折る女」あるラジオ放送で紹介された奇妙な目撃談。土砂降りの雨の夜、女が差していた傘を車道に放置し、車に引かせ戻っていく。はたして彼女の目的は・・・。
こういう奇想な条件での謎解きは、流石に島田さんならではです。
UFO大通りAmazon書評・レビュー:UFO大通りより
4062135647
No.2:
(3pt)

ズバ抜けた作品というよりは

小学生の頃からご拝読させて戴いている身としては大変ほのぼのと読める御手洗モノ中編2作でした。近年の大がかりなトリックとは違い、小さな「謎」に対する論理的帰結から解決へとつながっていきます。タイトル通り娯楽作品として読めるし、本格ミステリの要素も十分。『傘を折る女』ではリアルな犯罪者の心理描写やスプラッタな部分が島田荘司らしく楽しめます。肩の力を抜いて読まれるなら面白い作品だと思います。ただ、ファンとして期待する衝撃度を差し引いて評価させて頂きました。
UFO大通りAmazon書評・レビュー:UFO大通りより
4062135647
No.1:
(3pt)

古き良き横浜時代の御手洗さんと石岡くんだが・・・

1981年」、1993年とまだ御手洗さんが石岡くんと横浜に住んでいた頃に起きた、二つの事件を収録している。
もっとノスタルジックな懐かしさを喚起されるかと思いきや、
どうもあっさりとした印象で話が終わってしまって、全体的に話も地味で物足りなさを感じる。
ほんの少しの手がかりから、思いも寄らぬストーリーを描き出す御手洗さんの思考の気持ちよさや
愚鈍な刑事(「UFO大通りでヤクザ風の刑事が登場する)をやりこめる痛快さはあるのだが、
それも御手洗ものではよく読む展開を因襲しているなあ、という感じ。
住宅街に現れるUFOの神秘性や、雨の中、道路で傘を車に轢かせようとする女性の不可思議さというものがあまり伝わってこず、残念に思った。
そして最大に残念に感じたのは、「UFO大通り」の猪神刑事にしろ、「傘をさす女」に登場する祖父江宣子にしろ、
人物描写が極端に単純化されており、その扱いがあまりにも乱暴に過ぎると感じられた点だ。
特に刑事は、彼の一人称で文章が始まるだけに、その思考と行動との乖離が余計に気になった。
この文章で読まれるような事実認識をこの刑事がしているなら、こういった行動にはいたらないであろうと思われた。地の文章でしているような事実認識が彼の思考ならば、こんな乱暴な言動はしないだろうと思ったのだった。
こうも長く愛され続けているシリーズだと、自然読者の目は厳しくなる。
自戒はしているが、やはり島田荘司ならもっと、という期待してしまうのも愛読者ゆえとご容赦いただきたい。
UFO大通りAmazon書評・レビュー:UFO大通りより
4062135647

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